【ミュートリア】

デッキの概要

 サイキック族が多くを占めるミュートリアを中心とした【正規融合】
 下級ミュートリア効果レベル8の「ミュートリアル」を特殊召喚し、融合モンスターである「ミュートリアス」へ繋げていく。
 「相手による効果の発動」をトリガーとする効果を多く用いる【カウンタービート】としての面が強く、それ故に相手の動きを読んだプレイングが求められるため、中〜上級者向けのデッキと言える。

《被検体ミュートリアM−05/Myutant M-05》
効果モンスター
星2/水属性/サイキック族/攻   0/守 500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「被検体ミュートリアM−05」以外の「ミュートリア」モンスター1体を手札に加える。
(2):このカードをリリースし、手札または自分フィールドの表側表示のカード1枚を除外して発動できる。
除外したカードの種類により以下のモンスター1体を手札・デッキから特殊召喚する。
●モンスター:「ミュートリアル・ビースト」
●魔法:「ミュートリアル・ミスト」
●罠:「ミュートリアル・アームズ」
《被検体ミュートリアST−46/Myutant ST-46》
効果モンスター
星3/水属性/サイキック族/攻 500/守   0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「ミュートリア」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
(2):このカードをリリースし、手札または自分フィールドの表側表示のカード1枚を除外して発動できる。
除外したカードの種類により以下のモンスター1体を手札・デッキから特殊召喚する。
●モンスター:「ミュートリアル・ビースト」
●魔法:「ミュートリアル・ミスト」
●罠:「ミュートリアル・アームズ」
《シンセシス・ミュートリアス/Myutant Synthesis》
融合・効果モンスター
星9/水属性/サイキック族/攻2500/守2000
属性が異なる「ミュートリア」モンスター×2
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが融合召喚に成功した場合、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
(2):相手が効果を発動した時に発動できる。
このターン、表側表示のこのカードはその効果及び、同じ種類(モンスター・魔法・罠)の相手の効果を受けない。
(3):融合召喚したこのカードが相手によって破壊された場合に発動できる。
除外されている自分の「ミュートリア」カード1枚を選んで手札に加える。
《ミュートリアスの産声/Myutant Cry》
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに発動できる。
自分のフィールド・墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、
「ミュートリア」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを持ち主のデッキに戻し、
その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。

デッキ構築に際して

メインデッキモンスターについて

下級ミュートリア
 いずれも水属性サイキック族であり、レベル8のミュートリアルを特殊召喚する効果を持つ。
 《被検体ミュートリアGB−88》以外は、自身をリリースしてカード除外し、除外したカードの種類に応じたミュートリアルを手札デッキから特殊召喚する効果を持つ。
 特殊召喚先のミュートリアルは以下の通り。

●モンスター:「ミュートリアル・ビースト」
●魔法:「ミュートリアル・ミスト」
●罠:「ミュートリアル・アームズ」

最上級ミュートリア
 いずれもレベル8であり、共通する召喚制限効果を持ち、下級ミュートリア特殊召喚先となる。
 通常召喚及び下級ミュートリア効果により手札からの特殊召喚も可能だが、このデッキ手札およびフィールドのカードの損耗が激しいため、基本的にリクルートしたい。
 自力で展開できる効果も持たず手札にあると邪魔になり、また《ミュートリアスの産声》デッキに戻すことで再利用もできるので、採用枚数はそれぞれ1枚〜2枚がちょうどよいだろう。
 手札に来た場合は《ミュートリア進化研究所》や、《ミュートリアル・ビースト》リクルート用のコスト等にしたのち《ミュートリアスの産声》デッキに戻すとよい。
 共通効果は以下の通り。

このカードは「ミュートリア」カードの効果でしか特殊召喚できない。
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 
(1):このカードは相手の(カードの種類)の効果の対象にならない。
(2):相手が(カードの種類)の効果を発動した時、自分の手札・フィールドからカード1枚を除外して発動できる。
(固有効果)
(3):このカードが相手によって破壊された場合、
除外されている自分の「ミュートリア」(カードの種類)1枚(体)を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。

除外と相性の良いカテゴリ
 ミュートリアリクルート効果ミュートリアルの固有効果によって、カード除外しやすい。
 そのためカテゴリ単位で除外を活用するカードが多く存在している場合、それらとコンボすることができる。

除外トリガーにできるモンスター
 ミュートリアリクルート効果コストミュートリアルの固有効果コストの両方とシナジーがある。
 先述のカテゴリよりも、多くは単体で機能するため手札事故の恐れが少ない。
 ミュートリアコストによる消費で息切れを起こしやすいため、サーチリクルートアドバンテージを得ることができるものだと心強い。
 「除外トリガーにする効果を持つカード」についてはこちらも参照のこと。

