*《&ruby(ほうかいいん){方界胤};ヴィジャム/Vijam the Cubic Seed》 [#top]
 効果モンスター
 星1/闇属性/悪魔族/攻   0/守   0
 (1):このカードは戦闘では破壊されない。
 (2):このカードが相手モンスターと戦闘を行ったダメージステップ終了時に発動できる。
 モンスターゾーンのこのカードを永続魔法カード扱いとして
 自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置き、
 その相手モンスターに方界カウンターを1つ置く。
 方界カウンターが置かれたモンスターは攻撃できず、効果は無効化される。
 (3):このカードの効果でこのカードが永続魔法カード扱いになっている場合、
 自分メインフェイズに発動できる。
 魔法&罠ゾーンのこのカードを特殊召喚する。

 [[劇場版 遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS MOVIE PACK]]で登場した[[闇属性]]・[[悪魔族]]の[[下級モンスター]]。~
 [[戦闘]]で[[破壊されない]][[永続効果]]、[[永続魔法]]扱いになり[[方界カウンター]]を[[置く]][[誘発効果]]、[[魔法&罠ゾーン]]から[[特殊召喚]]する[[効果]]を持つ。~

 [[方界]][[モンスター]]のうち、「方界帝」と「方界獣」を[[上位種]]へと進化させるギミックに必要な[[モンスター]]。~
 「方界帝」と「方界獣」は、自身の[[レベル]]−1体の[[方界]][[モンスター]]を[[墓地へ送る]]事で[[特殊召喚]]される。~
 「方界帝」は[[戦闘]]を行う、「方界獣」は[[モンスター]]を[[戦闘破壊]]する事で、自身の[[レベル]]と同数の《方界胤ヴィジャム》を[[蘇生]]しつつ、[[上位種]]を[[サーチ]]できる。~
 そして次の[[ターン]]、[[蘇生]]した《方界胤ヴィジャム》を[[墓地へ送る]]事で[[上位種]]を[[特殊召喚]]する、というのが「方界帝」「方界獣」の進化ギミックである。~
 最終形態である[[《方界超帝インディオラ・デス・ボルト》]]・[[《方界超獣バスター・ガンダイル》]]まで進化させるには、[[フィールド]]か[[墓地]]に合計3体のこの[[カード]]が必要になる。~
 [[《流星方界器デューザ》]]や[[《方界業》]]を用いて、すみやかに[[墓地へ送って>墓地へ送る]]おきたい。~
 [[フィールド]]に3体を揃えるのならば[[《方界降世》]]や[[《地獄の暴走召喚》]]などでの[[特殊召喚]]を狙うと良い。~

 (1)の[[効果]]は[[戦闘破壊]][[耐性]]であり、[[壁]]としての性能は高い。~
 上記の進化ギミックを用いる場合、[[相手]][[ターン]]はこの[[カード]]を[[壁]]として凌ぎ、[[自分]][[ターン]]に[[方界]][[モンスター]]を展開して[[攻撃]]、というパターンが基本となる。~
 ただし[[守備力]]0のため[[貫通]][[効果]]持ちに弱く、特に通常の2倍の[[貫通]][[ダメージ]]を与える[[《メタルフォーゼ・オリハルク》]]と[[《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》]]は天敵となり得る。~

 (2)は[[戦闘]]を行った自身を[[永続魔法]]化しつつ、[[相手]][[モンスター]]に[[方界カウンター]]を[[置く]][[効果]]。~
 [[方界カウンター]]が[[置かれた>置く]][[モンスター]]は[[攻撃]]できず、[[効果]]は[[無効]]化されるため、ほぼ無力化することができる。~
 この[[カード]]が[[表側表示]]の状態で[[攻撃]]されることは滅多にないため、基本的に[[セット]]されたこの[[カード]]に[[攻撃]]された時[[発動]]することになる。~
 (1)の[[効果]]によって[[戦闘破壊]]されないため、[[反射ダメージ]]覚悟で[[自爆特攻]]して厄介な[[モンスター効果]]を封じる用途にも使える。~
 [[攻撃表示]]にされたこの[[モンスター]]が[[サンドバッグ]]にされる事を防ぐために[[フィールド]]から離すという用途もある。~
 また[[任意効果]]であるため、[[壁]]が必要な時は[[発動]]しないという選択肢もあり得る。~

