*《&ruby(となり){隣};の&ruby(しばか){芝刈};り/That Grass Looks Greener》 [#top]
 通常魔法(準制限カード)
 (1):自分のデッキの枚数が相手よりも多い場合に発動できる。
 デッキの枚数が相手と同じになるように、自分のデッキの上からカードを墓地へ送る。

 [[レイジング・テンペスト]]で登場した[[通常魔法]]。~
 [[相手]]の[[デッキ]]と同じ枚数になるように[[デッキ]]の[[カード]]を[[墓地へ送る]][[効果]]を持つ。~

 [[お互い]]の[[デッキ]]状況次第では驚異的な枚数の[[墓地肥やし>墓地を肥やす]]を狙える[[カード]]である。~
 即効性があり次の展開に繋げやすい[[通常魔法]]という点も相まって、[[墓地アドバンテージ]]を重視する[[デッキ]]での使い勝手は非常に良い。~

 この[[カード]]を使う上で必須となるのは、[[デッキ]]枚数を通常より多くしておく事である。~
 [[自分]]の[[デッキ]]が60枚、[[相手]]が40枚[[デッキ]]であれば、一挙に20枚もの[[墓地肥やし>墓地を肥やす]]を行う事ができる。~
 [[デッキ]]枚数を増やすことでこの[[カード]]自身を引き当てる[[確率]]が下がるという欠点はあるが、一番使いたい初手で[[発動]]するためには[[デッキ]]枚数増加は不可欠である。~
 [[手札]]を犠牲にしてでも[[墓地肥やし>墓地を肥やす]]さえ行えれば勝てる、という[[デッキ]]であれば、[[《左腕の代償》]]で[[サーチ]]するのが望ましい。~
 特に[[墓地]]の[[カード]]だけで十分に戦える[[【インフェルノイド】]]とは相性が良く、[[《名推理》]]や[[《モンスターゲート》]]と並ぶ[[墓地アドバンテージ]]を得られる[[カード]]となる。~
 [[墓地]]の[[魔法カード]]を活用する[[閃刀姫]]とも相性が良く、この[[カード]]で[[墓地を肥やす]]ことを軸とするのが[[【芝刈り閃刀姫】>【閃刀姫】#variation1]]である。~
 [[墓地]]の[[魔法カード]]を活用する[[閃刀姫]]とも相性が良く、この[[カード]]で[[墓地を肥やす]]ことを軸とするのが[[【芝刈り閃刀姫】>【閃刀姫】#Grass]]である。~

 [[サーチ]]や[[リクルート]]、[[墓地肥やし>墓地を肥やす]]を多用し、高速で[[デッキ圧縮]]を行う[[デッキ]]が[[相手]]なら、この[[カード]]による[[墓地肥やし>墓地を肥やす]]枚数は更に増える。~
 自らの[[デッキ]]枚数を削る[[ライトロード]]や[[《強欲で貪欲な壺》]]を使う[[デッキ]]は絶好のカモである。~
 特に後者は幅広い[[デッキ]]で多用されており、遭遇する機会は多い。~
 ただし[[相手]]が[[デッキ]]を[[回転]]させ[[デッキ]]枚数が減ったということは、[[相手]]の迎撃態勢が十分整ったということでもある。~
 無理に[[相手]]の[[デッキ]]が減るのを待つよりは、使える時に使っておくくらいの感覚で居たほうが良いだろう。~

 もちろん、この[[カード]]が必ず引ける訳ではないので、[[墓地肥やし>墓地を肥やす]]をこの[[カード]]に依存しすぎるのはリスクが高い。~
 [[《左腕の代償》]]で[[サーチ]]できる[[《名推理》]]など、他の[[墓地肥やし>墓地を肥やす]]手段を併用するのが望ましい。~

 引けない場合のサブプランとして[[《離世召人形》]]の採用を考慮するのも悪くないだろう。~
 あちらも[[自分]]の[[デッキ]]枚数を増やすことに意味がある[[効果]]を持ち、この[[カード]]を発動した後でも何かしらの素材要員として活用できる点から共存は難しくない。~

