*《ならず&ruby(もの){者};&ruby(ようへいぶたい){傭兵部隊};/Exiled Force》 [#ce9d6332]
 効果モンスター
 星4/地属性/戦士族/攻1000/守1000
 このカードをリリースして発動する。
 フィールド上に存在するモンスター1体を破壊する。

 [[Struggle of Chaos −闇を制する者−]]で登場した、[[地属性]]・[[戦士族]]の[[下級モンスター]]。~
 [[フィールド]]上の[[モンスター]]を[[破壊]]する[[起動効果]]を持つ。~
 [[自分]]と[[相手]]、[[表側表示]]・[[裏側表示]]を問わず1体を[[対象]]にとって[[破壊]]する。~

 自分が《ならず者傭兵部隊》を[[召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した]]直後は、相手が[[《落とし穴》]]などを発動する前に《ならず者傭兵部隊》の[[起動効果]]を発動する事が可能。~
 このルール([[優先権]]と呼ぶ)を世に知らしめたのがこの[[カード]]である。~

 [[リリース]]するだけで、[[相手]][[モンスター]]がどんな[[表示形式]]であろうが[[除去]]できるこの[[カードの効果]]はかなり強力と言える。~
 劣勢時の[[アタッカー]][[除去]]はもちろんのこと、攻める際の[[相手]]の[[壁]][[モンスター]]を問答無用で[[除去]]できるなど、その[[汎用性]]は高い。~
 (もちろん、[[起動効果]]であるため「[[相手]][[ターン]]中に[[相手]][[モンスター]]を[[除去]]」などという芸当はできないが)~
 [[《増援》]]による[[サーチ]]や[[《戦士の生還》]]からの[[サルベージ]]や、[[《切り込み隊長》]]・[[《リミット・リバース》]]・[[《巨大ネズミ》]]などでの[[特殊召喚]]が可能であるため、非常に使い勝手が良い。~
 特に[[《切り込み隊長》]]との相性は大変よく、[[種族]]・[[属性]]を共有しているため両者ともに[[《増援》]]・[[《戦士の生還》]]・[[《ガイアパワー》]]などに対応している。~
 [[効果]][[発動]]に[[攻撃宣言]]が必要ないため、[[《召喚僧サモンプリースト》]]によって[[特殊召喚]]するのも強力。

 よくも悪くも[[1:1交換]]能力に優れているが[[裏側表示]]の[[モンスター]]に使う場合は注意が必要。~
 [[除去]]は成立するが、[[《クリッター》]]や[[《黄泉ガエル》]]・[[《ダンディライオン》]]等に使っては損をする。~
 また、[[破壊]][[耐性]]を持つ[[《スターダスト・ドラゴン》]]、[[自己再生]]能力を持つ[[《ネフティスの鳳凰神》]]や[[《森の番人グリーン・バブーン》]]等、[[対象をとる(指定する)効果]]に[[耐性]]を持つ[[モンスター]]等には太刀打ちできない。~
 [[戦闘]]面でも頼りない[[ステータス]]なので制圧力がなく、一部の[[リバース効果モンスター]]級を[[戦闘破壊]]できる程度。

 同じ[[効果]]を持つ[[《死者への手向け》]]と比較して、[[手札コスト]]がない点が優秀。~
 しかし、その[[ターン]]の[[通常召喚]]の権利を消費してしまうので[[モンスター]]の展開が遅れる。~
 この点は[[《召喚僧サモンプリースト》]]・[[《切り込み隊長》]]などで[[特殊召喚]]することでその[[デメリット]]すら回避することで補うことも出来る。~
 特に[[通常召喚]]権を使わずに毎[[ターン]][[特殊召喚]]できる[[《不死武士》]]と相性が良い。~
 [[《ギガンテス》]]や[[《岩の精霊 タイタン》]]とも[[シナジー]]があるため、[[【地属性】]]では合わせて投入してもポテンシャルを十分に発揮できる。~
 [[【スキルドレイン】]]では[[《スキルドレイン》]]に阻害されない[[除去]][[効果モンスター]](かつては稀少だった)として活躍が可能。~
 かなり古参の[[モンスター]]であるが、上記の点から現[[環境]]でも[[特殊召喚]]を多用する[[デッキ]]から[[メタ]]側に至るまで、幅広い[[デッキ]]に採用できる[[モンスター]]である。

-細かい事ながら、[[召喚]]直後、[[優先権]]で《ならず者傭兵部隊》の[[起動効果]]を[[発動]]された場合、それにチェーンしても[[《落とし穴》]]を発動することはできない。~
なぜなら、[[《落とし穴》]]を[[発動]]できるタイミングでは、この[[カード]]はすでに自身の[[効果]]の[[コスト]]で[[墓地]]へ行ってしまっているためである。~
一方で[[《激流葬》]]はこの[[起動効果]]に[[チェーン]]して[[発動]]することはできる。~

-[[裏側表示]]の[[モンスター]]を[[破壊]]する際は、[[裏側表示]]のまま[[破壊]]する。([[墓地]]に行ってから、その[[モンスター]]は表向きになる)~
ゆえに[[リバース効果]]は[[発動]]されない。

