*《&ruby(めいすいり){名推理};/Reasoning》[#top]
 通常魔法
 (1):相手は1〜12までの任意のレベルを宣言する。
 通常召喚可能なモンスターが出るまで自分のデッキの上からカードをめくり、
 そのモンスターのレベルが宣言されたレベルと同じ場合、めくったカードを全て墓地へ送る。
 違った場合、そのモンスターを特殊召喚し、残りのめくったカードは全て墓地へ送る。

 [[新たなる支配者]]で登場した[[通常魔法]]。~
 [[相手]]に[[レベル]]を[[宣言]]させ、[[デッキトップ]]から[[カードをめくって>カードをめくる]]最初に出た[[モンスター]]が[[宣言]]と違う[[レベル]]だった場合、[[特殊召喚]]する[[効果]]を持つ。~

 [[ランダム]]性が極めて高いものの、どんな[[レベル]]の[[モンスター]]であっても[[ノーコスト]]で[[特殊召喚]]できる。~
 しかし、[[相手]]に[[宣言]]された[[レベル]]の[[モンスター]]は[[特殊召喚]]できない。~
 [[レベル]]が偏っていると読まれやすく、[[特殊召喚]]の成功率を上げるなら[[デッキ]]構築の際に[[モンスター]]の[[レベル]]をばらつかせる必要がある。~
 [[デッキ]]に様々な[[レベル]]の[[上級モンスター]]・[[最上級モンスター]]を大量に搭載し、この[[カード]]と[[《モンスターゲート》]]で展開する[[デッキ]]が[[【推理ゲート】]]である。~

 ただし、現在では[[特殊召喚]]自体よりも、[[めくって>カードをめくる]][[墓地]]へ送られる[[カード]]を活用するために採用される事が多い。~
 また、[[モンスター]]であっても「[[通常召喚]]できない[[特殊召喚モンスター]]」をめくった場合は、[[魔法・罠カード]]と同様に[[墓地へ送り>墓地へ送る]]、[[通常召喚]]できる[[モンスター]]が出るまで[[デッキ]]の[[カードをめくる]]処理を続ける。~
 よって、[[デッキ]]の[[モンスター]]の大半を[[特殊召喚モンスター]]にすれば、1枚で大量の[[墓地アドバンテージ]]を稼ぐ[[カード]]としても使用できる。~
 これを利用した[[デッキ]]が[[【インフェルノイド】]]や[[【カオスゲート】]]である。~

 [[相手]]にこの[[カード]]を使用された場合は、[[相手]]の[[デッキ]]タイプを見極めて[[レベル]]を[[宣言]]する必要がある。~
 この[[カード]]で[[特殊召喚]]する[[モンスター]]にも流行り廃りがあるので、[[環境]]についての情報をしっかりと仕入れて、[[自分]]の[[デッキ]]にとって最も[[特殊召喚]]されたくない[[カード]]の[[レベル]]を[[宣言]]するのが望ましい。~
 例えば、2015〜16年初頭[[環境]]の[[【インフェルノイド】]]では[[《デビル・フランケン》]]+[[《ナチュル・エクストリオ》]]が出てくる2、[[《インフェルノイド・デカトロン》]]が出てくる1などを想定して[[宣言]]されていた。~
 [[十二獣]]の活躍した2016年後半〜2017年半ばは[[レベル]]4を[[宣言]]した方が妨害しやすい場合が多かった。~
 とはいえ、[[《ネクロ・ガードナー》]]など、[[墓地]]にある方が都合の良い[[モンスター]]も多く、当たろうと外れようと問題なく動かれる場合もある。~

-類似[[カード]]の[[《モンスターゲート》]]と比べると、[[コスト]]はない代わりに確実には[[特殊召喚]]できないので、一長一短の関係にある。~
もっとも、性質が極めて似ている以上、この[[カード]]を使う[[デッキ]]では大抵[[《モンスターゲート》]]も併用される。~
一方、[[墓地肥やし>墓地を肥やす]]の方が主目的なら[[コスト]]のないこちらの方が使いやすい。~

-[[デッキ]]の[[モンスター]]の数を減らせば[[魔法・罠カード]]を大量に[[墓地へ送れる>墓地へ送る]]ため、[[墓地]]の[[魔法カード]]の数が重要な[[【マジカルエクスプロージョン1キル】]]等でも採用された。~
(現在は[[《マジカル・エクスプロージョン》]]が[[禁止カード]]指定を受けており、構築不能となっている。)~