-この[[カード]]自身の採用枚数について。~
[[効果]]の関係上、1度使えば以降の[[お互い]]の[[デッキ]]枚数はほぼ同数のままなので、[[手札]]に複数枚来た場合2枚目以降は高確率で[[腐る]]。~
しかし、この[[カード]]を採用する[[デッキ]]のほとんどはこの[[カード]]を2枚積み(無制限の頃は3枚積み)しており、2枚目以降が[[腐る]]リスクを考え枚数を減らすという選択肢はまずない。~
しかし、この[[カード]]を採用する[[デッキ]]のほとんどはこの[[カード]]を最大枚数まで投入しており、2枚目以降が[[腐る]]リスクを考え枚数を減らすという選択肢はまずない。~
この[[カード]]のために60枚[[デッキ]]を組んだのに、肝心のこの[[カード]]を引き当てなければ無意味だからである。~

-弱点は同じ60枚[[デッキ]]に出会った場合である。~
この[[カード]]は完全に[[腐って>腐る]]しまい、大量の[[墓地肥やし>墓地を肥やす]]を行うことが前提の動きも取れなくなる。~
ただし、現環境における60枚[[デッキ]]とはこの[[カード]]を利用した[[デッキ]]であり、相手のこの[[カード]]も同様に[[腐る]]ので、一方的に不利になるという事はないだろう。~
ただし、現[[環境]]における60枚[[デッキ]]とはまず間違いなくこの[[カード]]を利用した[[デッキ]]であり、[[相手]]のこの[[カード]]も同様に[[腐る]]ので、一方的に不利になるという事はないだろう。~

-[[《死霊の誘い》]]は天敵。~
相手に[[チェーン]]して[[発動]]されると、[[墓地へ送る]]枚数によっては壊滅的な[[ダメージ]]を受けてしまう事となる。~
--とは言え20枚だとしても(この[[カード]]の分を含めて)6300[[ダメージ]]であり、初期[[ライフポイント]]なら一撃で負ける事はない。~
[[相手]]に[[チェーン]]して[[発動]]されると、[[墓地へ送る]]枚数によっては壊滅的な[[ダメージ]]を受けてしまうこととなる。~
--一応、20枚分であれば(この[[カード]]の分を含めて)6300[[ダメージ]]であり、初期[[ライフポイント]]なら一撃で負けることはない。~
莫大な[[墓地アドバンテージ]]を得られれば、その後に[[除去]]し、さらに[[1ターンキル]]や[[制圧]]などの勝ちきれる盤面を整える事も可能だろう。~
ただし、60枚[[デッキ]]が見えた段階で[[相手]]は[[《死霊の誘い》]]の[[ダメージ]]を増やすため[[自分]]の[[デッキ]]枚数を減らし[[デッキ]]枚数差を広げにかかるのは必至であり、8000[[ダメージ]]前後に届く可能性は充分考えられる。~

-この[[カード]]を[[発動]]する場合、ほとんどの場面でお互いの[[デッキ]]枚数の[[確認]]をすることになるが、数え間違いなどのトラブルには注意したい。~
[[デッキ]]枚数の数え方については[[デッキ]]を参照のこと。~

-このゲームは「[[デッキ]]枚数は40枚に近いほうが良い」というのが基本とされている。~
(「[[確率]]」のページでも説明されているが、[[デッキ]]枚数が多いほど望むカードを引く[[確率]]が下がるため)~
(「[[確率]]」のページでも説明されているが、[[デッキ]]枚数が多いほど望む[[カード]]を引く[[確率]]が下がるため)~
[[サーチ]]や[[リクルート]]を多く[[積む]][[デッキ]]でもおおよそ45枚程度に収めるのが普通であり、リミット一杯の60枚[[デッキ]]というのは一部の[[ファンデッキ]]以外ではまずお目にかかれないものであった。~
しかし、この[[カード]]の登場以降、[[【芝刈りノイド】>【インフェルノイド】#decktype1]]などの60枚[[デッキ]]が[[環境]]で一定の成果を残すようになっている。~
しかし、この[[カード]]の登場以降、[[【芝刈りノイド】>【インフェルノイド】#Grass]]などの60枚[[デッキ]]が[[環境]]で一定の成果を残すようになっている。~
ある意味、遊戯王[[OCG]]の既成概念を打ち破った革命的な[[カード]]と言えるだろう。~
--マスターデュエルのTips(プレイヤーに有益な情報を与える一言コメント)においても、「[[デッキ]]は40枚または60枚にするのがよい」という旨のTipsが存在する。~
//おそらく「基本概念」は誤用。「固定観念」と迷いましたが「既成概念」が意味的には正しいかと

