*&ruby(つうじょう){通常};のドロー/Normal Draw [#top]
 [[ドローフェイズ]]の最初に必ず行う[[ドロー]]のこと。~
 ただし、[[先攻]][[プレイヤー]]の最初の[[ターン]]は行わない。~
 なお、[[デュエル]]の開始時に引く5枚の[[手札]](初手)はこれに含まない(そもそも初手を引くのは[[ドローフェイズ]]より前である)。~

 かつては、毎[[ターン]][[手札]]を1枚補充する基本的な[[手札]]の補充手段だった。~
 だが、[[カード]]パワーの上昇により[[効果]]による[[手札]]補充が頻繁に行われるようになったことや、[[デュエル]]の高速化により[[ドローフェイズ]]が殆ど訪れることなく決着することにより、[[手札]]補充を[[通常のドロー]]に頼る[[デッキ]]は相対的に[[弱体化]]している。~

-通常のドローの枚数を変更する[[効果]]を持つ[[カード]]が存在する。~
それらによって複数枚の[[カード]]を[[ドロー]]した場合でも、それら全てが「通常のドローをした[[カード]]」となる。~

-「[[ドローフェイズ]]に[[ドロー]]した[[カード]]」という[[テキスト]]は、通常のドローだけでなく[[カードの効果]]で[[ドロー]]した[[カード]]も含む。~
例えば[[《凡骨の意地》]]は「[[ドローフェイズ]]に[[ドロー]]した[[カード]]」が[[通常モンスター]]だった場合に追加で[[ドロー]]できる。~
これは通常のドロー以外に、[[ドローフェイズ]]に[[《リロード》]]等を[[発動]]して[[通常モンスター]]を[[ドロー]]した場合や[[《凡骨の意地》]]自身の[[効果]]で[[通常モンスター]]を[[ドロー]]した場合も含む。~

-原作・アニメにおいて―~
初代決闘盤による[[デュエル]]では、自身の[[手札]]と[[フィールドのカード]]の合計が5枚になるように[[ドロー]]するというルールだった。~

-コナミのゲーム作品において―~
封印されし記憶等、一部のゲームでは[[手札]]が5枚になるように[[ドロー]]するというルールだった。~

**通常のドローの代わりに別の処理を行う効果について [#d1157dd9]
 通常のドローの権利を「[[コスト]]として消費して[[発動]]する[[効果]]」と「[[効果処理時]]に消費する[[効果]]」に大別される。~

 前者の場合は以下の[[テキスト]]となる。~
 (X):自分ドローフェイズに通常のドローを行う代わりに、○○して発動できる。
 ××する。
 後者の場合は以下の[[テキスト]]となる。~
 (X):自分ドローフェイズのドローの前に、○○して発動できる。
 このターン通常のドローを行う代わりに、××する。

 いずれも通常のドローを行う直前に[[発動]]し、通常のドローの代わりに指定された[[効果]]処理を行う。~
 ただし、[[発動]]・[[効果]]が[[無効]]にされた場合などに[[裁定]]が分かれている。~
 以下、前者を「[[コスト]]タイプ」、後者を「[[効果]]タイプ」と呼称し、個別に解説を行う。~

-[[コスト]]タイプについて。~
--[[発動]]・[[効果]]が[[無効]]にされた場合、通常のドローは行わない。~
---「[[発動]]や[[効果]]が[[無効]]にされても払った[[コスト]]は戻ってこない」というルールに基づく。~
なお、この後に別の通常のドロー代替[[効果]]を[[発動]]する事はできない。~
--[[効果]]が[[不発]]になった場合、通常のドローは行わない。~
---[[効果]]処理が行えなくとも、[[発動]]の時点で通常のドローの権利は消費されている為である。~
--通常のドロー代替[[効果]]が同じタイミングで複数[[発動]]する場合、全て同一[[チェーン]]上に積むが、その中で[[コスト]]タイプは1つしか[[発動]]できない。~
---1つ目を[[発動]]した時点で通常のドローの権利を消費しているので、2つ目以降の[[効果]]は[[コスト]]を払えない為である。~
---[[チェーン]]を積み切った後は逆順で処理していくが、その性質上[[コスト]]タイプは必ず最後に積まれるので最初に処理する[[効果]]となる。~
そして、[[発動]]の時点で通常のドローの権利は消費されているため、「[[発動]]・[[効果]]が[[無効]]」「[[効果]]が[[不発]]」「[[効果]]が正常に処理」のいずれの場合も、それより前に[[発動]]した[[効果]]は全て[[不発]]となる。~

