*ネタ [#top]
 元々は種(タネ)を逆さから読んだ言葉で、物事の大事なものや中核に存在するものを意味する。~
 ここから、[[寿司>軍貫]]でご飯と一緒に握る具材全般を指す「寿司ネタ」や、モチーフや発想の源を意味する「記事ネタ」「漫才のネタ」といった言葉も生まれている。~

 遊戯王においては、漫才のネタなどから派生した「笑いや面白おかしい話題の種になるもの」という意味で使われる。~
 「−[[カード]]」「−[[デッキ]]」という形で用いられる。~

 強い[[カード]]や[[カテゴリ]]、[[デッキ]]は実用性の面で話題になるが、こちらは弱さや[[コンボ]][[成功率>確率]]の低さ等が話題となりやすい。~
 特に漫画やアニメで活躍した[[モンスター]]が、その知名度や人気に反して[[デュエル]]シーンにおける実力や[[性能>汎用性]]が低い場合、そのギャップがネタにされる事が多い。~
 [[《機皇神龍アステリスク》]]や[[《絶望神アンチホープ》]]等、[[OCG]]化に際して著しい[[弱体化]]を経た[[モンスター]]は特にネタにされやすい。~

 それ以外でネタとなりやすいのは、[[イラスト]]に特徴があったり、他の[[カード]]の[[イラスト]]で出番がある[[カード]]である。~
 [[《戦士ダイ・グレファー》]]や[[《成金ゴブリン》]]等が代表的だろう。~

 現在ネタ扱いされている[[カード]]も、その後に登場する[[カード]]や新しい[[召喚]]方法によってネタから脱却する場合がある。~
 今では[[専用デッキ>【ワイト】]]が組まれるほどの[[《ワイト》]]も、[[《ワイトキング》]]が登場する前は完全なネタ扱いだった。~
 あの[[《青眼の白龍》]]でさえ、[[エキスパートルール]]の導入後は実用的な[[サポートカード]]が登場するまではファンアイテムとしての地位に甘んじていたのである。~

-ネタから脱却した[[カード]]と[[サポートカード]]の例~
--[[《ワイト》]]→[[《ワイトキング》]]
--[[《もけもけ》]]→[[《怒れるもけもけ》]]
--[[《折れ竹光》]]→[[《魂を吸う竹光》]]
--[[《ラーの翼神竜》]]→[[《ラーの翼神竜−球体形》]]
--低[[レベル]][[融合モンスター]]→[[《魔導サイエンティスト》]]・[[《簡易融合》]]・[[《簡素融合》]]
--[[《ハングリーバーガー》]]→[[ヌーベルズ]]

-実用性の低い「ネタ[[カード]]」をメインとして据えた[[デッキ]]は「ネタ[[デッキ]]」と呼ばれる。~
同様に面白さを追及しているデッキには「[[ファンデッキ]]」もあるが、あちらは[[サポートカード]]が存在する等、[[デッキ]]のコンセプトに実用性があるものを指す。~

--ネタ[[デッキ]]の他の例としては、外見や名前に別の作品のキャラクターとの類似性を見出したものが挙げられる。~
他にもアニメの展開などを意識した[[コンボ]]や戦法を取り入れたものなどが挙げられる。~
これらは[[カード名]]の統一性や強い[[シナジー]]がないため、ネタ[[デッキ]]の域を出ることは不可能であろう。~
一方で[[カテゴリ]]化されてはいないが、[[属性]]・[[種族]]を統一しやすいためにある程度戦えるネタ[[デッキ]]も存在する(例:[[TAG FORCEシリーズ>ゲーム付属カード#TF1]]の【亀】等)。

--[[カード]]単体だけではなく、ギャグや話題性を意識した[[コンボ]]等もネタとして扱われる。~
[[《荒野の女戦士》]]を[[相手]]に[[送りつけ]]、[[《戦士ダイ・グレファー》]]で[[攻撃]]し、[[《二者一両損》]]の[[イラスト]]を再現するのがその例である。~

