*《&ruby(ふういん){封印};の&ruby(おうごんひつ){黄金櫃};/Gold Sarcophagus》 [#top]
 通常魔法(制限カード)
 (1):デッキからカード1枚を選んで除外する。
 このカードの発動後2回目の自分スタンバイフェイズに、
 この効果で除外されているカードを手札に加える。

 [[ザ・ヴァリュアブル・ブック9 付属カード>書籍付属カード#VB9]]で登場した[[通常魔法]]。~
 [[デッキ]]から[[カード]]を[[除外]]し、[[発動]]後2回目の[[自分]]の[[スタンバイフェイズ]]時に[[手札]]に[[加える]][[効果]]を持つ。~

 [[《タイムカプセル》]]のほぼ[[上位互換]]であり、タイムラグこそあるものの[[発動]]に成功すれば好きな[[カード]]を[[手札]]に加えられる。~
 [[サーチ]]手段を持たない[[制限カード]]等を軸とする[[コンボ]][[デッキ]]では、[[《強欲で謙虚な壺》]]と共に有用な[[サポートカード]]の1つとなる。~
 しかし、[[サーチ]]する[[カード]]は[[相手]]に筒抜けのため、[[《異次元からの埋葬》]]や[[《マインドクラッシュ》]]で妨害される可能性もある。~
 それ以上に、高速化が進んだ現[[環境]]では4[[ターン]]のタイムラグは余りにも遅く、[[手札]]に[[加える]]前に決着が付いてしまうことの方が圧倒的に多い。~

 現在では、「[[デッキ]]の任意の[[カード]]1枚を[[表側表示]]で[[除外]]できる[[カード]]」という扱いが主流となっている。~
 具体的には、[[《ネクロフェイス》]]・[[《異次元の偵察機》]]・[[《ジャイアント・レックス》]]・[[不知火]]・[[サンダー・ドラゴン]]等の[[除外]]状態で[[効果]]を[[発動]]する[[カード]]と[[コンボ]]を行うのである。~
 [[【霊獣】]]のように[[除外]]状態の[[カード]]が溜まっていることが重要な[[デッキ]]においても重宝される。~
 該当[[モンスター]]を[[除外]]して[[《E・HERO ボルテック》]]・[[《ラヴァル・キャノン》]]・[[《D・D・R》]]等で[[帰還]]させ、追撃や[[シンクロ召喚]]に繋げる[[コンボ]]もある。~
 他には[[《悲劇のデスピアン》]]や[[下級]][[ふわんだりぃず]]を[[除外]]しておく事で、その[[デッキ]]における事実上の[[サーチ]]札とする、などの使い方も可能。~

-上記の通り現在は完全に[[除外]]版[[《おろかな埋葬》]]と割り切られることが主流で、そもそもすぐに[[除外]]した[[カード]]を別の場所に移動させることが多いのも相まって、[[手札]]に[[加える]]処理を忘れてしまいやすい。~
移動させる処理を伴わない[[カード]]との[[コンボ]]や、何らかの理由で[[コンボ]]を崩された場合は要注意。~
この運用法の元祖である[[《ネクロフェイス》]]は前者にあたるため、当時のゲームスピードと相まって[[手札]]に[[加わる>加える]]ことも無視できないメリットだった。~

-[[残存効果]]であり、2回目の[[スタンバイフェイズ]]の[[手札]]に[[加える]]処理は[[チェーンブロック]]を作らない。~
この処理は[[カードの発動]]にも[[効果の発動]]にも該当しない。~
また、[[デッキ]]から[[直接手札に加える>サーチ]]わけではないため[[《ライオウ》]]や[[《手違い》]]に阻害されない。~