-[[デッキ]]に投入する[[通常召喚]]可能な[[モンスター]]を少なくしてしまえば、[[相手]]に当てられない限り狙った[[モンスター]]を非常に高確率で[[特殊召喚]]可能。~
具体的には[[【デビル・フランケン】]]における[[《デビル・フランケン》]]、[[【サイエンカタパ】]]における[[《魔導サイエンティスト》]]といった[[1ターンキル]]の[[キーカード]]を[[特殊召喚]]するために使われていた。~

-[[デッキトップ]]を調節することで狙った[[モンスター]]を出しやすくなる。~
[[墓地]]から[[《鳳凰神の羽根》]]等では[[相手]]にバレてしまうので、[[《ゾンビキャリア》]]や[[《魔導書整理》]]等で[[相手]]に見られないように仕込むのが良い。~
ただ、この場合も[[相手]]は警戒して高い[[レベル]]を[[宣言]]する可能性が高いため、この方法で狙った[[モンスター]]を出せるかは、[[プレイヤー]]の腕の見せ所だろう。~

--意外にも[[デッキトップ]]を固定できる[[《酒呑童子》]]との相性は抜群に良い。~
[[《酒呑童子》]]の[[効果]]で、自身の[[効果]]で[[除外]]された[[《ゾンビキャリア》]]・[[《馬頭鬼》]]・[[《ワイトプリンス》]]等を[[デッキトップ]]に固定した後、《名推理》を[[発動]]すれば[[相手]]にばれていようがいまいが関係ない。~
[[相手]]はその[[レベル]]を[[宣言]]して[[墓地肥やし>墓地を肥やす]]をさせてしまうことを選ぶか、諦めて違う[[レベル]]を[[宣言]]して展開させるかを選ばざるを得ない状況となり、どちらに転んでも戦況を有利なものにできる。~

-《名推理》を[[発動]]するのは[[自分]]だが、実際に「名推理」をするのは[[相手]]である。~

-[[効果]]について―~
--[[宣言]]できる[[レベル]]は1〜12まで。~
ちなみにこの[[効果]]で[[特殊召喚]]できる[[レベル]]11及び12の[[モンスター]]はごく限られており、[[【花札衛】]]か[[【サブテラー】]]相手でもなければまず[[宣言]]することはない。~
---[[レベル]]11~
#taglist(星11-特殊召喚不可-特殊召喚モンスター-儀式モンスター-融合モンスター-シンクロモンスター-Subterror)
#taglist(星11-特殊召喚不可-特殊召喚モンスター-特殊召喚モンスター(蘇生制限なし)-儀式モンスター-融合モンスター-シンクロモンスター-Subterror)
---[[レベル]]12~
#taglist(星12-特殊召喚不可-特殊召喚モンスター-儀式モンスター-融合モンスター-シンクロモンスター-Subterror)
#taglist(星12-特殊召喚不可-特殊召喚モンスター-特殊召喚モンスター(蘇生制限なし)-儀式モンスター-融合モンスター-シンクロモンスター-Subterror)

--[[通常召喚]]はできるが[[特殊召喚]]できない[[モンスター]]([[《古代の機械巨人》]]等)をめくった場合は、その[[カード]]を含む、めくった[[カード]]を全て[[墓地へ送り>墓地へ送る]]処理を終了する。~
[[特殊召喚モンスター]]とは処理が異なるため注意。~

-[[環境]]において―~

--[[エラッタ]]以前の[[《混沌の黒魔術師》]]の現役当時は、この[[カード]]を[[使用]]された[[プレイヤー]]は高確率で[[レベル]]8を[[宣言]]していた。~
しかし、[[【ドグマブレード】]]などでは、[[《混沌の黒魔術師》]]が[[墓地へ送られ>墓地へ送る]]ても[[特殊召喚]]に成功しても得をするのは[[自分]]のため、この[[カードの効果]]で[[《混沌の黒魔術師》]]が見えただけで[[相手]]がかなり警戒するということも珍しくなかった。~

