*カードプロテクター/Card Sleeves [#top]
 折れやキズなどから[[カード]]を守ります。~
 使用する場合は裏面などから[[カード]]が判別できないにようにします。~
 カードプロテクターを使用する場合は、1つの[[デッキ]]に同じものを使用するようにしましょう。~

 (公式ルールブック マスタールール3対応 バージョン 1.1 より引用)~

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 [[カード]]を傷や汚れから保護するために使われる、[[カード]]をぴったり包み込む軟質プラスチック製のカバーのこと。~
 一般的には「[[スリーブ]]」と呼ばれる。~

-カードプロテクターについて―
--カードプロテクターには様々なサイズの物があるが、遊戯王[[OCG]]の[[カード]](縦86mm×横59mm)には「スモールサイズ」がぴったり合う。~
遊戯王[[OCG]]発売当初はこの「スモールサイズ」が日本国内でほとんど流通していなかったため、[[スリーブ]]無しで遊ぶ[[プレイヤー]]が大半だった。~
--基本的にカードプロテクターは、1商品につき、無地のものでは50枚ないし100枚単位、絵柄ものでは60枚単位で封入されているものが多い。~
[[エクストラデッキ]]や[[サイドデッキ]]を用意すると追加で必要となる場合もあるので、予算には余裕を持っておきたい。~
--当然のことではあるが、余りに[[スリーブ]]を重ね過ぎると[[シャッフル]]しにくくなり、[[カード]]の確認もしにくくなるなど、プレイに支障が出るようになる。~
大会などでは最悪の場合、[[相手]]に妨害行為だとしてジャッジを呼ばれる恐れもある。~
[[カード]]は大事にしなければならないが、だからと言って楽しく遊べなくなるのは本末転倒である。~
--[[レアリティ]]によっては[[カード]]が自然と反りかえるため、これを防ぐためにもコレクションした[[カード]]を保存・陳列しておく場合は、ペラペラの[[スリーブ]]ではなく、薄いプラ板で作られた「カードローダー」を使用した方が良い。~

-カードプロテクター関連のルールについて―
--カードプロテクターを使用する場合、[[メインデッキ]]は全て同一のカードプロテクターを装着する必要がある。~
[[エクストラデッキ]]・[[サイドデッキ]]は[[メインデッキ]]とは異なり、カードプロテクターを統一する必要はなく、使用しない事もできる。~
[[サイドデッキ]]に[[メインデッキ]]と入れ替える[[カード]]を投入している場合、その[[カード]]を入れ替える場合は[[メインデッキ]]と同じカードプロテクターに入れ替える。
//いつからこのルールになったかは不明だそうですが、2018年現在ではこのなっているそうですので修正しておきます。~
//なお、[[サイドデッキ]]の[[カード]]はそれぞれ入れ替える先の[[デッキ]]のルールに従う([[メインデッキ]]と入れ替える[[カード]]であれば統一する必要がある)。
---[[エクストラデッキ]]の[[カード]]については、以前は[[メインデッキ]]と同じプロテクターを使用しなければならなかったが、2013年9月21日[[適用]]の[[ショップデュエル]]大会規定以降、現在の形に改まっている。~

---WORLD CHAMPIONSHIPの国内予選では、カードプロテクターを使用する場合は[[メインデッキ]]・[[サイドデッキ]]・[[エクストラデッキ]]全てで同一のものにするように定められている。~
//https://img.yugioh-card.com/japan/event/world_championship/2019/data/rules.pdf

---Yu-Gi-Oh! CHAMPIONSHIP SERIES JAPANの決勝トーナメントでは運営で用意した[[スリーブ]]へ入れ替えなければならない。~
//https://www.yugioh-card.com/japan/event/ycsj/

