*サイドデッキ/Side Deck [#top]
 サイドデッキとは[[デッキ]]調整用の予備[[カード]]です。~
 [[デュエル]]中では使う事はできませんが、3回勝負の「[[マッチ]]」では[[デュエル]]と[[デュエル]]の合間で戦略に応じて[[デッキ]]・[[エクストラデッキ]]の[[カード]]と入れ替える事ができます。~
 サイドデッキを入れ替える前と後の枚数は等しくなければなりません。~
 サイドデッキを使う際の注意点は以下の通りです。~

-サイドデッキの[[カード]]枚数は15枚以下
-[[デッキ]]・[[エクストラデッキ]]で使用している[[カード]]と[[同名のカード>同名カード]]を使用する場合、[[デッキ]]・サイドデッキ・[[エクストラデッキ]]合わせて、[[同名カード]]は3枚まで

 (公式ルールブック マスタールール3対応 バージョン 1.0 より引用)

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-[[融合モンスター]]・[[シンクロモンスター]]・[[エクシーズモンスター]]・[[リンクモンスター]]もサイドデッキに投入することができる。~
[[新エキスパートルール]]では意識する必要はなかったが、[[マスタールール]]以降は[[エクストラデッキ]]の枚数に制限ができたため、意識しておきたい。~
//[[マスタールール]]以降のルールに準拠したルールブックには明記されているが、これはあまり知られていないようである。~
これらの[[カード]]と入れ替える際、[[デッキ]]・[[エクストラデッキ]]の枚数が変化する入れ替えは行えない。~
[[融合モンスター]]を2枚サイドデッキと入れ替える場合、サイドデッキから選ぶ2枚も[[エクストラデッキ]]に入る[[カード]]を選ぶ必要がある。~
[[エクストラデッキ]]を減らして[[デッキ]]を増やす、等の入れ替えは不可能。~

-''[[デュエル]]中、[[自分]]のサイドデッキの内容を確認することは&color(red){できない};。''~
これはランキングデュエルの[[大会規定>公認大会規定]]の[[4、禁止事項と大会中のマナー>公認大会規定#d6fdb5de]]「反則・違反行為について」の24番目に明記されている。~
Yu-Gi-Oh! World Championshipの大会規定でも同様である。~

-[[新エキスパートルール]]では15枚きっかり用意しなければいけなかったが、[[マスタールール]]以降は「15枚以下」と指定されている。~
つまり、サイドデッキなしでも大会に出場できる。~
また、サイドデッキを忘れた為に出場できないという事態が起こらなくなった。~
[[ストラクチャーデッキ]]を購入してすぐに大会に出場することも可能になっている。~

-主に、以下のようなサイドデッキが主流である。~
//「スイッチ」「アグレッシブ・サイドボーディング」等の俗語は、議論により極力使わないことが決定しました。
//参照:http://yowiki.yugioh-portal.net/bbs/read.cgi?no=1104

--[[メインデッキ]]の弱点補強を目的とし、[[メタカード]]を採用する型。~
外すのは、[[相手]]の[[デッキ]]と相性が悪く[[紙]]となりやすいものが主となる。~
運に左右されない一般的なサイドデッキであるが、[[相手]]に読まれやすい欠点がある。~
[[メタカード]]のページも参照。~

---公式サイトの特集でサイドデッキが取り上げられた際には、この型を紹介している。~
「かーどビング通信」では、[[キーカード]]が明確な[[【暗黒界】]]や[[【代行者】]]と当たった場合は[[《禁止令》]]を、[[攻撃力]]の低い[[【甲虫装機】]]や[[【ラヴァル】]]と当たった場合には[[《連鎖除外》]]を使う事を薦めている。~
また海外でも、[[【カオスドラゴン】>【ドラゴン族】]]への対策として、[[《霊滅術師 カイクウ》]]や[[《エレクトリック・ワーム》]]を挙げている。~
//日本公式:http://www.yugioh-card.com/japan/topics/?20120525
//海外公式:http://www.konami.com/yugioh/articles/?p=4040

