*《&ruby(デステニーヒーロー){D−HERO}; &ruby(ブルーディー){Bloo−D};/Destiny Hero - Plasma》 [#b167ac19]
 効果モンスター
 星8/闇属性/戦士族/攻1900/守 600
 このカードは通常召喚できない。
 自分フィールド上に存在するモンスター3体を
 生け贄に捧げた場合のみ特殊召喚する事ができる。
 相手モンスター1体を指定してこのカードに装備する
 (この効果は1ターンに1度しか使用できず、 
 同時に装備できるモンスターは1体のみ)。
 このカードの攻撃力は、装備したモンスターの攻撃力の半分の数値分アップする。
 このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、
 相手フィールド上に表側表示で存在する効果モンスターは全て効果が無効化される。

 [[「遊戯王デュエルモンスターズ WORLD CHAMPIONSHIP 2007」攻略本 付属カード>書籍付属カード#a1c64c84]]で登場した[[闇属性]]・[[戦士族]]の[[特殊召喚モンスター]]。~
 [[D−HERO]]の一体であり、[[相手]][[モンスター]]を[[吸収]]し[[攻撃力]]を強化する[[起動効果]]、[[相手]][[フィールド]]上にいる[[モンスター]]の[[効果]]を[[無効]]にする[[永続効果]]を持つ。~
 [[《Dragoon D−END》]]の[[融合素材]]である。~

 フィールドに展開するには3体の[[生け贄]]を必要とするため、通常の[[デッキ]]では[[特殊召喚]]に手間がかかる。~
 しかし、[[生け贄]]は[[《スケープ・ゴート》]]等の[[トークン]]でも可能なため、これらを利用すれば簡単に[[特殊召喚]]できる。~
 [[三邪神]]とは違い[[特殊召喚]]であり、[[通常召喚]]の権利を使用することなく展開できるため、3体の[[生け贄]]を必要とする[[モンスター]]の中では非常に扱いやすい部類に入る。~

 [[《D−HERO ディアボリックガイ》]]・[[《E・HERO エアーマン》]]の[[モンスター効果]]により、[[手札]]2枚の消費で[[特殊召喚]]できる場合もある。~
 また、[[【アンデット族】]]などの展開力のある[[デッキ]]では[[特殊召喚]]も比較的簡単であるため、この[[カード]]の採用も考えられる。~
 [[《トーチ・ゴーレム》]]の[[効果]]を使い、[[トーチトークン]]を[[コスト]]に[[特殊召喚]]するのもよい。~
 [[特殊召喚]]扱いなので[[《トーチ・ゴーレム》]]の[[誓約効果]]を受けず、さらに[[特殊召喚]]後に[[相手]][[フィールド]]上の[[《トーチ・ゴーレム》]]を装備すれば即座に[[攻撃力]]3400となる。~

 [[相手]][[モンスター]]を[[吸収]]する[[効果]]は非常に強力で、[[相手]][[モンスター]]1体を確実に[[除去]]できる。~
 [[吸収]]する[[モンスター]]の[[表示形式]]を問わない点も長所の一つとなっている。~
 [[攻撃力]]を得る[[効果]]は[[相手]]に依存するので、副次的効果と見ておいた方がよいだろう。~
 状況によっては、3000以上の[[攻撃力]]になることもある。~

 それ以上に強力と言えるのは、[[相手]][[モンスター]]の[[効果]]を[[無効]]にしてしまう[[永続効果]]だろう。~
 [[《スキルドレイン》]]と違い、対象は[[相手]][[モンスター]]のみであるため、[[自分]]は一方的に[[モンスター]][[効果]]を使える。~
 [[除去]]を「[[帝]]」に頼る[[【帝コントロール】]]には脅威となり、投入率が高い[[《N・グラン・モール》]]・[[《異次元の女戦士》]]等でも[[除去]]できない。~

 [[《E・HERO エアーマン》]]や[[《幻銃士》]]を用いることで[[特殊召喚]]時の[[ディスアドバンテージ]]を最小限に抑えつつ[[フィールド]]を制圧し、[[《亜空間物質転送装置》]]を絡めることで更なる[[アドバンテージ]]を取れる事に注目した[[デッキ]]が[[【Bloo−D】]]である。~