--[[ノーリミットデュエル>ショップデュエル]]や[[チャンピオンシップ]]等で日本語版と外国語版の[[カード]]を同時に使用する場合、裏面で[[カード]]を識別できないように不透明のカードプロテクターの装着が必須となる。~
無論、言語混成[[デッキ]]を使わない場合でも[[カード]]裏面の状態によって[[カード]]が判別できる場合は透明または色の薄いプロテクターを使ってはならない。
--[[《エクスチェンジ》]]や[[《強制転移》]]で奪った[[相手]]の[[カード]]は、[[お互い]]が違うカードプロテクターを使用していた場合でもそのまま[[デュエル]]を行う。~
ただし、[[手札]]の[[カード]]を[[ランダム]]に選択する[[効果]]を使う場合には、[[サイコロ]]で判定する等、通常通りとなるように処理する必要がある。~
逆に同じプロテクターを使用していた場合は、[[お互い]]の[[カード]]が混ざる危険性があるので十分注意したい。~
--トラブル防止のため、3重ないし4重以上の多重プロテクターを用いた[[デッキ]]そのものの公式大会での使用禁止ルールを設けている[[TCG]]も存在するが、遊戯王[[OCG]]では現在[[カード]]のプロテクター着用の制限や規制は設けていない。~
ただし、[[ショップデュエル大会規定>公認大会規定]]では多重[[スリーブ]]によって「[[カード]]が見えにくくなったり、[[カード]][[テキスト]]が隠れ」ないよう義務付けられている。~

-カリスマデュエリスト最強決定戦では、流星とキング・ジャアクが[[デッキ]]と[[エクストラデッキ]]で別々のカードプロテクターを装着していた。~
当時は[[エクストラデッキ]]のカードプロテクターも[[メインデッキ]]と統一するよう定められていたが、対戦相手や解説から何も言われることなく[[デュエル]]は進行した。~

-[[KONAMI]]公式のカードプロテクターについて―
--[[KONAMI]]からも遊戯王[[OCG]]公式のカードプロテクターが発売されている。~
2008年3月と2011年3月、2014年3月に遊戯王[[OCG]]の商品名が変わり、それに伴いロゴも変更になった([[カード]]のロゴは変更されていないが、プロテクターのロゴは変更されている)。~
もちろん同じ色のプロテクターでもロゴが違うと違うものとみなされるので、変更前のものと混ぜて使う事は出来ない。~
また、遊戯王[[OCG]]の裏側と同じデザイン(ロゴなし)やZEXAL以降のアニメと同じ裏側デザインのプロテクターも発売されている。~
2020年4月に遊戯王[[OCG]]の権利表示が変更になった。~
もちろん同じ色のプロテクターでもロゴや権利表示が違うと違うものとみなされるので、変更前のものと混ぜて使う事は出来ない。~
また、遊戯王[[OCG]]の裏側と同じデザイン(ロゴなし)やZEXAL以降のアニメと同じ裏側デザインのプロテクターも発売されていた。~
---なお、公式プロテクターは「[[遊戯王ゼアルOCG>遊戯王ゼアル オフィシャルカードゲーム]]」になってからサイズが1mmほど大きくなっているため、注意したい。~
---かつては50枚単位で封入されていたが、[[《六武衆の影−紫炎》]][[イラスト]]の物(70枚入り)を皮切りに、「[[デッキ]]40枚+[[サイドデッキ]]15枚(+[[エクストラデッキ]]15枚)」を想定して55枚、70枚単位で発売している商品も多く見受けられるようになった。~
2015年8月発売以降のプロテクターでは、左上に[[KONAMI]]のロゴが入るようになった。~
2015年8月発売以降のプロテクターでは、左上に[[KONAMI]]のロゴが入るようになったが、デザイン性を欠ける為か2019年8月発売以降のプロテクターには日本国内のみ[[KONAMI]]のロゴ入りが廃止になった。~
---[[OCG]]の[[カードプロテクター]]からも、「ラージクリア」という上記の[[スリーブ]]用プロテクターに該当する商品を販売しているが、中央にロゴがあるため[[スリーブ]]の[[イラスト]]が見えにくくなる弊害が起こっている。~
--従来は公式プロテクターは無地のものが殆どであり、他の[[TCG]]のようなキャラクターや[[モンスター]]等が描かれたものは、新しい商品のパッケージイラストを飾る[[モンスター]]、あるいはデュエルディスクなど高価な商品に付属するにとどまっていた。~
[[KONAMI]]のものに限らず、これらキャラ[[スリーブ]]は大抵が期間限定発売である上に人気も高いものがあるが、その中でも遊戯王は特に入手が難しく、中古でも手に入れる事が困難なものが多い。~
アニメ5D'sが本放送されたあたりからは趣向が変化し、アニメZEXALが本放送されるようなった2011年以降ではアニメで登場したキャラクターが描かれた「キャラ[[スリーブ]]」が多く発売される。~
公式サイトでの[[プレイヤー]]による「デザイン大投票」も行われ始めた。~
第1回では1位の「[[マドルチェ]]」は描き下ろしで商品化、2位の「[[《シューティング・クェーサー・ドラゴン》]]」は[[イラスト]]のまま商品化され、3位の[[武神]]はフレンドリーショップ限定で[[《武神帝−スサノヲ》]]が[[《武神−ヤマト》]]の[[カード]]付きで商品化された。~
第2回では1位の「[[霊使い]]」が描き下ろしで商品化された。~
第3回では1位の「[[黒咲隼>《トークン》(黒咲隼)]]&[[RR]]」が描き下ろしで商品化された。~

