【変異カオス】
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*【変異カオス】 [#top] #contents **[[デッキ]]の概要 [#abstract] [[《突然変異》]]を[[キーカード]]にしたギミックを取り入れた[[【カオス】]]の一種、または[[《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》]]を採用した[[【変異】]]の一種。~ [[《混沌帝龍 −終焉の使者−》]]が[[禁止カード]]、[[《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》]]が[[制限カード]]の時期に活躍した[[デッキ]]である。~ 当時、[[《カオス・ソーサラー》]]は余り採用されず、次回の[[制限改訂]]で[[《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》]]は[[禁止カード]]となっている。~ -[[2005年3月1日〜2005年8月31日>禁止・制限カード/2005年3月1日]]の[[環境]]における[[主流デッキ]]の一つである。~ -現在は[[キーカード]]の[[《突然変異》]]が[[禁止カード]]に指定され、【変異カオス】としての構築は不可能となっている。~ 一応、[[《簡易融合》]]等、[[《突然変異》]]以外の方法による[[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]の[[特殊召喚]]は可能であるため、そちらを軸とした類似[[デッキ]](後述の【簡易カオス】等)を構築することは可能である。~ 《月読命/Tsukuyomi》 スピリットモンスター 星4/闇属性/魔法使い族/攻1100/守1400 このカードは特殊召喚できない。 (1):このカードが召喚・リバースした場合、 フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動する。 そのモンスターを裏側守備表示にする。 (2):このカードが召喚・リバースしたターンのエンドフェイズに発動する。 このカードを持ち主の手札に戻す。 《サウザンド・アイズ・サクリファイス/Thousand-Eyes Restrict》 融合・効果モンスター 星1/闇属性/魔法使い族/攻 0/守 0 「サクリファイス」+「千眼の邪教神」 (1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、 このカード以外のフィールドのモンスターは表示形式を変更できず、攻撃できない。 (2):1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。 その相手モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する(1体のみ装備可能)。 (3):このカードの攻撃力・守備力は、このカードの効果で装備したモンスターのそれぞれの数値になり、 このカードが戦闘で破壊される場合、代わりに装備したそのモンスターを破壊する。 《突然変異/Metamorphosis》 通常魔法(禁止カード) 自分フィールド上モンスター1体を生け贄に捧げる。 生け贄に捧げたモンスターのレベルと同じレベルの 融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。 《スケープ・ゴート/Scapegoat》 速攻魔法(準制限カード) このカードを発動するターン、自分はこのカードの効果以外ではモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚できない。 (1):自分フィールドに「羊トークン」(獣族・地・星1・攻/守0)4体を守備表示で特殊召喚する。 このトークンはアドバンス召喚のためにはリリースできない。 **[[デッキ]]構成に際して [#introduction] [[コンボ]]に使われる[[カード]]以外で採用される[[モンスターカード]]は以下の通り。~ [[CYBERNETIC REVOLUTION]]登場後はより攻撃的な[[カード]]が選択されることもあった。~ -[[闇属性]]:[[《魔導戦士 ブレイカー》]]、[[《クリッター》]]等 -[[光属性]]:[[《異次元の女戦士》]]、[[《サイバー・ドラゴン》]]等~ -その他:[[《同族感染ウィルス》]]等 -[[融合デッキ]]:[[《サイバー・ツイン・ドラゴン》]]、[[《魔人 ダーク・バルター》]]等~ **戦術 [#strategy] +[[羊トークン]]で時間を稼ぎつつ、[[《突然変異》]]で[[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]を[[特殊召喚]]し、[[相手]]の[[攻撃]]を阻害。~ [[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]の[[特殊召喚]]には、[[羊トークン]]の他に[[《キラー・スネーク》]]や[[《聖なる魔術師》]]等も使われた。~ +[[《月読命》]]や[[《月の書》]]で[[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]の[[吸収]][[効果]]や[[《聖なる魔術師》]]を使い回して[[アドバンテージ]]を稼ぎつつ、[[ライフポイント]]を削る。~ +時間を稼いでいる内に[[ドロー]]した[[《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》]]を[[フィニッシャー]]とする。