-[[効果]]タイプについて。~
--[[発動]]・[[効果]]が[[無効]]にされた場合、通常のドローを行う。~
---ただし、この後に別の通常のドロー代替[[効果]]を[[発動]]する事はできない。~
--[[効果]]が[[不発]]になった場合、通常のドローは行わない。~
---「この[[ターン]]通常のドローを行う代わりに」の部分だけは[[適用]]されるので、通常のドローの権利は消費されることになる為である。~
ただし、[[永続カード]]が[[チェーン]]で[[除去]]されることによる[[不発]]の場合は、その部分も[[適用]]されないので通常のドローを行える。~
--通常のドロー代替[[効果]]が同じタイミングで複数[[発動]]する場合、全て同一[[チェーン]]上に積むが、[[効果]]タイプならば任意の数[[発動]]できる。~
---ただし、[[コスト]]タイプを1つでも[[発動]]すると、その後は[[効果]]タイプであっても[[発動]]できなくなる。~
[[コスト]]タイプを[[発動]]した時点で通常のドローの権利が消費されるため、それ以降に[[発動]]するのは[[空撃ち]]にあたる為である。~
---[[チェーン]]を積み切った後は逆順で処理していくが、最後に積んだ[[効果]]の処理が終わった時点で通常のドローの権利が失われているので、それより前の[[効果]]は全て[[不発]]となる。~
最後に積んだ[[効果]]の処理が[[不発]]となった場合でも、上記の通り通常のドローの権利は消費されるため、同様にそれ以前の[[効果]]も全て[[不発]]となる。~
ただし、最後に積んだ[[効果]]の[[発動]]・[[効果]]が[[無効]]になった場合([[永続カード]]なら[[チェーン]]で[[除去]]されて[[不発]]になった場合も)、通常のドローの権利は残っているため、その1つ前の[[効果]]が[[適用]]される。~
また、「全ての[[効果]]が[[効果]]タイプのみ」かつ「全ての[[効果]]の[[発動]]・[[効果]]が[[無効]]になった([[永続カード]]なら「[[チェーン]]で[[除去]]されて[[不発]]になった」も)」場合、どの[[効果]]も通常のドローの権利を消費しないため、結果的に通常のドローが行えるようになる。~
なお、[[チェーン]]を積まなかった時と同様、この後に別の通常のドロー代替[[効果]]を[[発動]]する事はできない。~

-その他~
--[[《RUM−アストラル・フォース》]]の(2)は「通常のドローを行う代わりに」という[[テキスト]]を持っていないが、それに近い挙動をとる。~
「この[[効果]]を[[発動]]する[[ターン]]、[[自分]]は通常のドローを行えず、〜できない。」は[[誓約効果]]であり、[[効果]]だけを[[無効]]にされた場合は[[誓約効果]]は[[適用]]されるので通常のドローを行う事ができない。~
一方、[[発動]]を[[無効]]にされた場合は[[誓約効果]]が[[適用]]されないので通常のドローを行う事ができる。~
なお、(2)と[[効果]]タイプは同一チェーン上で[[発動]]可能だが、(2)と[[コスト]]タイプは同一[[チェーン]]上で[[発動]]できない(22/09/12)。~
--通常のドロー代替[[効果]]やそれに[[チェーン]]された[[効果]]処理の結果によって、別の[[誘発効果]]が[[発動]]する場合、通常のドローの権利がないなら直後に[[発動]]、権利があるなら''[[ドロー]]した後に''[[発動]]する。~
--自分の[[デッキ]]が0枚の場合にはどちらのタイプも[[発動]]できない。~
詳しくは[[デッキ切れ]]のページを参照。~
--妨害を受けた場合に通常のドローを行う事が可能かどうかについて、以上の関係を表にまとめると以下のようになる。~
|種類|[[発動]]が[[無効]]|[[効果]]が[[無効]]|[[効果]]が[[不発]]|h
|[[コスト]]タイプ|&color(gray){不可};|&color(gray){不可};|&color(gray){不可};|
|[[効果]]タイプ|可|可|&color(gray){不可};|
|[[《RUM−アストラル・フォース》]]|可|&color(gray){不可};|&color(gray){不可};|