--これらキャラ[[スリーブ]]は無地に比べ製造工程の都合上、使い込むとどうしても表面が剥がれてくるなどの弊害が起きやすく、寿命が短いという難点も持つ。~
特に[[KONAMI]]以外の非公式もしくは他社製の互換[[スリーブ]]だとよく起きやすい。~
そのため、[[スリーブ]]用プロテクター(要するに[[スリーブ]]用の[[スリーブ]])という物も発売されているので、[[スリーブ]]を長持ちさせたいならば必ず使用しよう。~
重ねがけをするときは、一番下の物から少しずつサイズを大きくしておくようにすること。~

--海外大会では[[デッキ]]の枚数分の[[スリーブ]]が配布されることがある。~
世界大会で大量の[[スリーブ]]をもらおうと山のような[[融合デッキ]]を持参した[[プレイヤー]]が[[《記憶破壊者》]]の[[効果]]で大[[ダメージ]]を受け敗退したという有名なエピソードもある。~
実のところこの話は何年の世界大会で誰が敗北したのかといった典拠が全く不明であり、真偽不明の都市伝説である。~

--[[KONAMI]]からは[[OCG]]向けだけでなく[[ラッシュデュエル]]向けのカードプロテクターも発売されている。~
2022年4月、2023年6月に[[OCG]]と[[ラッシュデュエル]]共用の裏側デザインのプロテクター(ロゴなし)が発売された。~
なお、[[カード]]のサイズは一緒なので[[ラッシュデュエル]]向けのものでも[[OCG]]の[[カード]]に装着することはできる。~

//--[[Collectible Tin 2009>Tin#CT06]]では、パッケージカラーと同色の「[[スリーブ]]」が40枚ずつ封入された。~

-原作・アニメにおいて―~
漫画OCGストラクチャーズにおいて、[[カード]]が傷付かないようにとの理由から、尚磨が組んだばかりの[[デッキ]]の[[カード]]にカードプロテクターを装着する描写がされている。~
同作では現実の[[OCG]]に近い環境で[[デュエル]]が行われており、カードプロテクターの使用も現実に則した描写のひとつであると考えられる。~
またソリッドビジョンにおいても[[伏せカード]]にプロテクターの[[イラスト]]が表示されている。~
--それ以前の作品ではカードプロテクターを使用する[[プレイヤー]]は皆無であった。~
海馬や万丈目兄弟などがレア[[カード]]をジュラルミンケースに入れて保管しているが、やはりプロテクターはせずケースにぎっしり入れている。~
もっとも、原作やアニメの[[カード]]は投げると人体に刺さる程の耐久性や、水に浸かっても問題ない程度の耐水性が備わっている為、現実の紙製[[カード]]よりもプロテクターの重要度は低い。~

