*アジア版 [#top]
 日本・韓国以外のアジア圏(香港、台湾、シンガポール等)を対象とした「遊戯王[[カード]]」製品の事。~
 プレイヤーからは「亜版」と略して呼ばれる事も多い。~
 「アジア版」と呼ばれる[[カード]]は4種類存在し、それぞれ商品形態が異なる。~

#contents

**第2〜4期 [#n970ed03]
 アジア圏で販売するために製造された日本製の英語表記[[カード]]。~
 [[Legend of Blue Eyes White Dragon]]〜[[Enemy of Justice]]まで製造されていた。~
 一般的に「アジア版」と言った場合、この事を指す。~
 [[カードナンバー]]の言語表記は「AE」(''A''sian ''E''nglish)。~

 [[イラスト]]や[[テキスト]]は[[TCG]]に準じており、[[海外版イラスト変更カード]]も[[イラスト]]修正を受けている。~
 ただし、裏面のロゴが[[TCG]]ではなくアジア版独自の「遊戯王 TRADING CARD GAME」になっているのが最大の特徴。~
 紙の質などは[[TCG]]ではなく日本語版[[OCG]]に準拠しており、海外製品によく見られる印刷・裁断ミスなどはほとんど見られない。~
 また、[[アルティメットレア>Ultimate]]の彫りが深いのも特徴である。~

 本来はアジア圏向けの輸出を目的とした製品であったが、国内でのコレクター人気も高く、日本のカードショップや玩具店、コンビニ等でもしばしば販売されていた。~
 だが、日本語版と別の製造ラインを確保するほどの売上はなかったのか、上記の通り[[Enemy of Justice]]を最後に製造を終了している。~
 これ以降、アジア圏で使用される公式カードは日本語版[[OCG]]となり、現地のプレイヤーは対訳を調べながらでなければプレイできないという著しく不便な状態となってしまった。~
 国内のコレクター人気は年を経るにつれて逆に高まっており、アジア版[[カード]]は日本語や[[TCG]]版の[[同名カード]]の何倍もの値段で取引される事が珍しくない。~

-なお、[[ENEMY OF JUSTICE]]以降も「AE」という略称は「日本製の英語カード」を表す表記として使用されている。~
具体的には、日本代表選考会の参加賞として配布される前年の世界大会優勝[[カード]]の[[Replica]]が「○○○○-AE○○」という[[カードナンバー]]を有している。~
また、後述の第12期以降の英語表記のものもこの[[カードナンバー]]を使用している。~

-英語圏では「Asian-English」と呼ばれている。~
裏面が異なるため[[TCG]]とは別の物として扱われており、アジア版カードを[[TCG]]圏の公式大会で使用することはできない。~

-2023年11月から、[[公式データベース>遊戯王カードデータベース]]においてこの時期の収録[[カード]]が確認できるようになった。~
なお、[[公式データベース>遊戯王カードデータベース]]上では、アジア英語版は[[TCG]]ではなく[[OCG]]の商品に位置付けられている。~

**第6期 [#f2e72151]
 [[CRIMSON CRISIS]]、[[RAGING BATTLE]]、[[ストラクチャーデッキ−ロード・オブ・マジシャン−]]の3製品のみ製造されたバージョン。~
 こちらも[[カードナンバー]]の言語表記は「AE」である。~
 韓国製であることから、俗に「韓亜版」と呼ばれる。~

 裏面のロゴが[[TCG]]と同じなのが第4期までのアジア版との大きな違いである。~
 紙の質などは[[TCG]]に準じており、基本的には言語表記が「AE」である事以外に外見上の差は乏しい。~
 ただ、[[レアリティ]]が[[OCG]]に準拠したものとなっている。~
 例えば、[[OCG]]の[[CRIMSON CRISIS]]では[[スーパーレア>Super]]だが、[[TCG]]の[[Crimson Crisis]]では[[ノーマル>Normal]]の[[《BF−暁のシロッコ》]]は、[[OCG]]に準じて[[スーパーレア>Super]]で収録されている。~