//-通常のドローの代わりに別の処理を行う[[効果]]を妨害された場合、その[[ターン]]に通常のドローを行えるかどうかは[[カード]]によって異なる。~
//--[[《マジックブラスト》]]や[[《Sin World》]]などの古い[[カード]]では[[誓約効果]]として[[ドロー]][[スキップ]]を行っていたため、妨害されると通常のドローが行えない。~
//第9期以降に再録された場合、「[[ドローフェイズ]]に通常のドローを行う代わりに[[発動]]できる」という[[テキスト]]になっており、「通常のドローを行う代わり」が誓約であるとわかりやすい。~
//Sin World等
//あるいは「この[[効果]]を[[発動]]する[[ターン]]、[[自分]]は通常のドローを行えない」と個別に記載されている場合もある。~
//アストラルフォース
//
//--[[《熱き決闘者たち》]]以降の[[カード]]は[[効果]]処理として[[ドロー]][[スキップ]]を行うため、妨害された場合は[[効果]]処理自体が止まって[[ドロー]][[スキップ]]が発生しない。~
//「[[ドロー]]前に[[発動]]できる。この[[ターン]]通常のドローを行う代わりに〜」という[[テキスト]]になっており、「通常のドローを行う代わり」が[[効果]]処理である事が読み取れる。~
//無敗将軍 フリード等が古いテキストながら無効化された場合でもドローできたり、マジックブラストが「ドロー前に発動できる。このターン通常のドローを行う代わりに」というテキストなのにドローできなかったりするのでCO


//--複数個[[発動]]した場合は同一の[[チェーン]]に積む([[発動]]個数に制限はないが、同じ[[効果]]は1つのみ)。~
//《無敗将軍 フリード》や《円盤ムスキー》の裁定と矛盾


//現状、この効果群はほぼ全てが任意効果なので、複数個の効果が被って無駄になってしまうという事はまずない。
//任意とはいえ他の効果のために発動を取り止めたら結局「発動したいのにできなかった」という無駄が発生するのでコメントアウトしました。

**関連カード [#card]
-[[《サイバーデーモン》]]


-[[《破滅へのクイック・ドロー》]]

***通常のドローの代わりに別の処理を行う[[カード]] [#kawari]
―通常のドローの権利を[[コスト]]として消費して[[発動]]する[[カード]]~
-[[《インフェルニティ・ポーン》]]
-[[《焔虎》]]

-[[《武装鍛錬》]]
-[[《Sin World》]]

-[[《森羅の滝滑り》]]
-[[《時空混沌渦》]]

―通常のドローの権利を[[効果処理時]]に消費する[[効果]]を持つ[[カード]]~
-[[《円盤ムスキー》]]
-[[《無敗将軍 フリード》]]
-[[《スカル・フレイム》]]
-[[《ダーク・ジェネラル フリード》]]

-[[《伝説の剣闘士 カオス・ソルジャー》]]

-[[《熱き決闘者たち》]]
-[[《コアキメイルの鋼核》]]
-[[《スピリット・バーナー》]]
-[[《飛竜艇−ファンドラ》]]
-[[《マジックブラスト》]]

-[[《メテオ・プロミネンス》]]

***上記以外で通常のドローより前に[[チェーンブロック]]を作ることができる[[カード]] [#before]
-[[《魔王ディアボロス》]]

-[[《ゼアル・フィールド》]]
-[[《白薔薇の回廊》]]
-[[《RUM−アストラル・フォース》]]

-[[《墓守の罠》]]

***通常のドローで手札に加えることがトリガーとなる[[カード]] [#trigger]
―自身~
-[[《アフター・グロー》]]
-[[《シャイニング・ドロー》]]
-[[《バリアンズ・カオス・ドロー》]]
-[[《ピースの輪》]]
-[[《RUM−七皇の剣》]]

―それ以外~
-[[《花札衛−雨四光−》]]