-登場当初から[[【ネクロフェイス】]]等で[[除外]]版[[《おろかな埋葬》]]としての活用が目立っていた。~
それ故に[[07/03/01>禁止・制限カード/2007年3月1日]]で[[制限カード]]に指定される事となった。~
その後[[《ネクロフェイス》]]、[[《次元融合》]]や[[《異次元からの帰還》]]等の[[コンボ]]に使える[[カード]]の規制が進んだためか、[[09/03/01>禁止・制限カード/2009年3月1日]]では[[準制限カード]]に、[[11/03/01>禁止・制限カード/2011年3月1日]]では[[無制限カード]]に[[制限緩和]]された。~
しばらくは[[【ラヴァル】]]などでの細々とした採用に留まるが、[[除外]]された時の[[効果の発動]]により[[回転]]を加速する[[征竜]]の補助として再び[[環境]]で活躍し、[[14/02/01>リミットレギュレーション/2014年2月1日]]に再度[[制限カード]]となった。~
しかし[[四征竜>征竜]]の全禁止化により、[[2015/10/01>リミットレギュレーション/2015年10月1日]]で[[準制限カード]]に緩和され、[[16/04/01>リミットレギュレーション/2016年4月1日]]に[[制限解除]]された。~
だが、第10期に入ると[[【サンダー・ドラゴン】]]の登場もあってか、[[18/10/01>リミットレギュレーション/2018年10月1日]]にまたも[[制限カード]]に戻された。~
--本来は[[サーチ]][[カード]]としてデザインされたのだろうが、度々規制を被る要因はほぼ[[除外]]肥やしの側面にある。~
[[除外アドバンテージ]]の重要性を知らしめてきたが故、割を食いやすい立場にある[[カード]]とも言えるだろう。~

-初版のこの[[カード]]が入っていた本には、「[[《運命の火時計》]]で[[ターン]]カウントを進めよう」と書かれているが、これは不可能。~
編集部もミスだと気づいたらしく、第2版以降は[[《聖なる魔術師》]]に直されている。~

-名前を《黄金の封印櫃》と間違えられる事が多かった。~
これでもほぼ同じ意味で通る事に加えて、下記の原作[[効果]]がまさに「封印する櫃」だった事が原因だと思われる。~
なお、[[英語名]]の「Sarcophagus」とは、古代エジプトで使われた石棺の事である。~
ただし、字義的には「肉体を食べるもの(=肉体を納める容器)」といった意味合いなので、必ずしも石である必要はない。~

-海外の[[Gold Series 2009]]では、その名の通り[[ゴールドレア>Gold]]で収録された。~
-原作・アニメにおいて―~
「戦いの儀」における「遊戯vsアテム」戦にて遊戯が使用。~
原作では、[[デッキ]]か[[手札]]から選択した[[カード]]1枚を[[相手]]に見せないままこの[[カード]]に封印し、[[相手]]が[[同名カード]]を[[発動]]した際にその[[効果]]を[[無効]]にする、という[[《終焉の指名者》]]と[[《抹殺の指名者》]]を合わせたような効果の[[カード]]であった。~
遊戯は[[《死者蘇生》]]を封印しており、最終局面でアテムが[[《オシリスの天空竜》]][[蘇生]]のために[[発動]]した[[《死者蘇生》]]を[[無効]]にし、遊戯の勝利を決定付けた。~
イシズ曰く、「[[《死者蘇生》]]を[[無効]]にすること」は、「死者(=アテム)が現世に留まってはならない」という遊戯のメッセージでもあった。~

--「黄金櫃」の形状は、遊戯が組み立てる以前に千年パズルが納められていた箱にそっくりである。~

--アニメでは[[永続魔法]]で、[[イラスト]]の棺の塗りや背景などが異なっている。~

--劇場版『遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』では、「戦いの儀」の回想シーンに登場している。~
しかし、この時確認できるこの[[カード]]は[[OCG]]版のものだった。~
//この時確認できるこの[[カード]]は[[通常魔法]]であり、[[イラスト]]及び[[テキスト]]もOCG版のものだった。~

--アニメVRAINSでは、ラストデュエルである「遊作/Playmaker vs Ai」において、遊作/Playmakerが《サイバネット・クロージャ》という[[カード]]を使用している。~
[[通常魔法]]であること、[[デッキ]]から[[カード]]を1枚選んで[[除外]]すること、条件を満たした場合にその[[カード]]を使用可能にすることなど、この[[カード]]の原作版および[[OCG]]版の両方と共通点が見られる。~
また、主人公とその相棒による作中でのラストデュエルで使用されたことや、[[除外]]した[[カード]]を[[最終局面で解放する>《リコーデッド・アライブ》]]という展開を見るに、この[[カード]]へのセルフオマージュとしてデザインされたものと思われる。~

-コナミのゲーム作品において―~
[[WCS2007>ゲーム付属カード#WCS2007]]では、[[除外]]した[[モンスター]]を[[《異次元からの帰還》]]などで[[帰還]]させすぐに再[[除外]]すると、この[[カード]]のカウントが[[リセット]]されず2[[ターン]]後に[[手札]]に加わってしまう。~

