【凡骨融合】

デッキの概要

 《凡骨の意地》融合モンスター融合素材をかき集めるデッキ
 集め終えた融合素材同士で、手札融合を繰り返し行いながら戦う。
 【通常モンスター】【凡骨ビート】【正規融合】に端を発しており、作られた当初融合素材カード名を指定する融合モンスターを中心にして活躍した。
 後に素材指定の緩い融合モンスターが多数登場する過渡期を迎え、現在はあらゆるモンスター融合素材に使える様になった。

《始祖竜ワイアーム/First of the Dragons》
融合・効果モンスター
星9/闇属性/ドラゴン族/攻2700/守2000
通常モンスター×2
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1):「始祖竜ワイアーム」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
通常モンスター以外のモンスターとの戦闘では破壊されず、
このカード以外のモンスターの効果を受けない。
《凡骨の意地/Heart of the Underdog》
永続魔法
ドローフェイズにドローしたカードが通常モンスターだった場合、
そのカードを相手に見せる事で、自分はカードをもう1枚ドローする事ができる。
《フュージョン・ゲート/Fusion Gate》
フィールド魔法
(1):お互いのプレイヤーは、自分メインフェイズに発動できる。
自分の手札・フィールドから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを除外し、
その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。

デッキ構築に際して

エクストラデッキモンスターについて

 エクストラデッキへ採用する融合モンスターは、通常モンスター同士を融合素材にできるカードが有力。
 これはメインデッキ効果モンスターを極力減らす事で、《凡骨の意地》効果を邪魔しないために講じる措置である。
 条件を満たすカードの中では、効果モンスターへの強固な耐性を持つ《始祖竜ワイアーム》が採用したい筆頭になる。
 その他に、融合素材縛りが緩い融合モンスターを中心に採用をしていく。
 E・HEROと各属性融合モンスターである《E・HERO アブソルートZero》《E・HERO エスクリダオ》《E・HERO ガイア》《E・HERO Great TORNADO》《E・HERO The シャイニング》《E・HERO ノヴァマスター》の6体はメインデッキ内のE・HEROの比率を高くしておけば簡単に融合素材が揃うため候補となる。
 また最近では融合素材種族を指定するものも多く、メインデッキ内にその種族が採用されているならこれらも選択肢の一つになる。

メインデッキモンスターについて

 メインデッキに採用するモンスターは、有効な基準として以下のものが挙げられる。
 全ての基準を満たすカードはないため、目的に応じて取捨選択が必要になる。

  1. 複数の融合モンスター素材に使えること。
    全ての通常モンスター同士で《始祖竜ワイアーム》融合召喚を行えるため疑問が残るかもしれないが、《始祖竜ワイアーム》で打開できない状況ではそちらを優先する意義がある。
    なにより同名カードの存在を制限するデメリットを抱えており、融合召喚による同時展開を得意とするこのデッキでは2回目以降の融合召喚先を使い分ける必要がある。
  2. チューナーもしくは特定のシンクロモンスター素材であること。
    シンクロモンスターと共用する事でエクストラデッキの圧迫を招きやすくなるが、戦術の幅は大きく広がるだろう。
    《始祖竜ワイアーム》融合召喚する手段がだぶついた時に、《始祖竜ワイアーム》シンクロ素材に使い能動的にフィールドから離した後、繰り返し融合召喚する事もできる。
    レベル9の《始祖竜ワイアーム》シンクロ素材にできるシンクロモンスターレベル10以上のものに限られる。
    レベルチューナーとの組み合わせで出せる《フルール・ド・バロネス》《相剣大公−承影》《天穹覇龍ドラゴアセンション》レベルチューナーとの組み合わせで出せる《サイコ・エンド・パニッシャー》レベルチューナーとの組み合わせで出せる《炎斬機ファイナルシグマ》などが候補となる。
  3. 高いステータスを持っていること。
    通常召喚融合召喚を併用する戦術の他、手札事故相手の妨害により融合召喚を行えないケースが考えられる。
    そうした時に、モンスター手札に温存して次の融合召喚に備えるか、通常召喚して相手攻撃に備えるかの選択を迫られる。
    通常召喚して相手攻撃に備える場合は、少しでもステータスは高い方が安心感を得られるだろう。
    ただし、高速化した現環境では高攻撃力モンスターを安定して出せるデッキが多く、下級モンスターステータスでは容易に戦闘破壊されてしまう。
    そのため、守備力の高いモンスターは、戦闘破壊によりアドバンテージを稼げる攻撃力の高いモンスターより優先度が落ちる。

魔法・罠カードについて

 何度も融合召喚を行い、魔法カードを少なくしたいデッキの性質上、《融合》よりも《フュージョン・ゲート》を採用する方が無難である。
 《E・HERO アブソルートZero》融合召喚したあと、それを融合素材に再び融合召喚すれば即座に全体除去が行える。
 融合召喚しやすい《E・HERO The シャイニング》を採用しておけば、除外された融合素材の再利用も可能になる。
 ただ《フュージョン・ゲート》融合素材除外してしまうので、《闇の量産工場》《天威の龍拳聖》と相性がよくないのが難点と言えば難点か。

 主軸となる《始祖竜ワイアーム》と相性がいい《禁じられた聖槍》は是非採用しておきたい。
 《始祖竜ワイアーム》魔法・罠カード除去から守るだけでなく、《始祖竜ワイアーム》を超える攻撃力を持つモンスター戦闘破壊するのにも役立つ。
 他には、同じく苦手とする戦闘破壊耐性を持つモンスター除去するために、モンスター除去カードも数枚程度は入れておくといいだろう。

デッキの派生

【凡骨パワー・ボンド】

 《凡骨の意地》機械族通常モンスターを大量に手札に加え、《キメラテック・オーバー・ドラゴン》に繋げる。
 融合召喚手段として《パワー・ボンド》を採用すれば、自爆覚悟のハイリスク・ハイリターンな戦い方に臨める。

【E・HERO】

 質の高い通常モンスターを抱えるE・HERO効果モンスターを増やしつつも【凡骨融合】に近い構築が可能である。
 特に前述した《始祖竜ワイアーム》《E・HERO グランドマン》を使い分けられる点は強みと言える。
 融合召喚の代わりにチェンジも採用できる点で柔軟性が高い。

代表的なカード

関連リンク

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