《トークン》(万丈目準(まんじょうめじゅん)

このカードはトークンとして使用する事ができる。

万丈目:『一、十、百、千、アームド・ドラゴン・サンダー!!』

 トークンパック Vol.3で登場したトークンカード
 イラストは万丈目準と《アームド・ドラゴン・サンダー LV10》が描かれている。

  • 原作・アニメにおいて−
    アニメGXにおける十代のライバルの1人。
    物語初期はブルー寮の実力者であり、後述の通り家の期待を背負っていることもあってエリート主義が強く、ランクの低いイエロー寮やレッド寮の生徒を露骨に見下す人間であった。
    だが、自分が下だと見なしていた十代や三沢にデュエルで敗れたことをきっかけにスランプに陥り、デュエルアカデミアを去ることを選ぶ。
    そして浮浪の旅を続け、デュエルアカデミア・ノース校に流れ着きそこのデュエリスト達をデュエルで一網打尽にし、ノース校の代表として再起。
    その後、デュエルアカデミアの代表に選ばれた十代との再戦には敗れたものの、それまでの経験から慢心が消え実力が上昇し、十代らへの蟠りを解消したうえでデュエルアカデミアに最下位のレッド寮から復学。
    以降は自身を「落ちこぼれ」から這い上がったと捉えて自信を取り戻し、十代の仲間としてアカデミアでの生活を続けることになる。
    普段は皮肉屋・クールを気取っているがどこか抜けており、十代や翔達の指摘にムキになって怒ったり、色恋沙汰に我を忘れたりと、仲間達と漫才めいたやりとりをすることも多い。
    卒業後の進路はプロリーグでのプロデュエリストだが、「プロの世界では勝利できないのではないか」と不安を抱いていた。
    ダークネスの世界に取り込まれ、その不安を直視させられたことで心を折られたが、「何度負けても這い上がればいい」という、学園生活で学び培ったことに改めて気づくことで不安を払拭した。
  • 「万丈目グループ」という財閥を持つ、名家として知られる家系の三男であり、長男の長作は政界に、次男の正司は経済界に進んで既に成功している。
    「政界・財界・カードゲーム界の全てに強いパイプを持つ」という思想のもと準にはデュエルでの大成が望まれていたが、準はこれにより抑圧されており、この状態がエリート意識の遠因ともなっていた。
    その後ノース校代表として十代に敗北したことで兄達から見限られ、兄達によるアカデミア買収の話にまで発展するが、準がアカデミア代表として長作とデュエルし勝利したことで買収は立ち消える。
    この際に「万丈目サンダー」として生徒達から称賛される彼の姿を見て長作は考えを改め、これ以降兄達から圧力を受けることは無くなった。
  • なお、長作、正司、準という名前の組み合わせは、漫才トリオである「レツゴー三匹」が元ネタとなっている。
    作中でも、三人が揃って立っているタイミングで背景に「烈豪三曳」と書かれているシーンがある。
  • 留学してきたガラム財閥の御曹司「アモン・ガラム」には、強い対抗心を燃やした。
    万丈目はアモンを一度も挫折したことのないお坊ちゃんとして見ており、挫折やコンプレックスを経て成長した自身がデュエルで勝利することで自らを誇張しようとしていた。
    しかし、アモンは両親もおらず何もない大地で空に浮かぶ雲を延々と見つめ続けるだけで飢餓の中で死を待つしかなかったという万丈目の想像を超える過去を持っており、結果としてデュエルではアモンに勝つことはできず、また彼に「これ以上はないという境遇の者がいることを知れ」と突きつけられた。
  • こういった初期は敵で挫折し、のちに改心・成長し主人公の味方・ライバルとなるキャラクターは、挫折した時の経験を元に新規キャラを導いたり、改心する前の者との因縁が長く描かれたりする場合も少なくないが、上記のように直接関わりのないキャラに境遇・デュエルの両方で打ちのめされるというのは少々珍しい。
  • 愛称・自称は「万丈目サンダー」であり、「一、十、百、千、万丈目サンダー!!」が決め台詞となっている。
    万丈目が「俺の名は…」と述べた後、自身や仲間が千の位まで数え、「万丈目サンダー!!」で大きく叫ぶのがこの決め台詞の流れである。
  • これは、元々は十代らに「万丈目!」と呼び捨てされる度に「(万丈目)『さん』だ!」と訂正を要求していたことが始まりである。
    このやり取りをノース校の生徒が見た結果、これが訛り「万丈目サンダー」という愛称となって彼らに定着し、やがて十代達アカデミア本校の生徒にも広まった。
  • 斎王に洗脳され、「ホワイト寮」となったブルー寮に属していた際は「万丈目ホワイトサンダー」と名乗っている。
