*《&ruby(ドラクレア){竜血公};ヴァンパイア/Vampire Voivode》 [#top]
 効果モンスター
 星8/闇属性/アンデット族/攻2800/守2100
 このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
 (1):このカードが召喚に成功した場合、
 相手の墓地のモンスターを2体まで対象として発動できる。
 そのモンスターを効果を無効にして自分フィールドに守備表示で特殊召喚する。
 (2):モンスターの効果が発動した時、
 その同名モンスターが自分・相手の墓地に存在する場合に発動できる。
 その発動を無効にする。
 (3):相手の墓地からモンスターが特殊召喚された場合、
 自分フィールドのモンスター2体をリリースして発動できる。
 このカードを墓地から特殊召喚する。

 [[SELECTION 10]]で登場した[[闇属性]]・[[アンデット族]]の[[最上級モンスター]]。~
 [[召喚に成功した]]場合に[[相手]][[モンスター]]を2体まで[[自分]][[フィールド]]に[[蘇生]]できる[[誘発効果]]、[[同名カード]]が[[墓地]]に存在する[[モンスター]]の[[効果]]の[[発動]]を[[無効]]にできる[[誘発即時効果]]、[[相手]][[モンスター]]が[[蘇生]]された場合に[[自分]][[モンスター]]2体を[[リリース]]して[[自己再生]]できる[[誘発効果]]を持つ。~

 (1)は[[相手]][[墓地]]からの2体までの[[蘇生]][[効果]]。~
 [[最上級モンスター]]のこの[[カード]]を[[召喚]]する手間は必要だが、[[【ヴァンパイア】]]では[[《ヴァンパイア・ソーサラー》]]を用いて[[リリース]]無しでの[[召喚]]が狙える。~
 また、[[《ヴァンパイアの眷属》]]等や[[アンデット族]]の豊富な[[特殊召喚]]を用いれば[[アドバンス召喚]]も狙いやすく、[[《ヴァンパイアの領域》]]の[[召喚権]]追加も活かしやすい。~
 2体[[蘇生]]できるため、[[アドバンス召喚]]でも[[リリース]]と差し引きゼロ、[[リリース]]軽減していれば[[アドバンテージ]]となる。~

 [[効果]][[無効]]と[[守備表示]]という指定から、[[リンクモンスター]]は奪えず、その他であっても運用は制限される。~
 [[蘇生]]後には各種素材や[[リリース]]、[[コスト]]として活用するのが良いだろう。~
 [[蘇生]]した[[モンスター]]が[[エクシーズモンスター]]以外であれば、その2体で[[《交血鬼−ヴァンパイア・シェリダン》]]や[[《真血公ヴァンパイア》]]を[[エクシーズ召喚]]できる。~
 (2)の兼ね合いもあるので、こちらの[[フィールド]]に残すより、うまく消費して[[墓地]]に置いてしまう方が都合がよい。~

 (2)は[[同名カード]]が[[墓地]]に存在する[[モンスター効果の発動]]の[[無効]]化。~
 自身を[[墓地へ送って>墓地へ送る]][[発動]]、または[[墓地]]で[[発動]]する[[モンスター効果]]ならば、その[[カード]]自身が[[墓地]]に存在するため確実に[[無効]]化できる。~
 [[《エフェクト・ヴェーラー》]]のような[[手札誘発]]は採用率が高いため、この[[効果]]が活かせる機会は多いが、[[1ターンに1度]]のため[[マストカウンター]]は見極めたい。~
 [[フィールド]]で[[発動]]する[[効果モンスター]]の場合、あらかじめ[[墓地]]に[[同名カード]]が必要なため、1枚目は[[無効]]にできず、状況に左右されやすい。~
 ただし、自身を[[コスト]]として[[リリース]]し[[発動]]する[[効果]]であれば無効にできる。~
 [[デッキ]]の[[キーカード]]等は複数採用されやすいため、[[デュエル]]中盤以降では狙いやすいか。~
 (1)から[[《真血公ヴァンパイア》]]を[[エクシーズ召喚]]してあちらの[[デッキ破壊]][[効果]]を使うことで適用範囲を広げられれば理想的。~
 [[自分]]の[[墓地]]も参照できるため、[[汎用性]]の高い[[効果モンスター]]であれば、自分が先に使っておくことで布石とすることもできる。~

 (3)は[[相手]][[墓地]]からの[[蘇生]]を[[トリガー]]とした[[自己再生]]。~
 [[相手]]の[[蘇生]][[効果]]に加え、[[自分]]の[[効果]]で[[相手]]の[[モンスター]]を[[蘇生]]した場合にも[[発動]]できる。~
 [[【ヴァンパイア】]]ではこの[[カード]]や[[《交血鬼−ヴァンパイア・シェリダン》]]・[[《ヴァンパイア・サッカー》]]など[[相手]][[墓地]]からの[[蘇生]]手段を豊富に持つので能動的な[[発動]]も容易い。~
 ただし、[[自分]][[モンスター]]2体の[[コスト]]が必要であり、展開しやすい[[下級モンスター]]や[[トークン]]を用いて軽減したい。~
 [[【ヴァンパイア】]]では緩い条件で[[自己再生]]できる[[《ヴァンパイアの使い魔》]]や[[《ヴァンパイアの眷属》]]が[[コスト]]としては使いやすいが、それらが[[除外]]される点は注意。~
 [[【ヴァンパイア】]]以外では[[《天龍雪獄》]]や[[《自律行動ユニット》]]、[[《横取りボーン》]]を[[トリガー]]にすることで、[[リリース]]を軽減しつつ積極的に[[発動]]を狙える。~
 その他[[トリガー]]になる[[カード]]は[[こちら>コントロール奪取#battle]]と[[こちら>コントロール奪取#specialsummon]]を参照。~