--サイドチェンジ前と[[デッキ]]コンセプトを変える型。~
[[相手]]の意表を突きやすく、[[メタ]]の裏もかける。~
一種の[[地雷]]として作用する事が多いだろう。~
[[【ロックバーン】]]が[[【デビル・フランケン】]]に切り替える【バンキル】、[[【帝王】]]と[[【マジカルエクスプロージョン1キル】]]で切り替える[[【マジエク帝】>【マジカルエクスプロージョン1キル】#Monarch]]が有名。~

--[[相手]]のサイドデッキを見越し、その[[メタを張る]]型。~
//--[[相手]]のサイドデッキを見越し、そのアンチを張る型。~
[[相手]]のサイドデッキの内容を予測する必要がある。~
当然、[[相手]]もこちらのサイドデッキを予測するため、読み合いになりやすい。~
[[環境]]を把握し、知識を必要とするタイプである。~
[[【ABC】]]が[[《システム・ダウン》]]対策に[[《スクランブル・ユニオン》]]を入れるパターンが有名。~

--[[ライフゲイン]]、または[[バーン]][[カード]]を投入する。~
[[エキストラデュエル]]に突入した場合の保険である。~

--[[先攻]]時には有効だが[[後攻]]時には有効になり辛い[[カード]]、逆に[[後攻]]時には有効だが[[先攻]]時には有効になり辛い[[カード]]を採用する型。~
前の[[デュエル]]の敗者が[[先攻]]を取る可能性が非常に高いことを利用し、[[先攻]]時または[[後攻]]時に役に立つ[[カード]]を[[デッキ]]に[[加える]]方法。~
例えば[[先攻]]時には[[《神の通告》]]や[[《醒めない悪夢》]]などの[[相手]]を妨害できる[[罠カード]]を投入し、[[先攻]]1[[ターン]]目に展開できる布陣をより強固な物とする。~
逆に[[後攻]]時には[[《ハーピィの羽根帚》]]や[[《拮抗勝負》]]などの[[相手]]が[[先攻]]で展開した[[魔法・罠カード]]を処理できる[[カード]]を投入するなど。

-[[環境]]が高速化すると1戦目では最初に布陣を築ける[[先攻]]の勝率が高い事が多く、2戦目以降の[[メタカード]]が[[マッチ]]の勝敗を分ける事は珍しくなくなっている。~
特に[[主流デッキ]]は[[必須カード]]が多いために[[メインデッキ]]の構造が同一になりやすく、サイドデッキの構築が他の[[TCG]]で言う読み合いなどに該当するという意見もある。~

-[[ロック]][[デッキ]]・[[バーン]][[デッキ]]・[[特殊勝利]][[デッキ]]等の[[シングル戦]]で有力とされる[[デッキ]]が大会であまり使用されないのは、この制度が原因であると言える。~
他、いわゆる[[先攻]][[1ターンキル]]タイプの[[デッキ]]も同様に対策され易い為、たとえどんなに成功率が高かろうとも[[公認トーナメント>環境]]で生き残っていくことは困難とされる。~
--例として第6期頃までの[[環境]]における[[【ロックバーン】]]・[[【ベン・ケイ1キル】]]等が挙げられる。~
当時のほとんどのサイドデッキには[[《サイクロン》]]等の[[ロック]]対策の[[魔法・罠除去]][[カード]]、[[《和睦の使者》]]や[[手札誘発]]系[[カード]]等の[[1ターンキル]]対策[[カード]]が投入されていて、容易に対策されたからである。~
--現在ではサイドデッキに対する考え方も変化し、[[主流デッキ]]以外を意識しない構築が増え、[[魔法・罠除去]][[カード]]すらサイドデッキに殆ど採用しないことも増えてきている。~
そうした影響もあり、従来は成績を残しづらかったこのような[[デッキ]]が[[地雷]][[デッキ]]として結果を残した例もある。~
代表例としては第8期に世界大会でベスト8入りした[[【チェーンエクゾ】>【エクゾディア】]]、第10期の([[マッチキル]]狙い以外の)[[【魔鍾洞】]]等が挙げられるだろう。~
代表例としては第8期に世界大会でベスト8入りした[[【チェーンエクゾ】>【エクゾディア】]]や第10期に世界大会優勝を果たした[[【チェーンバーン】]]、その他にも([[TOD>マッチ]]狙い以外の)[[【魔鍾洞】]]等が挙げられるだろう。~
//あまりにも昔の情報だったため加筆修正