除外を活用できるモンスター
 カード除外しやすいため、先述のネメシスの様な除外を活用できるモンスターの採用が視野に入る。

サイキック族
 下級ミュートリアサポートカードを共有できるため、採用が考えられる。

―その他のモンスター

エクストラデッキモンスターについて

ミュートリア
 現在、エクストラデッキに入るミュートリア融合モンスター2種類で、どちらもサイキック族である。

エクシーズモンスター

シンクロモンスター

魔法・罠カードについて

ミュートリア
 《被検体ミュートリアST−46》からサーチできるため、状況に応じて使い分けることができる。

サイキック族サポートカード
 下級ミュートリアは全てサイキック族であるため、採用が考えられる。

除外トリガー効果を使用できるカード

ミュートリアス融合召喚サポートできるカード

フィールド魔法永続魔法永続罠装備魔法
 下級ミュートリア除外コストは共通して「表側表示カード全般」もしくは「手札にあるカード」のため、フィールドで役割を持てるフィールド魔法永続魔法永続罠装備魔法は全てが採用候補となる。
 特にメタカードであれば、下級ミュートリア除外コストにしてしまえば、メタカードの自らへの影響を解除しつつ展開できるため相性が良い。
 そのため多くのメタカードが採用候補となるため、【メタビート】も参照すると良いだろう。

コントロール奪取ができるカード
 コントロール奪取下級ミュートリア効果コストにすることで、再利用されにくい除去とできる。
 縛りの緩いリンクモンスターを採用しておけば、消費を抑えた展開ができて戦術が広がる。

―その他の魔法・罠カード

戦術

 下級ミュートリア効果により、相手の戦術に合わせたミュートリアル特殊召喚して戦線形成し、最終的にはミュートリアス融合召喚して勝負を決める。
 ミュートリアル対象耐性相手効果の発動トリガーとした除去カウンター破壊された場合のサルベージを活用することで、相手の動きをいなしつつ継続的にアドバンテージを得ていく。

ミュートリアルの複数展開

 最序盤で重要となるのはミュートリアルの複数展開である。
 最低でも《サンダー・ボルト》等の除去魔法カード無効にできる《ミュートリアル・ビースト》モンスター除外することで相手の妨害をできる《ミュートリアル・アームズ》は優先的に展開したい。
 もしくはミュートリアル1体と《シンセシス・ミュートリアス》融合召喚できる《ミュートリアスの産声》1枚を確保したい。

《被検体ミュートリアM−05》《ミュートリア進化研究所》の展開
 3種のミュートリアルを展開できる。
 ただし、《ミュートリアスの産声》等の罠カードによる妨害を用意しない展開であるため、手札に該当カードが無い場合には《被検体ミュートリアST−46》《ミュートリアスの産声》等をサーチし、除外コストとして使用せず確保しておくなど、状況に応じた柔軟な展開が必要となる。
 その場合には、最後にリクルートしたレベルミュートリアル2体でランクエクシーズモンスターエクシーズ召喚しても良いだろう。

  1. 《被検体ミュートリアM−05》通常召喚効果《変異体ミュートリア》サーチ
  2. 《変異体ミュートリア》を自身の効果特殊召喚
  3. 《変異体ミュートリア》効果で自身をリリースし、デッキ《被検体ミュートリアST−46》除外して《ミュートリアル・ビースト》リクルート
  4. 《ミュートリア進化研究所》発動効果《被検体ミュートリアST−46》帰還
  5. 《被検体ミュートリアST−46》効果ミュートリア罠カードサーチ
  6. 《被検体ミュートリアM−05》《被検体ミュートリアST−46》で自身をリリースし、《ミュートリア進化研究所》ミュートリア罠カード除外して《ミュートリアル・ミスト》《ミュートリアル・アームズ》リクルート
  7. 結果:フィールド《ミュートリアル・ビースト》《ミュートリアル・ミスト》《ミュートリアル・アームズ》

《被検体ミュートリアST−46》《被検体ミュートリアM−05》の展開
 《被検体ミュートリアM−05》《ミュートリア進化研究所》の展開と同様であるが、《被検体ミュートリアST−46》《ミュートリア進化研究所》サーチしなければならないため柔軟性が低い。

  1. 《被検体ミュートリアST−46》通常召喚効果《ミュートリア進化研究所》サーチ
  2. 《被検体ミュートリアST−46》効果で自身をリリースし、手札《被検体ミュートリアM−05》除外して《ミュートリアル・ビースト》リクルート
  3. 《ミュートリア進化研究所》発動効果《被検体ミュートリアM−05》帰還
  4. 《被検体ミュートリアM−05》効果《変異体ミュートリア》サーチ
  5. 《変異体ミュートリア》を自身の効果特殊召喚
  6. 《被検体ミュートリアM−05》《変異体ミュートリア》で自身をリリースし、《ミュートリア進化研究所》ミュートリア罠カード除外して《ミュートリアル・ミスト》《ミュートリアル・アームズ》リクルート
  7. 結果:フィールド《ミュートリアル・ビースト》《ミュートリアル・ミスト》《ミュートリアル・アームズ》

