*&ruby(こうかいじょうほう){公開情報};/Public knowledge [#top]
 「[[手札]]の枚数」「[[墓地]]の[[カード]]」「現在の[[ライフポイント]]」等は公開情報であり、[[お互い]]にいつでも[[確認]]する事ができます。~
 [[手札]]枚数や[[ライフポイント]]を聞かれた[[プレイヤー]]は、正確に[[相手]]に伝えなければいけません。~
 また、[[墓地]]については[[相手]]の[[墓地]]でも手にとって[[確認]]する事ができますが、その前に[[相手]]に一声かけてから行うのがマナーです。~
 また、[[墓地]]を[[確認]]する際は、[[カード]]の順番を変えてはいけません。~

 (公式ルールブック マスタールール3対応 バージョン 1.0より引用)

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-ルールブックに明記されているものの他、以下のようなものが公開情報に該当する。~
--[[お互い]]の[[フィールドのカード]]、[[デッキ]]、[[エクストラデッキ]]、[[墓地]]、[[除外]]されている[[カード]]の枚数。~
ただし、それぞれの[[カードの位置]]、順番を入れ替える事はできない。~

--[[お互い]]の[[フィールド]]、[[墓地]]に[[表側表示]]で存在する[[カード]]の[[テキスト]]。~
[[表側表示]]で[[除外]]されている[[カード]]、及び[[表側表示]]で[[エクストラデッキ]]に[[加えられた>加える]][[カード]]も同様である。~

--[[お互い]]の[[フィールド]]にある[[エクシーズモンスター]]が擁する[[エクシーズ素材]]の数・情報。(11/07/18)~

-これらの公開情報から、戦術を立てる事も多々ある。~
また、[[ピーピング]]等で[[手札]]や[[デッキ]]の内容等の[[非公開情報]]を知ることは、[[情報アドバンテージ]]になる。~

--[[制限カード]]が[[相手]]の[[墓地]]にある等、[[相手]]の[[デッキ]]、[[手札]]、[[エクストラデッキ]]等の[[非公開情報]]領域に存在しないことが分かっていれば、警戒する必要はなくなる。~

--[[《トレード・イン》]]等で[[墓地へ捨てた>墓地へ捨てる]][[カード]]から、[[相手]]の[[手札]]をある程度予測できる。~

-[[誘発効果]]の[[発動条件]]を満たしても、[[効果]]の[[発動]]が行われる前に[[非公開情報]]領域([[手札]]・[[デッキ]])へ移動した場合、[[効果]]が[[発動]]できない。~
詳しくは[[誘発効果]]を参照のこと。~

-原作・アニメにおいて―~
劇中の描写からすると、あちらの世界では[[ライフポイント]]や[[手札]]の枚数といった基本的な情報を除けば[[OCG]]に比べ公開情報が少ないようである。~
[[相手]]の[[フィールド]]や[[墓地]]を[[確認]]するシーンは殆ど見られない。~
後述でも触れられているが、デュエルディスクが自動処理で[[サーチ]]した[[カード]]の[[テキスト]]も[[公開]]しない、[[相手]]に説明しないことが多いため、[[OCG]]とはルールそのものが異なる可能性も十分考えられる。~
同様に(アニメ版・漫画版の)全シリーズを通して「[[カード]]の[[テキスト]]が[[確認]]できるか否かの基準」に関しては、「[[デュエリスト>プレイヤー]]やデュエルディスクによって[[テキスト]][[確認]]機能の有無が異なるのか、あるいは[[相手]]が許可した場合のみ可能なのか」に関して一貫性や整合性等が見受けられないため、不明瞭である。

--特に[[フィールドのカード]]に関しては、(不意打ち演出や[[プレイヤー]]の不注意を強調したい為か)基本的に[[相手]]に説明されるまでは[[テキスト]]を[[確認]]できないと思われる描写が殆どである。~
このため、[[戦闘]]においては無敵の[[モンスター]]に[[戦闘]]を仕掛けるなど、現実の[[OCG]]の[[デュエル]]ではまず起こらないやり取りも非常に多い。~
例えば「遊星vsZ-ONE」戦では、5体の[[時械神]]の[[効果]]が分からないと発言した遊星が[[《くず鉄のかかし》]]の[[発動]]タイミングを窺っていた際、説明を求めることなくZ-ONEの性格や挙動から[[テキスト]]を推察していた。~
アニメZEXALでもドロワが、実際に[[《No.39 希望皇ホープ》]]の[[効果]]が使用された後に「[[モンスター効果]]を把握した」という趣旨の発言をしている。~
一方で、漫画ZEXALでは遊馬が[[《No.22 不乱健》]]を、アニメARC-Vでは遊矢が[[《スローライフ》]]の[[テキスト]]を[[確認]]する描写もある。~
これらの描写からすると[[相手]]の[[カードの効果]]も把握できるとも考えられるのだが、その場合多くの[[デュエル]]描写との整合性で矛盾点が出てくる。~
[[デュエリスト>プレイヤー]]やデュエルディスクによって[[テキスト]][[確認]]機能の有無が異なるのか、あるいは[[相手]]が許可した場合のみ可能なのか、いずれにせよ不明瞭である。~