~ 単体では3000[[ダメージ]]に留まるが、[[除外]][[効果]]の使用後に[[《突然変異》]]から[[《サイバー・ツイン・ドラゴン》]]を[[特殊召喚]]して5600[[ダメージ]]を与える[[コンボ]]経路もあり、この[[デッキ]]と大きく[[シナジー]]する。~ **この[[デッキ]]の歴史 [#history] ***第4期(2004年〜2006年) [#history4] この[[デッキ]]が生まれた背景には、[[汎用性]]の高い[[全体除去]]が軒並み[[禁止・制限カード]]に指定されたことがある。~ [[カード名]]で言えば、[[《ライトニング・ボルテックス》]]・[[《激流葬》]]・[[《聖なるバリア −ミラーフォース−》]]くらいしか残っておらず、いずれも[[制限カード]]であった。~ これにより、[[フィールド]]の[[モンスター]]は一掃され辛くなり、防御[[カード]]として[[《スケープ・ゴート》]]が評価を高めてしまった。~ ただし、[[自分]]の[[フィールド]]を圧迫してしまうため、[[モンスター]]を展開したい[[ビートダウン]]よりも[[コントロール]][[デッキ]]向きの[[カード]]ではあった。~ [[《スケープ・ゴート》]]の対策として、[[ビートダウン]]側は[[2回攻撃]]・[[全体攻撃]]・[[貫通]][[効果]]を持つ[[モンスター]]を採用するようになった。~ 当時の代表的な[[モンスター]]としては[[《不意打ち又佐》]]・[[《阿修羅》]]・[[《激昂のミノタウルス》]]あたりだろうか。~ しかし、これらの[[攻撃]]的な[[モンスター]]の多くは[[守備力]]が低く[[《月読命》]]によって処理できた。~ [[フィールド]]を空けやすい[[スピリットモンスター>スピリット]]もまた[[《スケープ・ゴート》]]の恩恵を受けたカード群であった。~ その後、[[《阿修羅》]]と[[《ビッグバン・シュート》]]の[[コンボ]]によって[[羊トークン]]4体を一掃する[[1ターンキル]]が注目され、[[羊トークン]]を出す危険も明らかになった。~ 当時、[[《スケープ・ゴート》]]を利用する方法は多岐にわたり、[[《エネミーコントローラー》]]や[[《強制転移》]]による[[コントロール奪取]]、[[《団結の力》]]で[[強化]]等実用的なものも豊富にあった。~ しかし、上記の理由によって最終的に行き着いたのが[[《突然変異》]]と[[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]であった。~ [[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]は[[羊トークン]]1体で[[コスト]]を払え、継続的な[[攻撃]]封じにより、[[《阿修羅》]]から他の[[羊トークン]]を守ることが可能になった。~ また、[[《月読命》]]も[[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]と絶妙に[[シナジー]]しており、多くの[[ビートダウン]][[デッキ]]を苦しめる要因となった。~ これが【変異カオス】の大まかな起こりである。~ -[[メタデッキ]]・[[【弾圧ワンフー】>【ノーカオス】#Wanghu]]の登場~ その後、[[ビートダウン]]側は、[[特殊召喚]]と低い[[攻撃力]]の[[モンスター]]を多用することに目を付け、それを対策できる[[《王虎ワンフー》]]や[[《王宮の弾圧》]]を中心にした[[【弾圧ワンフー】>【ノーカオス】]]を生み出した。~ しかし、[[《王虎ワンフー》]]は[[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]で処理でき、[[《王宮の弾圧》]]も[[《王宮のお触れ》]]で封じることができたので、相性は悪いものの勝てない[[相手]]ではなかった。~ [[ビートダウン]]として[[相手]]になったのはまだまだ無名の頃だった[[【除去ガジェット】]]であり、[[環境]]トップとして最後まで走り続けた。~ -[[CYBERNETIC REVOLUTION]]~ [[【カオス】]]としては[[《サイバー・ドラゴン》]]と[[《サイバー・ツイン・ドラゴン》]]を手に入れたのが大きかった。~ [[《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》]]にとって前者は[[コスト]]となり、後者は[[《突然変異》]]から展開できたためである。~ より[[融合デッキ]]を活用する、[[《デビル・フランケン》]]や[[《幻想召喚師》]]を採用した[[【ターボカオス】>【カオス】]]も派生として生まれることにもなった。~ -[[05/09/01>禁止・制限カード/2005年9月1日]]~ [[《スケープ・ゴート》]]・[[《突然変異》]]・[[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]・[[《月読命》]]・[[《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》]]と、[[キーカード]]のほとんどが[[禁止・制限カード]]に指定される。~ 猛威を振るっていたこの[[デッキ]]を潰すための改正であったと言っても過言はないだろう。~ [[フィニッシャー]]である[[《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》]]を失ったが、[[《カオス・ソーサラー》]]を代用とする事で似たコンセプトの[[デッキ]]は組めた。