コスト/Cost(s)

 一部のカードには、その効果発動するための条件となる手順やコスト(手札捨てるライフポイントを払う、等)が定められているカードも存在します。
 効果発動するためにモンスターリリースする行為や、戦闘によるモンスター破壊等は「カードの効果」には当てはまりません。

 (公式ルールブック マスタールール(2020年4月1日改訂版)対応 バージョン 1.0 P79より引用)



 (パーフェクトルールブック2017 P131より引用)


《ライトニング・ボルテックス/Lightning Vortex》
通常魔法
(1):手札を1枚捨てて発動できる。
相手フィールドの表側表示モンスターを全て破壊する。

 カードの発動効果の発動を行う際、必要となる行為。
 遊戯王OCGは全てのカードにコストが設定されているわけではなく、コストが必要なカードテキストにその旨が明記されている。
 例えば上記の《ライトニング・ボルテックス》であれば、「手札を1枚捨て」の部分がコストとなる。

コストを払う処理

 コストはカードないし効果発動宣言時に支払う。
 例えば、手札またはセット状態の、コストが必要な魔法・罠カード発動する場合の手順は、以下のようになる。

  1. 手札からフィールドカードを出す」または「セット状態のカード表側表示にする」
  2. コストを払う
  3. カードの発動宣言する」
  4. 対象をとる効果の場合は、対象の選択を行う」
  5. 「次のチェーンの有無を確認する」
  • 発動効果無効にされたり不発となったりしても、払ったコストが戻ることはない。
    • 逆に言えば、効果無効になっている(される)状態であっても、コストだけを支払う事は可能である。
      一見すると無意味な行動に見えるが、特定のカード墓地へ送る事でその効果に繋げたり、蘇生墓地コストに繋げたりといった活用法がある。

コストのテキスト上での表し方

 基本的に、以下のテキストの「〜」の部分が「コスト」として扱われる。

〜して発動できる。
〜する事で、・・・する。
  • 第6期以前はテキストの統一が殆どされておらず、ユーザーが「これはコストである」と明確に判断することはできなかった。
    しかし、第6期からは徐々に改善され、第7期以後に生産されたカードは上記の2つのどちらかに統一されるようになった。
    第9期以降のカードは、「発動できる」の前に記されている行為は原則として発動条件かコストという形で統一されている。

コストの種類について

 以下のようなコストがある。

コストの支払が効果トリガーとなる場合

 コストを払う事が、別の効果発動条件を満たす(トリガーになる)場合の扱いについて。

コストと効果について

 コストはカードの効果発動するために払われるものであり、コスト自体はカードの効果として扱われない。
 よって、カードの効果を受けないカードをコストにする事も可能である。

 これら「コストと効果」の違いについては、コストと効果のページを参照。

維持コストについて

 ここまで原則としてカードの発動効果の発動に必要なコストについて解説してきたが、例外的に発動を伴わないコストとして「維持コスト」が存在する。
 これについては維持コストを参照。

その他

  • 「コスト」はルールブックにも記載されている公式用語ではあるが、なぜかカードテキスト中で使われる事は一切ない。
    コストにされる事を発動条件とするカードは、「このカードが○○の効果発動するためにリリースされた場合」といった遠回りな書き口になってしまっている。
  • コナミのゲーム作品において―
    DMシリーズではステータス効果に応じて、カード1枚1枚に「コスト」という数値が設定されている。
    DM2・DM3・DM4・DM7・DM8では、プレイヤーの「デュエリストレベル」を上回るコストのカードデッキに投入できず、デッキ内のコストの合計が「デッキキャパシティ」を上回ってはいけないというルールがあった。
    このため、レベルの割にステータスが高いモンスターを大量に投入する事ができず、ゲーム特有の融合要素や効果等もあり、意外なモンスターが活躍する事もあった。

関連リンク


手順(てじゅん)

「手順」「条件」と「特殊召喚の手順」/通称「召喚コスト」について

 条件による特殊召喚を行う際に生じる召喚宣言時のリリース墓地送り除外などは、効果適用するための「手順」あるいは「条件」として分類される。
 この分類はコストでも効果でもない。
 効果として扱わない点や、支払いが不可能な場合に「手順」を行えなくなるなど、基本的な面ではコストと同じである。
 ただし、処理が効果と分かれている(発動)コストと違い、効果無効になっている場合は、その効果に付随する支払い自体が行えない。

 また、特殊召喚モンスター召喚条件による召喚宣言時のリリース墓地送り除外《トーチ・ゴーレム》トークン生成などは「特殊召喚の手順」と呼ばれる。
 性質については「手順」「条件」と同じと考えてよいが、公式にはこの2つは使い分けられている。

  • プレイヤーの間では、こうした手順を「召喚コスト」と通称する事もある。
    ただし公式な用語ではない。
  • 「手順」及び「特殊召喚の手順」は公式カードデータベースで頻出する用語だが、「コスト」と同じくカードテキスト中では一切使われない。
    テキスト中で手順を指す必要がある場合、「この方法によって特殊召喚された場合」などの様に「方法」という単語で効果ではない事が明示される)

関連リンク

FAQ

Q:「特殊召喚のための手順」と「コスト」は異なる用語でしょうか?
  また、どのような違いがありますか?
A:基本的には、『手順』とは該当のモンスター特殊召喚する際の行動となり、『コスト』とはカード発動する際に払う行動の事を指すため、それぞれは別の意味となります。(13/02/04)

広告