忍者(にんじゃ)/Ninja

 混沌を制す者カテゴリ化された「忍者」と名のついたカード群。
 忍法と強い繋がりを持つカテゴリで、属するモンスターの半数以上は戦士族である。

  • 2022年現在、新規の忍者モンスターが登場しなかったのは第2期と第6期だけであり、かなり長期間に渡って定期的に強化を受けているカテゴリでもある。
    第11期にはDARKWING BLASTPHOTON HYPERNOVAと2弾続けて強化されていたり、アニメで複数シリーズに渡って【忍者】使いが現れたりと、人気の高さが窺える。
    • また、海外では「Ninja」は日本の歴史や文化の象徴として知名度・人気が高く、それを受けてかTCG発祥のカードも少なくない。

カード名に色を含む忍者

OCG最古の忍者である《青い忍者》など、カード名に色を含む忍者。
初期に登場した《青い忍者》《赤い忍者》《白い忍者》リバースモンスターであり、それを意識してかこの色忍者に関連するカード裏側守備表示に関連する効果や、リバースした場合に発動する効果を持つ。

「忍者マスター」と名の付いたモンスター

《忍者マスター SASUKE》《忍者マスター HANZO》《忍者マスター SAIZO》の3種が存在している。
特に《忍者マスター HANZO》《忍者マスター SAIZO》【忍者】におけるキーカードと呼べる性能を持っており、重要度が高い。

  • いずれも創作や歴史上において著名な忍者がモチーフとなっている。

『がんばれゴエモン』のキャラクターをモデルとする忍者

KONAMIが過去に販売していたゲーム作品の1つ『がんばれゴエモン』シリーズに登場するキャラクターをモデルとしたカード
《忍者義賊ゴエゴエ》《覆面忍者ヱビス》《女忍者ヤエ》がこれにあたる。
これらのモンスターは全て風属性であり、効果にも明確なシナジーがある。
また、それらよりかなり早くに登場した《忍者マスター SASUKE》にも、元ネタを同じくする意匠が見られる。

上記のどれにも当てはまらないOCGオリジナルの忍者

主にDARKWING BLASTから登場した忍者を指す。
共通したワードこそないものの、命名法則は「○の忍者−△△」で統一され、イラスト内に共通のシンボルが見られるなど、一種のシリーズカードとしてデザインされている。
裏側守備表示に関する効果を多く持ち、上記の「忍者マスター」や「色忍者」とも連携できるようになっている。
この内、レベル3以下のモンスター鳥獣族昆虫族獣族に設定されており、《忍法 変化の術》特殊召喚できる。
また、融合モンスターはいずれも「種族が異なる忍者2体」という融合素材と、それらをリリースして特殊召喚できる効果外テキストを共通して持つ。


アニメのキャラクターが使用した忍者

アニメシリーズを通して登場頻度が高いカテゴリであり(詳しくは後述)、アニメ出身のカードの数も多い。
「機甲忍者」「黄昏の忍者」などが該当し、特にこの2つのシリーズのモンスターには、忍者に関連する効果を持つものが多く存在する。
また、忍者をメインに使っていたわけではないが、使用カテゴリカードに「忍者」がいた例として、《超重忍者サルト−B》《超重忍者シノビ−A・C》が存在する。

  • ちなみに、《速攻の黒い忍者》は原作・アニメに登場した《速攻のブラック・ニンジャ》及び《速攻のブラック忍者》を由来とするカードだが、名前に色を含むため、上記の「色忍者」に含まれている節がある。
    なお、原作での《速攻のブラック・ニンジャ》(週刊少年ジャンプ1999年36号掲載の遊闘139初出・1999年8月16日発売)登場よりも《青い忍者》Vol.3・1999年5月27日発売)の方が登場が早い。

他のカテゴリにも属する忍者

「忍者」というモチーフ自体の汎用性の高さから、「カラクリ忍者」のように他のカテゴリの中に1体〜数体だけ忍者が存在しているケースも多数存在する。
それらも当然、忍者サポートは受けられるが、基本的には小ネタ程度であり実用的な混合デッキになることは少ない。

その他

  • 忍者(にんじゃ)」とは、鎌倉時代から江戸時代の日本で、主に大名や領主などに仕え、諜報や暗殺などを仕事としていたとされる者たちの事。
    隠密(おんみつ)」「御庭番(おにわばん)」とも呼称され、世間に広まるうちにその忍者像は有名になり凄腕の集団のような扱いになったが、実際の活動は地味なものが多かったとされる。
    また、忍者を当時「忍者」と呼称していた伝承や文献がなく、この呼称は昭和30年代の小説『風魔の小太郎』で用いられ普及したものとされている。
    それ以前は「(しの)び」と呼ばれており、「乱破」「透破」「」など様々な異名を持っていた。
    日本文化の象徴といえ海外でも高い人気を誇っており、このゲームでもTCG先行カードにこのカテゴリカードが多くみられる。
  • 原作・アニメにおいて―
    バトルシティ編のアニメオリジナル「舞vsマグナム」戦でマグナムが忍者モンスター主体のデッキを使っている。
    《忍者マスター・ショーグン》や《忍者コマンダー・カブキ》等、全てがアニメオリジナルの忍者モンスターだった。
    召喚時に「忍者ソルジャー」や「くノ一ソルジャー」を特殊召喚する効果等を持っており、その高い展開力で舞を苦しめた。
  • 非M&W系のゲームでも忍者モチーフのモンスターが登場している。
    原作・東映版ではカプセル・モンスター・チェスの「闇遊戯vsモクバ」戦で闇遊戯がカプセル・モンスター《イカニンジャ》を使用している。
    原作・アニメDMでD・D・D(ドラゴン・ダイス&ダンジョンズ)(アニメではD・D・M(ダンジョン・ダイス・モンスターズ))の「闇遊戯vs御伽」戦で闇遊戯が《速攻のブラック・ニンジャ》を使用している。
  • アニメZEXALでは「遊馬vs闇川」戦で闇川が「機甲忍者」と名のついたモンスター群を使用した。
    彼の使用した忍者や忍法カード名に英単語が含まれているのが大きな特徴である。
  • 上述の通り、アニメ3作品に渡りこのカテゴリ及び忍法を中心としたデュエリストが登場している。
    デッキの種類やモチーフがばらけやすい遊戯王アニメシリーズでは珍しいことであり、同様の事例としてはアマゾネスが存在する。
    ただし、使用カードイラストが共有されているあちらと異なり、こちらは使用カードイラストの世界観がほとんど共有されておらず、後述のカテゴリとして使われていないカードの存在もあり、同じ名前でありながら別のカテゴリと言える様な扱いになっている。
  • コナミのゲーム作品において―
    DM4のオリジナルモンスターに《からくり忍者・雷光》という機械族・雷魔族の忍者も存在する。
    能力は低く特殊な効果も持っていないが、機械族メインでデッキを組んでいるエスパー絽場が何枚か投入している。

関連リンク

―「忍者」と名のついたモンスター
 ※は「忍者」に関する効果を持つモンスター
 (エクストラデッキモンスター種族が示されていないものは全て戦士族。)
 (レベル別に見たリストは《忍法 分身の術》を参照)

―「忍者」に関する効果を持つカード

―「忍者」を素材に指定するカード

―その他のリンク

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