-上記のように[[《スキルドレイン》]]で[[効果]]が[[無効]]化されないため、勘違いされやすいが''「[[墓地]]で[[発動]]する[[効果]]」ではない。''~
[[フィールド]]上で[[発動]]し、[[効果解決時]]は[[フィールド]]上には存在しないだけである。~

-[[《スキルドレイン》]]の影響下では[[発動]]できるが、[[《エンジェルO7》]]の影響下では[[発動]]できない。~
上記二つの違いを覚えるのに丁度良い[[カード]]である。~

-[[《つまずき》]]や[[《レベル制限B地区》]]がある状態での[[起動効果]]の扱い。~

--[[《つまずき》]]は[[誘発効果]]。~
[[召喚]]直後に[[《つまずき》]]の[[誘発効果]]が[[発動]]するため、「[[優先権]]を行使しての[[起動効果]]」のタイミングがまだ無い。~
従って[[《つまずき》]]の[[誘発効果]]に[[チェーン]]して[[《落とし穴》]]を[[発動]]することで《ならず者傭兵部隊》を[[破壊]]することが出来る。

--[[《レベル制限B地区》]]は[[永続効果]]。~
[[《レベル制限B地区》]]がある状態で《ならず者傭兵部隊》を[[召喚]]した場合、[[チェーン]]を作らず[[守備表示]]になるだけで、「[[優先権]]を行使して[[起動効果]]」をすぐ[[発動]]することができる。

-[[《遺言状》]]とも非常に相性が良かった。~
[[相手]]の[[モンスター]]を[[除去]]し、更に[[モンスター]]を展開できるのだから非常に強力。~
また、この[[カード]]自身も[[《遺言状》]]で[[特殊召喚]]が可能。~
だが[[《遺言状》]]は[[07/03/01>禁止・制限カード/2007年3月1日]]で[[禁止カード]]にされてしまった。~
同改訂でこの[[カード]]や[[《お注射天使リリー》]]が[[制限解除]]されたことも関係していると推測される。

-[[02/05/01>禁止・制限カード/2002年5月1日]]付けで[[制限カード]]に指定されていたが、[[06/09/01>禁止・制限カード/2006年9月1日]]の[[制限改訂]]で[[制限緩和]]されて[[準制限カード]]になる。~
さらに、[[07/03/01>禁止・制限カード/2007年3月1日]]の[[制限改訂]]では、ついに[[制限解除]]に至った。

-マスターガイドによれば、「[[《切り込み隊長》]]や[[《無敗将軍 フリード》]]に憧れている」ということ。~
憧れの存在の一人である[[《切り込み隊長》]]との[[シナジー]]は上記で触れた通りだが、もう一人の憧れの存在、[[《無敗将軍 フリード》]]にこの[[カード]]を[[サーチ]]してもらうのもなかなか強力な戦術である。~

-海外では5回も[[エラッタ]]されている。~

-原作・アニメにおいて―~
アニメ5D'sの「遊星vs鷹栖」戦において遊星が使用。~
[[《C・スネーク》]]を[[戦闘破壊]]し、その後[[効果]]により[[《C・リペアラー》]]を[[破壊]]した。~
また「遊星vsディック」戦終了後、遊星がディックの[[デッキ]]を確かめた際に入れてあるのが確認できる。

-コナミのゲーム作品においてー~
「遊戯王ワールドチャンピオンシップ2007」の攻略本では、「生贄禁止」という制限デュエルでの例のデッキにこのカードが入っている。~

**関連カード [#d60f1582]
-[[《アイス・ブリザード・マスター》]]
-[[《六武衆の露払い》]]

-[[《結界術師 メイコウ》]]

**収録パック等 [#p1ae18d0]
-[[BEGINNER'S EDITION 2]] BE2-JP143
-[[DUELIST LEGACY Volume.5]] DL5-022 &size(10){[[Rare]]};
-[[Struggle of Chaos −闇を制する者−]] SC-23
-[[STRUCTURE DECK−城之内編− Volume.2]] SJ2-014
-[[ストラクチャーデッキ−戦士の伝説−]] SD5-JP010
-[[ストラクチャーデッキ−ウォリアーズ・ストライク−]] SD17-JP011
-[[STARTER DECK(2008)]] YSD3-JP019
-[[GOLD SERIES 2010]] GS02-JP007 &size(10){([[Gold]])};

**FAQ [#ld70edbe]
Q:この[[効果]]は[[フィールド]]上で[[発動]][[宣言]]をするので、[[《スキルドレイン》]]で[[無効]]化されますか?~
A:いいえ。[[効果解決時]]には既に[[リリース]]されて[[フィールド]]上に存在しないため、[[無効]]化されません。

Q:この[[カード]]の[[召喚]]時に[[効果]]を使わずに、[[フィールド]]に存在し続けることはできますか?~
A:はい、できます。

Q:この[[効果]]は[[《エンド・オブ・アヌビス》]]で[[無効]]化されますか?~
A:いいえ、されません。