~ ***第5期(2006年〜2008年) [#history5] -[[06/09/01>禁止・制限カード/2006年9月1日]]~ [[《カオス・ソーサラー》]]、[[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]、[[《月読命》]]が[[禁止カード]]となり、代用すら困難となった。~ [[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]&[[《月読命》]]の[[コンボ]]と[[カオス]][[モンスター]]を同時に失い、【変異カオス】は構築不可能となった。~ -[[07/09/01>禁止・制限カード/2007年9月1日]]~ [[デッキ]]名の由来にもなっている[[《突然変異》]]が[[禁止カード]]となった。~ これ以降の構築は、コンセプトを同じくする別物といって良いだろう。~ ***第6期(2008年〜2010年) [#history6] [[09/03/01>禁止・制限カード/2009年3月1日]]にて[[《カオス・ソーサラー》]]が[[制限緩和]]される。~ [[カオス]]と[[シンクロ召喚]]を併用した同様のコンセプトの[[デッキ]]も組まれるようになったが、やはりかつての爆発力は再現できない。 ***第7期(2010年〜2012年) [#history7] -[[11/09/01>禁止・制限カード/2011年9月1日]]~ [[《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》]]が[[制限緩和]]され、[[《カオス・ソーサラー》]]と[[デッキ]]に共存できるようになる。~ -[[12/09/01>禁止・制限カード/2012年9月1日]]~ [[《月読命》]]が[[制限緩和]]されるが、[[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]との[[コンボ]]は失われたままである。~ かつての構成[[カード]]が帰りつつあるが、それは相対的なパワーダウンと同義であり、[[デッキ]]コンセプト上においてはより厳しい[[環境]]推移であると言わざるを得ない状況である。 ***第8期(2012年〜2014年) [#history8] [[13/09/01>リミットレギュレーション/2013年9月1日]]にて、かつての[[キーカード]]である[[《スケープ・ゴート》]]が[[制限解除]]された。~ しかし、それを活用するための[[《突然変異》]]・[[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]は[[禁止カード]]のままであり、プラス材料にはならなかった。~ ***第9期(2014年〜2017年) [#history9] [[16/04/01>リミットレギュレーション/2016年4月1日]]の[[制限改訂]]にて、[[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]が10年の時を経て[[制限復帰]]した。~ 名に冠される[[《突然変異》]]こそ[[禁止カード]]のままだが、[[《簡易融合》]]等による[[特殊召喚]]を軸とする【簡易カオス】は十分構築できる状況となった。~ [[《簡易融合》]]+[[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]の組み合わせは[[【捕食植物】]]や[[【LL】]]等、[[相性>シナジー]]の良い[[デッキ]]に[[出張]]される形で使われるようになった。~ //***第10期(2017年〜) [#history10] // [[新マスタールール]]と[[リンク召喚]]・[[リンクモンスター]]の導入に伴い、[[《スケープ・ゴート》]]等[[トークン]]生成[[カード]]を活用する手段が拡張され、[[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]の[[効果]]を活かせる状況が増えた。~ // 結果、【簡易カオス】は[[リンク召喚]]・[[リンクモンスター]]との[[親和性>シナジー]]を獲得し、[[コントロール]]色重視の[[コンボ]][[デッキ]]へと変化を遂げた。~ //変異を使わないならスケゴはいらないし、簡易カオスと言えるのか疑問 //トークン生成カードの使い道が増えるとなんでサウサクの効果が活きるのかの説明も欲しい **サンプルレシピ [#sample] -【サイドラ変異】~ http://kiros.seesaa.net/article/4855943.html~ 2005年度日本代表最終選考会ベスト4(日本代表)~ -【変異スタン】~ http://kiros.seesaa.net/article/4855861.html~ 2005年度日本代表最終選考会ベスト4(日本代表)~ -【変異スタン】~ http://kiros.seesaa.net/article/4855741.html~ 2005年度日本代表最終選考会ベスト4(日本代表)~ **代表的なカード [#keycard] -[[《聖なる魔術師》]] -[[《キラー・スネーク》]] -[[《月読命》]] -[[《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》]] -[[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]] -[[《突然変異》]] -[[《スケープ・ゴート》]] -[[《月の書》]] **関連リンク [#link] -[[【カオス】]] -[[【変異】]] -[[デッキ集]]
