*【アンデットデッキデス】 [#top]

#contents

**[[デッキ]]の概要 [#introduction]
 [[《精気を吸う骨の塔》]]を軸とした[[【デッキ破壊】]]。~
 [[アンデット族]][[モンスター]]が[[特殊召喚]]された時に[[デッキ破壊]]を行う[[《精気を吸う骨の塔》]]で[[デッキ切れ]]を狙う。~
 [[ビートダウン]]が勝ち筋ではない[[デッキ]]でありながら、[[モンスター]]の大量展開が勝利に必要という異色の[[デッキ破壊]][[デッキ]]である。~

 《精気を吸う骨の塔/Soul-Absorbing Bone Tower》
 効果モンスター
 星3/闇属性/アンデット族/攻 400/守1500
 自分フィールド上にこのカード以外のアンデット族モンスターが存在する場合、
 このカードを攻撃する事はできない。
 アンデット族モンスターが特殊召喚に成功する度に、
 相手のデッキの上からカードを2枚墓地へ送る。

**[[デッキ]]構築に際して [#abstract]
 [[アンデット族]]を[[特殊召喚]]する手段は、[[《馬頭鬼》]][[《ゾンビ・マスター》]][[《生者の書−禁断の呪術−》]]など、概ね通常の[[【アンデット族】]]と同様となる。~
 これらは[[デッキ破壊]]の[[トリガー]]と、[[《精気を吸う骨の塔》]]を立てる手段という両面から活躍が期待できる。~
 しかし、それだけでは[[デッキ破壊]]が追いつかないため、[[《アンデットワールド》]]と併用しての運用が前提となる。~
 [[ビートダウン]]型と共通の[[カード]]については[[【アンデット族】]]に譲り、ここでは主に【アンデットデッキデス】に特徴的な[[カード]]を挙げる。~

***この[[デッキ]]の[[キーカード]]について [#keycard]
 この2枚の[[カード]]を素早く[[フィールド]]に立て、[[特殊召喚]]を連発することで[[デッキ破壊]]を行う。~

-[[《精気を吸う骨の塔》]]~
2体並べることで[[《切り込み隊長》]]同様の[[攻撃]][[ロック]]もできるが、[[除去]]が多様な昨今では全く頼りにならない。~
この[[カード]]を出したら、その[[ターン]]中になるべく多くの[[カード]]を[[墓地へ送り>墓地へ送る]]、[[相手]]の[[デッキ]]に大打撃を与えよう。~

-[[《アンデットワールド》]]~
全ての[[モンスター]]が[[アンデット族]]となるため、あらゆる[[モンスター]]の[[特殊召喚]]を[[デッキデス]]の[[トリガー]]にする事ができるようになる。~

***[[メインデッキ]]の[[モンスター]]について [#monster]
-[[《ピラミッド・タートル》]]~
あまり見なくなった[[リクルーター]]だが、[[《精気を吸う骨の塔》]]は[[メインフェイズ2>メインフェイズ#M2]]からでも十分仕事ができるのでこの[[デッキ]]では採用圏内である。~
同様の働きができる[[《ゴブリンゾンビ》]]は、[[サーチャー]]であるためこの[[デッキ]]とはコンセプトがやや合わない。~

-[[レベル]]3・[[闇属性]]・[[アンデット族]][[モンスター]]~
[[《同胞の絆》]]の[[対象]]にすることで[[《精気を吸う骨の塔》]]を[[特殊召喚]]できる。~
事実上[[必須カード]]の[[《ユニゾンビ》]]以外では、[[戦闘破壊]][[耐性]]を持つ[[《魂を削る死霊》]]、[[モンスター]]に[[耐性]]を与える[[《ワイト夫人》]]、[[手札]]からでも使える[[《浮幽さくら》]]などが候補となる。~

-[[《屍界のバンシー》]]~
自身を[[フィールド]]・[[墓地]]から[[除外]]することで、[[《アンデットワールド》]]を[[手札]]・[[デッキ]]から[[発動]]できる。~
[[キーカード]]へのアクセス方法が増えるため、安定性の向上が見込める。~

