*《&ruby(フェアリーテイル){妖精伝姫};−シラユキ/Fairy Tail - Snow》 [#top]
 効果モンスター
 星4/光属性/魔法使い族/攻1850/守1000
 (1):このカードが召喚・特殊召喚した場合、
 相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
 そのモンスターを裏側守備表示にする。
 (2):自分・相手ターンに、このカードが墓地に存在する場合、
 自分の手札・フィールド・墓地からこのカード以外のカード7枚を除外して発動できる。
 このカードを特殊召喚する。

 [[ザ・ダーク・イリュージョン]]で登場した[[光属性]]・[[魔法使い族]]の[[下級モンスター]]。~
 [[召喚・特殊召喚に成功した]]場合に[[相手]][[モンスター]]を[[裏側守備表示]]にする[[誘発効果]]、[[自己再生]]する[[誘発即時効果]]を持つ。~
 [[召喚・特殊召喚に成功した]]場合に[[相手]][[モンスター]]1体を[[裏側守備表示]]にする[[誘発効果]]、[[自分]]の[[手札]]・[[フィールド]]・[[墓地]]から合計7枚[[除外]]する事で[[自己再生]]する[[誘発即時効果]]を持つ。~

 (1)の[[効果]]は範囲の狭くなった[[《月読命》]]であるが、[[攻撃力]]がより高く[[戦闘破壊]]できる[[モンスター]]の幅が広がり、[[特殊召喚]]にも対応している点で優れる。~
 自身の(2)の[[効果]]や、[[《強化蘇生》]]・[[《リビングデッドの呼び声》]]等の汎用[[蘇生]][[カード]]で[[特殊召喚]]する事で、[[相手]]限定の擬似[[《月の書》]]として扱える。~
 素材が並んだときを狙えば[[シンクロ召喚]]・[[エクシーズ召喚]]・[[リンク召喚]]の妨害ができるため、[[相手]]の思惑を外しやすい。~
 一方で[[自分]][[モンスター]]には使えず、[[コスト]]の都合上、毎[[ターン]][[効果]]を使うには他の[[蘇生]][[カード]]等によるサポートは必須となる。~

 (2)は[[手札]]・[[フィールド]]・[[墓地]]から7枚の[[カード]]を[[除外]]することで、[[フリーチェーン]]で[[自己再生]]できる[[効果]]。~
 [[アドバンテージ]]の観点から考えれば、なるべく[[墓地]]の[[カード]]を[[除外]]したいところである。~
 そのため、[[ライトロード]]のような高速で大量の[[墓地肥やし>墓地を肥やす]]ができる[[カード]]との併用はほぼ必須となるだろう。~
 一方で、[[墓地]]さえ肥えていれば取り回しは良く、[[墓地]]に落ちた後の活用方法が少ない[[魔法・罠カード]]も[[コスト]]にできる上、[[効果]]の[[使用]]に[[1ターンに1度]]の制限もない。~
 [[フリーチェーン]]で(1)の[[効果]]を使う事による各種妨害、[[バトルフェイズ]]に[[蘇生]]して2回分の[[攻撃]]を防ぐ、使い減りしない[[ランク]]4の[[エクシーズ素材]]、[[《裁きの龍》]]の[[効果]]使用後の[[直接攻撃]]要員など、極めて多彩な使い方が可能。~
 大量展開を得意とする[[デッキ]]では[[コスト]]が捻出しやすく、そういった[[デッキ]]が苦手とする[[《冥王結界波》]]や[[《禁じられた一滴》]]で無力化されることのない妨害手段となる。~

 なお[[フィールド]]から[[カード]]を[[除外]]する選択肢は皆無というわけでもなく、詰めの局面ならば[[攻撃]]を終えた[[モンスター]]を[[除外]]して[[蘇生]]し、[[直接攻撃]][[ダメージ]]を増やしても良い。~
 比較的採用率の高い[[《闇の護封剣》]]・[[《底なし落とし穴》]]・[[《砂塵のバリア −ダスト・フォース−》]]を受けた際の打開策にも繋がる。~
 [[《手違い》]]などの[[お互い]]に影響を受ける[[永続カード]]を使用する場合、[[自分]]の都合のいいタイミングでこれを処理する手段にもなる。~
 低[[攻撃力]]の[[モンスター]]が[[攻撃対象]]にされたときに、[[戦闘ダメージ]]を抑えるために[[除外]]するのも手。~
 また[[《エフェクト・ヴェーラー》]]等の[[自分]][[フィールドのカード]]を[[対象]]とする[[効果]]を対象不在で[[不発]]にしてしまう、[[《月の書》]]のような使い方もできる。~
 [[《狂戦士の魂》]]はうまくいけばこの[[カード]]を[[墓地]]へ送りつつ[[コスト]]も捻出できるため、[[【ほぼモン】>【フルモンスター】#hobomon]]などで確実に[[ダメージ]]を与えられる保証があれば追撃の手として使うことができる。~