*【変異カオス】 [#top] #contents **[[デッキ]]の概要 [#abstract] [[《突然変異》]]を[[キーカード]]にしたギミックを取り入れた[[【カオス】]]の一種、または[[《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》]]を採用した[[【変異】]]の一種。~ [[《混沌帝龍 −終焉の使者−》]]が[[禁止カード]]、[[《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》]]が[[制限カード]]の時期に活躍した[[デッキ]]である。~ 当時、[[《カオス・ソーサラー》]]は余り採用されず、次回の[[制限改訂]]で[[《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》]]は[[禁止カード]]となっている。~ -[[2005年3月1日〜2005年8月31日>禁止・制限カード/2005年3月1日]]の[[環境]]における[[主流デッキ]]の一つである。~ -現在は[[キーカード]]の[[《突然変異》]]が[[禁止カード]]に指定され、【変異カオス】としての構築は不可能となっている。~ 一応、[[《簡易融合》]]等、[[《突然変異》]]以外の方法による[[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]の[[特殊召喚]]は可能であるため、そちらを軸とした類似[[デッキ]](後述の【簡易カオス】等)を構築することは可能である。~ 《月読命/Tsukuyomi》 スピリットモンスター 星4/闇属性/魔法使い族/攻1100/守1400 このカードは特殊召喚できない。 (1):このカードが召喚・リバースした場合、 フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動する。 そのモンスターを裏側守備表示にする。 (2):このカードが召喚・リバースしたターンのエンドフェイズに発動する。 このカードを持ち主の手札に戻す。 《サウザンド・アイズ・サクリファイス/Thousand-Eyes Restrict》 融合・効果モンスター 星1/闇属性/魔法使い族/攻 0/守 0 「サクリファイス」+「千眼の邪教神」 (1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、 このカード以外のフィールドのモンスターは表示形式を変更できず、攻撃できない。 (2):1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。 その相手モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する(1体のみ装備可能)。 (3):このカードの攻撃力・守備力は、このカードの効果で装備したモンスターのそれぞれの数値になり、 このカードが戦闘で破壊される場合、代わりに装備したそのモンスターを破壊する。 《突然変異/Metamorphosis》 通常魔法(禁止カード) 自分フィールド上モンスター1体を生け贄に捧げる。 生け贄に捧げたモンスターのレベルと同じレベルの 融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。 《スケープ・ゴート/Scapegoat》 速攻魔法(準制限カード) このカードを発動するターン、自分はこのカードの効果以外ではモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚できない。 (1):自分フィールドに「羊トークン」(獣族・地・星1・攻/守0)4体を守備表示で特殊召喚する。 このトークンはアドバンス召喚のためにはリリースできない。 **[[デッキ]]構成に際して [#introduction] [[コンボ]]に使われる[[カード]]以外で採用される[[モンスターカード]]は以下の通り。~ [[CYBERNETIC REVOLUTION]]登場後はより攻撃的な[[カード]]が選択されることもあった。~ -[[闇属性]]:[[《魔導戦士 ブレイカー》]]、[[《クリッター》]]等 -[[光属性]]:[[《異次元の女戦士》]]、[[《サイバー・ドラゴン》]]等~ -その他:[[《同族感染ウィルス》]]等 -[[融合デッキ]]:[[《サイバー・ツイン・ドラゴン》]]、[[《魔人 ダーク・バルター》]]等~ **戦術 [#strategy] +[[羊トークン]]で時間を稼ぎつつ、[[《突然変異》]]で[[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]を[[特殊召喚]]し、[[相手]]の[[攻撃]]を阻害。~ [[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]の[[特殊召喚]]には、[[羊トークン]]の他に[[《キラー・スネーク》]]や[[《聖なる魔術師》]]等も使われた。~ +[[《月読命》]]や[[《月の書》]]で[[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]の[[吸収]][[効果]]や[[《聖なる魔術師》]]を使い回して[[アドバンテージ]]を稼ぎつつ、[[ライフポイント]]を削る。~ +時間を稼いでいる内に[[ドロー]]した[[《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》]]を[[フィニッシャー]]とする。