*&ruby(しゃしゅつ){射出}; [#top]

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**説明 [#explain]
 [[火力]]の一種で、以下のような「[[自分]][[フィールド]]の[[モンスター]]を[[リリース]]することで[[相手]]に[[効果ダメージ]]を与える」[[効果]]の俗称。(非公式用語)~

 自分のフィールド上に存在するモンスター1体をリリースして発動する。
 相手ライフに****ポイントダメージを与える。

 原作の[[《カタパルト・タートル》]]及び遊戯の発言に由来している。~
 非公式用語には書籍やゲームなどで使われる「半公式用語」も多いが、これは原作のみで使われた表現であり、原作用語ともいえる。~

 かつて高い知名度を誇った[[《カタパルト・タートル》]]や[[《キャノン・ソルジャー》]]の存在から、「カタパルト[[効果]]」・「キャノン[[効果]]」等と呼ばれたこともあった。~

 一部、[[リリース]]ではなく「[[墓地へ送る]]」必要のある[[モンスター]]もいる。~
 これらは[[コスト]]であるため、[[《生贄封じの仮面》]]や[[《マクロコスモス》]][[適用]]下で射出できるか否かの違いがある。~

-弓や大砲といった「飛び道具」のイメージが強く、そういった名前の[[カード]]も多い。~
[[フィールドのカード]]を射出する事で[[相手]]に[[ダメージ]]を与えるのだろう。~

-他にも、[[モンスター]]以外を弾にする[[《零式魔導粉砕機》]]や[[《プレートクラッシャー》]]、[[破壊]][[効果]]をもたらす[[《ブレイズ・キャノン》]]等の[[効果]]を「射出」と表現する事もある。~
リスト作成の都合上、上記の[[カード]]たちは「[[火力]]」のページに記述する。~

-[[ボード・アドバンテージ]]をそのまま[[ダメージ]]に変換する[[効果]]であり、通常では[[コスト]]面での損失が厳しい。~
しかし、[[発動]]回数に制限のないものは他の[[カード]]と組み合せる事で[[ループコンボ>無限ループ]]による[[1ターンキル]]が成立する場合がある。~
この場合、その[[カード]]自身、または[[コンボ]]に必要な[[カード]]が[[禁止カード]]や[[制限カード]]に指定されたり、後の[[エラッタ]]で[[効果]]そのものが[[弱体化]]を被るケースも多い。~

--[[環境]]で射出[[コンボ]]を利用した[[1ターンキル]]が活躍した例は多く、古くは[[《カタパルト・タートル》]](後に[[エラッタ]])と[[《魔導サイエンティスト》]](後に禁止)を利用した[[【サイエンカタパ】]]が挙げられる。~
その後、第6期〜7期になると[[《ダーク・ダイブ・ボンバー》]](後に禁止、[[エラッタ]]を受けて[[制限解除]])や[[《マスドライバー》]](後に禁止)が[[環境]]で活躍。~

--だが、第8期以降は[[同名カード]]を含めて[[1ターンに1度]]の[[カード]]が多くなった事で[[ループコンボ>無限ループ]]が難しくなり、[[環境]]全体の展開速度が増すこととなる。~
更に[[手札誘発]][[効果]]を持つ[[モンスター]]が増加した事により、[[先攻]]1[[ターン]]目に行動しても[[相手]]に[[コンボ]]を妨害されやすくなった。~
結果、わざわざ射出[[カード]]と弾を用意した専用構築を組むよりも、大量展開から[[制圧]]局面を作り出して圧殺した方が効率的となり、暫くは[[環境]]からは鳴りを潜める。~

