霊使(れいつか)い/Charmer

 ザ・シークレット・オブ・エボリューションカテゴリ化された「霊使い」と名のついたモンスター群。
 属するモンスターはいずれも魔法使い族であり、様々な関連カードも存在する。

一覧表

 以下は、このカテゴリに関連するカード一覧である。

  • ダルク・ライナはリンクモンスター憑依装着の登場が遅れたため、「四霊使い」と比較すると関連カードに大きな差があった。
    現在ではその差も埋まりつつあるが、未だに「大人状態」と使い魔の強化形態は登場していない。

霊使いモンスター

 大別するとレベル3モンスターレベル5モンスター(霊媒師)リンクモンスターの3種に分類される。

レベルモンスター(基本形態)

攻撃力500・守備力1500のリバースモンスターであり、それぞれの属性に対応した以下の共通する誘発効果を持つ。

(1):このカードがリバースした場合、
相手フィールドの○属性モンスター1体を対象として発動する。
このモンスターが表側表示で存在する間、そのモンスターのコントロールを得る。

コントロール奪取したモンスターシンクロ素材エクシーズ素材にすることで、相手モンスター除去しつつ更なる展開が可能。
ただし、低ステータス故に戦闘破壊されやすく、除去されるとコントロール奪取が解除されるので、《くず鉄のかかし》《和睦の使者》等で攻撃から守る必要がある。
また、《抹殺の使徒》を筆頭とするリバース除去には常に警戒したい。

レベルモンスター(霊媒師)

効果外テキストにより「霊使い」のカテゴリに属しており、攻撃力1850・守備力1500で統一され、以下の共通テキストを持つ。

このカード名はルール上「霊使い」カードとしても扱う。
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札からこのカードと○属性モンスター1体を捨てて発動できる。
(特定の条件を満たした)○属性モンスター1体をデッキから手札に加える。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は○属性以外のモンスターの効果を発動できない。
(2):自分の○属性モンスターが戦闘で破壊された時に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。

リンクモンスター

リンク2・攻撃力1850で統一されており、以下の共通するリンクマーカー召喚条件効果を持つ。

【リンクマーカー:左下/右下】
○属性モンスターを含むモンスター2体
このカード名はルール上「憑依装着」カードとしても扱う。
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手の墓地の○属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをこのカードのリンク先となる自分フィールドに特殊召喚する。
(2):L召喚したこのカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。
デッキから守備力1500以下の○属性モンスター1体を手札に加える。

関連カード

 直接的なサポートカード以外にも以下の関連カード・派生カードが存在する。
 これらはイラストカード名で明確な繋がりを匂わせており、一部は公式からも「霊使いの関連カード」として紹介されている。

憑依装着

 「レベル3霊使い」と「使い魔」の合体バージョンとでも言うべきイラストと性能である。
 詳細は当該ページを参照。

大人状態

 「霊使い」の成長後らしき姿。
 レベル4・攻撃力が800・守備力が1500で統一されており、以下の共通する効果を持つ。

このカードを除く自分フィールド上の○属性モンスター1体を生け贄に捧げる事で、
手札から○属性モンスター1体を特殊召喚する。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
この効果によって特殊召喚されたモンスターは、
「(同名カード)」が自分フィールド上から離れた場合破壊される。

 生け贄を必要とするものの、手札から対応する属性モンスター特殊召喚する起動効果を持つ。
 相手フィールドに依存しないので「レベル3霊使い」より即効性・汎用性に優れるが、自分モンスターを使う分ディスアドバンテージが目立つ。
 また自分相手に関係なく自身がフィールド離れるモンスターを失う点も変わらず、一長一短と言える。

  • この「大人状態」のみ頭身が上がり、画調が「霊使い」モンスター及び他の関連カードと明確に異なる。

霊術

 基本的には《○霊術−「○」》という命名法則を持つカードを指す。
 《大霊術−「一輪」》を除いて、全て通常罠かつ自分フィールドの特定の属性モンスター1体をリリースするコストがある。