-コナミのゲーム作品において―~
2000年代後半頃の作品より、アイテム等の形でプロテクターが登場する作品が増えている。~
--[[遊戯王オンライン]]は商品化されたもの以外にも様々な[[モンスター]]のプロテクターが購入できた。~
--[[DUEL TERMINAL NEXT>DUEL TERMINAL]]においてはSDGPまたはSDCの順位に応じてゲーム内で使えるプロテクターが手に入った。~
--[[WORLD CHAMPIONSHIP 2011>ゲーム付属カード#WCS2011]]においてもオンライン大会の上位入賞賞品として手に入れることができた。~
--[[激突!デュエルカーニバル!>ゲーム付属カード#DC]]ではストーリーモードをクリアするとそのキャラが描かれたカードプロテクター及び[[デュエルフィールド]]が貰える。~
また、特定のプレゼントコードを入力すると、キャラや[[モンスター]]がデフォルメされた「ちびキャラ」カードプロテクターが手に入る。~
--デュエルリンクスではイベント達成報酬やミッション報酬等で[[デュエルフィールド]]と共に手に入るようになっている。~

**関連リンク [#link]
-[[スリーブ]]

-[[公式用語集]]
-[[公式ルールブック:https://www.yugioh-card.com/japan/howto/#rule_book]]

**FAQ [#faq]
Q:大会では[[カード]]が傷つかないように[[スリーブ]]に入れて使っているのですが、[[カード]][[スリーブ]]は複数重ねて使っても良いですか?(1枚の[[カード]]を3重[[スリーブ]]に入れるなど)~
  また何枚までという規定がありますか?~
A:[[カード]][[スリーブ]]を重ねて着用する事ができます。~
  また、[[カード]][[スリーブ]]を重ねて使用する際の規定はありません。~
  その場合、[[エクストラデッキ]]や[[サイドデッキ]]も含めて、すべての[[カード]]の[[スリーブ]]を同様に重ねなければなりません。~
  しかしながら、公認大会等でご使用頂く場合、対戦相手の方や店舗の方とご相談頂き、場合によってはご使用を控えて頂く可能性もございます。(09/03/10)~

//Q:9月21日以降の[[ショップデュエル]]では、[[サイドデッキ]]のカードプロテクターはどのように扱いますか?~
//A:[[メインデッキ]]に使用する[[サイドデッキ]]のプロテクターは、[[メインデッキ]]と同一のものを使用して頂きます。~
//  [[エクストラデッキ]]に使用する[[サイドデッキ]]のプロテクターについては、[[エクストラデッキ]]と同一のものでなくても構わず、使用しない事もできます。(13/09/09)~
Q:[[ショップデュエル]]では、[[サイドデッキ]]のカードプロテクターはどのように扱いますか?~
A:現在の[[ショップデュエル]]における[[大会規定>公認大会規定]]では、[[サイドデッキ]]や[[エクストラデッキ]]に使用する[[スリーブ]]やプロテクターは、[[メインで使用するデッキ>メインデッキ]]のものと統一する必要はございません。~
  [[メインで使用するデッキ>メインデッキ]]の[[スリーブ]]やプロテクターが統一されているのであれば、それ以外の決まりはございません。(17/10/18)~
  店舗・ブロック代表決定戦でも、[[サイドデッキ]]に[[エクストラデッキ]]の[[カード]]を含める場合『[[エクストラデッキ]]のカードスリーブ・カードプロテクターの使用について』の内容を[[適用]]するため、同様となります。(14/12/05)
//第二回の更新を見るため追加せずにおきましたが、第二回でも記述に変更なかったため追加します

Q:一重目に5D'sのロゴがついている透明[[スリーブ]]とZEXALロゴのついている透明[[スリーブ]]をつけ(二つとも同じ大きさ)、二重目は全て統一した[[デッキ]]で大会に出られますか?~
  また、その[[スリーブ]]をイラスト側になるようにつけてもいいですか?~
A:遊戯王[[OCG]]公認大会において使用する[[スリーブ]]やプロテクターの詳細な内容につきましては、特に制限等は設けておりません。~
  しかしながら、表面が隠れるように装着した[[スリーブ]]やプロテクターを公認大会等でご使用頂く場合、円滑な大会運営に支障をきたし使用できないと判断される場合もある為、大会開始前までに、当日の審判にご確認頂けます様お願い申し上げます。(12/01/12)

Q:[[エクストラデッキ]]のカードプロテクターは1枚1枚が異なっても大丈夫でしょうか?~
A:赤色、青色、黄色等の様に異なる種類の[[スリーブ]]をご使用頂く事はできます。(14/01/31)~