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《ダイナレスラー・キメラ・Ｔ(ティー)レッスル/Dinowrestler Chimera T Wrextle》 †

融合・効果モンスター
星８/地属性/恐竜族/攻3500/守   0
「ダイナレスラー」リンクモンスター＋「ダイナレスラー」モンスター
(1)：このカードが戦闘を行う場合、
相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。
(2)：このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、
その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
(3)：相手は他のモンスターを攻撃対象に選択できない。
(4)：このカードが戦闘でモンスターを破壊した場合に発動する。
このカードの攻撃力は５００アップする。
(5)：このカードが効果で破壊された場合に発動する。
相手の攻撃表示モンスターを全て破壊する。

　DARK NEOSTORMで登場した地属性・恐竜族の融合モンスター。
　戦闘時に相手の魔法・罠カードの発動を封じる永続効果、貫通ダメージを与える永続効果、相手からの攻撃を自身のみに制限する永続効果、戦闘破壊した場合に自己強化を行う誘発効果、効果破壊された場合に相手の攻撃表示モンスターを全て破壊する誘発効果を持つ。

　融合素材はダイナレスラーリンクモンスターを必須とする。
　《ダイナレスラー・テラ・パルクリオ》はリンク素材２体のみで済むので軽く、サルベージ効果もあるため、融合素材を揃えやすい。
　《ダイナレスラー・テラ・パルクリオ》を《ダイナレスラー・キング・Ｔレッスル》のリンク素材とした場合も蘇生効果により融合素材が揃う。

　融合召喚するカードとしては実質専用の《タイラント・ダイナ・フュージョン》がある。
　破壊耐性を付与でき維持しやすくなるが、自身の(5)の効果と若干相性が悪い。
　そのほかでは、《瞬間融合》はエンドフェイズに自壊するため(5)のトリガーにもなり相性は良い方である。
　《転臨の守護竜》はダイナレスラーリンクモンスター２体が必要だが、墓地融合を狙える。
　《死魂融合》でも《ダイナレスラー・キング・Ｔレッスル》のリンク召喚に使った素材で墓地融合でき、あちらと並べることで攻撃をロックできる。

　リンクモンスターと融合モンスターという差異はあれど、融合素材にダイナレスラーのリンクモンスターを要求する点からも、実質的な《ダイナレスラー・キング・Ｔレッスル》の上位モンスターという位置づけのモンスターであるといえる。
　攻撃力は《ダイナレスラー・キング・Ｔレッスル》より500高く、3500という攻撃力は主力アタッカーとするには申し分ない。
　(1)と(3)の攻撃時の魔法・罠カード封じと他の自分モンスターへの攻撃抑制も、《ダイナレスラー・キング・Ｔレッスル》や《ダイナレスラー・ギガ・スピノサバット》と同じく、ダイナレスラーのエースモンスターの共通効果。
　その中でもこのカードは最も攻撃力が高く、これらの効果を活かしやすい。
　加えて(2)による貫通効果を併せ持ち、戦闘に関しては非常に攻撃的なモンスターといえるだろう。

　(4)は戦闘破壊に成功した場合の自己強化。
　元々の攻撃力の高さと(1)の効果から相手モンスターの戦闘破壊は容易であり、さらなる高攻撃力を狙える。
　そして、強化により効果破壊を誘って(5)の効果の発動を狙いやすい。
　とはいえ、元々の攻撃力は十分に高いため、この効果が勝負の分かれ目となることは少ないだろう。
　自己強化の値としては平凡な数値で、自身以外に影響を与えることもないため、基本的にはこの効果はオマケと考えてよい。

　(5)は効果破壊された場合に相手の攻撃表示モンスターを全て破壊する効果。
　前述通り攻撃力は高いため、相手の効果破壊は誘いやすいが、現環境では破壊以外の除去も蔓延しているため、過信は禁物である。
　自分から破壊した場合にも発動することはできるため、いざとなれば相手がモンスターを大量展開したところで、何らかの手段によるフリーチェーンの破壊から、全体除去を狙うのも悪くないだろう。

　総じて、戦闘に特化したモンスターではあるが、重い融合素材に見合う活躍を期待するには戦闘以外でアドバンテージを稼ぐ手段に乏しいのがネックとなる。
　(5)の効果により効果破壊を牽制したり、自ら破壊することにより全体除去を狙うことも可能とはいえ、このカード自体が重い融合モンスターであるため、自身を失ってまでの消費に見合う状況は限られてくる。
　その(5)の効果も効果耐性自体を持っているわけではないため、このカードを展開する手間の割には、場持ちも決して良い方ではない。
　このカードならではの高攻撃力で差別化しようにも、《ダイナレスラー・カパプテラ》をリンク素材とした《ダイナレスラー・キング・Ｔレッスル》ならば簡単に攻撃力4000に達する。
　これらを加味するとやはり、《タイラント・ダイナ・フュージョン》や《瞬間融合》が速攻魔法であることを活かし、バトルフェイズ中に融合召喚して追撃し、フィニッシャーとするのが最も有用な運用方法となる。
　(1)・(2)の効果により攻撃は止められにくいため、融合召喚自体を無効にされなければ、一気にライフポイントを削り、勝負を決めてくれるだろう。