--転機となったのは第10期早々に登場した[[《ファイアウォール・ドラゴン》]]の存在である。~
この[[モンスター]]は自身の[[リンク先]]の[[モンスター]]が[[墓地へ送られた]]場合に[[手札]]から[[モンスター]]を展開できる[[効果]]を持ち、しかも[[同名カード]]の[[発動]]制限が無い。~
このため[[フィールド]]に射出[[カード]]、[[《ファイアウォール・ドラゴン》]]、射出[[コスト]]を用意しつつ何らかの手段で[[手札]]に弾を補充できれば容易に[[無限ループ]]が完成する。~
折しも、カードプールの増加により以前より[[サーチ]]や[[リクルート]]が容易になったため、専用構築ではなく通常の構築に射出[[カード]]を[[ピン挿し]]した構築でも十分に[[コンボ]]が成立するようになったもの後押しした。~
これにより、2018年には[[《キャノン・ソルジャー》]]・[[《トゥーン・キャノン・ソルジャー》]]・[[《メガキャノン・ソルジャー》]]・[[《アマゾネスの射手》]]の4枚もの[[カード]]が一気に[[禁止カード]]に叩き込まれた。~
長い遊戯王[[OCG]]の歴史でもこれほど短期間にこれだけの射出[[カード]]が規制されたというのは前例がない事だが、これは[[《ファイアウォール・ドラゴン》]]の特殊な事情もあっての事だと思われる。~
ただし、その後[[《ファイアウォール・ドラゴン》]]が[[禁止カード]](後に[[エラッタ]]弱体化を介して[[制限復帰]])となっているが、これら射出[[カード]]に制限復帰したものはない。~
---なお[[TCG]]ではこれらの射出[[カード]]に規制はかけず、元凶である[[《ファイアウォール・ドラゴン》]]を早目に[[禁止カード]]にしている。~

-''[[ダメージ]]が発生しない事が明確な[[コスト]]を払って[[発動]]する事はできない''。~
[[元々の攻撃力]]を参照する場合は[[攻撃力]]0や?の[[モンスター]]は射出できず、[[レベル]]を参照する場合は[[レベル]]を持たない[[モンスター]]は[[コスト]]にできない。~
ただし、[[コスト]]ではなく[[効果]]で[[リリース]]する[[《エクトプラズマー》]]は[[効果ダメージ]]が発生しない[[モンスター]]を[[リリース]]することが可能。~

--かつては[[ダメージ]]が発生しない[[コスト]]の支払いもできたが、21/01/17の[[《キャッスル・ゲート》]]を皮切りに、他の[[カード]]も含めて[[裁定変更]]された。~
類似[[効果]]を持つ[[《神秘の中華なべ》]]も同様の[[裁定変更]]が成されており、[[回復]]ができない事が明確な[[コスト]]の支払い、及び[[回復]]できない数値の選択ができない様になった。~

--なお、[[レベル]]を参照する[[《ダーク・ダイブ・ボンバー》]]のみ、旧[[裁定]]の頃から[[ダメージ]]が発生しない事が確定する[[レベル]]を持たない[[モンスター]]を射出できない[[裁定]]であった。~

-原作・アニメにおいて―~
原作ではパンドラが[[《エクトプラズマー》]]でこの戦術を行った。~
[[《ブラック・マジシャン》]]を射出したが、その結果敗北する事になった。~

--漫画5D'sの「遊星vs炎城ムクロ」戦では、遊星が[[攻撃力]]の上がった[[《ジャンク・ブレーダー》]]を[[《カタパルト・ウォリアー》]]で射出し、敗北寸前で[[1ターンキル]]を達成した。~

--アニメVRAINSの道順健碁/ブラッドシェパードはエース[[モンスター]]の《バトルドローン・ジェネラル》を始めとした複数の射出[[カード]]を用いるスタイルである。~

--アニメでは演出の都合もあってか[[OCG]]よりもさらに射出というイメージが大きく、射出[[効果]]を持つ[[モンスター]]自身を射出することはない。~
[[《カタパルト・タートル》]]などの例もあり、射出[[モンスター]]共通で自身は[[リリース]]できないのかもしれない。~

--「[[自分]]の[[モンスター]]を犠牲にする」という戦術ゆえか、この戦法を取る[[プレイヤー]]は敵側や自棄になったキャラクターが多く、しばしば主人公側に批判される事が多い。~
(射出以外でも、[[モンスター]]を[[コスト]]にする事も同様である)~
一方で主人公側がそういった戦術を取っても批判される事は少なく、この矛盾はたびたび指摘されている。~
そういった事もあってか、アニメDMでは[[《カタパルト・タートル》]]に焦点を当てた事がある。~

