《ジョングルグールの幻術師/Jongleur-Ghoul Illusionist》 †
通常モンスター
星4/闇属性/幻想魔族/攻2000/守 0
もりあげじょうずなだいどうげいにん
うたやおどりでゆだんをさそい
おかしなじゅつでこうげきしてくる
そのめがまわればきけんなあいず
いそいでにげよう!
PHANTOM NIGHTMAREで登場した闇属性・幻想魔族の下級モンスター。
幻想魔族で初かつ現在唯一の通常モンスター。
他種族にもいる攻撃力2000の下級通常モンスターの1体でもある。
《異端なるフォボスコボス》の効果をフリーチェーン化しながらエクシーズ召喚可能な通常モンスターという点において価値がある。
【レスキューラビット】や【おもちゃ箱】ではあちらと共に採用を検討できる。
《レスキューラビット》で展開し幻想魔族の融合素材が増えれば攻撃回数が増える《幻想魔獣キマイラ》の補助とする手も考えられるか。
- 「ジョングルグール」は、中世フランスの大道芸人の総称である「ジョングルール」と、怪物の「グール」、目玉が「グルグル」回るの掛詞だろう。
- イラストは通常の枠の内側にもう1つ枠があり、この枠からモンスターの手や頭がはみ出している。
「背景に枠があるのに枠からモンスターがはみ出している」というデザインは、幻想魔族が実装されていたゲームボーイ時代のゲーム内カードによく見られ、枠のデザインもゲームのそれと類似している。
また、ゲーム内のカード名はひらがな・カタカナ・中点のみで先頭8文字しか表記されない仕様となっているのだが、このカードの場合「ジョングルグール」と表記でき、意味がおかしくならないカード名になる。
フレイバー・テキストがひらがなのみで句読点がないのも当時のゲームと同様で、モンスターの攻撃方法や危険性をアピールしたテキストも初期のカードによく見られた内容である。
全体として、ゲームボーイのカードの雰囲気を再現したカードとなっている。
- フレイバー・テキストは空欄で5つの文に区切られているが、文頭の文字をつなげると「もうおそい」となる。
「いそいでにげよう!」というアドバイスを受けた頃には「もう遅い」のだろう。
- 4つ目までの文は七七調(一部字余り)でリズムを刻んでいるが、5つ目のみこれに当てはまらず違和感のあるリズムになっている。
そこに「もうおそい」が付け足されることで、七音の繰り返しの最後に七五調を用いてリズムの〆を演出する手法となり、本当のフレイバー・テキストが完成するという演出だろう。
- このように、「文節の頭文字をつなげると別の言葉になる」という言葉遊びは世界中で見られる手法である。
和歌では「折句」と呼ばれていた他、現在においても各行の頭文字をつなげると別の言葉になる「縦読み」といった言葉遊びが親しまれている。
- 中国繁体字版でも、頭文字を繋げて読むと「已无处可逃」(どこにも逃げ場はない)となる縦読みが仕込まれている。
一方でTCG(英語)、韓国版では縦読みの再現が難しかったためかこのようなギミックはなく、ただ直訳されている。
関連カード †
収録パック等 †
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