-[[【芝刈りノイド】>【インフェルノイド】#decktype1]]として結果を残したためか、海外では[[17/06/12>海外の禁止・制限カード/2017年6月12日]]で[[制限カード]]に指定された。~
上記の通り[[デッキ]]枚数を多くしてこそ意味がある[[カード]]なので、投入枚数が減る影響は通常の[[カード]]以上に大きいと言えた。~
それでも[[墓地アドバンテージ]]を重視する[[デッキ]]では[[パワーカード]]として扱われ、採用率が高かったためか、[[18/05/21>海外の禁止・制限カード/2018年5月21日]]では遂に[[禁止カード]]にまで指定されている。~
[[OCG]]でも[[18/10/01>リミットレギュレーション/2018年10月1日]]にて[[準制限カード]]に規制された。~
-高速で[[デッキ圧縮]]を行う[[相手]]との遭遇を見越し、40枚に近い枚数の[[デッキ]]であってもこの[[カード]]を[[サイドデッキ]]に採用し[[後攻]]からの使用を狙う例がみられる。~

-[[環境]]では主に[[【芝刈りノイド】>【インフェルノイド】#Grass]]として結果を残したためか、[[OCG]]では[[18/10/01>リミットレギュレーション/2018年10月1日]]に[[準制限カード]]に規制された。~
上記の通り[[デッキ]]枚数を多くしてこそ意味がある[[カード]]なので、投入枚数が減る影響は通常の[[カード]]以上に大きいと言える。~

--規制の厳しい海外では[[17/06/12>海外の禁止・制限カード/2017年6月12日]]の時点で[[制限カード]]に指定された。~
それでも[[墓地アドバンテージ]]を重視する[[デッキ]]では[[パワーカード]]として扱われ、採用率が依然として高かったためか、[[18/05/21>海外の禁止・制限カード/2018年5月21日]]では遂に[[禁止カード]]にまで指定されている。~
暫くはその地位に留まっていたが、6年後の[[24/09/02>海外の禁止・制限カード/2024年9月2日]]にて[[制限復帰]]している。~


-[[カード名]]は「隣の芝生は青い」ということわざと「芝刈り」を合わせたものだろう。~
隣の芝生は青いとは「実際には似たようなものでも、自分が持っているものより他人のものの方が良いものに見える」という意味である。~
--[[イラスト]]では[[《成金ゴブリン》]]の家の庭で[[《除草獣》]]が[[《ウィード》]]を追い回している。~
奥に見える捻じ曲げられた鉄柵を見るに、隣の綺麗な屋敷に居た[[《除草獣》]]が、刈るべき草を求めて草の伸び切った[[《成金ゴブリン》]]邸に侵入してきたようである。~
マスターガイド6によると背景の豪邸にかつて暮らしていたとの事。~

--この[[カード]]は[[自分]]の[[デッキ]]が多いことを「自宅の芝が伸びている」、[[相手]]の[[デッキ]]が少ないことを「隣家の芝がよく刈り込まれている」事にたとえ、[[隣>相手]]と同程度に[[芝>デッキ]]を[[刈り込む>墓地を肥やす]][[効果]]となっている。~

--[[英語名]]は「隣の芝生は青い」の直訳に近い。~

-原作・アニメにおいて―~
アニメVRAINS第25話に登場したSNSの画面上に「芝刈り[[推理>《名推理》]][[ライホウ>《氷結界の虎将 ライホウ》]]」というハンドルネームの人物が確認できる。~
同シーンでは多数のネットユーザーがSOLテクノロジー社の北村セキュリティ部長を散々中傷しているが、「芝刈り[[推理>《名推理》]][[ライホウ>《氷結界の虎将 ライホウ》]]」は北村を攻撃しておらず、女性型AIデュエリスト部隊の開発を要求している。~