--[[【サイエンカタパ】]]の様に、[[1ターンキル]]の1パーツとしても存在していたが、鍵となる[[モンスター]]が[[禁止カード]]となる事で、長い間規制を免れてきた。~
しかしその後に、[[【カオスゲート】]]のギミックを利用した大量の[[墓地肥やし>墓地を肥やす]]を主軸とする[[デッキ]]が増加し、さらにこの[[カード]]を[[キーカード]]とした[[先攻]][[1ターンキル]][[【ドグマブレード】]]が誕生するに至った。~
それらの[[デッキ]]を抑制するためか、[[08/09/01>禁止・制限カード/2008年9月1日]]の[[制限改訂]]で[[《モンスターゲート》]]と共に[[制限カード]]となる。~
本来の利用法である[[【推理ゲート】]]の使い手にはあまりに厳しい改訂であった。~
その後は長年に渡って[[制限カード]]のままであったが、こちらのみ[[12/09/01>禁止・制限カード/2012年9月1日]]で[[準制限カード]]、[[13/09/01>リミットレギュレーション/2013年9月1日]]では遂に[[制限解除]]された。~
[[【聖刻】]]や[[《ラヴァルバル・チェイン》]]の存在から[[《モンスターゲート》]]の方が強力だと判断されていたのであろうか。~

--その後、第9期に入り抜群の相性を誇る[[【インフェルノイド】]]において、[[《モンスターゲート》]]共々[[必須カード]]として採用されていた。~
当時[[【インフェルノイド】]]自体は[[環境]]に時たま顔を出すものの中心的な活躍をしていたわけではなかったのだが、今後を見通してか[[16/04/01>リミットレギュレーション/2016年4月1日]]に[[《モンスターゲート》]]共々再び[[制限カード]]に指定された。~
[[【インフェルノイド】]]が[[環境]]で余り見られなくなった[[19/10/01>リミットレギュレーション/2019年10月1日]]にて[[制限緩和]]され、続く[[20/01/01>リミットレギュレーション/2020年1月1日]]に[[制限解除]]となった。~

--[[制限解除]]を受けた理由のひとつに[[《エフェクト・ヴェーラー》]]や[[《増殖するG》]]、[[《灰流うらら》]]などの[[手札誘発]][[カード]]が大きく流行したこともあると思われる。~
これらは[[手札]]に握っていたい[[カード]]でありながら普通に[[召喚]]できてしまうため、この[[カード]]で勝手に[[めくって>カードをめくる]]しまうだけでなく、この[[カード]]を使いたい場面では基本的にこれらを[[特殊召喚]]する[[メリット]]がないため相性が悪い。~

-原作・アニメにおいて―~
アニメVRAINS第25話に登場したSNSの画面上に「[[芝刈り>《隣の芝刈り》]]推理[[ライホウ>《氷結界の虎将 ライホウ》]]」というハンドルネームの人物が確認できる。~
同シーンではSOLテクノロジー社の北村セキュリティ部長が多数のネットユーザーに散々叩かれているが、「[[芝刈り>《隣の芝刈り》]]推理[[ライホウ>《氷結界の虎将 ライホウ》]]」は北村の批判をしておらず、女性型AIデュエリスト部隊の開発を要求している。~


-コナミのゲーム作品において―~
[[遊戯王デュエルモンスターズエキスパート2006>ゲーム付属カード#WCS2006]]では[[デッキ]]に[[通常召喚]]できない[[モンスター]]が存在する場合、[[デッキ]]がなくなるまで[[めくり続けた>カードをめくる]]後、全ての[[カード]]を[[墓地へ送る]]というバグがあった。~

--[[WORLD CHAMPIONSHIP 2007>ゲーム付属カード#WCS2007]]及び[[WORLD CHAMPIONSHIP 2008>ゲーム付属カード#WCS2008]]のゲーム上の[[禁止・制限カード]]リストでは[[禁止カード]]に指定されている。~

--[[WORLD CHAMPIONSHIP 2010>ゲーム付属カード#WCS2010]]では、「[[カードを置く位置>カードの位置]]」を「手動で選択」に設定しこの[[カード]]を[[発動]]すると、[[相手]]が[[レベル]]の[[宣言]]を外した場合に[[モンスター]]を[[特殊召喚]]する位置を選択できず、ゲーム進行が不能になるバグがある。~

--遊戯王ONLINE DUEL EVOLUTIONシーズン7では、[[《モンスターゲート》]]と共に[[制限カード]]に指定されている。~

**関連カード [#card]
-[[《モンスターゲート》]]
-[[《魔の試着部屋》]]

-[[《魔導雑貨商人》]]

**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
-[[【推理ゲート】]]
-[[【インフェルノイド】]]
//-[[【サイエンカタパ】]]
-[[【カオスゲート】]]
//-[[【エアブレード】]]
//-[[【ドグマブレード】]]
-[[【マジカルエクスプロージョン1キル】]]

