*《&ruby(ぼうりゅう){亡龍};の&ruby(せんりつ){戦慄};−デストルドー/Destrudo the Lost Dragon's Frisson》 [#top]
 チューナー・効果モンスター
 星7/闇属性/ドラゴン族/攻1000/守3000
 このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
 (1):このカードが手札・墓地に存在する場合、
 LPを半分払い、自分フィールドのレベル6以下のモンスター1体を対象として発動できる。
 このカードを特殊召喚する。
 この効果で特殊召喚したこのカードは、レベルが対象のモンスターのレベル分だけ下がり、
 フィールドから離れた場合に持ち主のデッキの一番下に戻る。
 フィールドから離れた場合にデッキの一番下に戻る。

 [[CIRCUIT BREAK]]で登場した[[闇属性]]・[[ドラゴン族]]の[[最上級モンスター]]の[[チューナー]]。~
 [[手札]]・[[墓地]]から自身を[[特殊召喚]]し、その場合に自身の[[レベル]]を下げ、[[フィールド]]を[[離れた>離れる]]場合に[[デッキの一番下]]に戻る[[起動効果]]を持つ。~

 [[自分]][[フィールド]]に[[レベル]]6以下の[[モンスター]]1体が必要だが、[[手札]]と[[墓地]]のどちらからでも[[特殊召喚]]できるという破格の自己[[特殊召喚]][[効果]]を持つ。~
 更に、[[対象]]の[[モンスター]]の[[レベル]]分だけ自身の[[レベル]]が下がるので、その[[モンスター]]と共に即座に[[レベル]]7の[[シンクロ召喚]]が可能である。~
 そのため、通常は扱い辛い高[[レベル]][[チューナー]]でありながら、むしろ他の[[自己再生]]能力を持つ[[チューナー]]よりも[[手札]]で腐りにくい。~

 用途に関して特に制限はないため、[[リリース]]や[[リンク素材]]等に利用することもできる。~
 特に、同じく[[自己再生]][[効果]]を持ち、[[ドラゴン族]]の[[サポートカード]]を共有できる[[《覇王眷竜ダークヴルム》]]とは相性が良い。~
 [[《竜の渓谷》]]・[[《竜の霊廟》]]で2体を[[墓地へ送る]]ことで順に[[自己再生]]でき、[[召喚権]]を消費せずに[[シンクロ召喚]]や[[リンク召喚]]を行える。~
 ただし、奇数から減算を行うので、[[対象]]とこの[[カード]]の[[レベル]]が一致することはなく、[[エクシーズ素材]]や[[《アルティマヤ・ツィオルキン》]]の素材にするには一手間がかかる。~
 その場合は、自力で[[特殊召喚]]できる低[[攻撃力]][[モンスター]]という側面を利用して、[[《地獄の暴走召喚》]]と組み合わせても良いだろう。~
 [[墓地]]にこの[[カード]]を貯めることにもなるので、[[ライフ]]を守る手段があれば繰り返し[[自己再生]][[効果]]を利用できるようになる。~

 しかし、自己[[特殊召喚]]の[[コスト]]・[[デメリット]]は相応に[[重く>重い]]、注意が必要である。~
 [[ライフ]]の半分という大きな[[ライフコスト]]を要求されるので、十分なケアができなければ、返しの[[ターン]]に残り[[ライフ]]を削り切られてしまいかねない。~
 さらに、自己[[特殊召喚]]後に[[フィールド]]を[[離れる]]と[[デッキボトム]]に[[戻り>戻す]]、[[墓地]]利用も阻害されてしまう。~

 したがって、基本的に[[特殊召喚]][[効果]]は1〜2回の[[使用]]に留める事を前提に運用するべきだろう。~
 他の[[チューナー]]と併用したり、恵まれた[[属性]]・[[種族]]・[[ステータス]]を活用したい。~
 [[サポートカード]]は多く、[[《終末の騎士》]]・[[《竜の渓谷》]]・[[《調和の宝札》]]等で容易に[[墓地へ送る]]ことができ[[《復活の福音》]]等で[[蘇生]]できる。~
//[[《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》]]
 更に、[[《クリッター》]]・[[《矮星竜 プラネター》]]による[[サーチ]]、[[《キラー・トマト》]]・[[《仮面竜》]]による[[リクルート]]にも対応している。~
 特に、[[【ドラゴン族】]]では[[レベル]]7・8が主力となり[[蘇生]]を中心戦術とすることも多いため、自身の[[効果]]は非常時の保険程度に考えても展開手段には困らないだろう。~

