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同名カード/Cards with the same name †

同名カード/Cards with the same name

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公式ルールブック解説 †

同名カードとは、カード名が同じカードのことである。
イラストやレアリティ、カードナンバーが違う場合でも、カード名が同じであれば同名カードとして扱う。

『このカード名はルール上「○○」として扱う。』というカードは、デッキに入れる場合もそのカード名のカードとして扱う。

　例：《ハーピィ・レディ・ＳＢ》は『このカードのカード名はルール上「ハーピィ・レディ」として扱う』ため、《ハーピィ・レディ》と《ハーピィ・レディ・ＳＢ》を合わせて３枚までしかデッキに入れられない。

効果によって違うカード名として扱うカードは、その効果で得られる名前のカードとは別に３枚まで入れることができる。

　例：『このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り「青眼の白龍」として扱う。』効果を持つ《青眼の亜白龍》と《青眼の白龍》は、それぞれ３枚ずつデッキに入れる事ができる。

　（パーフェクトルールブック2020より引用）

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説明 †

　文字通り同じ名前のカードのこと。

　イラスト・カードの種類の違うカードも、カード名が同じならば例外なく同名カードである。
　《ＲＡＩ－ＭＥＩ》と《雷鳴》のように、読みが同じで中身が異なるカードは宣言が少々面倒なので注意したい。
　また、同名カードはメインデッキ・エクストラデッキ・サイドデッキに合わせて３枚までしか入れることができない。
　加えて、禁止カード・制限カード・準制限カードに指定されたカードはさらに投入可能枚数が減る。

サーチなどの他のカードを移動させる効果の場合、自身と同名のカードを選べないテキストになっているカードが多い。
この制約がなければ移動させた同名カードの効果を連続で（継続して）使用できるため、１枚から大量にアドバンテージを得られるカードになってしまうからである。
かつてはこの制約がついていないカードも多く、それ故に活躍したカードとしてはデッキ圧縮に使われた《トゥーンのもくじ》、手札コストに悪用された《深淵の暗殺者》（エラッタ前）、【ＨＥＲＯ】の強化という本来の役目を外れて汎用アタッカーと化した《Ｅ・ＨＥＲＯエアーマン》などがある。
上記の詳細は各カードページを参照。
第７期中盤の《ＴＧストライカー》や《神秘の代行者アース》を境に同名カードがサーチできないサーチャーなどが増加していった。

手札のカードに影響を与える効果は、選択したカードとその同名カードにも影響を与えるものが多い。
手札のカードに影響を与えた後で手札交換を行うカードを使うと問題が発生するためである。
詳細は《スター・ブラスト》のページを参照。

無効を含む効果でカード名が同じであることを参照する場合、元々のカード名を参照するようになっている。
エラッタ前の《ミレニアム・アイズ・サクリファイス》はカード名を変更する効果との相互作用でカードの状態が定まらない無限ループが生じることがあった。

《デコイロイド》など、同名カード以外の自分のモンスターを相手の攻撃対象にさせない効果を持つカードは、２体並べても《切り込み隊長》のように完全に攻撃を抑制する事はできない。

カード名の異なるカード複数枚を指す際には「（同名カードは１枚まで）」と指定されるが、たまに「種類」という言葉も使われる。
「××を○枚（同名カードは１枚まで）」と「××を○種類」は同じ意味である。

「同名カードはフィールドに１体しか表側表示で存在できない」については、１枚しか存在できないのページを参照。

「同名カードの効果は１ターンに１度しか使用できない」については、効果外テキストのページを参照。

第７期GENERATION FORCE以降ではエクシーズ召喚が登場しているため、そのサポートカードとして同名カードに関する効果を持つカードが多く登場した。

原作・アニメにおいて―
原作で初めて同名カードを積む描写があったのは海馬の《青眼の白龍》だが、これは単に最高のパワーカードとして採用されていただけである。
同名カードを並べることを戦略として据えた最初のデッキは舞の【ハーピィ】だといえるだろう。
もっとも原作ではカテゴリの概念が希薄なこともあり、その後は《ブラック・マジシャン・ガール》や《機械複製術》などが散発的に登場する程度だった。
アニメGXでは融合素材指定の関係でカード名がやや重視されるようになり、特に亮の【サイバー・ドラゴン】は同名カードを並べることも多かった。
アニメ5D'sの「ジャックvsマックス」戦では、マックスが墓地の同名カードを利用したデッキを使用していた。
「ジャックvs紅蓮の悪魔のしもべ」戦では、しもべが手札の同名カード３枚を墓地へ送って発動する永続魔法《魔導戒厳令》を使用している。
とはいえやはり同名カードであること自体に意味をもたせるような効果は少なく、そういったカードが隆盛するのはアニメZEXALシリーズ以降となる。
同シリーズで導入されたエクシーズ召喚との相性の良さからか、同名カードに関する効果を持つカードは一気に増加。
アニメARC-Vに登場する黒咲隼は、エクシーズ素材を揃えるために同名カードに関する効果を持つカードを複数枚使用している。
カイトは同名カードが揃った時に発動するサポートカードを使用している。
エドは同名モンスターを呼び出す時、「アナザーワン」と呼んでいた。