--デュエルリンクスにおいて[[【サンダー・ドラゴン】]]が[[環境]]で活躍したため、その抑制として20/05/21にてLIMIT3指定を受けた。~
同日には[[《雷電龍−サンダー・ドラゴン》]]も同様の規制を受けており、公式からもセットで規制した事が公表されている。~
その後、[[《光の援軍》]]との併用を防ぐために20/10/14よりあちらと同じLIMIT2指定を受けた(同時に[[《雷電龍−サンダー・ドラゴン》]]は[[制限解除]]された)。~

---マスターデュエルでは2022/08/05のアップデートで[[発動]]時に[[イラスト]]の黄金櫃の蓋が開くエフェクトが追加されていたが、2022/11/09のアップデートでこのエフェクトは削除されてしまっていた。~
後のアップデートにて、このエフェクトが復活した模様。~

**関連カード [#card]
-[[《光の黄金櫃》]]

―類似[[効果]]~
-[[《ヴァイロン・オーム》]]
-[[《エクリプス・ワイバーン》]]
-[[《エレキリム》]]

//-[[《おろかな埋葬》]]
-[[《タイムカプセル》]]
//-[[《未来融合−フューチャー・フュージョン》]]
-[[《予見通帳》]]

―[[英語名]]関連~
-[[《王の棺》]]

**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
//-[[【征竜】]]
-[[【ネクロフェイス】]]
-[[【ラヴァル】]]
-[[【霊獣】]]
-[[【不知火】]]
-[[【恐竜族】]]
-[[【メタファイズ】]]
-[[【サンダー・ドラゴン】]]

**収録パック等 [#pack]
-[[ザ・ヴァリュアブル・ブック9 付属カード>書籍付属カード#VB9]] VB09-JP002 &size(10){[[Ultra]]};
-[[決闘王の記憶−闘いの儀編−]] 15AY-JPC26
-[[MILLENNIUM BOX GOLD EDITION]] MB01-JP023 &size(10){[[Millennium>Parallel#MR]]};
-[[ストラクチャーデッキ−サイバース・リンク−]] SD32-JP027
-[[LINK VRAINS PACK 2]] LVP2-JP015 &size(10){[[Rare]]};
-[[20th ANNIVERSARY LEGEND SELECTION>プロモカード#WP01]] WP01-JP002 &size(10){[[Secret]]};
-[[PRISMATIC GOD BOX]] PGB1-JP031 &size(10){[[Millennium>Parallel#MR]]};
-[[ストラクチャーデッキ−ALBA STRIKE−]] SD43-JP027
-[[QUARTER CENTURY CHRONICLE side:UNITY]] QCCU-JP198 &size(10){[[Ultra]],[[Secret]],[[Quarter Century Secret>Secret#QCSE]]};
-[[QUARTER CENTURY CHRONICLE side:UNITY]] QCCU-JP198 &size(10){[[Ultra]],[[Ultimate]],[[Secret]],[[Quarter Century Secret>Secret#QCSE]]};

**FAQ [#faq]
Q:この[[カードの効果]]で[[《異次元の偵察機》]]を[[除外]]した場合、[[エンドフェイズ]]に[[自分]][[フィールド]]に[[表側攻撃表示]]で[[特殊召喚]]されますか?~
A:はい、[[特殊召喚]]されます。

Q:[[相手]]が[[発動]]したこの[[カード]]を[[《精霊の鏡》]]で[[自分]]へ移し変えることは可能ですか?~
A:この[[カード]]は[[プレイヤー]]を[[対象]]にはしていないため、移し変えることはできません。 

Q:この[[カード]]を使って[[カード]]を選んで[[除外]]し、[[《ネクロフェイス》]]で選んだ[[カード]]を[[デッキ]]に戻した場合、2回目の[[自分]]の[[スタンバイフェイズ]]時にその[[カード]]を[[デッキ]]から[[サーチ]]して[[手札]]に[[加える]]ことができますか?~
A:いいえ、できません。~
  その[[カード]]が[[除外]]状態でなくなった場合、関係は断ち切られます。

Q:[[《D−HERO ダイヤモンドガイ》]]の[[効果]]で[[墓地]]のこの[[カードの効果]]を[[発動]]して[[カード]]を[[除外]]した場合、[[手札]]に[[加える]][[効果]]は[[適用]]されますか?~
A:いいえ、その場合[[魔法カード]]の[[発動]]にはなりませんので、「[[発動]]後〜」の[[効果]]は[[適用]]されません。(13/12/12)

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、事務局に質問した日付を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は、公式サイトの「遊戯王カードデータベース」で調べるか、ルール質問BBSを利用してください。
----
&tag(《封印の黄金櫃》,魔法,通常魔法,);