--[[禁止カード]]のみを投入して作った[[デッキ]]もある種のネタ[[デッキ]]と言える。~
大量の[[パワーカード]]による豪快な[[グッドスタッフ]]になっている。~

-遊戯王[[OCG]]公式twitterでは時々、【みんなにお願い】という題目で特定の[[カード]]を教えて欲しいというツイートがあり、そのツイートにはお題に因んだ[[カード]]が8枚公開されている。~
が、その中で主に右下の[[カード]]が、他の[[カード]]との関係性が薄い[[通常モンスター]]であることが多く、ネタとして一際異彩な存在感を放っている。

-ネタデッキは「勝負に勝つ」というコンセプトとは違ったベクトルでカードゲームを楽しむ[[デッキ]]とも言える。~
対戦相手をも思わず笑顔にさせてしまう様な[[デッキ]]こそ、真のネタデッキといえるのかも知れない。~
とはいえこれらの[[デッキ]]を使うとしても、真剣勝負の場で使うならば本気で[[デュエル]]でき、出来る限り勝ちを狙える[[デッキ]]を作成したいところである。~
真剣勝負を楽しみたい人の中にはネタに偏重した[[デッキ]]を敬遠する人もいるので、使用する場合は場の空気を読むようにしたい。~

-原作・アニメにおいて―~
「決闘者の王国編」では遊戯の[[《クリボー》]]が「ネタ」のような扱いをしばしば受けているが、ほとんどの[[相手]]はその[[《クリボー》]]を侮ったために窮地に陥ってしまった。~
寧ろ「表遊戯の趣味で入れている」と言及されている[[《ルイーズ》]]辺りの方がどちらかというとネタに近い[[カード]]であろう。~
また、アニメでは遊戯が「城之内君に何となく似てる」という理由から[[《凡骨の意地》]]を所有していた。~
さらに、本田は自身と容姿が似ている[[《コマンダー》]]を愛用している。

--[[エクゾディア]]は、四肢は単体では役に立たず「未だかつて揃えた者がいない」とされていたため、”当時の作中世界での実用性”という意味ではネタ扱いでもあった。~

--アニメGXでは初期の万丈目の[[デッキ]]がまさにそれであった([[《地獄の番熊》]] を参照)。~
また、翔や隼人が「アイドル[[カード]]([[手札]]にキープして眺める[[カード]])」と称して[[《雷電娘々》]][[《治療の神 ディアン・ケト》]]を[[デッキ]]に入れている。~
それに対して三沢は否定を続けてきたのだが、皮肉なことにネット上では、それらが[[三沢自身のネタ要素>《白魔導士ピケル》]]となってしまった。~
また、異世界で[[《コザッキー》]]が使用した[[デッキ]]の[[モンスター]]は当時の環境で活躍していた「[[ガジェット>【ガジェット】]]」と「[[ライダー>【光と闇の竜】]]」を意識した様な[[カード名]]のものが使われていた。~

--アニメ5D'sにおいて、矢薙が使用した[[《水晶ドクロ》]]・[[《アショカ・ピラー》]]・[[《カブレラストーン》]]等[[オーパーツ]]をモチーフとした【秘宝[[デッキ]]】もネタデッキに該当すると言える。~
専用[[サポートカード]]の[[《トライアングル−O》]]や、[[コンボ]]が成立する[[《呪詛返しのヒトガタ》]]等も投入されていたので、厳密には[[ファンデッキ]]寄りなのだが、彼の場合は[[効果]]を読まずに[[カード名]]と[[イラスト]]で[[カード]]を投入していたようなので、実質的にはネタ[[デッキ]]だったと言っていいだろう。~
(因みに、彼の使用[[カード]]は第11期〜第12期に[[OCG]]化されており、[[強化]]も受けた事で[[OCG]]では[[ファンデッキ]]の[[【トライアングル−O】]]として組めるようになっている。)~
また、チーム太陽の切り札である[[《眠れる巨人ズシン》]]は、そのあまりにも厳しすぎる[[召喚条件]]から「誰もが持っていながら誰も使わない」典型的なネタ[[カード]]であった。~