 生産期間が非常に短い上、現地でもほとんど流通しなかったらしく、極めて希少である。~

-2023年11月から、[[公式データベース>遊戯王カードデータベース]]において過去のアジア向け英語版の[[カードリスト]]が確認できるようになったが、この時期の収録情報はない。~

**第8期〜 [#wbda5b3c]
 [[PRIMAL ORIGIN]]以降に製造されている、「アジア圏向けの日本語カード」もアジア版と呼ばれる事がある。~
 [[ザ・デュエリスト・アドベント]]と[[コレクターズパック−伝説の決闘者編−]]、アジア限定パックのみ、言語を表す略号が「JA」(''J''apanese for ''A''sia)となっているが、それ以外の商品は「JP」のため、日本語版との区別が付けづらい。~
 また、[[PRIMAL ORIGIN]]以降、[[カード]]に使用されるインクや[[カード]]表面のコーティングが世界的に統一されたため、手触りなどは[[TCG]]版と変わりない。~
 製造国は韓国(一部の商品は中国)である。~

 なお、第11期の[[RISE OF THE DUELIST]]から[[デッキビルドパック ジェネシス・インパクターズ]]まで、一時的に生産が中止され、この間のアジア圏向け製品は日本製の日本語カードに戻っていた。~
 [[WORLD PREMIERE PACK 2020]]、及び[[BLAZING VORTEX]]以降、再び韓国製のアジア版が生産されている。~
 しかし、[[WORLD PREMIERE PACK 2021]]や[[BATTLE OF CHAOS]]、[[PREMIUM PACK 2022>PREMIUM PACK#PP2022]]といった一部の製品では、アジア圏向けに日本製の日本語カードが生産されている場合もある。~

-日本語表記なので、国内の[[ランキングデュエル>ショップデュエル#ranking]]や[[YU-GI-OH! CHAMPIONSHIP SERIES JAPAN>チャンピオンシップ#YCSJ]]等の公式イベントでも使用できる。~

***アジア版(第8期〜)と日本国内版の違い [#b58f8b1d]

-[[テキスト]]の文字の太さが国内版よりも細い。~

-一部の[[レアリティ]]の[[カード]]の仕様が国内版と異なる。~
--[[シークレットレア>Secret]]及びその派生[[レアリティ]](詳細は[[こちら>Secret#Asian]])~
--[[アルティメットレア>Ultimate]]、[[コレクターズレア>Collectors]](レリーフの加工)
--[[ホログラフィックレア>Holographic]]([[カード名]]の箔押しの加工、第11期以降の[[イラスト]]のホログラム加工)

-ホイル加工されている[[カード]]では[[テキスト]]欄の印刷が薄いことが多く、[[テキスト]]欄が光って見える[[エラーカード]]の発生頻度が高い。~

-[[クロスオーバー・ソウルズ]]より前は、日本語版では[[アルティメットレア>Ultimate]]や[[コレクターズレア>Collectors]]の[[カード]]が[[シークレットレア>Secret]]に差し替わっているという特徴があった。~
この「韓国製日本語カード」と同時期に製造を開始した[[韓国語版LEGACY OF THE VALIANT>LEGACY OF THE VALIANT(韓国)]]及びその次弾の[[韓国語版PRIMAL ORIGIN>PRIMAL ORIGIN(韓国)]]も[[アルティメットレア>Ultimate]]が[[シークレットレア>Secret]]に差し替わっている。~
[[PRIMAL ORIGIN]]発売の直前に、韓国に日本を除くアジア圏向けの[[カード]]を製造する工場が新設された旨がアナウンスされており、恐らくこの工場の設備上の都合で[[アルティメットレア>Ultimate]]や[[コレクターズレア>Collectors]]が生産できなかったものと思われる。~
[[クロスオーバー・ソウルズ]]以降は[[アルティメットレア>Ultimate]]、[[ANIMATION CHRONICLE 2023]]以降は[[コレクターズレア>Collectors]]が封入されるようになった。~

