デュエル/Duel

 相手と対戦して1回の勝負を決める「デュエル」では、お互いに8000のライフポイントを持ってスタートします。
 相手ライフポイントを先に0にしたプレイヤーの勝利になります。
 (お互いライフポイントが同時に0になった場合は引き分けです。)

デュエルの準備

  1. 対戦相手とあいさつをしたら、自分デッキシャッフルして対戦相手に渡しましょう。
    お互い相手デッキを受け取ったら、軽く切り混ぜます。
    この行為を「カット」といいます。
  2. カットがすんだらお互いデッキ持ち主に戻しフィールド上のデッキゾーンに置きます。
  3. ジャンケンをして、勝者が先攻後攻を選択します。
  4. 最後に自分デッキからカードを5枚引いて下さい。
    これがデュエル開始時の手札になります。

デュエルの進め方

 デュエルの進行は、「ターン」と「フェイズ」という区切りによって進められます。

 (公式ルールブック マスタールール3対応 バージョン 1.0 より引用)


  • 原作では激しい口調で行われることの多いデュエルだが、公式戦の場合、宣言公開情報確認等は敬語で行う事が望ましい。
  • 元々はTCGの元祖「マジック:ザ・ギャザリング」に由来する言葉であり、即ちTCGの草創期から存在する言葉である。
    しかし2004年に「デュエル」という単語自体をコナミが商標登録し多くのカードゲームで「バトル」、「ファイト」といった他の単語が使われるようになった。
    このため、「デュエル」=「遊戯王」と連想する人も多い。
    これにより「デュエル」という言葉を使用していたTCG「デュエル・マスターズ」は、略称も兼ねて「デュエマ」という固有名詞を使用するようになった。
    • ただしコナミが商標登録をしたのは2000年8月であり、それ以前から継続してデュエルという単語を使用している「デュエル・マスターズ」に関しては先使用権が認められると考えられているため、現在でも同IPでは「デュエル」という単語の使用がみられる。
  • デュアル」や「ディエル」といった誤植もよく見かける。
    前者はネタとして用いられる場合がある。
  • GENERATION FORCE以降の関連グッズCMでは、最後に「ルールを守って楽しくデュエル」と表示されるようになった。
    これは第5回最強カリスマ決闘者決定戦でも、デュエル中にはしゃぎ過ぎたり興奮しすぎたりする態度を指摘する形で言及されている。
  • 原作・アニメにおいて―
    決闘(デュエル)」と表現される場合もある。
    両デュエリストの準備が整った後、「デュエル!」と同時に叫ぶのがデュエル開始の合図となっている。
    古代エジプトでは「ディアハ」と発音するらしい(あくまでフィクションであり、実際にこう呼ぶのかは不明)。
    漫画5D'sでは、決闘竜(デュエル・ドラゴン)の儀式で「ディアク」と発音している。
    漫画・アニメでのデュエルはライフポイントが4000から開始するなど、現実のOCGとはルールが異なる部分が多々存在するため、間違えないよう注意が必要である。
  • DMでは、千年アイテム所持者による「闇のゲーム」版の「デュエル」も存在する。
    モンスター破壊されるとカードも消滅したり、ライフポイントが無くなると実際に死んだりする、まさに恐怖のデュエルであった。
    後に「闇のゲーム」版の「デュエル」はGX・5D's・ZEXAL・ARC-Vでも内容を変えた形で登場している。
    アニメGXにおける《バードマン》たちが存在している異世界やアニメARC-Vにおけるユートたちが存在している異世界では、デュエルは生死を賭けて戦うものであるとされている。
    娯楽の一種として楽しんでいる主人公たちを、彼らが罵ると言った展開は恒例となっている。
    また上記に限らずアンティルール等に代表される「お互いの所持カードやプライドを賭けた戦い」も(全シリーズを通じて)よく行われている。
  • 原作中盤でデュエルディスクの概念が登場して以降、すべての作品で「デュエルは立って行うもの」という基本認識が共有されている。
    例えばアニメ5D'sでは、後述する「ライディング・デュエル」ではない通常のデュエルを指して「スタンディング・デュエル」と呼んでいる。
    同作では、デュエルディスクの代わりにテーブルや祭壇などの座れる設備を用いたデュエルもあったが、いずれも立ったままデュエルしている。
    またアニメZEXALII(セカンド)では、ベクターが《ドン・サウザンドの玉座》発動した際に「(自分だけ)座ってデュエルをするのは失礼」と言及している。
  • アニメ5D'sではD・ホイールに乗って決闘を行う「ライディング・デュエル」が登場する。
    開始時の合図は「ライディング・デュエル!アクセラレーション!」である。
    専用のフィールド魔法《スピード・ワールド》または《スピード・ワールド 2》を使用する専用のルールが設けられており、従来通りのデュエルディスクを使用したデュエルは「スタンディング・デュエル」と呼ばれている。
    なお、ライディング・デュエルは漫画5D'sおよびアニメ・漫画ARC-Vでも登場するが、デュエルのルールはアニメ5D'sと異なる。
  • アニメARC-Vではソリッドビジョンで実体化したモンスターに直接乗って決闘を行う「アクションデュエル」が存在する。
    開始時の合図は「戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が、モンスターと共に地を蹴り宙を舞い、フィールド内を駆け巡る。見よ、これぞデュエルの最強進化系、アクションデュエル」である。
    アクションフィールド発動され、デュエルの開始と同時にそのフィールドの特性に合わせたアクションカードと呼ばれる魔法・罠カードがばら撒かれる。
