【ランク2】

概要

 ランク2は、エクシーズモンスターランクの1つであり、レベル2のモンスターエクシーズ素材としてエクシーズ召喚される。
 このページでは、ランクエクシーズモンスターを使用するデッキにおいて、有用なカードを幅広く紹介する。

デッキ構築に際して

 エクシーズ召喚デッキ全般の共通事項は【エクシーズ召喚】を参照。

エクシーズ素材用のモンスターについて

―3体並べる

―2体並べる

手札から特殊召喚

手札から墓地へ捨てられた時に特殊召喚

墓地から特殊召喚

―その他のレベルモンスター

主な汎用ランクエクシーズモンスター

エクシーズ素材2体(以上)・縛りなし

―素材指定あり

―素材3体以上

ランク2以外のエクストラデッキモンスター

 多くのランクでは、素材2体のエクシーズモンスターの性能は素材2体のリンクモンスターのそれを上回る。
 しかし、ランク2のエクシーズモンスターは攻守が低く、その性能は概ねリンク2のリンクモンスターと大きな違いはない。
 ランク2を出せる状況であっても、リンクモンスターと使い分けるという選択肢も重要になってくる。

リンクモンスター

 その他、主な汎用リンクモンスターについては【エクシーズ召喚】内のリンクモンスターの項を参照。
 ランク2のモンスターは数を並べやすいので、エクシーズモンスター3体をリンク素材に指定する《無限起動要塞メガトンゲイル》を搭載すると面白いかもしれない。

エクシーズモンスター

シンクロモンスター

魔法・罠カードについて

 【エクシーズ召喚】にもある通り、特別に必須カードと呼べるものは無い。
 使用するカテゴリ等に見合ったものを採用しよう。
 以下、ランクデッキで採用しうる、低レベルモンスターサポートカードを紹介する。

 攻撃力は低いが《神隠し鬼火丸》《No.65 裁断魔人ジャッジ・バスター》から《ヴェルズ・ナイトメア》を出し制圧を狙うのも悪くない。

デッキの種類

 ここではランク2を主力とするデッキのうち、メインデッキに特定のカテゴリを用いないものを紹介する。

《ボルト・ヘッジホッグ》

 チューナーが存在する時にノーコスト自己再生する能力を持つ《ボルト・ヘッジホッグ》を軸としたデッキ

―メインとなるモンスター

―展開サポート

エクシーズモンスター
 ランク2には未だに「エクシーズ召喚したターンエクシーズ素材を2つ取り除けるカード」がないため、《ボルト・ヘッジホッグ》2枚蘇生→2体でエクシーズ召喚エクシーズ素材を取り除いて2体を墓地へ送る…というループを組むことは不可能。
 ただしエクシーズモンスターリンク素材にしてリンクモンスターを出せば、能動的にエクシーズ素材となっていた《ボルト・ヘッジホッグ》墓地に落とせる。

―その他のカード

【レベル2軸獣族】

 レベル2軸の【獣族】
 レベル2以下の獣族を3体もリクルートできる《魔獣の懐柔》をはじめ、獣族にはレベル2以下をサポートするカードが多い。
 《魔獣の懐柔》には獣族以外の特殊召喚を阻害する効果があるため、《No.64 古狸三太夫》《ミセス・レディエント》が主力となる。
 またメルフィーレベル2かランク2で統一されたカテゴリであり、とりわけ《メルフィー・マミィ》エンドカードとなりうる性能である。

【マネキンキャット】

 《No.29 マネキンキャット》を使用したコンボデッキ
 相手フィールドモンスター特殊召喚できるカードか、属性種族変更によって任意のモンスターリクルートする。

相手フィールドモンスター特殊召喚するカード
 下記以外では《サイレント・ウォビー》《ヴォルカニック・クイーン》など、特殊召喚したいカード属性種族に合わせて採用が考えられる。

属性種族を変更するカード

《No.29 マネキンキャット》リクルートするモンスター

ランク2を使用する主なカテゴリデッキ

 ※【ピュアリィ】も専用のランク2を複数擁するカテゴリデッキだが、あちらは特殊な方法で展開するため一般的には意味合いの【ランク2】とは異なる。

【バージェストマ】

 罠カード発動した場合に墓地からレベルモンスターとして特殊召喚できる罠カードバージェストマを用いた【罠ビート】デッキ
 バージェストマ自己再生フィールド離れる除外されてしまうが、エクシーズ素材にすることでこのデメリットを踏み倒し、何度もエクシーズ素材として活用する。
 《バージェストマ・アノマロカリス》《バージェストマ・オパビニア》と、属するエクシーズモンスターの質も高い。