 難点としては[[相手]][[フィールド]]上に[[表側表示]]の[[モンスター]]が存在しない場合や装備している[[モンスター]]を[[破壊]]されると力を発揮できない点。~
 [[守備力]]も低く、[[《月の書》]]・[[《エネミーコントローラー》]]・[[《重力解除》]]等の[[表示形式]]変更に弱い。~
 また、[[モンスター効果]]を[[無効]]にするため、[[《神獣王バルバロス》]]他、[[相手]]の[[デメリット]][[アタッカー]]を有利にしてしまう。~
 [[《死霊騎士デスカリバー・ナイト》]]・[[《ならず者傭兵部隊》]]等、自身を[[コスト]]で[[生け贄]]にして[[発動]]する[[効果]]は[[無効]]化できず、[[破壊]]される事もある。~
 この[[カード]]で[[無効]]化することができない[[モンスター効果]]は[[《スキルドレイン》]]と同じである(当該ページ参照)。

-[[装備カード]]状態の[[モンスター]]は、[[装備魔法]]扱い。~
[[破壊]]するには[[モンスター除去]]ではなく[[魔法・罠除去]]を用いる必要があり[[モンスター]]としての[[効果]]は[[適用]]されない。

-[[相手]][[モンスター]]を[[装備カード]]とするのは[[起動効果]]であり、[[対象をとる効果>対象をとる(指定する)効果]]。~
自身の[[攻撃力]]を上昇させるのもこの[[効果]]と一連の[[効果]]である。(09/10/27)~
この[[装備カード]]は「この[[カード]]の持つ[[効果]]で装備している」ため、[[《移り気な仕立屋》]]で別の[[モンスター]]に移すことはできない。~
また、[[《スキルドレイン》]]などで[[効果]]を失った場合は装備を維持することができず[[装備カード]]は[[墓地]]に送られる。~

--この[[カード]]の[[装備カード]]にする[[効果の発動]]に[[チェーン]]して[[《月の書》]]や[[《サンダー・ブレイク》]]などを[[発動]]して[[効果解決時]]にこの[[カード]]が[[破壊]]されていたり[[裏側表示]]になった場合は、その[[効果]]の[[対象]]に選択された[[相手]][[モンスター]]は[[相手]]の[[モンスターカードゾーン]]から[[墓地]]へ送られる。

--[[《サクリファイス》]]と同様に[[裏側表示]]の[[モンスター]]を装備した場合、[[ステータス]]の上昇値は0である。~
[[攻撃力]]が「?」や「0」の[[モンスター]]を装備した場合もまた同様となる。~
一方[[ユニオン]]や[[《サクリファイス》]]、[[サイバー・ダーク]]のような[[装備カード]]を身代わりとする能力は持たないので[[戦闘破壊]]されるのを回避する事はできない。~
そのため、[[《強制終了》]]との相性が非常に良く[[装備カード]]を[[墓地]]に送れば[[バトルフェイズ]]を終了させつつこの[[カードの効果]]を使える機会も出てくる。

-[[相手]][[フィールド]]上の[[モンスター]]を[[無効]]にする[[永続効果]]について。~
[[相手]][[モンスター]]限定の[[《スキルドレイン》]]とほぼ同じである。

--[[相手]][[モンスター]]の[[永続効果]]を[[無効]]化する。

--[[発動]]をさせない[[効果]]ではない。~
[[効果解決時]]に[[フィールド]]上にいる[[モンスター]]の[[効果]]処理を[[チェーン]]を作らず[[無効]]化する。

--[[フィールド]]で[[発動]]する[[モンスター効果]]でも、その[[モンスター]]が[[効果解決時]]に[[フィールド]]上に[[表側表示]]で存在しない場合、その[[効果]]は[[無効]]にはならない。~

-この[[カードの名前]]は「Blood(血)」と引っ掛けてある。~
「青」を意味する「ブルー」の綴りは「blue」なので、誤解しないように。~
さらに「blue blood」とは貴族の血統という意味である。~
「遊戯王デュエルモンスターズ WORLD CHAMPIONSHIP 2007 攻略本」にてこの[[カード]]主軸の[[デッキ]]レシピが紹介されているが、そこには「蒼き[[D−HERO]]」と書かれている。~
「blue」と「bloo」を引っ掛けているのだろう。~
//シャレ的な意味で。~

--なお、英語名の「plasma」は「電離した気体(固体・液体・気体とは異なる第4の物質)」という物理化学での意味が良く知られているが、この場合は日本名を考えると生物化学での「血漿(けっしょう)」だろう。~
血漿とは、血液に含まれる液体成分の一つである。~
「blood」を直接連想させないためだろう。

-ジャンプフェスタ2007で「OCG化して欲しい[[カード]]」のナンバー1に入っていた。~
(Vジャンプ3月号小冊子参照)~
「[[マスターガイド2>書籍付属カード#u27ba37e]]」によればそれが由縁でOCG化されたらしい。~