-サイドデッキと[[メインデッキ]]及び[[エクストラデッキ]]の[[カード]]を入れ替え、[[デッキ]]の調整を行う事を俗に「サイドチェンジ」と呼ぶ。~
[[マッチ]]戦では[[デュエル]]が終わる度に行える。~
--サイドチェンジに際して抜く[[カード]]を構築段階から決めておくことも大切である。~
例えば次の[[デュエル]]が[[先攻]]でスタートするのであれば、[[《サイバー・ドラゴン》]]のような[[カード]]は[[腐る]]可能性がある。~
[[後攻]]であれば[[《次元障壁》]]や[[《魔封じの芳香》]]のような[[プレイ]]を妨害する[[カード]]は効果が薄い。~
また、[[サーチ]][[カード]]は抜いても[[デッキ]]の動きが崩れにくいため、抜く[[カード]]の候補として悪くない。~

-サイドデッキの[[スリーブ>カードプロテクター]]は[[デッキ]]や[[エクストラデッキ]]と同じでなくてもよい。~
//-サイドデッキに[[エクストラデッキ]]の[[カード]]を入れる場合、それらの[[スリーブ]]はメインの[[デッキ]]と同じでなくてもよい。~
//[[カードプロテクター]]の記述に合わせます。

-第3期までに発売された[[ストラクチャーデッキ]]にはサイドデッキが付属していたが、第4期以降のものには付属しなくなった。

-自分の好きな[[カード]]をお守り代わりに投入しているプレイヤーも稀に存在する。~
例えば、2004年の世界大会準優勝者が[[《ブラック・マジシャン・ガール》]]を投入していた話が有名。~
また、[[WORLD CHAMPIONSHIP 2007>ゲーム付属カード#WCS2007]]の決勝戦では、サイドデッキから投入された[[《ラーの翼神竜》]]が[[召喚]]され、会場を盛り上げている。

-原作・アニメにおいて―~
アニメARC-Vでは、LDSにサイドデッキ構築研究 I・IIという講座が存在する。~
[[マッチ]]の存在しないアニメでの存在意義は不明。~
しかし、アニメにおいて[[マッチ]]形式の[[デュエル]]が行われたことはない。~
//[[マッチ]]の存在しないアニメでの存在意義は不明。~
//描写がされていないだけで存在しないと断定はできない

-コナミのゲーム作品において―~
作品によっては[[マッチ]]の場合に、CPUもチェンジを行う事がある。~
また[[新エキスパートルール]]準拠のゲームでも、サイドデッキは「15枚丁度」ではなく「15枚以下」で構築できた。~

--[[TAG FORCE5>ゲーム付属カード#TF5]]および[[TAG FORCE6>ゲーム付属カード#TF6]]のダウンロード[[デッキ]]レシピでは、アニメ、小説、ゲームを題材にした[[デッキ]]がいくつか[[公開]]されている。~
こうした[[デッキ]]の[[メインデッキ]]は使用を前提に組まれているが、サイドデッキはその作品に関連がある等の[[カード]]を中心にし、[[ネタ]]性を重視している。~
結果、[[メインデッキ]]との[[シナジー]]がゼロである事が多い。

**関連リンク [#link]
-[[メインデッキ]]
-[[エクストラデッキ]]

-[[マッチ]]

-[[公式用語集]]
-[[公式ルールブック:https://www.yugioh-card.com/japan/howto/#rule_book]]

**FAQ [#faq]
Q:サイドデッキに[[融合モンスター]]等を入れることは出来ますか?~
A:[[新マスタールール]]ならば[[リンクモンスター]]、[[エクシーズモンスター]]、[[シンクロモンスター]]、[[融合モンスター]]を入れることが出来ます。(17/03/25)
//https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action?ope=5&fid=183&keyword=&tag=-1

Q:[[デュエル]]中、[[自分]]のサイドデッキの内容を確認することは可能ですか?~
A:いいえ、できません。(11/07/30)~