使い魔

 霊使い憑依装着、及びその関連カードイラストに描かれたモンスターの総称。
 詳細は当該ページを参照。

その他

  • 属するカード自体はTHE LOST MILLENNIUMで登場していたが、正式なカテゴリになったのは《憑依解放》が登場した上記シリーズからである。
    初登場からカテゴリ化までに9年の時間を要したが、それ以前から紹介記事や公式書籍、ゲーム等で「霊使い」という名称は度々用いられていた。
  • 関連カードの充実からか馴染みの深さからか、「四霊使い」を示す際に「霊使い」と表現するケースも見られる。
    第2回スリーブ大投票では、投票時は「霊使い」だったが、発売決定時には「四霊使い」に変更されていた。
  • マスターガイド2では、最初に登場した4体の「霊使い」を「かわいい女の子」「可憐なる少女達」と紹介している。
  • 精霊使いとはファンタジー・ゲーム作品等において精霊を召喚し、使役する者のことを指す。
    精霊を使うという観点から、一部の作品ではシャーマンの一種として扱われる事もあり、その場合は巫女・交霊師等、和名で違う名称が付けられる事もある。
    前者は厳密に言えば召喚師の一部であり、その中でも精霊を呼び出し、主に契約を用いて従わせその力をふるう召喚師を指す。
    魔法使いの弟子となり修行を積むほか、先天的な才能や生まれついた境遇で直接契約することもある。
    後者については《霞の谷の祈祷師》参照。
  • 「霊使い」に共通するコントロール奪取効果は、「自らのものではないものを自分の元へと従わせ、使役する」という召喚師としての能力を表したものと類推され、この点では前者の精霊使いと言える。
    また、パートナーである使い魔と共に描かれたイラストからも、前者の印象を受ける。
    しかし、マスターガイド2の「パートナーと力を合わせる」「大地の守護者」等の解説文や、遊戯王オンラインでこのシリーズを使っていたNPCのデッキの名前「自然と共に…」等は、後者の精霊使いに近い。
    「憑依装着」はイラストを見るに「精霊(使い魔)を自身に憑依させ合体した状態」と類推され、シャーマニズムを連想させる点から後者の印象を受ける。
    ただし、英語名では「Familiar-Possessed(使い魔が憑依した)」となっており、対象を使い魔と明示している分前者に近いニュアンスと言える。
    なおファンタジー作品等では後者を複合したようなものも多く、その中でも邪悪性を持ち死霊を使役するものはネクロマンサーと呼ばれ区別される事もある。
  • 英語名の「Charmer」とは、「〜使い」「魔法使い」「魔導師」「魔術師」を意味すると同時に「魅力的な人」「人気者」「美女」を意味する。
  • WCS2008ではウィン、ヒータ、エリア、アウスがそれぞれ1月、2月、3月、4月の22日に「霊使い」が、23日に「憑依装着」が配信されている。
    他にこのような配信方法をされているのはのみである。
  • DUEL TERMINAL属性デッキで勝利した時の称号は、「大人状態」の肩書きを冠していた。
    現時点で「大人状態」が登場していない2人については、光属性は「閃光の」、闇属性は「漆黒の」という肩書きになっていた。
  • マスターデュエルに存在するイベントデュエル「アトリビュート4」(詳細はこちら)のキャッチコピーは、「荒ぶれ!逆巻け!燃え盛れ!吹き荒れろ!万物を構成せしエレメント!」と「大人状態」の肩書きを意識したと思われるものとなっている。
  • その他の商品展開―
    人気の高さ故にシリーズ単位で商品が発売される事も多い。
    2023年から2024年にかけては、OCG25周年を記念してコトブキヤから「四霊使い」のフィギュアが発売された。
    4人のポーズはいずれも《憑依覚醒》の構図が採用されている。
    また、同年にはドン・キホーテとのコラボ商品(こちら参照)も発売された。

関連リンク

―「霊使い」と名のついたモンスター

―「霊使い」に関する効果を持つカード

―その他のリンク

――霊術

――大人状態

FAQ

《地霊使いアウス》以下「霊使い」について

Q:《光霊使いライナ》《地霊使いアウス》コントロールを得たモンスター対象にとり続けますか?
A:対象にとり続けます。(17/02/10)

Q:「霊使い」のリバース効果によって相手モンスターコントロール奪取しました。
  その後、何らかの理由でその「霊使い」が相手コントロールとなった場合、自分コントロールとなっていたモンスターはどうなりますか?
A:効果発動した「霊使い」が自分フィールド表側表示で存在する限り、対象となっていたモンスターは「霊使い」のリバース効果発動したプレイヤーコントロールとなります。(09/06/06)

Q:《光霊使いライナ》《地霊使いアウス》効果コントロールを得たモンスター属性が、《DNA移植手術》によって変更されました。
  このモンスターコントロールはどうなりますか?
A:すでに効果適用されているため、コントロールは戻りません。(17/02/10)

Q:《光霊使いライナ》《地霊使いアウス》効果によりコントロールを得た後、《月の書》でそのモンスター裏側守備表示にしました。
  奪ったモンスターコントロールはどうなりますか?
A:モンスターコントロールは得た状態のままとなります。(17/02/10)

Q:「霊使い」の効果によりコントロールを得た後、「霊使い」をエクシーズ素材にしました。
  奪ったモンスターコントロールはどうなりますか?
A:コントロールが変更されていたモンスターは、元々の持ち主フィールドに戻ります。(13/11/14)

Q:自分発動した「霊使い」の効果で、相手モンスターコントロールを得ました。
  そのモンスター《亜空間物質転送装置》効果で一時的に除外しました。
  エンドフェイズ時に戻ってくるモンスターコントロールはどちらになりますか?
  また、《ゼンマイラビット》自身の効果の場合はどうなりますか?
A:除外された時点で、コントロールを得る効果適用されなくなります。
  そのモンスター自分フィールドへ戻った後、ただちに相手フィールドに戻ります。(15/01/15)