-DSのWCS2007は2007年初頭の発売なのだが、この[[カード]]が付属していた攻略本は2008年の7月頃まで増刷されている。~
裏を返せば、多くの人がこの[[カード]]を目当てに購入したという事になる。~
また、この[[カード]]を[[絶版]]にしてしまうと[[《Dragoon D−END》]]の[[融合召喚]]ができなくなるためという理由もあるのだろう。

-度々再販されたためか、発売の時期によって[[イラスト]]の色彩に若干の変化がある。

-原作・アニメにおいて―~
アニメGXにおいて「究極の[[D>D−HERO]]」と呼ばれている。~
エドの父親が作った[[カード]]なのだが、破滅の光が取り付いたこの[[カード]]をDDがエドの父を殺害(英語版では誘拐)し強奪していた。~
この[[カード]]が[[デュエル]]で初登場したのは「ドクター・コレクターvsチャンピオンDD」戦だが、この時は[[効果]]も名前も不明だった。~
そして、その直後に行われた「エドvsDD」戦で正式に登場。~
[[デュエル]]終了後にエドの手へと渡り、後の[[デュエル]]では切り札として活躍している。~
[[攻撃]]名は「ブラッディ・フィアーズ」、[[効果]]名は「クラプティ・ブラッド」。~
~
アニメ版の[[効果]]は、以下の通り。~
《D−フォース》と一組で[[効果]]を発揮する[[カード]]だった。
 《D−HERO Bloo−D》
 効果モンスター
 星8/闇属性/戦士族/攻1900/守 600
 このカードは通常召喚できない。
 3体の生け贄を捧げる事で特殊召喚する事ができる。
 相手モンスター1体を指定してこのカードに装備する
 (この効果は1ターンに1度しか使用できず、
 同時に装備できるモンスターは1体のみ)。
 このカードの攻撃力に装備したモンスターの攻撃力の半分を加える。
 また、装備したモンスターのモンスター効果を得る。
 「D−フォース」が自分のデッキの一番上に表側表示で存在するとき、
 相手フィールド上に表側表示で存在する効果モンスターは
 全て効果が無効化される。
 さらに、自分フィールド上のカードを対象とする
 相手の魔法・罠カードの発動と効果を無効にし破壊する。
-~
 《D−フォース》
 通常魔法
 このカードを表側表示でデッキの一番上に置く。
 このカードが自分のデッキの一番上に表側表示で存在する時、
 自分のドローフェイズにドローする事はできない。

--「ドクター・コレクターvsチャンピオンDD」戦では上記の[[効果]]を考慮すると、[[特殊召喚]]後に[[《コスモクイーン》]]を[[吸収]]して[[攻撃力]]を3350へアップさせ[[ロック]]を突破。~
その後[[《拷問車輪》]]を[[無効]]にして[[《黒魔導師クラン》]]へ[[攻撃]]し、[[《次元融合》]]の[[コスト]]で[[ライフポイント]]が2000に減ったドクター・コレクターの[[ライフ]]を0にしたものと推測される。~

--「エドvsDD」戦においては《D−フォース》との[[コンボ]]によって無敵を誇っていたが、エドの父親からの形見であり唯一の突破口を開けるカード《D−HERO ダークエンジェル》によって[[効果]][[無効]]化能力を封じられ、[[《ダーク・シティ》]]によって[[攻撃力]]をアップさせた《D−HERO ディバインガイ》の[[攻撃]]と[[効果ダメージ]]によって倒された。~

--「エドvs万丈目」戦では[[《D−HERO ドグマガイ》]]と[[融合]]して[[《Dragoon D−END》]]となった。~
この回でようやく[[イラスト]]がOCG仕様となった。~
[[モンスター]]を[[吸収]]するだけの活躍だったので、[[効果]]までOCG仕様になったのかは不明である。~
169話の「今日の最強カード」の枠でエドの[[カード]]として登場した際はOCGと同じ仕様であった。~

--「今日の最強[[カード]]」では一度「究極のDの[[カード]]」として[[イラスト]]・[[テキスト]]共に伏せられた状態で紹介され、その後上記のとおり正式に紹介された。~
擬似的ではあれど、アニメGXで2度紹介された唯一の[[カード]]である。~

--エドがこの[[カード]]を使用して勝利した[[デュエル]]は全て途中が省略されている。~
逆に最初から最後まで描かれた[[デュエル]]は全て負けている。~
このことから、[[海馬瀬人>《海馬》]]の[[《青眼の究極竜》]]と並んで「負けフラグ」と称されることが多い。~

-コナミのゲーム作品において―~
遊戯王ワールドチャンピオンシップ2008の混沌の世界にて一般デュエリストとして登場してくる。[[【Bloo−D】]]を使用。~
[[デュエル]]中は普通に喋ることが出来るのに通常の会話ではなぜか途切れ途切れでしか言葉を発しない妙な人物である。~
これは、[[デュエル]]中の台詞が前作ワールドチャンピオンシップ2007のものの使い回しであるためだと思われる。~
また、エド・フェニックスが切り札として使用しており、[[召喚]]時にカットインが入る。