---アニメGXの「十代vsダークネス」戦では、ダークネスが十代の[[《ユベル》]]を[[コントロール奪取]]して初めて[[効果]]を把握している。~
どうやら、[[コントロール]]を得れば元々の[[持ち主]]が[[相手]]の[[カード]]であっても[[テキスト]]及び[[効果]]が[[確認]]できる模様である。~
ただし、原作・アニメDMの[[《ラーの翼神竜》]]のように特殊な文字で書かれている場合などは例外である。~

---アニメARC-Vの「アレン&サヤカvsグロリア&グレース」戦では、サヤカが[[《アマゾネス女王》]]の[[モンスター効果]]を把握していなかった事について、グロリアが[[カード]]の[[確認]]についてサヤカを煽っている。~
続く「遊矢&黒咲vsグロリア&グレース」戦では、遊矢が[[相手]]の使っている[[《スローライフ》]]の[[テキスト]]を[[確認]]している。~
タイラー姉妹が[[テキスト]]を常時公開情報にしているのならば、上述の煽りも納得のいく範疇ではある。~
もっとも、[[《スローライフ》]]は口頭での説明があった後での[[確認]]なので、下記の漫画GXのケースとは逆に「普段は[[非公開情報]]だが任意で公開情報に設定できる」可能性もある。~
少なくとも、同[[デュエル]]においても対戦[[相手]]の使った[[カードの効果]]を把握していない描写は多く見られた。~

---[[効果]]が不明、と言っても大抵はその[[効果]]を[[発動]]した時や[[効果]]解決を終えた時にその処理の説明を口頭や劇中描写等で行っている。~
とは言え、ルールがファジーであった頃は[[《伝説のフィッシャーマン》]]など自力で[[相手]]の能力を把握し突破せねばならない時もあった。~
特に漫画ARC-Vでは、蓮が[[《白闘気双頭神龍》]]の[[効果]]を明かさずに[[デュエル]]を進めており、[[攻撃力]]を0にされたり[[攻撃]]を[[無効]]にされても[[攻撃]]を成功させ[[相手]]を驚かせている。~
この時に対戦[[相手]]の遊矢は「この謎を解かない限りオレに勝機はない」とコメントしており、[[効果]]を明かさないことを責めてはいない。~
少なくとも漫画ARC-Vの世界では、決闘中であっても[[効果]]を対戦[[相手]]に説明する必要がないようである。

---アニメVRAINSでは、[[相手]]の[[カード]]の[[テキスト]]をデュエルディスクを通じて[[確認]]する描写が度々あり、プレイングに大きな影響を与えるシーンも見られる。~
例えば「遊作/Playmaker vs葵/ブルーエンジェル」戦では、ブルーエンジェルが[[速攻魔法]]《戦線撹乱》の[[テキスト]]を確認してPlaymakerの思惑を察知し、即座に対処に出ている。~
一方で、この時[[フィールド]]に存在した[[《ディフェクト・コンパイラー》]]の[[効果]]は明らかに把握できていない等、同一[[デュエル]]内ですら確認できるか否かの基準が曖昧である。~
//[[確認]]できるのはあくまで「[[発動]]した[[効果]]」のみのようである。~
//他の回の描写を見る限りはっきり基準が決まってない
少なくとも、「了見/リボルバーvsライトニング」戦では、[[フィールド]]の《&ruby(アルマートス・レギオー){天装騎兵};プルンブーマ・トリデンティ》の[[効果]]を[[相手]]が把握できない事を前提とした戦略をライトニングが組んでおり、[[確認]]できない事が通常ではあるようだ。~
また、「遊作/Playmaker vsボーマン(2戦目)」戦では、ボーマンが[[相手]][[モンスター]]の[[属性]]によって臨機応変に[[メタ]]を行う[[デッキ]]であったためか、[[《アップデートジャマー》]]の名前部分を[[自分]]の手元のウィンドウに映し[[属性]]を[[確認]]している。~
「穂村尊/Soulburner vs道順健碁/ブラッドシェパード」戦では、ブラッドシェパードはサポートAIに[[効果]]を説明させているが、わざと途中で[[効果]]の説明を止めさせ、説明しなかった[[効果]]でSoulburnerを罠にかけている。~

--[[墓地]]を[[確認]]しないために[[手札コスト]]等で[[墓地へ送られた]][[カード]]で不意を突かれるケースは多い。~
原作でも、「城之内vsマリク」戦の[[《クイズ》]]や「遊戯vsアテム」戦での[[《THE トリッキー》]]の[[手札コスト]]はその後の流れに大きな影響を与えている。~
アニメGXでは、主人公の十代が[[《ネクロ・ガードナー》]]をさりげなく[[墓地へ送って>墓地へ送る]][[攻撃]]を防ぐことが多く見られた。~

