*メタを張る [#top]
 「高次の〜、超越した〜」といった意味を持つ接頭語の「[[メタ]](meta-)」に由来するTCG用語。~
 特定の[[カード]]、あるいは[[デッキ]]を対策すべき仮想敵とし、有利に[[デュエル]]を行えるように[[カード]]選択、[[デッキ]]構築をすること。~
 転じて「流行している[[主流デッキ]]を対策する」「[[環境]]に[[デッキ]]を適応させる」等という意味で使われる。~

-大会等では[[主流デッキ]]を含めて流行が存在し、[[環境]]次第で単体では十分に強い[[カード]]も効果を発揮しない事がある。~
そうした事が起こらないよう、[[主流デッキ]]に有効な[[カード]]([[メタカード]])を採用したり、活躍できる場面が少ない[[カード]]を[[メインデッキ]]から外したりするのである。~
--時にははたから見れば疑問に思えるような[[デッキ]]構築をしたり、[[アンチシナジー>シナジー]]となる[[カード]]を採用する事もある。~
もちろん、そればかりを優先して[[デッキの力>デッキパワー]]自体が落ちるのでは本末転倒である。~
//このように考えて[[デッキ]]を組むことが「メタゲーム」である。~
効率よくメタを張るには、日々変化する[[環境]]に対する深い洞察、[[カード]]の知識、効果的な戦術に加えて[[メタカード]]を上手く[[自分]]の[[手札]]や[[フィールド]]に揃える工夫が必要である。~
// [[環境]]は日々変化するため、具体例を挙げることはここでは行わない。~

-原作・アニメにおいて―~
原作・アニメにおいても、メタを張る場面は少なからず存在する。~
インセクター羽蛾は遊戯の[[エクゾディア]]攻略のため[[カード]]を海に投げ捨てるという盤外戦術に走っている。~
パンドラはピンポイントに[[《ブラック・マジシャン》]]を封じる[[罠カード]]《悪夢の十字架》を使用している。~
光の仮面&闇の仮面は[[神のカード>三幻神]](≒[[生け贄召喚]])を封じる[[カード]]を搭載した[[デッキ]]で遊戯&海馬タッグに挑んだ。~
他、海馬は闇マリクの[[《ラーの翼神竜》]]の[[1ターンキル]]への[[メタカード]]を探し出し、遊戯に渡した。~
少々特殊な例だが、インセクター羽蛾はあらかじめ城之内の[[デッキ]]に[[自分のカード>《寄生虫パラサイド》]]を仕込み、羽蛾自身の[[デッキ]]に組み込まれた数々の[[メタカード]]に引っかかるよう城之内の戦略を誘導している。~

--遊戯王Rにおけるウィラー・メットや百野真澄の行為がまさに「メタを張る」という行動だった。~
百野は城之内と[[デュエル]]することになった仲間に、彼に勝てるよう構築された[[デッキ]]を手渡した。~
百野自身が遊戯と[[デュエル]]する際も、彼は遊戯の[[デッキ]]に対してメタを張った[[デッキ]]を使用した。~
また、Rで登場した[[三邪神]]は[[三幻神]]への[[メタカード]]としてデザインされており、天馬兄弟が闇遊戯の[[三幻神]]入り[[デッキ]]と対峙した際は神にメタを張った構築の邪神[[デッキ]]を使用した。~

--アニメGXにおける「万丈目vs三沢」(1戦目)では、三沢は[[デュエル]]前の万丈目の発言を元にメタデッキを使用した。~
カミューラは手下のコウモリを使って事前に[[相手]]の[[デッキ]]の[[カード]]を把握した上で、対策となる[[カード]]を[[デッキ]]に投入した。~
「ヘルカイザー亮vsマッドドッグ犬飼」戦で犬飼が使用した[[デッキ]]は、[[罠カード]]《酸のラスト・マシン・ウィルス》を中心とした[[機械族]][[メタデッキ]]だった。~
「ヘルカイザー亮vsマッドドッグ犬飼」戦で犬飼が使用した[[デッキ]]は、[[通常罠]]《酸のラスト・マシン・ウィルス》を中心とした[[機械族]][[メタデッキ]]だった。~
「十代vs空野」戦での空野は十代の[[融合]][[魔法カード]]を中心とする戦術に対抗するべく[[【お触れホルス】]]を使用している。~
また、「クロノスvsナポレオン」戦でのナポレオンは「クロノスの[[デッキ]]を研究してきた」と発言したが、その割には[[【古代の機械】]]に対して無意味な[[《攻撃の無力化》]]を投入していた。~
偶然ではあるが「ヘルカイザー亮vs吹雪」戦で亮が使用した[[【サイバー・ダーク】]]は吹雪の使用した[[【ドラゴン族】]]に対してメタを張っていた。~
「ヘルカイザー亮vs猪爪」・「翔vs猪爪」戦においては猪爪が[[サイバー・ダーク]]対策として、[[永続魔法]]《DNA抹殺呪術》によって、[[墓地]]に[[ドラゴン族]]を送らせないメタを張っていた。~