**関連カード [#ab4997eb]
-[[D−HERO]]

-[[《D−HERO ドグマガイ》]]

-[[《Dragoon D−END》]]

-[[《The アトモスフィア》]]
-[[《地底のアラクネー》]]

-[[《サクリファイス》]]

-[[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]
-[[《スーパービークロイド−ステルス・ユニオン》]]

-[[《スキルドレイン》]]

**このカードを使用する代表的な[[デッキ]] [#ma76f92f]
-[[【Bloo−D】]]
-[[【D−HERO】]]
-[[【Dragoon D−END】]]

**収録パック等 [#h73ff3bd]
-[[「遊戯王デュエルモンスターズ WORLD CHAMPIONSHIP 2007」攻略本 付属カード>書籍付属カード#a1c64c84]] WC07-JPB01 &size(10){[[Ultra]]};

**FAQ [#obceaa50]
Q:[[裏側守備表示]]状態の《D−HERO Bloo−D》が、[[自分]]の場と[[相手]]の場の両方に存在しています。~
  [[《停戦協定》]]で同時に[[リバース]]した場合、どちらの《D−HERO Bloo−D》の[[効果]]が適用されますか?~
A:[[自分]][[ターン]]中の場合は、[[自分]]の《D−HERO Bloo−D》が先に処理され[[相手]][[モンスター]]の[[効果]]が[[無効]]になります。~
  [[相手]][[ターン]]中の場合は、[[相手]]の《D−HERO Bloo−D》が先に処理され[[自分]][[モンスター]]の[[効果]]が[[無効]]になります。~
  《D−HERO Bloo−D》の[[無効]]化[[効果]]は[[永続効果]]であるため、[[チェーンブロック]]は作られません。~
 ([[お互いに同時に行動する場合]]の理念に反しているようにも取れますが、「どちらが有効か判断できない」という問題を解決するための例外的な措置です)

Q:[[相手]][[フィールド]]上の[[セット]]状態の[[モンスター]]を装備したとき、その[[カード]]の内容を[[確認]]できますか?~
A:[[自分]][[フィールド]]上の[[セット]][[カード]]の内容[[確認]]は基本的にいつでも可能です。~
  [[装備カード]]として奪った[[モンスター]]は[[自分]][[フィールド]]上の[[魔法&罠カードゾーン]]に置かれるため装備後[[確認]]することが可能です。~

Q:《D−HERO Bloo−D》の「[[相手]][[モンスター]]1体を指定してこの[[カード]]に装備する」という[[効果]]は[[相手]]の[[ターン]]でも使用可能ですか?~
A:[[起動効果]]なので[[自分]]の[[メインフェイズ]]でしか[[発動]]できません。~

Q:既に[[相手]][[モンスター]]を装備している状態で[[装備モンスター]]を[[墓地]]に送って次の[[モンスター]]を装備する事はできますか?~
A:できません。[[自分]]が装備している[[モンスター]]を[[墓地]]に送って外す[[効果]]は持っていません。~

Q:[[《死霊ゾーマ》]]のような[[罠モンスター]]を吸収した場合、[[ステータス]]はアップしますか?~
A:はい、アップします。~

Q:[[吸収]]したカードはどこへいきますか?~
A:[[自分]][[フィールド]]上の[[魔法&罠カードゾーン]]におかれます。~

Q:[[自分]][[フィールド]]に存在する《D−HERO Bloo−D》の[[効果]]によって[[相手]][[フィールド]]に存在する[[《オベリスクの巨神兵》]]の[[効果]]が[[無効]]になっている場合、[[《オベリスクの巨神兵》]]を装備できますか?~
A:できます。~

Q:[[相手]]の[[《E・HERO アブソルートZero》]]を[[自分]]の《D−HERO Bloo−D》の[[起動効果]]で[[装備カード]]扱いにした時に[[《E・HERO アブソルートZero》]]の[[誘発効果]]は[[発動]]しますか?~
A:《D−HERO Bloo−D》の[[効果]]によって[[モンスター]]が[[装備カード]]扱いになる場合、[[フィールド]]上から離れた扱いになら無いため、[[《E・HERO アブソルートZero》]]の[[相手]][[モンスター]]を[[破壊]]する[[効果]]は[[発動]]しません。(09/02/09)~

//質問だけの投稿はお止めください。
//ルールやカードの処理等についての質問がございましたら遊戯王エキスパートルールHPで調べるか、ルール質問BBSを利用してください。