  • ノース校で《おジャマ・イエロー》と出会ったのを機に、カードの精霊を感知できるようになる。
    これは十代に次いで2人目であり、二期までは十代の独り言(精霊との対話)の真の理由を知る唯一の人物でもあった。
  • 第39話では、準の声を担当している松野太紀氏が推理アニメ「金田一少年の事件簿」の主人公・金田一一の声と同じという繋がりか、保管していた場所から紛失した七精門の鍵を「名探偵万丈目サンダーの名にかけて!」と意気込み、持ち前の推理力で探し出すという声優ネタのエピソードがある。(本格的な推理をするあちらとは異なり、かなり滅茶苦茶な推理を見せたが最終的に鍵を盗んだ犯人を当てている)
  • あくまでもダークネスの悪夢での出来事だが、遊戯王シリーズの中で唯一セカンドディール(=山札の上から2枚目のカードドローする反則行為)を行ったデュエリストでもある。
  • 元々はブルー寮の制服を着ていたが、一度アカデミアを去った際に私服である黒い上着を着るようになり、これがトレードマークとなった。
    アカデミアに復学してからも制服はほとんど着用せず、斎王に洗脳されブルー寮も「ホワイト寮」となっていた際はホワイト寮の制服を着ていたが、洗脳が解けた際にすぐに脱いでしまった。
    食事の汚れなどを袖で拭く癖があるため、上着には汚れや臭いが染みついていることを十代にバラされている。
  • 明日香に好意を持っていたが、明日香の兄である吹雪がアプローチを唆したことで吹っ切れ、しばしばラブコールを行うようになる。
    デュエルで告白をしたり、明日香にアイドルデュエリスト転身の話が持ち上がった際は熱烈な応援をしたりと大仰なアピールをするが、明日香からは吹雪共々半ば呆れた目で見られている。
  • 特殊な状況下で使用したデッキは以下の通り。
    攻撃力0縛り】:「vs長作」戦で初心者の長作へのハンディキャップとして使用し、《カオス・ネクロマンサー》を切り札とした。
    【ビートロン】:光の結社所属時の「vs三沢」戦や、ジェネックス決勝での「vsレイ」戦で使用され、《アサルト・キャノン・ビートル》・《コンバット・シザー・ビートル》が切り札。
    白騎士団(ホワイトナイツ)】:光の結社所属時に斎王から直々に貰い受け、使用したデッキで、《白騎士団の(ホワイトナイツ)ロード》が切り札。
    闇魔界の竜騎士 ダークソード】:デュエルゾンビとなった際に使用した。
    この他、ノース校に流れ着いた際には自力で拾い集めたカードで構築されたデッキを使用した。
  • 使用するおジャマ三兄弟には「(万丈目の)アニキ」と呼ばれ慕われている。
    それに対して、万丈目の側は「雑魚」「下には下がいる」「目クソ鼻クソ耳クソ」などと散々に評したり、彼らのカードをメンコ代わりに遊んだり落書きしたりなどと邪険に扱っている。
    だが、デュエルのクライマックスでは「雑魚には雑魚の使い道がある」と皮肉交じりで褒めたり、時には「俺のデッキのエース」と宣言したりと固い絆で結ばれている。
  • (特に初期の)プライドの高い性格や主人公との幾度とない対戦など、海馬瀬人や次作のジャック・アトラスといった所謂「ライバル枠」と共通する特徴を数多く持つ。
    しかし、作風や放送期間の変化などもあってか作中・OCGと共にそれらとは扱いは大きく異なっている。
    十代とは何度も対戦したものの作中1度も勝利する事はなかった。
    最後の対戦では(描写上おそらくは)勝てたにもかかわらず事情により敗北を選択しており(《ヘル・ポリマー》を参照)、それに感付いた十代からは「ウケを狙って負けるなんてな」と言われる等、不完全燃焼なものだった。
    また、主人公を叱責し成長させる・一度打ち負かして成長のカギとなるといった役割はエドやカイザー亮といったキャラクターが行っており、むしろ最後まで十代によって成長するといった描写が多かった。
    OCG面においても、デュエリストパックこそ発売されたものの、2期以降は上記のキャラのカードOCG化するなか放送中の使用カードOCG化がなく、Sinの元となるモンスターもヨハンやカイザー亮は選ばれたものの彼のモンスターは選ばれなかった。
    一方で、作中で雑魚と言われ捨てられたカードを何度も駆使してデュエルに勝利したり、敗北や自身の甘さを幾度となく突きつけられてもその度に這い上がり成長したりするなど、他の主役・ライバル・友人枠とは少々違う独自性を持っており、型にはまらない立ち位置であるのは確かである。

関連カード

収録パック等

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