 なお、[[手札]]・[[墓地]]の両方にこの[[カード]]が存在する場合、[[手札]]からの(1)を[[トリガー]]に、[[蘇生]]した2体を[[コスト]]に[[墓地]]の(3)を使用することも可能。~
 (2)が[[同名カード]]含め[[1ターンに1度]]なので並べる意味は薄いが、[[【ヴァンパイア】]]では本来狙えない[[ランク]]8の[[エクシーズ召喚]]が可能になる。~

 [[効果]]はいずれも[[汎用性]]はあるので、[[【ヴァンパイア】]]以外の[[【アンデット族】]]への投入も検討できる。~
 [[《ヴァンパイア・サッカー》]]は[[【アンデット族】]]全般で採用しやすく、あちらの[[効果]]でこちらの[[召喚]]・[[自己再生]]を共にサポート可能。~
 [[フィールド]]に立たせておくだけでも(2)での一定の[[制圧]]力と高い[[攻撃力]]による[[アタッカー]]として機能するが、[[《ピラミッド・タートル》]]による[[リクルート]]に対応しない点は気を付けたい。~

-[[カード名]]の「ドラクレア」は、15世紀のワラキア公国の君主として実在していた「ヴラド三世」の渾名の一つ。~
父親のヴラド二世が「ドラクル(Dracul/竜公)」と呼ばれていたことから、息子である彼は「-a(〜の子)」を付け「ドラクレア(英:ドラキュラ)」と名乗った。~
残酷として知られたヴラド三世は、[[ブラム・ストーカー>《紅貴士−ヴァンパイア・ブラム》]]の小説『吸血鬼ドラキュラ』に登場する吸血鬼「ドラキュラ伯爵」のモデルとなり、やがて「ドラキュラ」という単語そのものが吸血鬼のシンボルとして創作などに用いられるようになっていった。

--「竜血公」という[[カード名]]もドラクレアの和訳である「竜子公(一般的には小竜公と訳されることが多い)」に由来するものだろう。~

--なお、日本ではヴラド三世を「ヴラド・ツェペシュ」と呼ぶことも多いが、「ツェペシュ」は姓ではなく「串刺し公」という意味であり、「ドラクレア」や「カズィクル・ベイ」と同じくヴラド三世の通称の一つである。~
つまり、本名は「ヴラド」のみである。~

--[[英語名]]の「Voivode」は中世から近世のスラヴ・東欧で使われた称号である。~
スラヴ語で「民兵」を意味する「VOI」と、「主導する」を意味する「vodi」を組み合わせて作られた言葉であり、かつては軍司令官の称号だったが、後に県・郡規模の領主の称号へと変化した。~
--[[英語名]]の「Voivode」は中世から近世のスラヴ・東欧で使われた称号で、ヴラド三世の肩書きである。~
スラヴ語で「民兵」を意味する「voi」と、「主導する」を意味する「vodi」を組み合わせて作られた言葉であり、かつては軍司令官の称号だったが、後に県・郡規模の領主の称号へと変化した。~

//-原作・アニメにおいて―~

//-コナミのゲーム作品において―~

**関連カード [#card]
-[[ヴァンパイア]]

-[[《真血公ヴァンパイア》]]

-[[《見切りの極意》]]

//―《竜血公ヴァンパイア》の姿が見られる[[カード]]
//他のカードにこのカードのイラストが含まれている場合、そのカードをリンク

//**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
//-[[【】]]

**収録パック等 [#pack]
-[[SELECTION 10]] SLT1-JP001 &size(10){[[Ultra]],[[Secret]]};

**FAQ [#faq]
//***(1)の効果について [#faq1]
***(2)の効果について [#faq2]
Q:[[墓地]]に[[《エフェクト・ヴェーラー》]]が存在しない状況で、[[手札]]の[[《エフェクト・ヴェーラー》]]の[[効果]]が[[発動]]し、その[[《エフェクト・ヴェーラー》]]が[[コスト]]として[[墓地へ送られました>墓地へ送られた]]。~
  この[[効果の発動]]に対して《竜血公ヴァンパイア》の(2)の[[効果]]を[[発動]]できますか?~
A:その場合でも、「モンスターの効果が発動した時、その同名モンスターが自分・相手の墓地に存在する場合」にあたりますので、《竜血公ヴァンパイア》の(2)の[[効果]]を[[チェーン]]して[[発動]]できます。(20/12/04)~
//https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action?ope=5&fid=23152

***(3)の効果について [#faq3]
Q:[[相手]]の[[墓地]]の[[《バージェストマ・ディノミスクス》]]が、(2)の[[効果]]により[[特殊召喚]]されました。~
  [[自分]]は[[墓地]]の《竜血公ヴァンパイア》の(3)の[[効果]]を[[発動]]できますか?~
A:その状況は、[[相手]]の[[墓地]]から[[モンスター]]が[[特殊召喚]]された状況としては扱いませんので、[[自分]]の[[墓地]]の《竜血公ヴァンパイア》の(3)の[[効果]]を[[発動]]することはできません。(20/12/09)
//https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action?ope=5&fid=23154

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、「事務局に電話で回答をもらった日付」「回答メールに記載された日付」「公式データベースに回答が掲載された日付」のいずれかを(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は、公式サイトの「遊戯王カードデータベース」で調べるか、ルール質問BBSを利用してください。
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