**収録パック等 [#pack]
-[[新たなる支配者]] 301-029
-[[EXPERT EDITION Volume.1]] EE1-JP029
-[[ストラクチャーデッキ−ドラゴニック・レギオン−]] SD22-JP030
-[[ストラクチャーデッキ−パワーコード・リンク−]] SD33-JP028
-[[ストラクチャーデッキR−ロスト・サンクチュアリ−]] SR12-JP029
-[[RARITY COLLECTION −QUARTER CENTURY EDITION−]] RC04-JP053 &size(10){[[Super]],[[Ultimate]],[[Collectors]],[[Secret]],[[Ex-Secret>Secret#ES]],[[Quarter Century Secret>Secret#QCSE]]};

**FAQ [#faq]
Q:[[通常召喚]]が可能な[[モンスターカード]]が1枚も出ずに[[デッキ]]がなくなった場合はどうなりますか?~
A:[[効果]]は[[不発]]になり、めくった[[カード]]は全て[[デッキに戻し>デッキに戻す]]、[[シャッフル]]します。
//チェーンデッキデスとかの可能性により、下にある発動不可の裁定とは矛盾しない

Q:[[《虚無の統括者》]]など、[[通常召喚]]はできるが[[特殊召喚]]できない[[モンスター]]が出た場合はどうなりますか?~
A:めくった[[カード]]と一緒に[[墓地へ送り>墓地へ送る]]、[[効果]]処理が終了します。(07/09/18)

Q:[[相手]]が[[レベル]]8を[[宣言]]し、[[めくった>カードをめくる]][[カード]]が[[《時械神メタイオン》]]だった場合、[[特殊召喚]]できますか?~
A:その場合、めくった[[カード]]を全て[[墓地]]へ送って[[効果]]処理を終了します。(12/04/12)

Q:[[デッキ]]に[[通常召喚]]はできるが[[特殊召喚]]できない[[モンスター]]しか存在しない場合、[[発動]]できますか?~
A:[[発動]]できます。(15/03/06)

Q:[[通常召喚]]が可能な[[モンスター]]が[[デッキ]]に存在しない状態でこの[[カード]]を[[発動]]できますか?~
A:いいえ、できません。(09/01/31)

Q:[[《次元の裂け目》]][[適用]]中に、この[[カードの効果]]による[[特殊召喚]]はできますか?~
A:[[墓地へ送る]]のは[[効果]]であるため、問題なく[[特殊召喚]]できます。

Q:[[《フォッシル・ダイナ パキケファロ》]]や[[《虚無魔人》]]が存在する時にこの[[カード]]を[[発動]]することはできますか?~
A:いいえ、できません。(09/01/07)

Q:この[[カード]]で[[攻撃力]]1500以上の[[モンスター]]が[[特殊召喚]]された時、[[《奈落の落とし穴》]]を[[発動]]できますか?~
  ([[特殊召喚]]後に[[墓地へ送る]]処理がある扱いですか?)~
A:はい、できます。(10/07/30)

Q:[[《伝説の都 アトランティス》]]が[[適用]]されている時に[[相手]]が[[レベル]]6を[[宣言]]し、めくった[[カード]]が[[レベル]]7の[[《海竜−ダイダロス》]]だった場合、[[特殊召喚]]できますか?~
A:はい、その場合めくった[[《海竜−ダイダロス》]]は[[手札]]に[[加わって>加える]]いませんので[[《伝説の都 アトランティス》]]の[[効果]]が[[適用]]されず、[[レベル]]7として扱い[[特殊召喚]]できます。(12/07/09)
//http://yugioh.faq.konami.jp/EokpControl?&tid=68463&event=FE0006

Q:この[[カードの効果]]で[[特殊召喚]]された[[モンスター]]はどこから[[特殊召喚]]された事になるのですか?~
A:[[デッキ]]から[[特殊召喚]]される扱いとなります。(12/04/12)

Q:この[[カードの効果]]で[[墓地へ送る]][[カード]]はどこから[[墓地へ送られた]]事になるのですか?~
A:[[デッキ]]からです。

Q:この[[カード]]で[[特殊召喚]]に失敗した後、[[《カードカー・D》]]や[[《強欲で謙虚な壺》]]を[[発動]]できますか?~
A:[[特殊召喚]]をしていないため、[[発動]]可能です。(20/07/18)

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、事務局に質問した日付を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は、公式サイトの「遊戯王カードデータベース」で調べるか、ルール質問BBSを利用してください。
----
&tag(《名推理》,魔法,通常魔法,);