 [[除外]]をギミックとして活用しても良い。~
 [[除外]]される事で[[効果]]を[[発動]]する[[《異次元の偵察機》]]・[[《不知火の隠者》]]・[[《影霊衣の戦士 エグザ》]]等を[[除外]]すれば、[[自己再生]]のたびに[[アドバンテージ]]を稼げる。~
 特に[[【ライトロード】]]の[[トワイライトロード>ライトロード]]軸ならメインギミックとして扱える。~
//では[[《エクリプス・ワイバーン》]]を[[除外]]して[[《裁きの龍》]]や[[《戒めの龍》]]に繋げるほか、
 この[[カード]]を[[リリース]]して[[《シー・ランサー》]]を[[アドバンス召喚]]すれば、[[自己再生]]の[[除外]][[コスト]]とした[[モンスター]]を[[装備カード]]化しつつ、[[除外]][[コスト]]も再び捻出することができる。~
 [[除外]]と相性の良い[[《混沌空間》]]に大量の[[カオスカウンター]]を乗せて[[帰還]]を狙っても良い。~
 [[《魂吸収》]]と併用すれば3500もの[[ライフ・アドバンテージ]]を得られるため、抜群の相性を誇る。~

 また、[[トークン]]も[[除外]]することができ、[[墓地]]が肥えていない状態でも[[自己再生]]が容易になる。~
 使い終えた[[トークン]]生成[[カード]]自体も[[コスト]]になるので、例えば[[《超カバーカーニバル》]]ならば最大で6枚分の[[コスト]]になる。~
 [[コントロール奪取]][[カード]]と組み合わせるのも有効。~
 あわよくば[[効果]]の逆利用もしつつ、[[コントロール奪取]]した[[モンスター]]も[[除外]]して処理できる。~

 変わった所では、多方面から[[フリーチェーン]]で[[コスト]]を要求することを利用し、[[《裁きの天秤》]]・[[《サイレント・バーニング》]]の[[ドロー]]の水増し要員及び、[[発動]]の補助とする使い方もある。~
 他にも[[相手]]依存にはなるが[[自分]]の[[《魔力の泉》]]に[[チェーン]]して[[《魔力の泉》]]自身を[[コスト]]とすれば[[ドロー]]の恩恵だけを受けると言った芸当も可能。~

-[[コスト]]を支払うことさえできれば、(2)の[[効果]]は同一[[チェーン]]上で複数回[[発動]]可能。~
(2)の[[効果]]に[[チェーン]]して[[発動]]された[[《D.D.クロウ》]]でその《妖精伝姫−シラユキ》が狙われた場合に、再度[[効果]]を[[発動]]して[[除外]]を回避、といった動きができる。~
//公式FAQ(16/04/08)より

-[[《カオス・グリード》]]・[[《カオス・エンド》]]・[[《次元の歪み》]]・[[《異次元の境界線》]]・[[《フィッシュボーグ−ランチャー》]]など、[[墓地]]の状況や[[除外]]枚数を参照する[[カード]]の補助にも使える。~

-[[《エクシーズ・ディメンション・スプラッシュ》]]の[[発動条件]]を[[コスト]]で満たすことができる稀有な[[カード]]である。~

-[[17/04/01>リミットレギュレーション/2017年4月1日]]にて[[準制限カード]]、その次の[[17/07/01>リミットレギュレーション/2017年7月1日]]に[[制限カード]]指定された。~
単体での性能の高さもさることながら、大暴れしていた[[【十二獣】]]の陰で[[【不知火ライロ】>【ライトロード】]]や[[【芝刈りノイド】>【インフェルノイド】]]のパーツとして[[環境]]に時折現れ、後者の改訂で[[【十二獣】]]や[[【真竜】]]が大幅な弱体化を受けた後の台頭を危惧されたためか。~
その後[[環境]]の変化もあってか、[[19/01/01>リミットレギュレーション/2019年1月1日]]に[[準制限カード]]へと緩和、続く[[19/04/01>リミットレギュレーション/2019年4月1日]]に[[制限解除]]となった。~

--一方、[[TCG]]では海外先行[[カテゴリ]]の[[Danger!>未界域]]と相性が良かったため[[環境]]での活躍頻度が増した。~
結果、[[19/01/28>海外の禁止・制限カード/2019年1月28日]]にて[[禁止カード]]指定を受ける事となり、日本と逆の動きとなった。~
ただ、[[《未界域のジャッカロープ》]]・[[《未界域のツチノコ》]]を規制した状態では流石に厳しいと判断されたためか3年後の[[22/02/07>海外の禁止・制限カード/2022年2月7日]]に[[制限復帰]]している。~
ところが、[[主流デッキ]]の[[【ティアラメンツ】]]での採用率が高かったため、わずか8か月後の[[22/10/03>海外の禁止・制限カード/2022年10月3日]]で早々に[[禁止カード]]に戻されてしまった。~