同名カードがフィールドに並ぶ時、２体目以降はオリジナルとは異なるカラーリングで登場することがある。
現在のところ、《レッド・デーモンズ・ドラゴン》、《三連星のトリオン》、《ギミック・パペット－ベビーフェイス》、《スターフィッシュ》、《サイバー・エンジェル－那沙帝弥－》、《ＷＷ－アイス・ベル》でそれが確認されている。
また《暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ》は２体目以降の同名カードのキューブ部分の角度や触手の数・形などのデザインが異なっていた。

同名カードを複数デッキに積んでおり、かつ作中での実力が高いデュエリストほど、初手で同名カードを３枚揃えることは数多い。
アニメGXの亮はその代表格であり、サイバー流道場で修行の末に初手に《サイバー・ドラゴン》３枚を引き込む技術を会得している。
他にはアニメARC-Vでトップクラスの実力者である黒咲とカイトも、それぞれ《ＲＲ－バニシング・レイニアス》・《光波翼機》を容易く手札に揃える事を得意としている。
一方、アニメ5D'sに登場したムクロは、初手で《バーニング・スカルヘッド》を３枚揃えたにもかかわらず倒しきれなかったからかジャックから「ただ運が良かっただけではないか」と一蹴されている。

漫画ARC-Vの「零児vsアイザック」戦では、アイザックが《ミラーイマジン・セカンダリー９》などを利用した「リフレクターコンボ」で零児の攻撃を防いでいた。
零児は防がれることを承知で攻撃を繰り返し「デッキに入れられる同じカードは三枚まで」という点をついてコンボを使用不可まで追い込んだ。
しかしアイザックはそれを予期しており、エクストラデッキのペンデュラムモンスターを全て回収する罠カードを備えていたため目論見を崩されてしまっている。

アニメVRAINSでは穂村尊/Soulburnerが同名カードをリンク素材とすることで効果を発揮する「サラマングレイト」を使用している。
また、クイーンは同名カードを送りつけることで魅惑の女王のレベルアップを手助けするサポートカードを使用している。

アニメ・漫画においてクリボートークンを除いた同名モンスターが並んだ最大数はアニメGXの「十代＆エドvs美寿知」戦における18体。
このデュエルはタッグデュエルであり、フィールド魔法《無限の降魔鏡》の効果でお互いに９体の「ダークゴッド・トークン」が特殊召喚されたことでこれほど大量の同名モンスターで埋め尽くされることとなった。

遊戯王はさまざまな媒体でメディアミックスされているためか、「同名（あるいは同音）でありながら全く効果の異なるカード」がしばしば登場している。

OCGに既に同名カードが存在したためにOCG化の際にカード名が変更されたカードとして《分裂するマザー・スパイダー》（《マザー・スパイダー》）が存在する。

《７カード－スロットマシーンパワーユニット》は同じデュエル内でありながら異なる効果を持っていた。

コナミのゲーム作品において―
初期のゲームでは同名カードはデッキに40枚まで入れることができた。
特にDM1における《火炎地獄》はなんと5000ダメージであり、36枚以上このカードにすれば２ターンキルが可能である。
（ただし、DM1においては入手が困難なカードである。）
DM7では、イラストが違うなら４枚以上積む事ができた。
TAG FORCE 5では一部のシンクロモンスターと同名カードのダークシンクロモンスターが、TAG FORCE 6では機皇帝と同名カードのゲームオリジナル版が登場しており、２種類合わせて３枚までデッキに入れる事ができる。

デュエルリンクスでは、先にゲームオリジナルカードとして実装されたカードが後にOCG化された場合、そちらも実装するとゲーム版とOCG版が別々に存在する形となる。
2024年3月25日には、「効果が同じか異なるかに関わらず同名カードは３枚までしか投入できない」「カード名での１ターンに１度の制約は効果が異なれば別のカードとして同一ターンに使用できる」という処理で決定した旨が告知された。

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