***[[エクストラデッキ]]の[[モンスター]]について [#extradeck]
-[[《巡死神リーパー》]]~
[[デッキ破壊]][[効果]]を持つ[[アンデット族]][[エクシーズモンスター]]。~
[[《地獄の門番イル・ブラッド》]]や[[《ヴァンパイア・グレイス》]]、[[《冥界の麗人イゾルデ》]]の[[効果]]などで[[エクシーズ召喚]]が可能。~

-[[《No.29 マネキンキャット》]]~
[[《アンデットワールド》]]との[[コンボ]]によって、[[《精気を吸う骨の塔》]]を始めとする[[アンデット族]]を[[手札]]・[[デッキ]]・[[墓地]]から[[特殊召喚]]可能。~
[[ランク]]2だが、[[《ペインペインター》]]を利用すれば[[エクシーズ召喚]]は容易。~

-[[《アンデット・ウォーリアー》]]・[[《フレイム・ゴースト》]]~
[[《簡易融合》]]や[[《簡素融合》]]で[[特殊召喚]]できる[[レベル]]3[[闇属性]]の[[アンデット族]]。~
単純に[[《精気を吸う骨の塔》]]の[[トリガー]]になる他、[[《同胞の絆》]]の[[対象]]にすることで[[《精気を吸う骨の塔》]]を[[リクルート]]できる。~

***[[魔法・罠カード]]について [#spell_trap]
-[[《地獄の暴走召喚》]]~
[[《精気を吸う骨の塔》]]を3体に増殖できる。~
ループ型以外で有効。~

-[[《同胞の絆》]]~
[[レベル]]3・[[闇属性]]・[[アンデット族]][[モンスター]]を[[対象]]にすることで[[《精気を吸う骨の塔》]]を[[特殊召喚]]できる。~

-[[《ダウンビート》]]~
[[《屍界のバンシー》]]や[[《ゾンビ・マスター》]]など、[[レベル]]4・[[闇属性]]・[[アンデット族]]を[[リリース]]することで[[《精気を吸う骨の塔》]]を[[特殊召喚]]できる。~

-[[《スケープ・ゴート》]]~
[[《アンデットワールド》]][[適用]]下で[[リンク召喚]]を繰り返せば10枚以上の[[デッキ破壊]][[カード]]に化ける。~

-[[《一時休戦》]]~
1枚で[[ドロー]]補助、[[デッキ破壊]]の加速、[[自爆特攻]]の安全化、1[[ターン]]の延命が行える。~
[[相手]]の[[手札]]を1枚増やす事になるが、[[メリット]]の多さに比べれば些細な問題であろう。


**[[デッキ]]の種類 [#decktype]
 この他構築は難しくなるが、もう一つの【アンデットデッキデス】である[[【ネクロフェイス】]]との混合も面白い。~

***[[魔妖]]軸 [#mayakashi]
 [[シンクロ召喚]]時に[[《麗の魔妖−妲姫》]]を[[蘇生]]し、次の[[シンクロ召喚]]を狙う[[魔妖]]を併用する型。~
 [[《精気を吸う骨の塔》]]が存在する時に[[《翼の魔妖−波旬》]]を[[召喚]]し、[[《麗の魔妖−妲姫》]]を[[リクルート]]、2体で[[《轍の魔妖−朧車》]]を[[シンクロ召喚]]し、[[《麗の魔妖−妲姫》]]を[[自己再生]]して[[レベル]]11までつなぐ。~
 [[《骸の魔妖−餓者髑髏》]]と[[《麗の魔妖−妲姫》]]で[[《氷の魔妖−雪女》]]を[[リンク召喚]]し、[[《麗の魔妖−妲姫》]]を[[自己再生]]。~
 ここまでで[[《麗の魔妖−妲姫》]]の[[リクルート]]、[[自己再生]]6回、[[エクストラデッキ]]からの[[魔妖]]の[[特殊召喚]]6回で合計13回の[[特殊召喚]]が行われ、26枚の[[デッキ破壊]]が発生する。~
 さらに他に[[レベル]]が奇数の[[モンスター]]を並べればまた[[《麗の魔妖−妲姫》]]の連続[[シンクロ召喚]]ができ、[[相手]]の[[デッキ]]を0にすることも狙える。~