-コナミのゲーム作品において―~
デュエルリンクスでは[[デッキ]]枚数が20〜30枚([[スキル>スピードデュエル]]による初期枚数の水増しを除く)であるため[[墓地肥やし>墓地を肥やす]]の枚数が半分になるが、代わりに初手に握れる確率が高くなっている上に[[スキル>スピードデュエル]]で更に確率が上がる。~
デュエルリンクスでは[[デッキ]]枚数が20〜30枚([[スキル>スピードデュエル]]による初期枚数の水増しを除く)であるため[[墓地肥やし>墓地を肥やす]]の枚数が半分になるが、代わりに初手に握れる[[確率]]が高くなっている上に[[スキル>スピードデュエル]]で更に[[確率]]が上がる。~
登場当初はこの[[カード]]による[[墓地アドバンテージ]]を活用した[[【魔導書】]]・[[【デーモン】]]・[[【ジェムナイト】]]等が注目される程度だったが、[[不知火]]の登場で一変する。~
この[[カード]]を使用後に[[墓地]][[シンクロ>シンクロ召喚]]や[[《炎渦の胎動》]]+[[《不知火の宮司》]]で[[制圧]]する[[【芝刈り不知火】>【不知火】]]が[[環境]]で活躍。~
この[[カード]]を使用後に[[墓地]][[シンクロ>シンクロ召喚]]や[[《炎渦の胎動》]]+[[《不知火の宮司》]]で[[制圧]]する[[【芝刈り不知火】>【不知火】]]が[[環境]]で活躍。~
それにより[[デッキ]]枚数がある程度多くても戦える[[【霊獣】]]・[[【サンダー・ドラゴン】]]・[[【エレメント召喚獣】>【エレメントセイバー】#Invoked]]等が[[デッキ]]枚数を25〜30枚にする等、[[環境]]に無視できない影響を与えた。~
さらにスキル「魔法の使い手」を使うことで高[[確率]]で初期[[手札]]に用意することも可能となり、「この[[カード]]を[[ドロー]]するだけで勝利に近づきすぎる」という理由により20/03/24にてLIMIT1に指定された。~
しかしそれでもなお、[[発動]]成功時の優位性は確たるものであり、増えた[[カード]]プールで[[【芝刈りウィッチクラフト】>【ウィッチクラフト】]]や新たな型となった[[【芝刈り不知火】>【不知火】]]がゲーム内イベント「KCカップ」で結果を残す。~
そうした状況を踏まえ、「この一枚で勝利を確信できるほどに有利な状況を作り出せる」として、遂に20/10/14より[[《デビル・フランケン》]]と共に同ゲーム初の[[禁止カード]]となった。~


--マスターデュエルでは[[【エルドリッチ】]]・[[【シャドール】]]・[[【アダマシア】]]などで用いられ、特に[[【アダマシア】]]は[[環境]]上位で活躍していた。~
[[《ブロックドラゴン》]]が23/01/10に[[制限カード]]に指定されたことで40枚構築が主流となり、[[【アダマシア】]]での利用価値は下がったものの、結局この[[カード]]自身も23/02/06より[[準制限カード]]に指定された。~
その後は[[《現世と冥界の逆転》]]関連[[カード]]や[[ティアラメンツ]]、[[地属性]][[モンスター]]等相性の良い[[カード]]が実装されたこともあってか23/09/01にて[[制限カード]]に[[制限強化]]された。~


**関連カード [#card]

―[[イラスト]]関連
-[[《ウィード》]]
-[[《除草獣》]]

-[[《成金ゴブリン》]]
-[[《増草剤》]]

**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]

-[[【芝刈りワイト】>【ワイト】#decktype1]]
-[[【芝刈りノイド】>【インフェルノイド】#decktype1]]
-[[【芝刈り閃刀姫】>【閃刀姫】#variation1]]
-[[【60枚リンクユニオン】>【ABC】#decktype3]]
-[[【芝刈りワイト】>【ワイト】#Grass]]
-[[【芝刈りノイド】>【インフェルノイド】#Grass]]
-[[【芝刈り閃刀姫】>【閃刀姫】#Grass]]
-[[【60枚リンクユニオン】>【ABC】#Grass]]

**収録パック等 [#pack]
-[[レイジング・テンペスト]] RATE-JP066 &size(10){[[Super]],[[Secret]]};
-[[RARITY COLLECTION −20th ANNIVERSARY EDITION−]] RC02-JP041 &size(10){[[Super]],[[Secret]],[[Collectors]]};

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