--公式サイトの商品分類で「スペシャルパック」や「スペシャルセット」に分類される商品については基本的にアジア版は存在せず、日本製の日本語カードが輸出されている。~
これらには[[ストラクチャーデッキ]]やデッキビルドパックシリーズに使用されるものとは異なる[[パラレル>Parallel]]仕様や、[[プレミアムゴールドレア>Gold#PG]]等の特殊な[[レアリティ]]が収録されていることが多い。~

---「スペシャルパック」の内、[[HISTORY ARCHIVE COLLECTION]]にはアジア版が存在する。~
---「スペシャルパック」の内、[[HISTORY ARCHIVE COLLECTION]]、[[QUARTER CENTURY CHRONICLE side:UNITY]]、[[QUARTER CENTURY CHRONICLE side:PRIDE]]にはアジア版が存在する。~

--[[ザ・シークレット・オブ・エボリューション]]では[[アルティメットレア>Ultimate]]が収録されておらず、代わりに1箱の[[ウルトラレア>Ultra]]が4枚になっている。~

-第9期までの裏面の印刷は他の海外版や[[ストラクチャーデッキ−炎王の急襲−]]・[[ストラクチャーデッキ−機光竜襲雷−]]と同等の、日本国内製と比較して大きな線数(網点が1インチに何列並ぶかを表す印刷用語)で綺麗に印刷されていた為、色味が異なって見えた。~
日本国内製の[[カード]]と混ぜて使用する場合には裏面が不透明な[[カードプロテクター]]を使用するのが望ましい。~
--第10期以降は日本国内製と同じ線数で印刷されている。~

**第12期 [#twelfth]
 2023年10月より、アジア向け英語版の商品展開・プロモーションカードの配布が始まった。~
 英語表記であり、言語略号は''AE''(''A''sian ''E''nglish)。~

-こちらは第2〜4期のものとは異なり、裏面が[[OCG]]のものと同じとなっている。~

--アジア圏のOfficial Tournament Rulesでは日本語版とアジア英語版が使用可能とされている為、混ぜて使用しやすいように裏面と統一したものと考えられる。~

-第8期の[[PRIMAL ORIGIN]]以降から続いている「アジア圏向けの日本語カード」も並行して発行されている。~

-こちらは、2023年10月から、[[公式データベース>遊戯王カードデータベース]]において収録[[カード]]が確認できるようになった。~

-製造国はタイ王国となっている。~

***第12期アジア向け英語版ラインナップ [#list]
 Structure DeckやCreation Packシリーズ、Tournament Packはアジア版オリジナルの収録内容となっている。~

―Booster Packs (Basic)~
-Duelist Nexus(収録内容は[[OCG]]版[[DUELIST NEXUS]]に、収録[[カード]]に関連した再録[[カード]]を追加した全121種)
//

―Booster Packs (Others)~
-Creation Pack 01
--Creation Pack 01 +1 Bonus Pack(初回限定版BOX封入)
//2023/11/25
-[[Rarity Collection −Quarter Century Edition−>RARITY COLLECTION −QUARTER CENTURY EDITION−]]
//2024/01/20
-Creation Pack 02
--Creation Pack 02 +1 Bonus Pack(初回限定版BOX封入)
//2024/02/03

―Structure Decks~
-Structure Deck Illusion of The Dark Magicians
-Structure Deck Rise of the Blue-Eyes
//2023/11/11

―Tournaments~
-Tournament Pack 2024 Vol.1(全21種+トークン4種)
//2024/01/01

―Promotional Cards~
-[[Speed Start Deck:Link Edition>プロモカード#JF19]]
-[[Speed Start Deck:Synchro Edition>プロモカード#JF19]]
//2023/10/01

**備考 [#t305530a]
-[[POWER OF THE DUELIST]]〜[[LEGACY OF THE VALIANT]]の期間は、アジア圏向けには日本製の日本語カードが輸出されていた。~
パッケージは表面は日本語と同じだが、裏面の注意書きが各国語に訳されたものとなっている。~

**関連リンク [#link]
-[[YU-GI-OH! TRADING CARD GAME]]
--[[TCG]]
-[[遊戯王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ]]
--[[OCG]]

-[[公式用語集]]