Q:セットされた「霊使い」が攻撃されリバースする際、数値で負けていて戦闘破壊が確定している場合、どの様な処理になりますか?
A:誘発効果によって対象モンスターコントロールを得てダメージステップ終了時に「霊使い」がフィールド離れた際に、コントロールを得ていたモンスター相手フィールドに戻ります。
  《光霊使いライナ》《地霊使いアウス》ともに同じです。(17/02/01)

Q:「霊使い」の効果発動チェーンして《月の書》発動されました。
  この場合どのような処理になりますか?
  また、相手《トロイボム》発動できますか?
A:どの「霊使い」でもコントロールを得る事はできません。(13/02/03)

Q:「霊使い」の効果によりコントロールを得た後、《皆既日蝕の書》でそのモンスターと「霊使い」を同時に裏側守備表示にしました。
  奪ったモンスターコントロールはどうなりますか?
A:モンスターコントロールは得た状態のままとなります。(14/03/16)

Q:《DNA移植手術》によって地属性にしたモンスター《地霊使いアウス》効果によりコントロールを得た後、《月の書》でそのモンスター裏側守備表示にしました。
  奪ったモンスターコントロールはどうなりますか?
A:モンスターコントロールは得た状態のままとなります。(14/03/16)

Q:「霊使い」のリバース効果によって相手モンスターコントロールを得るとき、効果処理時自分モンスターゾーンが埋まっていた場合どうなりますか?
A:効果対象となったモンスター破壊されます。(15/06/14)

Q:《光霊使いライナ》テキストが「このモンスター表側表示で存在する間」に変わっていますが、コントロールを得た後で効果無効化された場合にコントロールは戻りますか?
  (《ヨコシマウマ》《No.45 滅亡の予言者 クランブル・ロゴス》等と同じテキスト
A:その場合でも、既に適用されている効果無効にされず、自身がモンスターゾーン表側表示存在する間、コントロールを得ている状態になります。(17/01/26)
  《地霊使いアウス》でも同様です。(17/02/01)

Q:《D−HERO Bloo−D》効果無効になっている《RR−アルティメット・ファルコン》《闇霊使いダルク》効果によりコントロールを得ました。
  こちらのフィールドに来た時点で《RR−アルティメット・ファルコン》の「効果を受けない効果が有効になりますが《RR−アルティメット・ファルコン》コントロールはどうなりますか?
A:調整中(16/11/24)

《地霊術−「鉄」》以下「霊術」について

Q:「霊術」の発動コストとして、自分フィールド裏側表示で存在する指定された属性モンスターリリースする事はできますか?
A:はい、裏側表示の指定された属性モンスターリリースして発動する事ができます。

Q:「霊術」を《おとり人形》の効果強制発動された場合、カードの効果を処理しますか?
A:はい、コストを払って効果を処理します。
  「霊術」を発動する際にコストとしてリリースするモンスター自分フィールド表側表示で存在していない場合、発動に失敗した事になり破壊されます。
  また、コストが存在している場合でも、自分デッキが1枚以下の際に《闇霊術−「欲」》発動されるなど、効果処理が行えない場合は発動タイミングの正しくない罠カードとして無効化され破壊されます。(13/01/24)

《憑依装着−アウス》以下「憑依装着」については憑依装着を参照

《荒ぶるアウス》以下「大人状態」について

Q:「大人状態」の効果分類は何ですか?
A:起動効果です。(14/08/04)

Q:この効果特殊召喚したモンスターに対し、《リビングデッドの呼び声》のように対象を取り続けますか?
A:この効果対象をとる効果ではなく、取り続ける事もありません。(15/06/29)

Q:このカードもしくは特殊召喚したモンスター裏側表示になった場合、その情報はどうなりますか?
A:特殊召喚したモンスターが一度裏側守備表示になった後に再度表側表示になった場合、その後自身が破壊されても特殊召喚されたモンスター破壊されず、フィールドに残り続けます。(13/02/10)

Q:「大人状態」のコントロール相手に移った場合、このカードの効果特殊召喚されたモンスター破壊されますか?
A:破壊されません。(10/08/31)

Q:特殊召喚効果チェーンして《エネミーコントローラー》発動し「大人状態」をリリースした場合、その後特殊召喚されるモンスター破壊されますか?
A:破壊されません。(14/08/04)

Q:この効果モンスター特殊召喚し、以下の行動を行って、もしくは行った事によりフィールドから離しました。
  特殊召喚したモンスターはどうなりますか?
A:《禁じられた聖杯》無効にした場合、無効にされた後でも「大人状態」がフィールドから離れた時点で破壊されます。(15/06/22)
  《スキルドレイン》無効にした場合、無効にされた後でも「大人状態」がフィールドから離れた時点で破壊されます。(15/06/22)
  《冥界の魔王 ハ・デス》戦闘破壊された場合、その時点で破壊されます。(15/06/22)
  「大人状態」のカード名を得た《ファントム・オブ・カオス》が離れた場合、その時点で破壊されます。(15/06/22)
  《ヒーロー・マスク》カード名を変更した場合、その時点でフィールドから離れた扱いではないため、破壊されません。(15/06/22)
  エクシーズ素材にした場合、フィールドから離れた扱いではないため破壊されません。(15/06/22)

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