--[[ダメージ]]以外の目的で[[モンスター]]を[[コスト]]にする場合でも「射出」という表現が見られる。~
原作の「闇遊戯vs闇のプレイヤーキラー」戦において、闇遊戯が[[《カタパルト・タートル》]]で[[《闇晦ましの城》]]の浮遊リングを[[破壊]]するために、[[《竜騎士ガイア》]]を射出したのが単語としては初出である。~
これ以降も、「vs舞」戦での[[《カタパルト・タートル》]]による[[《銀幕の鏡壁》]][[破壊]][[効果]][[発動]]時、アニメGXのオブライエンの[[《ブレイズ・キャノン》]]による[[破壊]][[効果]][[発動]]時でも「射出」という表現がされている。~

**射出能力を持つ[[カード]] [#card]
 ※[[自分]][[フィールド]]の[[モンスター]]を消費して[[相手]]に[[ダメージ]]を与える[[効果]]を記す。~
 ※特に注釈がなければ[[コスト]]で消費する。~

***[[リリースする]] [#tribute]
|CENTER:400|>|CENTER:500|CENTER:200|c
|~[[カード名]]|~消費|~[[ダメージ]]|~[[複数回の発動>1ターンに1度]]|h
//
|>|>|>|BGCOLOR(#DDDDDD):~[[下級モンスター]]|
|~[[《アマゾネスの射手》]]|2体|1200|可|
|~[[《古代の機械砲台》]]|自身|500|-|
|~[[《EMガンバッター》]]|[[EM]]1体|[[リリース]][[モンスター]]の[[レベル]]×100|不可|
|~[[《キャノン・ソルジャー》]]|1体|500|可|
//|~[[《山岳の闘士トモヒロ》]](使用不可)|1体|500|可|
|~[[《対空放花》]]|[[昆虫族]]1体|800|可|
|~[[《D・クロックン》]]|自身|[[ディフォーマーカウンター]]×1000|-|
|~[[《D・チャッカン》]]|1体|600|不可|
|~[[《トゥーン・キャノン・ソルジャー》]]|1体|500|可|
|~[[《墓守の大筒持ち》]]|このカード以外の[[墓守>墓守の]]1体|700|可|
|~[[《人投げトロール》]]|[[トークン]]以外の[[通常モンスター]]1体|800|可|
|~[[《プリーステス・オーム》]]|[[闇属性]]1体|800|可|
|~[[《炎の魔精イグニス》]]|[[炎属性]]1体|[[墓地]]の[[炎属性]]×100|可|
//
|>|>|>|BGCOLOR(#DDDDDD):~[[上級モンスター]]|
|~[[《カタパルト・タートル》]]|1体|[[攻撃力]]の半分|不可|
|~[[《キャッスル・ゲート》]]|[[レベル]]5以下1体|[[元々の攻撃力>元々の攻撃力(守備力)]]|不可|
|~[[《メガキャノン・ソルジャー》]]|2体|1500|可|
//
|>|>|>|BGCOLOR(#DDDDDD):~[[最上級モンスター]]|
|~[[《超伝導恐獣》]]|1体|1000|不可|
//
|>|>|>|BGCOLOR(#DDDDDD):~[[シンクロモンスター]]|
|~[[《カタパルト・ウォリアー》]]|[[ジャンク]]1体|[[元々の攻撃力]]|不可|
|~[[《ダーク・ダイブ・ボンバー》]]|1体|[[リリース]][[モンスター]]の[[レベル]]×200|不可|
//
|>|>|>|BGCOLOR(#DDDDDD):~[[通常魔法]]|
|~[[《リニアキャノン》]]|1体|[[元々の攻撃力>元々の攻撃力(守備力)]]の半分|-|
//
|>|>|>|BGCOLOR(#DDDDDD):~[[永続魔法]]|
|~[[《エクトプラズマー》]]|1体([[効果]]で[[リリース]]する)|[[元々の攻撃力>元々の攻撃力(守備力)]]の半分|-|
|~[[《マスドライバー》]]|1体|400|可|
//
|>|>|>|BGCOLOR(#DDDDDD):~[[通常罠]]|
|~[[《火霊術−「紅」》]]|[[炎属性]]1体|[[元々の攻撃力>元々の攻撃力(守備力)]]|-|