 (3)の[[効果]]は(2)と連動しており、(2)の[[効果]]で[[永続魔法]]化した自身を[[魔法&罠ゾーン]]から[[特殊召喚]]できる。~
 これにより再度[[壁]]となったり、別の[[モンスター]]に[[自爆特攻]]して[[方界カウンター]]で無力化することも狙える。~
 上記の通りこの[[カード]]は3枚[[フィールド]]または[[墓地]]に揃うことで真価を発揮するため、[[特殊召喚]]時に[[《地獄の暴走召喚》]]で[[デッキ]]から展開するのも良いだろう。~
 変わった所では、[[《苦紋様の土像》]]を組み合わせて[[自爆特攻]]と併せて複数回の[[除去]]を狙うのも面白い。~

-[[永続魔法]]になる[[悪魔族]]であり、[[《降雷皇ハモン》]]と[[《幻魔皇ラビエル》]]両方の[[特殊召喚]]を補助できる。~
[[リクルート]]などもしやすい[[ステータス]]である上、単独で[[壁]]にもなるので[[【混沌幻魔アーミタイル】]]に採用するのも悪くない。~
[[《七精の解門》]]などにも対応しており、噛み合っている。~
[[《方界降世》]]の(2)の[[効果]]を使えば即座に3体の[[《方界胤ヴィジャム》]]を用意できる。~

-「胤(訓読みでは『たね』)」は、「血統を継ぐ者」を指す。

-高橋和希氏が映画のためにデザインした[[モンスター]]であり、Vジャンプ2016年2月号でデザイン画が公開されている。~
また、[[方界]][[モンスター]]は全て《方界胤ヴィジャム》が体のどこかに組み込まれたデザインとなっている。~

-他の「[[方界]]」[[モンスター]]がヒンドゥー教に関する語を捩っている事から考えると、[[カード名]]はヒンドゥー教の神「ヴィシュヌ」がモチーフと思われる。~
ヴィシュヌ派の創世神話によると、宇宙ができる前にヴィシュヌは竜王[[アナンタ>《邪龍アナンタ》]]の上に横になっていた。~
そして、ヴィシュヌのへそから蓮の花が伸びた先に創造神ブラフマーが生まれ、ブラフマーの額から[[破壊神シヴァ>《暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ》]]が生まれたとされている。~
//トリニティは三位一体論の説明しかないから、ブラフマーではないだろ

--他、ヒンドゥー教の礼拝用言語であるサンスクリット語における「勝利」を意味する「Vijaya」や、[[《ウィジャ盤》]]なども掛け合わせている可能性がある。~

--また、ヴィジュヌは「維持の神」とも言われる。~
この[[カード]]が[[戦闘破壊]][[耐性]]によって[[フィールド]]に長く維持できるのは、そういった意味があるのかも知れない。

//--余談だが、サンスクリット語の名を持つ[[カード]]が多く使用したドン・サウザンドは真ドン・サウザンド誕生時に蓮の花が咲くなど、ヒンドゥー教をモチーフにしたような演出が何度かなされている。~

-原作・アニメにおいて―~
劇場版『遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』で藍神が使用する[[キーカード]]。~
[[デュエル]]では「藍神vs海馬」戦、「藍神vs遊戯」戦で使用される。~
[[方界]][[モンスター]]の[[特殊召喚]][[コスト]]として下に重ねられ、その[[効果]]で繰り返し[[特殊召喚]]されている。~