 そうした場合、前述の[[重い]][[ライフコスト]]もプラスに働き得る。~
 固定値ではないので[[ライフ]]がどれだけ減っていても[[発動]]でき、窮地からの巻き返しの一手として機能する可能性もある。~
 また、展開過程で[[発動]]し大きく[[ライフロス]]させることで、[[《巨大化》]]等の劣勢参照[[コンボ]]に繋げることもできる。~

 [[【獣族】]]に採用すると[[《猿魔王ゼーマン》]]が[[シンクロ召喚]]できる。~
 [[デッキの一番下]]に戻るため[[《森の聖獣 ユニフォリア》]]や[[《一族の結束》]]を阻害せずに済む。~
 また、それ以外にも[[《ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》]]を[[特殊召喚]]することもできる。~

-[[効果処理時]]に、[[対象]]の[[モンスター]]が[[裏側守備表示]]の場合。~
「《亡龍の戦慄−デストルドー》は[[特殊召喚]]され、[[レベル]]は7のまま」「[[フィールド]]から離れた場合に[[持ち主]]の[[デッキの一番下]]に戻る」という処理になる。~

-この[[カード]]と[[《竜の渓谷》]]・[[《覇王眷竜ダークヴルム》]]を[[組み込んだ>出張]][[【ABC】]]が[[環境]]で活躍して以降、[[フィールド魔法]]を[[キーカード]]とする[[デッキ]]にセットで採用される例が見られた。~
//(詳しい使い方は[[【ABC】]]を参照)~
//他のデッキにコンボを流用する場合だと読みにくいので必要な部分だけこちらに明記
[[《テラ・フォーミング》]]が[[制限カード]]に指定された事も大きく影響していると思われる。~

--条件:[[手札]]に[[《竜の渓谷》]]・[[《亡龍の戦慄−デストルドー》]](または[[《覇王眷竜ダークヴルム》]])、[[自分]][[フィールド]]に[[モンスター]]無し。~
++[[《竜の渓谷》]]を[[発動]]し、[[《亡龍の戦慄−デストルドー》]]か[[《覇王眷竜ダークヴルム》]]のどちらかを[[手札コスト]]にし、[[デッキ]]からもう片方を[[墓地へ送る]]。~
++[[《覇王眷竜ダークヴルム》]]の(2)の[[モンスター効果]]で[[自己再生]]。~
++[[《亡龍の戦慄−デストルドー》]]の[[効果]]で[[自分]][[フィールド]]の[[《覇王眷竜ダークヴルム》]]を[[対象]]に[[自己再生]]。~
++[[《亡龍の戦慄−デストルドー》]]([[レベル]]3)+[[《覇王眷竜ダークヴルム》]]で[[《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》]]を[[シンクロ召喚]]。~
++[[《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》]]の[[効果]]で[[自分]][[フィールド]]の[[《竜の渓谷》]]を[[破壊]]し、[[デッキ]]から任意の[[フィールド魔法]]を[[サーチ]]して[[発動]]。~

--この時、[[《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》]]の[[効果]]で多少ながら[[ライフコスト]]を補える。~

--なお、海外の公式ブログでは[[フィールド魔法]]を[[キーカード]]とする[[デッキ]]でこの[[カード]]と[[《竜の渓谷》]]を同時に採用できるということを説明している。~
このことから、公式側にもこの[[コンボ]]は認知されているようだ。~
//https://yugiohblog.konami.com/articles/?p=8432

--あくまで[[《覇王眷竜ダークヴルム》]]は[[召喚権]]と[[手札]]の消費を抑えるための[[カード]]であるため、それらを補える[[デッキ]]ならば[[《覇王眷竜ダークヴルム》]]ではなく[[通常召喚]]した[[モンスター]]を[[対象]]とすることでも同様に[[コンボ]]を行える。~
例として[[2017/10/01>リミットレギュレーション/2017年10月1日]]では[[【SPYRAL】]]に[[出張]]させる際はこの[[カード]]と[[《竜の渓谷》]]のみが採用され、[[《覇王眷竜ダークヴルム》]]を投入しない型が主流だった。~

