封印(ふういん)黄金櫃(おうごんひつ)/Gold Sarcophagus》

通常魔法(制限カード)
(1):デッキからカード1枚を選んで除外する。
このカードの発動後2回目の自分スタンバイフェイズに、
この効果で除外されているカードを手札に加える。

 ザ・ヴァリュアブル・ブック9 付属カードで登場した通常魔法
 デッキからカード除外し、発動後2回目の自分スタンバイフェイズ時に手札加える効果を持つ。

 《タイムカプセル》のほぼ上位互換であり、タイムラグこそあるものの発動に成功すれば好きなカード手札に加えられる。
 サーチ手段を持たない制限カード等を軸とするコンボデッキでは、《強欲で謙虚な壺》と共に有用なサポートカードの1つとなる。
 しかし、サーチするカード相手に筒抜けのため、《異次元からの埋葬》《マインドクラッシュ》で妨害される可能性もある。
 それ以上に、高速化が進んだ現環境では4ターンのタイムラグは余りにも遅く、手札加える前に決着が付いてしまうことの方が圧倒的に多い。

 現在では、「デッキの任意のカード1枚を表側表示除外できるカード」という扱いが主流となっている。
 具体的には、《ネクロフェイス》《異次元の偵察機》《ジャイアント・レックス》不知火サンダー・ドラゴン等の除外状態で効果発動するカードコンボを行うのである。
 【霊獣】のように除外状態のカードが溜まっていることが重要なデッキにおいても重宝される。
 該当モンスター除外して《E・HERO ボルテック》《ラヴァル・キャノン》《D・D・R》等で帰還させ、追撃やシンクロ召喚に繋げるコンボもある。
 他には《悲劇のデスピアン》下級ふわんだりぃず除外しておく事で、そのデッキにおける事実上のサーチ札とする、などの使い方も可能。

  • 名前を《黄金の封印櫃》と間違えられる事が多かった。
    これでもほぼ同じ意味で通る事に加えて、下記の原作効果がまさに「封印する櫃」だった事が原因だと思われる。
    なお、英語名の「Sarcophagus」とは、古代エジプトで使われた石棺の事である。
    ただし、字義的には「肉体を食べるもの(=肉体を納める容器)」といった意味合いなので、必ずしも石である必要はない。
  • 「黄金櫃」の形状は、遊戯が組み立てる以前に千年パズルが納められていた箱にそっくりである。
  • 劇場版『遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』では、「戦いの儀」の回想シーンに登場している。
    しかし、この時確認できるこのカードOCG版のものだった。
  • アニメVRAINSでは、ラストデュエルである「遊作/Playmaker vs Ai」において、遊作/Playmakerが《サイバネット・クロージャ》というカードを使用している。
    通常魔法であること、デッキからカードを1枚選んで除外すること、条件を満たした場合にそのカードを使用可能にすることなど、このカードの原作版およびOCG版の両方と共通点が見られる。
    また、主人公とその相棒による作中でのラストデュエルで使用されたことや、除外したカード最終局面で解放するという展開を見るに、このカードへのセルフオマージュとしてデザインされたものと思われる。
  • マスターデュエルでは2022/08/05のアップデートで発動時にイラストの黄金櫃の蓋が開くエフェクトが追加されていたが、2022/11/09のアップデートでこのエフェクトは削除されてしまっていた。
    後のアップデートにて、このエフェクトが復活した模様。

関連カード

―類似効果

英語名関連

このカードを使用する代表的なデッキ

収録パック等

FAQ

Q:このカードの効果《異次元の偵察機》除外した場合、エンドフェイズ自分フィールド表側攻撃表示特殊召喚されますか?
A:はい、特殊召喚されます。

Q:相手発動したこのカード《精霊の鏡》自分へ移し変えることは可能ですか?
A:このカードプレイヤー対象にはしていないため、移し変えることはできません。 

Q:このカードを使ってカードを選んで除外し、《ネクロフェイス》で選んだカードデッキに戻した場合、2回目の自分スタンバイフェイズ時にそのカードデッキからサーチして手札加えることができますか?
A:いいえ、できません。
  そのカード除外状態でなくなった場合、関係は断ち切られます。

Q:《D−HERO ダイヤモンドガイ》効果墓地のこのカードの効果発動してカード除外した場合、手札加える効果適用されますか?
A:いいえ、その場合魔法カード発動にはなりませんので、「発動後〜」の効果適用されません。(13/12/12)


Tag: 《封印の黄金櫃》 魔法 通常魔法

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