-[[《宇宙との交信》]]
-[[《強欲なカケラ》]]
-[[《綱引犬会》]]
-[[《ツッパリーチ》]]

-[[《剣の采配》]]
-[[《はたき落とし》]]

***通常のドローの枚数を変更する[[カード]] [#increase]
 ※無表記は2枚
-[[《スロワースワロー》]]
-[[《スロワースワロー》]](次の[[ターン]]のみ)
-[[《パンドラの宝具箱》]]

-[[《トロイメア・ユニコーン》]]([[相互リンク]]状態の[[トロイメア]]の種類の数)

-[[《The Legend of Tickets》]](1度だけ)
-[[《The Legend of Tickets》]](次の[[ターン]]のみ)
-[[《守護神の宝札》]]
-[[《閃光の宝札》]]
-[[《時を裂く魔瞳》]]

**関連リンク [#link]
-[[ドロー]]
-[[ドローフェイズ]]

-[[公式用語集]]
-[[公式ルールブック:http://www.yugioh-card.com/japan/howto/data/rulebook_new_master_rule_ver1.0.pdf]]

**FAQ [#faq]
Q:[[《灰流うらら》]]や[[《スカル・マイスター》]]等の[[効果]]で、以下の[[カードの効果]]が[[無効]]になった場合、通常のドローはできますか?~
A:~
-[[《飛竜艇−ファンドラ》]](19/03/17)、[[《マジックブラスト》]]、[[《メテオ・プロミネンス》]](19/12/26)、[[《伝説の剣闘士 カオス・ソルジャー》]](22/02/18)、[[《円盤ムスキー》]]、[[《無敗将軍 フリード》]]、[[《スカル・フレイム》]]、[[《ダーク・ジェネラル フリード》]]、[[《スピリット・バーナー》]](22/07/30)、[[《コアキメイルの鋼核》]](22/08/01):できます。
-[[《RUM−アストラル・フォース》]]、[[《Sin World》]](19/03/17)、[[《時空混沌渦》]](22/07/25)、[[《焔虎》]]、[[《森羅の滝滑り》]](22/07/30):できません。
//-[[《無敗将軍 フリード》]]、[[《ダーク・ジェネラル フリード》]]、[[《円盤ムスキー》]]、[[《飛竜艇−ファンドラ》]]:できます。
//-[[《スカル・フレイム》]]、[[《焔虎》]]、[[《コアキメイルの鋼核》]]、[[《RUM−アストラル・フォース》]]、[[《マジックブラスト》]]、[[《スピリット・バーナー》]]、[[《Sin World》]]、[[《時空混沌渦》]]、[[《森羅の滝滑り》]]:できません。(19/03/17)
//-[[《メテオ・プロミネンス》]]:[[調整中]]。(19/03/17)
//熱き決闘者たちに関しては公式データベースで確認できるのでメール確認していません

Q:[[自分]][[ドローフェイズ]]の[[ドロー]]前に[[自分]]の[[《飛竜艇−ファンドラ》]]の(1)を[[発動]]し、それに[[チェーン]]して[[相手]]が[[《インフェルノイド・ネヘモス》]]の(2)を[[《クリッター》]]を[[リリース]]して[[発動]]し、[[《飛竜艇−ファンドラ》]]の[[発動]]が[[無効]]になり[[除外]]されました。~
  [[《クリッター》]]の[[効果]]はどのタイミングで[[発動]]しますか?~
A:通常のドローが行われた後です。(22/08/05)~

Q:[[《Sin World》]]の[[効果]]と[[《RUM−アストラル・フォース》]]の(2)の[[効果]]は同一[[チェーン]]上で[[発動]]できますか?~
A:できません。 (22/09/12)~

Q:[[《時を裂く魔瞳》]]の[[効果]]と[[《トロイメア・ユニコーン》]]の(2)の[[効果]](3体)が重なる場合、何枚[[ドロー]]できますか?~
A:[[《トロイメア・ユニコーン》]]が[[フィールド]]にいる状態で[[《時を裂く魔瞳》]]を[[発動]]したなら2枚、[[《時を裂く魔瞳》]]を[[発動]]した後で[[《トロイメア・ユニコーン》]]を[[特殊召喚]]したなら3枚[[ドロー]]します。(23/03/05)~