【ガエル】

 レベル1〜5まで幅広く分布するカテゴリだが、墓地肥やし要員の《鬼ガエル》と、自己再生能力を持つ《粋カエル》レベル2なので、レベル2軸で組まれることが多い。
 墓地ガエル除外することで自己再生する《粋カエル》を軸に、墓地肥やし→展開→《餅カエル》による制圧を狙う。
 単体でも強力な《餅カエル》だが、このデッキでは(1)のガエルリクルート効果を使える上に、他のガエルリリースしてパーミッションを行えるのでますまず強力。
 《餅カエル》禁止カード化及び《鬼ガエル》制限カード化により、現在は大幅にパワーダウンしている。

【素早い】

 レベル2統一カテゴリ素早いを用いたデッキ
 素早いはとにかくレベルモンスターの展開に長けたカテゴリであり、「ランク2の出しやすさ」という点においては群を抜く。
 一方でレベルモンスターを並べる以外のことはほぼ何もできないカテゴリでもあるため、ランク2のモンスターでどうアドバンテージを稼ぐかが問われる。
 少数でも回せるカテゴリなので出張性能は高い。
 また、獣族を擁するため《No.64 古狸三太夫》を採用可能。

【おジャマ】

 レベル2・獣族カテゴリおジャマを用いたデッキ
 カテゴリ名の割に得意なのは手札補充で、《おジャマジック》を用いることで手札レベル2の通常モンスターを大量に引き込むことができる。
 これを《おジャマ・レッド》効果で大量展開し、リンク召喚エクシーズ召喚につなげる。
 専用フィールド魔法《おジャマ・カントリー》攻撃力守備力を永続的に反転させるという珍しい特性を持ち、《ガチガチガンテツ》アタッカーとなるなどの変わった挙動を見せることも。

【マリスボラス】

 レベル2・悪魔族闇属性カテゴリマリスボラスを用いたデッキ
 枚数が少なく、単体では貧弱なカテゴリだが種族属性共にサポートカードに恵まれているためデッキ構築の幅は広い。

【メルフィー】

 レベル2・獣族カテゴリメルフィーを用いたデッキ
 詳細は該当ページへ。

【スプライト】

 レベル2・雷族カテゴリスプライトを用いたデッキ
 登場して即座に環境主流デッキに君臨する性能の高さを誇り、それまでの【ランク2】の構築や概念を大きく変えたカテゴリである。
 詳細は該当ページへ。

弱点

 エクシーズ召喚デッキ共通の弱点は【エクシーズ召喚】の弱点の項を参照。

 ランク2は攻撃力が全体的に低く、除去効果を持つものもかなり少ない。
 突破力は《神騎セイントレア》バウンス効果頼みであり、制圧力については望むべくもない。
 専用エクシーズモンスターが強力な【バージェストマ】はともかく、他のデッキではエクシーズモンスター1本に絞るのではなく、リンクモンスターとの使い分けが重要となるだろう。
 メインデッキスプライトを増やし、《ギガンティック・スプライト》を採用するなら、使い辛いシンクロモンスターは不採用でも良い。

このデッキの歴史

第7期

 【代行者】《ガチガチガンテツ》《ダイガスタ・フェニクス》など環境レベルで使用されるランク2はいたがランク2の質・量が共に乏しく、それだけで戦えるような状態ではなかった。
 一応、《ボルト・ヘッジホッグ》エクシーズ素材にして複数のランク2を並べたり射出するデッキはこの時期から存在しているものの、他のランクやメイン戦術のフォローとしてランク2が利用されることの方が多かった。

第9期

 インベイジョン・オブ・ヴェノム《餅カエル》が登場し【ガエル】自体が大きく強化されエクシーズ召喚を軸に戦う意義ができた。
 海外先行カードだったバージェストマEXTRA PACK 2016にて登場。
 罠モンスターを主軸とした【エクシーズ召喚】デッキという特異性を持つ。

第10期

 新マスタールールによりエクシーズモンスターを複数並べるのに一手間必要になる。
 ランク2は単体性能が低い分、他のカードとの連携が必要になるため扱いづらくなった。
 ただ、《水晶機巧−ハリファイバー》《聖騎士の追想 イゾルデ》を用いればリンク先を確保しつつレベル2を用意できるため恩恵もあった。

第11期

 11期マスタールールによりエクシーズモンスターの展開問題は解決した。
 RISE OF THE DUELISTメルフィーが登場。
 POWER OF THE ELEMENTSではスプライトが登場し間もなく環境で大きな活躍を見せている。
 関連カードにはレベル2やランク2をサポートするものもあり、【ランク2】自体の性能を大きく底上げしている。

関連リンク

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