***シンクロ・エクシーズ型 [#SX]
 [[シンクロ召喚]]や[[エクシーズ召喚]]で[[特殊召喚]]回数を稼ぐタイプ。~
 [[シンクロ召喚]]なら[[《ゾンビキャリア》]]・[[《ファラオの化身》]]・[[《シンクロキャンセル》]]・[[《デスカイザー・ドラゴン》]]等。~
 [[エクシーズ召喚]]なら[[《ゾンビ・マスター》]]・[[《蒼血鬼》]]などを使った[[ランク]]4軸にすると[[特殊召喚]]回数を稼ぎやすい。~
 [[エクシーズモンスター]]には[[アンデット族]]が少なく、[[《アンデットワールド》]]の併用が望ましい。~
 また1[[ターン]]に20回近くもの[[特殊召喚]]を行うのは[[魔妖]]以外では難しく、できれば[[《地獄の暴走召喚》]]で[[《精気を吸う骨の塔》]]を3体に増やしてからギミックに入りたい。~

***ループ型 [#roop]
 以下のループを発生させ、[[アンデット族]]を無限に[[特殊召喚]]可能にするタイプ。~
 かなりの下準備が必要な上に[[《超合魔獣ラプテノス》]]搭載のために[[デュアルモンスター>デュアル]]を複数[[積む]]ことが必要になるが、起動に成功して[[手札誘発]]などで妨害されなければ確実に[[1ターンキル]]できる。~

+[[フィールド]]に[[《精気を吸う骨の塔》]]・[[《超合魔獣ラプテノス》]]・[[《地獄の門番イル・ブラッド》]]A、[[墓地]]か[[手札]]に[[《地獄の門番イル・ブラッド》]]B・Cを揃える。~
+[[《地獄の門番イル・ブラッド》]]Aの[[効果]]で[[《地獄の門番イル・ブラッド》]]Bを、その[[効果]]で同じくCを[[特殊召喚]]する。~
+[[《地獄の門番イル・ブラッド》]]A・Bで[[《セイクリッド・トレミスM7》]]を[[エクシーズ召喚]]する。~
+[[《セイクリッド・トレミスM7》]]の[[効果]]で[[《セイクリッド・トレミスM7》]]自身を[[バウンス]]。~
[[エクシーズ素材]]となっている[[《地獄の門番イル・ブラッド》]]は全て[[墓地]]へ送られる。~
+1に戻る

***[[【リクル特攻】]]型 [#tokkou]
 [[【リクル特攻】]]のギミックを利用し、[[《アンデットワールド》]]により[[アンデット族]]化した[[リクルーター]]で[[自爆特攻]]を繰り返すタイプ。~
 [[【リクルーター】]]のページにもある通り、特化すれば1度の[[バトルフェイズ]]に20回以上の[[自爆特攻]]と[[特殊召喚]]を行えるので、[[相手]]の[[デッキ]]を削りきることができる。~
 [[《精気を吸う骨の塔》]]自身も[[《ピラミッド・タートル》]]や[[《キラー・トマト》]]に対応している。~
 [[デッキ]]の枠が大幅に[[リクルーター]]に食われてしまうのが欠点。~

**[[デッキ]]の派生 [#variation]
***【絶望タワー】 [#zetsubou]
 「[[デッキ破壊]]を[[自分]]に仕掛ける事で[[アドバンテージ]]を得る」という異色の[[ビートダウン]][[デッキ]]。~
 上述の戦術との違いとして、とにかく[[《精気を吸う骨の塔》]]を[[相手]]に[[送りつけ]]ることが挙げられる。~

 [[フィールド]]からは[[《強制転移》]]・[[《転晶のコーディネラル》]]、[[墓地]]からは[[《ギブ&テイク》]]を用いて[[送りつけ]]る。~
//、そして[[手札]]からは[[リンクモンスター]]の[[《サモン・ソーサレス》]]
// [[《サモン・ソーサレス》]]は[[アンデット族]]主体であるこの[[デッキ]]では[[リンク素材]]も揃えやすい。~
// [[種族]]が分散する場合も後述の[[《アンデットワールド》]]も採用することで容易にカバーできるだろう。~
 [[《ラドリートラップ》]]でも枚数は減るが同じように[[墓地を肥やす]]ことができる。~