---一方、[[墓地へ送られた]]瞬間を見逃さずにその後の[[デュエル]]に役立てた例も見られる。~
アニメDMの「闇遊戯vsラフェール」(2戦目)では、ラフェールの[[手札]]で[[腐って>腐る]]いた[[《死者蘇生》]]が[[墓地へ送られた]]のを闇遊戯が[[確認]]し、後に逆利用している。~
アニメ5D'sの「遊星&鬼柳vsロットン」戦(遊星は途中離脱)では、ロットンが鬼柳の[[墓地へ送られた]]《インフェルニティ・デス・ガンマン》を[[確認]]している。~

---漫画GXの「十代&万丈目vsMr.マッケンジー([[トラゴエディア>《トラゴエディア》]])」戦では[[相手]]の[[墓地]]の確認ができている。~
ただし、肝心の[[テキスト]]が謎の力によって隠されていた([[トラゴエディア>《トラゴエディア》]]曰く余興とのこと)。~
漫画GXの他の[[デュエル]]では[[相手]]の[[墓地]]を[[確認]]するシーンが見られていないため、この時は[[トラゴエディア>《トラゴエディア》]]が特別に許可しただけなのかもしれない。~

---アニメGXの「吹雪vs藤原」戦では、藤原が[[相手]]自身の[[墓地]]の[[確認]]を封じる[[永続罠]]《メモリー・スナッチャー》を使用している。~
([[適用]]中に[[墓地]]に関する[[カード]]を使用する場合は、[[カード名]]を[[宣言]]せねばならず、間違えた場合[[効果]]は[[無効]]となる)~
ダークネスの力による記憶削除とこの[[カード]]で吹雪を追い詰めた。~

--アニメ5D'sの「遊星vs鷹栖」戦において、[[デュエル]]終盤に遊星が[[手札]]の1枚を隠し持っていたことがある。~
鷹栖に監視カメラで[[手札]]を[[覗かれていた>ピーピング]]ことへの対抗手段であるが、[[手札]]の枚数が[[相手]]に正確に伝わらないので、ルール上は問題がある。~
尤も監視カメラと通信機器を使った[[ピーピング]]も反則なのでどっちもどっちだが。~
尤も監視カメラを使った[[ピーピング]]も反則なのでどっちもどっちだが。~

--アニメ5D'sやアニメVRAINSでは、[[詰めデュエル]]における[[相手]]の[[伏せカード]]は公開情報として扱われておらず、いずれも初見の[[プレイヤー]]が[[伏せカード]]によって失敗するシーンが描かれている。~
//[[詰めデュエル]]とは本来全ての情報を把握している中で正解を見つけるゲームであるため、[[非公開情報]]があるのは本来望ましくない。~
//特に後者の例は挑戦権が1人につき1度しかないため理不尽な難易度となっており、現に正解した遊作/Unknownは先に挑戦したハノイの騎士の行動を見て[[相手]]の[[伏せカード]]を把握している。~

--上述の通り、漫画やアニメでは「[[効果]]を把握していない所為で、有意義ではない行動をしている」と読者・視聴者目線では考えられる場面が多々ある。~
しかし[[カード]]の種類が膨大になった結果、遊戯王OCGストラクチャーズではストロング十九が「1万以上の種類があるOCG[[カード]] 自分が使った事ない[[カード]]の[[効果]]まで覚えてらんねーよ!!」とボヤく場面があったりと、ある程度仕方ないとする向きも生まれつつある。~

**関連カード [#card]
―公開情報を[[確認]]できなくする[[カード]]
-[[《クイズ》]]

**関連リンク [#link]
-[[公開]]
-[[確認]]
-[[非公開情報]]

-[[公式用語集]]
-[[公式ルールブック:http://www.yugioh-card.com/japan/howto/rule_book.php]]

**FAQ [#faq]
Q:[[相手]]の[[フィールド]]にある[[エクシーズモンスター]]が擁する[[エクシーズ素材]]の数等は[[確認]]できますか?~
A:はい、[[確認]]できます。~
  ただし、[[相手]]の方に一声かけてから[[確認]]をすることになります。(11/07/18)

//Q:「[[チェーン]]1:[[《激流葬》]]」「[[チェーン]]2:[[《リビングデッドの呼び声》]]([[対象]]-[[《捕食植物オフリス・スコーピオ》]])」と[[チェーン]]が積まれました。~
//  [[《捕食植物オフリス・スコーピオ》]]は、[[特殊召喚]]はされるものの[[特殊召喚に成功した]]場合の[[効果]]を[[発動]]するべきタイミングで既に[[フィールド]]を離れ[[墓地]]に行っています。~
//  [[《捕食植物オフリス・スコーピオ》]]の[[効果]]は[[発動]]できますか?~
//A:はい、[[発動]]できます。(19/10/28)
//マスタールール(11期)に際しルール変更

//Q:[[《激流葬》]]に[[チェーン]]して[[《戦線復帰》]]で[[《賤竜の魔術師》]]を[[特殊召喚]]しました。~
//  [[《激流葬》]]の[[効果]]を解決した後に[[《賤竜の魔術師》]]の[[効果]]は[[発動]]できますか?~
//A:はい、[[発動]]できます。 (18/01/25)
//マスタールール(11期)に際しルール変更