~ 単体では3000[[ダメージ]]に留まるが、[[除外]][[効果]]の使用後に[[《突然変異》]]から[[《サイバー・ツイン・ドラゴン》]]を[[特殊召喚]]して5600[[ダメージ]]を与える[[コンボ]]経路もあり、この[[デッキ]]と大きく[[シナジー]]する。~ **この[[デッキ]]の歴史 [#history] ***第4期(2004年〜2006年) [#history4] この[[デッキ]]が生まれた背景には、[[汎用性]]の高い[[全体除去]]が軒並み[[禁止・制限カード]]に指定されたことがある。~ [[カード名]]で言えば、[[《ライトニング・ボルテックス》]]・[[《激流葬》]]・[[《聖なるバリア −ミラーフォース−》]]くらいしか残っておらず、いずれも[[制限カード]]であった。~ これにより、[[フィールド]]の[[モンスター]]は一掃され辛くなり、防御[[カード]]として[[《スケープ・ゴート》]]が評価を高めてしまった。~ ただし、[[自分]]の[[フィールド]]を圧迫してしまうため、[[モンスター]]を展開したい[[ビートダウン]]よりも[[コントロール]][[デッキ]]向きの[[カード]]ではあった。~ [[《スケープ・ゴート》]]の対策として、[[ビートダウン]]側は[[2回攻撃]]・[[全体攻撃]]・[[貫通]][[効果]]を持つ[[モンスター]]を採用するようになった。~ 当時の代表的な[[モンスター]]としては[[《不意打ち又佐》]]・[[《阿修羅》]]・[[《激昂のミノタウルス》]]あたりだろうか。~ しかし、これらの[[攻撃]]的な[[モンスター]]の多くは[[守備力]]が低く[[《月読命》]]によって処理できた。~ [[フィールド]]を空けやすい[[スピリットモンスター>スピリット]]もまた[[《スケープ・ゴート》]]の恩恵を受けたカード群であった。~ その後、[[《阿修羅》]]と[[《ビッグバン・シュート》]]の[[コンボ]]によって[[羊トークン]]4体を一掃する[[1ターンキル]]が注目され、[[羊トークン]]を出す危険も明らかになった。~ 当時、[[《スケープ・ゴート》]]を利用する方法は多岐にわたり、[[《エネミーコントローラー》]]や[[《強制転移》]]による[[コントロール奪取]]、[[《団結の力》]]で[[強化]]等実用的なものも豊富にあった。~ しかし、上記の理由によって最終的に行き着いたのが[[《突然変異》]]と[[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]であった。~ [[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]は[[羊トークン]]1体で[[コスト]]を払え、継続的な[[攻撃]]封じにより、[[《阿修羅》]]から他の[[羊トークン]]を守ることが可能になった。~ また、[[《月読命》]]も[[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]と絶妙に[[シナジー]]しており、多くの[[ビートダウン]][[デッキ]]を苦しめる要因となった。~ これが【変異カオス】の大まかな起こりである。~ -[[メタデッキ]]・[[【弾圧ワンフー】>【ノーカオス】#Wanghu]]の登場~ その後、[[ビートダウン]]側は、[[特殊召喚]]と低い[[攻撃力]]の[[モンスター]]を多用することに目を付け、それを対策できる[[《王虎ワンフー》]]や[[《王宮の弾圧》]]を中心にした[[【弾圧ワンフー】>【ノーカオス】]]を生み出した。~ しかし、[[《王虎ワンフー》]]は[[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]で処理でき、[[《王宮の弾圧》]]も[[《王宮のお触れ》]]で封じることができたので、相性は悪いものの勝てない[[相手]]ではなかった。~ [[ビートダウン]]として[[相手]]になったのはまだまだ無名の頃だった[[【除去ガジェット】]]であり、[[環境]]トップとして最後まで走り続けた。~ -[[CYBERNETIC REVOLUTION]]~ [[【カオス】]]としては[[《サイバー・ドラゴン》]]と[[《サイバー・ツイン・ドラゴン》]]を手に入れたのが大きかった。~ [[《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》]]にとって前者は[[コスト]]となり、後者は[[《突然変異》]]から展開できたためである。~ より[[融合デッキ]]を活用する、[[《デビル・フランケン》]]や[[《幻想召喚師》]]を採用した[[【ターボカオス】>【カオス】]]も派生として生まれることにもなった。~ -[[05/09/01>禁止・制限カード/2005年9月1日]]~ [[《スケープ・ゴート》]]・[[《突然変異》]]・[[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]・[[《月読命》]]・[[《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》]]と、[[キーカード]]のほとんどが[[禁止・制限カード]]に指定される。~ 猛威を振るっていたこの[[デッキ]]を潰すための改正であったと言っても過言はないだろう。~ [[フィニッシャー]]である[[《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》]]を失ったが、[[《カオス・ソーサラー》]]を代用とする事で似たコンセプトの[[デッキ]]は組めた。