 以降は[[アンデット族]]の[[特殊召喚]]を繰り返すことで[[自分]]の[[デッキ]]を[[破壊]]させ、[[墓地アドバンテージ]]・[[ボード・アドバンテージ]]を稼ぐ。~
 [[送りつけ]]た[[《精気を吸う骨の塔》]]の[[効果]]で[[《闇よりの恐怖》]]・[[《闇より出でし絶望》]]が[[墓地へ送られた]]場合、[[相手]]によって[[墓地へ送られた]]とみなされ[[自己再生]]できる。~
 これにより「[[アンデット族]]が[[特殊召喚]]された」という条件を満たし、再び[[デッキ破壊]][[効果]]を[[発動]]して更に[[墓地を肥やす]]。~

 [[《アンデットワールド》]][[適用]]下では、[[《ライトロード・ビースト ウォルフ》]]や[[《ライトロード・アーチャー フェリス》]]、[[《リバイバルゴーレム》]]等もすべて[[墓地肥やし>墓地を肥やす]]の[[トリガー]]となる。~
 これにより[[ランク]]4や[[ランク]]8の[[エクシーズモンスター]]を大量に展開できる上、その[[エクシーズ召喚]]も[[墓地を肥やす]][[トリガー]]になる。~
 特に[[《武神姫−アマテラス》]]は、[[フィールド]]に溜まりやすい[[レベル]]4[[モンスター]]を3体素材にして[[フィールド]]を空けつつ、[[《馬頭鬼》]]を複数回[[帰還]]でき相性が良い。~
 もちろん常に[[《精気を吸う骨の塔》]]を[[送りつけ]]られる訳ではないので、[[《ライトロード・ビースト ウォルフ》]]等の[[トリガー]]となる[[《隣の芝刈り》]]などの[[墓地肥やし>墓地を肥やす]][[カード]]も併用することが望ましい。~

 [[《精気を吸う骨の塔》]]を[[送りつけ]]て[[デッキ]]を削る場合、[[《ジャックポット7》]]を3枚[[墓地へ送る]]ことで[[特殊勝利]]することも狙える。~
 その他特徴的な[[カード]]として[[《ペンギン・ナイト》]]の採用が挙げられる。~
 [[デッキ切れ]]による敗北を防ぎつつ、この[[デッキ]]が展開を行うための[[リソース]]である[[デッキ]]と[[エクストラデッキ]]を一気に回復できる。~

 [[《精気を吸う骨の塔》]]を[[送りつけ]]、常に維持する必要があるため安定はしないが、一度準備が整えば一方的な展開が可能な[[デッキ]]である。~

-[[《サモン・ソーサレス》]]をはじめとした[[リンクモンスター]]の登場によって評価が大きく上がった構築である。~
[[エクストラデッキ]]から展開できる[[送りつけ]]要員で、[[リンク素材]]の確保も容易であった。~
[[《サモン・ソーサレス》]]の[[禁止カード]]指定後は[[《転晶のコーディネラル》]]がこの役割を担っている。~
[[《サモン・ソーサレス》]]の[[エラッタ]]後は[[《転晶のコーディネラル》]]がこの役割を担っている。~

**この[[デッキ]]の弱点 [#weakpoint]
 とにかく[[デッキ破壊]]速度が遅く、更に[[デッキ破壊]]に持ち込むまでも安定しない。~
 [[【アンデット族】]]と同様に[[墓地]]や[[特殊召喚]]封じに弱く、[[ビートダウン]]に対する[[メタカード]]をそのまま受けてしまうのも厳しい。~
 各種[[【デッキ破壊】]]の中でも[[ファンデッキ]]の部類に属する[[デッキ]]であろう。~

**関連リンク [#link]
-[[【デッキ破壊】]]
-[[【アンデット族】]]

-[[デッキ集]]
-[[デッキ集/バーン・デッキ破壊・特殊勝利]]