--漫画・アニメ共に三沢は十代の[[デッキ]]に対抗して[[融合召喚]]を封じる戦法をとっていた。~

--アニメ5D'sにおいては、遊星、鬼柳、ロットンが前の[[デュエル]]を参考にそれぞれ[[メタカード]]を使用している。~
イェーガーはクロウとセキュリティの[[デュエル]]データをチェックし[[伏せカード]]の予測を立てたものの、クロウの機転によって阻まれた。~
ボルガーはクロウと対戦する際[[BF]]の強みである「大量展開」「[[対象]]をとる[[モンスター効果]]」を対策した[[デッキ]]を使っている。~
アンドレは[[自分]]の対戦[[相手]]がジャックになるよう試合開始前から色々と行動を起こし、かつジャックの高パワー[[デッキ]]を対策した[[除外]][[シンクロ>シンクロ召喚]][[デッキ]]を使っている。~
クロウは、以前戦った相手の[[デッキ]]を理解していたのでそれを封じる[[デッキ]]を使用していた。~
ガードロボは[[特殊召喚]]封じや[[ロック]]を駆使し、[[シンクロ召喚]]を軸とした[[デッキ]]を使用する遊星を大いに苦しめた。~
イリアステルの三皇帝は「シンクロキラー」と呼ばれる[[シンクロモンスター]][[メタ]]の[[機皇帝]]を使用し、遊星らは[[機皇帝]]への対策を模索することとなった。~


--アニメZEXAL&ruby(セカンド){II};のジンロンは、対[[ドラゴン族]]の[[メタカード]]を使うが、[[デュエル]]前に相手が[[ドラゴン族]]を使うかを聞いている。~
ベクターは遊馬との[[デュエル]]に備え、遊馬を[[自分のメタカード>《Vain−裏切りの嘲笑》]]に引っかけるため、その[[メタ]]対象となる[[カード]]を遊馬が自発的に[[デッキ]]に投入するよう仕向けていた。~
また、花添愛華は[[【水属性】]]を使用する凌牙との対戦を想定し、彼への[[メタ]]となる[[デッキ]]を使用していた。~
実際に対戦したのは璃緒だったが、彼女も[[【水属性】]]の使用者であったため[[メタ]]として機能している。~
アストラルとの闘いの儀にて[[No.]]無しで彼の[[No.]]をフルで使う[[デッキ]]と戦うことになった遊馬は、自身の[[デッキ]]に対[[No.]]及び対[[《No.39 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ》]]となる[[カード]]を多く投入していた。~

--アニメARC-Vでは柚子がかつて対戦した真澄の[[デッキ]]の特徴を理解して、再戦時に[[メタカード]]を[[デッキ]]に投入し、使用している。~
また遊矢の[[ペンデュラム召喚]]に敗れた沢渡は、その後2度に渡り[[ペンデュラムモンスター]]への[[メタカード]]が存在する[[テーマデッキ]]を用意して再戦している。~

--アニメVRAINSでは、財前晃が「私の[[デッキ]]は[[リンクモンスター]]に対して強大な力を発揮する」と発言しており、彼の使用する[[【ティンダングル】]][[デッキ]]は実際に[[リンクモンスター]][[メタ]]の[[デッキ]]であった。~
リボルバーは「vs鬼塚豪/Go鬼塚」戦において、[[守備表示]]にできない[[リンクモンスター]]の大量展開を誘導した上で[[メタカード]]とも言える[[《聖なるバリア −ミラーフォース−》]]で一掃するプレイングを見せている。~
ボーマンは特定[[属性]]の[[モンスター]]にメタを張る[[効果]]の多い「ハイドライブ」[[リンクモンスター]]の使い手であり、[[相手]][[モンスター]]の[[属性]]を変更する[[カード]]や複数の[[属性]]を持つ[[リンクモンスター]]を使用している。~
//基本は地水炎風だが、アローザル・ハイドライブ・モナークは光・闇属性対応の効果もある
彼は「ハイドライブ」[[デッキ]]で[[属性]]統一[[デッキ]]を使う財前 葵/ブルーメイデンはもちろん[[光属性]]・[[闇属性]]含む混合[[属性]][[デッキ]]の遊作/Playmaker相手にも引けを取らない[[デュエル]]を繰り広げた。~
また、作中でライトニングと[[デュエル]]した者は、いずれも彼の[[デッキ]]の[[キーカード]]である[[リンクマジック>魔法カード]]《&ruby(ジャッジメント・アローズ){裁きの矢};》の対策([[無効]]・[[コントロール奪取]]・[[ハンデス]])を講じたが、ライトニングは[[相手]]からの[[メタ]]も想定しており、《裁きの矢》[[メタカード]]にメタを張るための[[カード]]を投入していた。~
ブレイヴマックスは「vs別所エマ/ゴーストガール」戦において、「[[リンクモンスター]]は[[手札]]に戻らない」=「[[リンクモンスター]]は[[手札]][[バウンス]][[効果を受けない]]」と勘違いしていたことから、[[《オルターガイスト・シルキタス》]]に対し《森の鉄人メタル・バブーン》を[[リンク召喚]]して[[メタ]]を張った気でいた。~
が、[[バウンス]]にも記載されているようにこの場合は[[手札]]の代わりに[[エクストラデッキ]]に戻るだけなので、実際には全く[[メタ]]になっておらずそのまま[[除去]]されてしまっている。~

-コナミのゲーム作品において―~
ゲーム作品では[[相手]]の[[デッキ]]が判明していることが多く、こちら側のカードプールがあまり増えないため、必然的にメタを張る構築にするのが有効となる。~
またTFSPでのユート等、[[《融合禁止エリア》]]といった特定の[[メタカード]]を大量投入しているキャラクターもいる。~

**関連リンク [#link]
//-[[メタを張る]]
-[[メタ]]
-[[メタカード]]
-[[メタデッキ]]

-[[【メタビート】]]

-[[用語集]]