    プレイヤーはそのカードを拾って発動したり、手札コストなどに使用したりすることができる。
  • アニメVRAINSでは「スピードデュエル」が存在しており、詳細はそちらを参照。
    従来のような形式のデュエルは、作中では「マスターデュエル」を呼称している。
  • アニメ5D'sでは、ハラルドが《極神聖帝オーディン》を手にする前に「デュエル巡礼」という名目の旅をしていた。
    ただし、これは世界が戦争や貧困で苦しむ惨状を知るためであり、実際にデュエルを行ったような描写は存在しない(一応デュエルディスクは装着している)。
  • 原作では迷宮兄弟とのタッグデュエル、バトルシティ編でのバトルロイヤル等、特殊なデュエルが多数登場した。
    アニメでも、5D'sの神経衰弱デュエルやZEXALのデュエルコースターといった特殊ルールが登場している。
  • シリーズを通して、デュエルそのものを神聖視している者は多く、デュエルに黒い意図を入れると激しく憤慨したり批判されることが多い。
    例えば、アニメDMの「闇遊戯vsレオン」戦で《シュトロームベルクの金の城》を介して弟のレオンを自身の悪事に巻き込んだジークに対し、闇遊戯は「貴様にデュエリストを名乗る資格はない!」と激怒している。
    アニメ5D'sの「遊星&鬼柳vsロットン」戦でも、ニコとウエストを人質に取ってサレンダーを迫るバーバラに同調するロットンに対し、鬼柳は「それでもデュエリストか!?」と怒りを露わにしており、一方のロットンは「リアリストだ」と一蹴した。
    敵サイドや対戦相手にもこの考えを持つ者がいる様で、「バトルシティ編」の「海馬vsイシズ」戦でのイシズは千年タウクにより、海馬の戦術を未来予知したことを「マリクを救うため」と割り切りつつも、海馬に対し心の中で卑怯な手を使っていることに謝罪している。
    同じく「バトルシティ編」の「闇遊戯vs闇バクラ」戦では、《ウィジャ盤》特殊勝利が決まるラストターンの《オシリスの天空竜》フィニッシャーとなる場面で、マリクが闇バクラに元の獏良を呼び出すよう指示し、更にリシドが「攻撃を受ければその少年はただでは済まない」と忠告することで闇遊戯の《オシリスの天空竜》攻撃を止めさせる心理的ロックを狙ったが、闇バクラは「俺のプライドが許さない」と発言して獏良を再び封じ、自らが《オシリスの天空竜》攻撃を受け敗北した。
    アニメZEXALの「カイトvsミザエル」(2戦目)では、ミザエル達バリアン一行は《異次元の古戦場−サルガッソ》を絡めた姦計でカイト達を嵌めたものの、ミザエルはカイトと同じ条件で戦って勝つ事を望み、《サルガッソの灯台》の使用を拒んでいる。
    アニメVRAINSの「了見/リボルバーvsライトニング」戦では、敗北寸前まで追い込まれたライトニングが仁とスペクターの意識データを人質にする事で敗北を免れたが、観戦していたボーマンが直前に対戦した尊/Soulburnerが正々堂々と戦ったことを引き合いに出して「君には失望した…」と呆れ、意識データをライトニングから奪い取るというリボルバーへの利敵行為を行っている。
    アニメゴーラッシュ!!の登場人物の霧島ロヴィアンは純粋で自由に楽しめるデュエルを重んじており、対戦相手の心に打算や下心といった邪念を感じ取ると例外なく激しい怒りを見せている。
  • また、デュエル引いてはデュエルモンスターズそのものが生活に深く関わっているため、それらと結びつける必要性が見当たらないと思しきものも関連付けられており、上記の「デュエル巡礼」の他、劇場版『遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』では童実野町の住民登録にはデッキを所持する必要があると語られていたり、5D'sやZEXALでは詰めデュエルそのものがセキュリティパスワードになっていたりしている。
    中でも、5D'sで鬼柳がセキュリティの基地を襲撃した際にセキュリティの隊長が発した「奴をデュエルで拘束せよ!」といったセリフなど、行き過ぎたデュエルとの紐付けは視聴者からよくネタにされている。
  • 藍神が劇中で次元領域デュエルを挑んだ遊戯と海馬はいずれも並外れた精神力の持ち主であり、全てのモンスターが最大ステータスを発揮している。
  • 劇場版の前日譚となる読みきり漫画「TRANSCEND GAME 遊戯王」で海馬が開発していたゲーム「デュエルリンクス」におけるデュエルも、このルールに近い。
    こちらは精神力によるステータスの上昇値に制限がないようで、プラナの《流星方界器デューザ》攻撃力8800(パルス)、海馬の《青眼の白龍》に至っては攻撃力19900(パルス)という桁違いの値を叩き出していた。
  • 全シリーズを通して、お約束とも言えるいくつかのデュエル展開が存在する。
  • 『週刊少年ジャンプ』の漫画『守れ!しゅごまる』第23話では、登場キャラクターの守護丸とスカルの暗殺者による遊戯王カードを用いたデュエルが丸々1話を使って行われた。
    原作「遊☆戯☆王」及び関連作品以外の漫画でこのようなことが行われたのは前代未聞と言える。
  • コナミのゲーム作品において―
    WCSシリーズではデュエル開始時に「デュエル!」と言うようにメッセージが設定されているため、異形のモンスターや無機物ですらもその言葉だけは喋る。
    • 「マスターデュエル」では、1ターンの制限時間が30秒に設定されたイベントとして「エクストリームデュエル1/30セカンズ」が開催された。

関連カード

―それまでのデュエル中の行為が処理に関係するカード

効果発動したデュエル中適用され続ける残存効果を持つカード

フレイバー・テキストにデュエルの言葉が記されたカード

―その他

関連リンク

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