融合・効果モンスター 星9/地属性/戦士族/攻2700/守2200 「E・HERO」モンスター×3 このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。 (1):1ターンに1度、このカードが攻撃対象になった時に発動できる。 このカードの攻撃力はそのダメージステップ終了時まで倍になる。 (2):このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時、 フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを破壊する。 (3):このカードが戦闘・効果で破壊された時、自分の墓地の レベル8以下の「E・HERO」融合モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを召喚条件を無視して特殊召喚する。
Vジャンプ(2014年8月号) 付属カードで登場した地属性・戦士族の融合モンスター。
融合召喚するには3体のE・HEROが必要と重く、主に《ミラクル・フュージョン》を使うことになるだろう。
(1)の誘発効果により、相手ターンでの攻撃力は実質5400となる。
相手ターンに戦闘破壊される事は稀になるが、自分のターンでは適用されない上に、ほとんどの場合効果で対処されるため、あまり活かしにくい。
加えてこの効果は1ターンに1度だけしか使えないので、大型モンスターのラッシュで押し切られる恐れもあり、《バトルマニア》などと併用して1ターンキルを狙う手も取りにくい。
(2)の効果は、戦闘を行った後にモンスター除去を行う誘発効果。
フィールドのモンスターとあるものの、任意効果なので暴発の危険もない。
しかし、モンスター効果の発動がバトルフェイズ終了時と遅く、場が空いた隙を縫って直接攻撃を通す役には立たない。
各種罠カードで除去されることで戦闘自体が妨害されやすいのはもちろんのこと、このカードより高攻撃力のモンスターしかいないならば効果を活かせなくなる。
このカードが戦闘を行えるような状態ならば、既に破壊したいようなモンスターがいない場合も多いのが難点である。
(3)の効果は、破壊された時、墓地の融合E・HEROを召喚条件を無視して蘇生する事ができる誘発効果。
破壊されるだけで構わないので《奈落の落とし穴》にも強いが、当然破壊以外の除去には無力である上に、任意効果なのでタイミングを逃す可能性もある。
また、事前に融合モンスターを墓地に置いておく必要があり、このカード自体が重い事もあり、下準備をしつつこのカードを特殊召喚するというのは容易ではない。
《ミラクル・フュージョン》で融合召喚される場合は、融合モンスターを除外してしまう場合も多いため、効果を活かせない状況も多い。
それぞれの効果自体は悪くないのだが、どの効果も状況を選ぶ割に爆発力は乏しく、融合素材3体という手間には見合いにくいのが難点となる。
モンスター相手ならば、2体だけで十分な《E・HERO アブソルートZero》や《E・HERO Great TORNADO》などの方が強力な場合も多い。
これらは《強制脱出装置》などを発動されても効果を活かせ、何よりもE・HERO以外のモンスターも使うことが可能である。
一応、《チェーン・マテリアル》と《フュージョン・ゲート》のコンボにより、《E・HERO The シャイニング》や《E・HERO アブソルートZero》を同時に融合召喚しておけば、即座に蘇生できる。
その場合、《E・HERO エリクシーラー》などによる1ターンキルもあるが、こちらはメインデッキ・エクストラデッキへの圧迫が少なく、コンボ無しでもそれなりに立ち回れる利点がある。
とはいえ、【E・HERO】はエクストラデッキの圧迫が非常に厳しいので、このカードに枠を割くかはよく考えたい。