《被検体ミュートリアST−46》《変異体ミュートリア》の展開
 こちらは必ずしも《ミュートリア進化研究所》サーチする必要はないものの、《ミュートリア進化研究所》を介すれば3体のミュートリアルを展開できる手段として有効である。
 3体のミュートリアルを必要としない場合には、《被検体ミュートリアST−46》《ミュートリアスの産声》等をサーチすると良い。

  1. 《被検体ミュートリアST−46》通常召喚効果《ミュートリア進化研究所》サーチ
  2. 《変異体ミュートリア》を自身の効果特殊召喚
  3. 《変異体ミュートリア》効果で自身をリリースし、デッキ《被検体ミュートリアM−05》除外して《ミュートリアル・ビースト》リクルート
  4. 《ミュートリア進化研究所》発動効果《被検体ミュートリアM−05》帰還
  5. 《被検体ミュートリアM−05》効果ミュートリアモンスターサーチ
  6. 《被検体ミュートリアM−05》《被検体ミュートリアST−46》で自身をリリースし、《ミュートリア進化研究所》ミュートリアモンスターカード除外して《ミュートリアル・ミスト》・2体目の《ミュートリアル・ビースト》リクルート
  7. 結果:フィールド《ミュートリアル・ビースト》2体・《ミュートリアル・ミスト》

デッキの種類

《ミュートリアル・ビースト》

 最上級ミュートリア《ミュートリアル・ビースト》のみに絞った【次元ビートダウン】風味の構築。
 採用するミュートリア下級ミュートリア《ミュートリアル・ビースト》《シンセシス・ミュートリアス》、および《ミュートリアスの産声》等少数にとどめ、残りの枠には除外と相性のよいカードを組み込む。
 戦術としては、《ミュートリアル・ビースト》を主戦力として立たせつつ下級ミュートリアおよび《ミュートリアル・ビースト》コストである除外《ジャイアント・レックス》除外を要するカードとのコンボに利用しながら大量展開を狙うことになるだろう。

 【次元ビートダウン】でよく使用される《ジャイアント・レックス》《異次元の偵察機》等はもちろん、除外トリガー効果が起動する【メタファイズ】【不知火】除外そのものがリソースとなる【ネメシス】、事実上の《異次元からの帰還》である《フォーチュンレディ・リワインド》を擁する【フォーチュンレディ】など、幅広いカテゴリとの混合構築が可能で構築の自由度が高いのが特徴。

デッキの派生

【サンドラミュートリア】

 【サンダー・ドラゴン】との混合構築で、ミュートリア除外を行う際のコストサンダー・ドラゴンを充てる型。
 手札サンダー・ドラゴンを自力で除外する手段があまり多くない【サンダー・ドラゴン】の欠点をミュートリアの各種コストで、【ミュートリア】の消費の激しさをサンダー・ドラゴンアドバンテージ獲得能力で補う。
 サンダー・ドラゴンは単独でも手札から捨てることによって効果を使えるので、サンダー・ドラゴン手札に固まった場合でもある程度行動可能であり、安定性は比較的高い。
 サーチを封じる《超雷龍−サンダー・ドラゴン》特殊召喚に繋げられるので、展開後に棒立ちになりにくいという独自のメリットもある。

【フォーチュンレディ】

 一部の下級フォーチュンレディと主に除外アドバンテージを利用する関連魔法・罠カード出張させた構築。
 《フォーチュンレディ・リワインド》からの大量展開と固有モンスター効果による莫大なアドバンテージ獲得を狙う。
 また、この混合構築は、2021年の非公認大会で優勝した実績がある。

このデッキの弱点

 アタッカーとなるミュートリアルミュートリアス効果相手依存の部分が多いため、能動的に動くことが難しい。
 また、サーチ等のアドバンテージを稼げる効果こそあるものの、何をするにしても必要なコストが多く、展開のためのカード消費も大きいため、相手の動きをきちんと見切らなければ、ディスアドバンテージを取り返せず動けなくなってしまう。
 何も考えずに効果発動していくのではなく、相手マストカウンターを見極める知識とプレイングスキルが常に要求されるデッキであり、少ない消費で行動しやすく動きの幅も広い【スタンダード】寄りのデッキは基本的に相性が悪い。
 逆にこちらのマストカウンター相手からすると分かりやすく、特に下級ミュートリア手札誘発に弱く、無効にされると一気に消耗してしまうばかりか戦線形成もできず、そのまま敗北しかねない。
 また、下級ミュートリア戦闘に耐え得るステータスのものは存在しないため、特殊召喚を封じられると魔法・罠カードで対処できない限りお手上げとなってしまう。

代表的なカード

関連リンク

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