--劇中の「[[方界獣>方界]]」「[[方界帝>方界]]」は下に重ねた分の[[モンスター]]しか[[特殊召喚]]できなかったため、この[[カード]]の重要度は高く、藍神の[[デッキ]]はこの[[カード]]を素早く[[フィールド]]に並べるギミックが複数搭載されていた。~
また、この[[カード]]そのものではなく「[[方界]]胤」[[モンスター]]という[[カテゴリ]]を参照していた(劇中・[[OCG]]共に《方界胤ヴィジャム》以外の[[方界]]胤は確認されていない)。~
[[永続魔法]]になる[[効果]]は[[方界カウンター]]と同じく「別の次元に移動する能力」と表現されている。
---「千年の書」では[[OCG]]の(3)にあたる「自身を[[特殊召喚]]する[[効果]]」を[[特殊召喚]]ではなく移動と表記していた。~

--劇場版で藍神が行った[[デュエル]]は全て「次元領域[[デュエル]]」であり、このルールでは[[モンスター]]同士の[[戦闘]]では[[戦闘ダメージ]]が発生せず、代わりに[[破壊]]された[[モンスター]]の[[ステータス]]分の[[ダメージ]]が発生する仕様だった。~
そのため[[戦闘ダメージ]]を気にせずにこの[[カード]]を[[召喚]]でき、[[OCG]]よりも使い勝手が良かった。~

-コナミのゲーム作品において―~
デュエルリンクスではセラ、藍神に専用ボイスが用意されている。~
また、[[カード]]の入手はできないが、藍神専用スキル「方界胤」によって[[デュエル]]開始時に自動的に[[デッキ]]に3枚追加されるという形で使用可能である。~
また、[[カード]]の入手はレベルアップ報酬の1枚のみだが、藍神専用スキル「方界胤」によって[[デュエル]]開始時に自動的に[[デッキ]]に3枚追加されるという形で使用可能である。~
ただし「[[方界]][[カード]]のみで[[デッキ]]・[[エクストラデッキ]]を構築していなければこのスキルは適用されない」という極めて困難な条件が付与されている。~
--このゲームでは[[デュエル]]を硬直させると見なされる[[カード]]は実装を見送られる傾向がある。~
この[[カード]]は「[[戦闘破壊]][[耐性]]」・「[[攻撃]]と[[効果]]を封じた[[モンスター]]を[[フィールド]]に残す」と2つもその様な要素を抱えており、[[方界]]の[[サポートカード]]にも対応する点も相まって長らく実装が見送られている。~
この[[カード]]は「[[戦闘破壊]][[耐性]]」・「[[攻撃]]と[[効果]]を封じた[[モンスター]]を[[フィールド]]に残す」と2つもその様な要素を抱えており、[[方界]]の[[サポートカード]]にも対応する点も相まって長らく実装が見送られていた。~
2021年3月にキャラのスキル強化により[[方界]]以外の[[魔法・罠カード]]を6枚まで入れることができるようになったが、この[[カード]]自体は自由に組み込める訳ではない。~

**関連カード [#card]
-[[方界]]
-[[方界カウンター]]

―[[サポートカード]]
-[[《方界獣ダーク・ガネックス》]]
-[[《方界獣ブレード・ガルーディア》]]
-[[《方界帝ゲイラ・ガイル》]]
-[[《方界帝ヴァルカン・ドラグニー》]]

-[[《方界業》]]
-[[《方界降世》]]

―類似[[効果]]
-[[《ゴースト姫−パンプリンセス−》]]
-[[宝玉獣]]

―《方界胤ヴィジャム》の姿が見られる[[カード]]
-[[《方界降世》]]

**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
-[[【方界】]]

**収録パック等 [#pack]
-[[劇場版 遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS MOVIE PACK]] MVP1-JP032 &size(10){[[KC>Parallel#KC]]-[[Ultra]]};
-[[20th ANNIVERSARY LEGEND COLLECTION]] 20TH-JPC40 &size(10){[[Secret]],[[Super Parallel>Super]]};

//**FAQ [#faq]
//***(1)の効果について [#faq1]
//Q:~
//A:

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、「事務局に電話で回答をもらった日付」「回答メールに記載された日付」「公式データベースに回答が掲載された日付」を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は、公式サイトの「遊戯王カードデータベース」で調べるか、ルール質問BBSを利用してください。

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