--アニメZEXALでは、ルール自体が特殊なネタ[[デュエル]]の一つに「遊馬vs神宮寺守」が存在する。~
「学校の風紀を乱す[[カード]]は[[バウンス]]される」という理不尽なものである。~
例えば、不良をモチーフとしている[[ガガガ]]はこの対象である。~

--アニメARC-Vでは現実でも「ネタ」として定評のある[[《六武衆−ヤリザ》]]、[[《モリンフェン》]]、[[《ハングリーバーガー》]]などが[[クズカード>紙]]として沢渡にばら撒かれていた。~
あちらの世界でもこれらの[[カード]]は「ネタ」という扱いなのかもしれない。~

--[[カード]]としての性能ではなく、原作やアニメでの活躍からネタとなる[[カード]]も存在する。~
[[《ソニック・ウォリアー》]]や[[《光天使ブックス》]]はその代表例と言えよう。~
[[《狂戦士の魂》]]のようにネタとして人気を持ち続けた結果、[[OCG]]化に辿りついた例も存在する。~

--アニメでは1話限りのゲストキャラが[[デュエル]]する場合、[[デッキ]]として見るとネタ[[デッキ]]である場合も多い。~

--他には、[[コスト]]や[[デッキ]]が確認できる場面で捨てられる[[カード]]でネタが仕込まれている事もある。~
また、[[デュエル]]以外で一瞬映る[[カード]]にも、ネタが仕込まれている事が多い。~
//例として小鳥が[[コスト]]で捨てた[[《ゴッドバードアタック》]]等がそれである。~
//わざわざ例を挙げる必要もないかと このキャラのように他の使用カードが少なく判断材料自体が少なかったり、それこそ上述の判断するのはその視聴者次第な面も強いので
こういった[[OCG]]プレイヤーへ用意されたネタを楽しむのも、アニメ視聴の醍醐味と言えるであろう。~

-コナミのゲーム作品において―~
[[コナミ>KONAMI]]公認のネタなのか、[[《ワイト》]]や[[《火の粉》]]でトドメを刺すとボーナスがもらえるゲーム作品がある。~
また[[《青眼の銀ゾンビ》]]はDM6で[[カード名]]ネタが使われている(該当ページ参照)。~
[[TAG FORCEシリーズ>ゲーム付属カード#TF1]]では、ネタ[[デッキ]]を使うデュエリストや、[[シナジー]]のないネタ[[カード]]を投入しているデュエリストが幾人か登場する。~
例としては、[[【ダイ・グレファー】>《戦士ダイ・グレファー》]]・【筋肉】・【亀】・【外来魚】・[[《ツンドラの大蠍》]]・[[《タイホーン》]]等。~
メインキャラでは、1の浜口ももえが【イケメン】を組んでいる。~
また、[[公式>KONAMI]]が配信している[[デッキ]]レシピの中には、ネット上で話題になった作品の設定や描写を彷彿とさせる[[カード]]が投入されている[[デッキ]]レシピがある。~
このようにコンセプトの数だけいくつも存在していて、挙げればきりがない。~
//出る度にネタデッキ名を書くとキリがないと思ったので記述変更
//TF4以降にも対応出来るような記述に変更。

--【イケメン】は[[カード]]プールの拡張に伴い、単に[[【正規融合】]]としても強力な男性[[モンスター]]を中心としたテーマが多數登場したため、本当に「ネタ」と言い切れるかはやや疑問になってきている。~
//【双天召喚獣】、【アルバス】、【融合ヴィサス】

--デュエルリンクスでは特定の[[カード]]に対して専用のボイスが用意されている。~
このうち、明らかにそのキャラクターが漫画・アニメで使用する[[デッキ]]とは[[シナジー]]に乏しいものが含まれていることが多く、これも公式による「ネタ」であると考えられる。~

**関連リンク [#link]
-[[用語集]]