***[[墓地へ送る]] [#send]
|CENTER:400|>|CENTER:500|CENTER:200|c
|~[[カード名]]|~消費|~[[ダメージ]]|~[[複数回の発動>1ターンに1度]]|h
//
|>|>|>|BGCOLOR(#DDDDDD):~[[下級モンスター]]|
|~[[《C・シューター》]]|「[[&ruby(チェーン){C};>チェーン#category]]」1体|800|不可|
|~[[《C・シューター》]]|[[&ruby(チェーン){C};>チェーン#category]]1体|800|不可|
|~[[《超熱血球児》]]|このカード以外の[[炎属性]]1体|500|可|
|~[[《ファイヤー・トルーパー》]]|自身|1000|-|
//
|>|>|>|BGCOLOR(#DDDDDD):~[[最上級モンスター]]|
|~[[《The blazing MARS》]]|自身以外の[[自分]][[フィールド]]の[[モンスター]]全て|[[墓地へ送られた]][[モンスター]]×500|不可|

**関連リンク [#link]
-[[《山岳の闘士トモヒロ》]]

-[[自分フィールドのカードをコストにダメージを与えるモンスター>《リーフ・フェアリー》#card]]
-[[「リリースによって自己強化する」効果を持つモンスター>《アイルの小剣士》#card]]
-[[《ヒステリック天使》]]

-[[火力]]
-[[バーン]]

-[[用語集]]

**FAQ [#faq]
Q:[[《カタパルト・タートル》]]の[[効果]]の[[コスト]]として[[フィールド]]で[[攻撃力]]0の[[モンスター]]を[[リリース]]することはできますか?~
A:[[《カタパルト・タートル》]]の[[効果]]を[[発動]]するための[[コスト]]として、[[攻撃力]]0の[[モンスター]]を[[リリース]]することはできません。(21/01/22)~

Q:[[《エクトプラズマー》]]の[[効果]]で[[カード]]に記されている[[元々の攻撃力]]が0や?の[[モンスター]]を[[リリース]]することはできますか?~
A:[[自分]][[ターン]]の[[エンドフェイズ]]に[[発動]]した[[《エクトプラズマー》]]の[[効果処理時]]に[[自分]][[フィールド]]に[[カード]]に記されている[[元々の攻撃力]]が0や?の[[モンスター]]しか存在しない場合でも、「自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選び、そのモンスターをリリース」する[[効果]]処理は行わなければいけませんが、「リリースしたそのモンスターの元々の攻撃力の半分のダメージを相手ライフに与える」[[効果]]は[[適用]]されません。~
  また、[[カード]]に記されている[[元々の攻撃力]]が0や?の[[モンスター]]と、[[元々の攻撃力]]が0ではない[[モンスター]]の両方が[[自分]][[フィールド]]に存在している場合でも、[[《エクトプラズマー》]]の[[効果]]で[[リリース]]する[[モンスター]]として[[カード]]に記されている[[元々の攻撃力]]が0や?の[[モンスター]]を選ぶことができますが、「リリースしたそのモンスターの元々の攻撃力の半分のダメージを相手ライフに与える」[[効果]]は[[適用]]されません。(21/01/22)~

Q:以下の[[カード]]の[[効果]]の[[コスト]]で[[カード]]に記されている[[元々の攻撃力]]が0や?の[[モンスター]]を[[リリース]]することはできますか?~
  ●[[《キャッスル・ゲート》]]~
  ●[[《リニアキャノン》]]~
  ●[[《カタパルト・ウォリアー》]]~
  ●[[《火霊術−「紅」》]]~
A:[[《キャッスル・ゲート》]]・[[《リニアキャノン》]]・[[《カタパルト・ウォリアー》]]・[[《火霊術−「紅」》]]のそれぞれの[[効果]]を[[発動]]するための[[コスト]]として、[[カード]]に記されている[[元々の攻撃力]]が0や?の[[モンスター]]を[[リリース]]することはできません。(21/01/22)~