--2023年世界大会・マスターデュエルの部の決勝戦ラウンド2では[[【イシズティアラメンツ】>【ティアラメンツ】#Exchange]]の[[ミラーマッチ]]で片方が採用。~
(上記の通り[[TCG]]では[[禁止カード]]となっていたが、マスターデュエルは規制されていないので採用できた。)~
双方の「イシズ」ギミックの誘発もあって大量に稼いだ[[墓地リソース]]を活かし、なんと1度の[[デュエル]]で合計35枚もの[[カード]]を[[除外]]して5度も[[効果]]を[[発動]]し、接戦に見事勝利して相性の良さを証明した。~
因みに採用した[[プレイヤー]]は事前インタビューで最も好きな[[カード]]にこの[[カード]]を挙げており、正に愛用する[[カード]]の性能をフルに発揮したと言える。~

---なお、この[[デュエル]]では2度同一[[チェーン]]上でこの[[カードの効果]]を使用しており、実況・解説役からもこの点を強みとして強調されていた。~
(この[[カード]]の[[特殊召喚]]を妨害しに来た[[《ティアラメンツ・ルルカロス》]]と[[《宿神像ケルドウ》]]の[[効果]]に[[チェーン]]して[[特殊召喚]]を通した。)~
また、5度目の[[発動]]は[[相手]]の[[フィールド]]・[[手札]]が0枚で[[ライフ]]がギリギリ残るかと思われた状況で使用し、[[特殊召喚]]からの[[直接攻撃]]で[[フィニッシャー]]となり、観客を大いに沸かせた。~
//相手にターンを渡さない意味のあるプレーだから魅せプレイとは違うと思う

-リスの様な獣人の姿をしているが、[[獣族]]や[[獣戦士族]]ではなく[[魔法使い族]]である。~
魔法が使える獣型[[モンスター]]は[[魔法使い族]]に指定されるのが通例となっているため、それに従ったものと思われる。

-「[[フェアリーテイル(fairy tale)>妖精伝姫]]」が英語で「お伽話」を意味する事を踏まえると、元ネタは「白雪姫」だろう。~
また、[[イラスト]]の[[モンスター]]の尻尾には本が付いており、「tale(物語)」と「tail(尻尾)」をかけていると思われる。~
母親(継母とされることが多いがグリム童話の初版では実母とされる)に何度も殺されかけてはその度に小人や王子の助けで生還しており、(2)の[[自己再生]][[効果]]はそれをイメージしたのだろう。~
また、[[除外]][[コスト]]は7人の小人をイメージしたものか。~

-海外版の[[イラスト]]では、服やリボンのカラーリング、デザインに修正が施されている。~
日本版のカラーリングがウォルト・ディズニーの映画『白雪姫と七人のこびと』における白雪姫のデザインに酷似していたためだろうか。~
白雪姫は元々の英語では「Snow White」なのだが、[[英語名]]はSnowのみになっている。~
// http://yugioh.wikia.com/wiki/Fairy_Tail_-_Snow

-原作・アニメにおいて―~
アニメVRAINS第47話では、新生LINK VRAINSにあるカードショップの店頭にて(当時登場済みの)他の[[妖精伝姫]]と共に掲示されている。~

//-コナミのゲーム作品において―~

**関連カード [#card]
-[[妖精伝姫]]

―(1)の類似[[効果]]
-[[《月読命》]]
-[[《月の書》]]

―(2)の類似[[効果]]
-[[《機巧蛇−叢雲遠呂智》]]

―《妖精伝姫−シラユキ》の姿が見られる[[カード]]
-[[《妖精の伝姫》]]

**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
-[[【ライロ不知火】>【不知火】#Lightsworn]]
-[[【ライトロード】]]
-[[【芝刈りノイド】>【インフェルノイド】#Grass]]

**収録パック等 [#pack]
-[[ザ・ダーク・イリュージョン]] TDIL-JP042 &size(10){[[N-Rare]]};
-[[RARITY COLLECTION −20th ANNIVERSARY EDITION−]] RC02-JP016 &size(10){[[Ultra]],[[Secret]],[[Collectors]]};
-[[ストラクチャーデッキ−リバース・オブ・シャドール−]] SD37-JP015
-[[QUARTER CENTURY DUELIST BOX]] QCDB-JP019 &size(10){[[Ultra]],[[Secret]],[[Quarter Century Secret>Secret#QCSE]]};

**FAQ [#faq]
***(2)の効果について [#faq1]
Q:この[[効果]]の[[コスト]]に、[[フィールド]]から[[離れた>離れる]]場合に[[除外]]される[[効果]]を持つ[[《混沌の黒魔術師》]]を含める事はできますか?~
A:[[《混沌の黒魔術師》]]を含める事ができます。(16/10/17)

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、「事務局に電話で回答をもらった日付」「回答メールに記載された日付」「公式データベースに回答が掲載された日付」を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は、公式サイトの「遊戯王カードデータベース」で調べるか、ルール質問BBSを利用してください。

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