~ ***第5期(2006年〜2008年) [#history5] -[[06/09/01>禁止・制限カード/2006年9月1日]]~ [[《カオス・ソーサラー》]]、[[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]、[[《月読命》]]が[[禁止カード]]となり、代用すら困難となった。~ [[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]&[[《月読命》]]の[[コンボ]]と[[カオス]][[モンスター]]を同時に失い、【変異カオス】は構築不可能となった。~ -[[07/09/01>禁止・制限カード/2007年9月1日]]~ [[デッキ]]名の由来にもなっている[[《突然変異》]]が[[禁止カード]]となった。~ これ以降の構築は、コンセプトを同じくする別物といって良いだろう。~ ***第6期(2008年〜2010年) [#history6] [[09/03/01>禁止・制限カード/2009年3月1日]]にて[[《カオス・ソーサラー》]]が[[制限緩和]]される。~ [[カオス]]と[[シンクロ召喚]]を併用した同様のコンセプトの[[デッキ]]も組まれるようになったが、やはりかつての爆発力は再現できない。 ***第7期(2010年〜2012年) [#history7] -[[11/09/01>禁止・制限カード/2011年9月1日]]~ [[《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》]]が[[制限緩和]]され、[[《カオス・ソーサラー》]]と[[デッキ]]に共存できるようになる。~ -[[12/09/01>禁止・制限カード/2012年9月1日]]~ [[《月読命》]]が[[制限緩和]]されるが、[[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]との[[コンボ]]は失われたままである。~ かつての構成[[カード]]が帰りつつあるが、それは相対的なパワーダウンと同義であり、[[デッキ]]コンセプト上においてはより厳しい[[環境]]推移であると言わざるを得ない状況である。 ***第8期(2012年〜2014年) [#history8] [[13/09/01>リミットレギュレーション/2013年9月1日]]にて、かつての[[キーカード]]である[[《スケープ・ゴート》]]が[[制限解除]]された。~ しかし、それを活用するための[[《突然変異》]]・[[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]は[[禁止カード]]のままであり、プラス材料にはならなかった。~ ***第9期(2014年〜2017年) [#history9] [[16/04/01>リミットレギュレーション/2016年4月1日]]の[[制限改訂]]にて、[[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]が10年の時を経て[[制限復帰]]した。~ 名に冠される[[《突然変異》]]こそ[[禁止カード]]のままだが、[[《簡易融合》]]等による[[特殊召喚]]を軸とする【簡易カオス】は十分構築できる状況となった。~ [[《簡易融合》]]+[[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]の組み合わせは[[【捕食植物】]]や[[【LL】]]等、[[相性>シナジー]]の良い[[デッキ]]に[[出張]]される形で使われるようになった。~ //***第10期(2017年〜) [#history10] // [[新マスタールール]]と[[リンク召喚]]・[[リンクモンスター]]の導入に伴い、[[《スケープ・ゴート》]]等[[トークン]]生成[[カード]]を活用する手段が拡張され、[[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]の[[効果]]を活かせる状況が増えた。~ // 結果、【簡易カオス】は[[リンク召喚]]・[[リンクモンスター]]との[[親和性>シナジー]]を獲得し、[[コントロール]]色重視の[[コンボ]][[デッキ]]へと変化を遂げた。~ //変異を使わないならスケゴはいらないし、簡易カオスと言えるのか疑問 //トークン生成カードの使い道が増えるとなんでサウサクの効果が活きるのかの説明も欲しい **サンプルレシピ [#sample] -【サイドラ変異】~ http://kiros.seesaa.net/article/4855943.html~ 2005年度日本代表最終選考会ベスト4(日本代表)~ -【変異スタン】~ http://kiros.seesaa.net/article/4855861.html~ 2005年度日本代表最終選考会ベスト4(日本代表)~ -【変異スタン】~ http://kiros.seesaa.net/article/4855741.html~ 2005年度日本代表最終選考会ベスト4(日本代表)~ **代表的なカード [#keycard] -[[《聖なる魔術師》]] -[[《キラー・スネーク》]] -[[《月読命》]] -[[《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》]] -[[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]] -[[《突然変異》]] -[[《スケープ・ゴート》]] -[[《月の書》]] **関連リンク [#link] -[[【カオス】]] -[[【変異】]] -[[デッキ集]]
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