--[[2018/01/01>リミットレギュレーション/2018年1月1日]]には[[《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》]]が[[禁止カード]]に指定されているが、上記の[[出張]]が横行した事と無関係ではないだろう。~

--[[TCG]]では[[20/04/01>海外の禁止・制限カード/2020年4月1日]]でこの[[カード]]自身も[[禁止カード]]指定を受けている。~
改訂の直前に登場した[[《水晶機巧−ハリファイバー》]]に簡単に繋げられる点を警戒されたと思われる。~
その後[[22/02/07>海外の禁止・制限カード/2022年2月7日]]に[[制限復帰]]し、[[【シンクロ召喚】]]の規制が十分進んだ[[23/02/13>海外の禁止・制限カード/2023年2月13日]]に[[制限解除]]されている。~

-[[デッキに戻る>デッキに戻す]][[デメリット]]は、この[[カード]]を[[エクシーズ素材]]とすることで回避できるが、上述の通りやや難易度が高い。~
詳細は[[離れる]]のページを参照。~

-[[特殊召喚]]に制限が無い初の[[レベル]]7[[チューナー]]である。~
それ故、[[《ぴよコッコ》]]の[[効果]]で[[リクルート]]できる唯一の[[レベル]]7[[チューナー]]である。

-[[《竜核の呪霊者》]]と並び、[[チューナー]]として、また[[召喚制限]]の無い[[ドラゴン族]]としての最高の[[守備力]]を誇る。~
しかし、[[レベル]]8[[通常モンスター]]の[[《竜核の呪霊者》]]に対し、こちらは[[レベル]]7で自己[[特殊召喚]]が可能であり、運用上の役割は異なる。~

-間違えやすいが、[[カード名]]の「ド」の後の「ー」はハイフンではなく長音符であり、「デストルドー」と伸ばす。~
[[宣言]]の際は注意したい。~

-[[イラスト]]ではわかりにくいが、短い角がある。~
これは[[《亡龍の旋律》]]の[[イラスト]]を見るとわかりやすい。

-「デストルドー(destrudo)」とは、ジークムント・フロイトが提唱した「死へ向かおうとする欲動」を意味する精神分析学用語である。~
「タナトス」とも呼ばれ、こちらはギリシャ神話の死の神[[タナトス>《ヴェルズ・タナトス》]]に由来する。~

--この[[カード]]が[[自己再生]][[効果]]を持っていることはモチーフと相反しているようにも思われる。~
だが、[[重い]][[ライフコスト]]を顧みず安易に使えば、死すなわち敗北に向かって突き進むことになるだろう。~

//-原作・アニメにおいて―~

//-コナミのゲーム作品において―~

**関連カード [#card]
-[[《レベル・スティーラー》]]

―《亡龍の戦慄−デストルドー》の姿が見られる[[カード]]
-[[《亡龍の旋律》]]

**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
-[[【ABC】]]

**収録パック等 [#pack]
-[[CIRCUIT BREAK]] CIBR-JP038 &size(10){[[Rare]]};
-[[ストラクチャーデッキ−マスター・リンク−]] SD34-JP016
-[[20th ANNIVERSARY LEGEND COLLECTION]] 20TH-JPC86 &size(10){[[Secret]],[[Ultra Parallel>Ultra]]};
-[[ストラクチャーデッキR−ドラグニティ・ドライブ−]] SR11-JP017
-[[トーナメントパック2024 Vol.1]] 24TP-JP117 &size(10){[[Secret BLUE Ver.>Secret#SESBV]]};

//**FAQ [#faq]
//***(1)の効果について [#faq1]
//Q:~
//A:

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、「事務局に電話で回答をもらった日付」「回答メールに記載された日付」「公式データベースに回答が掲載された日付」を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は、公式サイトの「遊戯王カードデータベース」で調べるか、ルール質問BBSを利用してください。
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