遊戯王カードWiki - のバックアップ(No.101)

《ダーク・ダイブ・ボンバー/Dark Strike Fighter》 †

シンクロ・効果モンスター
星７/闇属性/機械族/攻2600/守1800
チューナー＋チューナー以外のモンスター１体以上
「ダーク・ダイブ・ボンバー」の効果は１ターンに１度しか使用できない。
(1)：自分メインフェイズ１に自分フィールドのモンスター１体をリリースして発動できる。
リリースしたモンスターのレベル×２００ダメージを相手に与える。

　CRIMSON CRISISで登場した闇属性・機械族のシンクロモンスター。
　モンスターを射出して相手ライフにダメージを与える起動効果を持つ。

　シンクロ素材に縛りがないレベル７としては高い攻撃力を誇り、採用するデッキを選ばない射出効果を備えるため汎用性も高い。
　ダメージはレベル４モンスターでも《ガガガガンマン》と同等の800ダメージと、それなりの火力になる。
　自身を射出する事もできるため、相手ライフが1400以下であれば止めを刺せる。

　発動可能タイミングがメインフェイズ１に限定されているため、射出するモンスターには「レベルは高いが戦闘に参加させにくい」ものを選びたい。
　特殊召喚が容易な《メタル・リフレクト・スライム》や、出したターンに攻撃できない《光帝クライス》等が適している。
　射出時に効果が発動できる聖刻や、その効果で特殊召喚した攻撃力０のドラゴン族も有力な候補となる。

　レベルが変動しているモンスターをリリースした場合、変動したレベルを参照する。
　《ギブ＆テイク》などを併用することでダメージ数値を増やすことも可能。

パーフェクトルールブックへの再録時にエラッタされ、同名カードを含め１ターンに１度しか効果を使えなくなり、メインフェイズ１にしか発動できなくなった。
これにより大幅に弱体化され、同時に14/04/01にて禁止カードから一気に無制限カードに緩和された。
制限カードがエラッタにより制限解除される事は何度かあったが、禁止カードがエラッタされて制限解除になるのは前例のない事である。
- ちなみに、同じく射出１ターンキルで有名になった《カタパルト・タートル》も近い時期に大きくエラッタされている。

エラッタ前のテキストは以下の通り。
```
自分フィールド上のモンスター１体をリリースして発動できる。
リリースしたモンスターのレベル×２００ポイントダメージを相手ライフに与える。
```
大型モンスターと共に総攻撃を決めた後に全モンスターを射出、止めを刺す戦法が主流だった。
当時は強力なシンクロ召喚ギミックが多く、素材の縛りが無かったために、ありとあらゆるデッキのフィニッシャーとなっていた。
如何に素早くこのカードを召喚するかが重要となり、環境の高速化を推し進めていたのである。
このカードと《ブラック・ローズ・ドラゴン》以外のレベル７シンクロモンスターの採用率を著しく下げていた元凶でもあり、09/09/01の制限改訂で制限・準制限を経ずに禁止カードに指定された。

シンクロモンスターとしても、第６期のカードとしても最初の禁止カードである。
登場から禁止カード指定までの現役期間は290日で、これは13/09/01で６位に後退するまで最短記録だった。

《ダーク・アームド・ドラゴン》・《終焉の王デミス》・《裁きの龍》といった、特殊召喚が比較的容易かつ除去能力を備えた最上級モンスターと合わせれば、たった２体で１ターンキルが成立した。
《レスキューキャット》が禁止カードとなる前は、《召喚僧サモンプリースト》→《召喚僧サモンプリースト》→《レスキューキャット》→《Ｘ－セイバーエアベルン》×２と特殊召喚を繋げることで、１ターンキルが成立した。
《竜宮の白タウナギ》が先出していた海外では、《超古深海王シーラカンス》を擁する【魚族】がこのカードによって強力な１ターンキルデッキとして活躍していた。
（《ダーク・ダイブ・ボンバー》を２体シンクロ召喚し、直接攻撃の後に射出することでちょうど8000ダメージとなる）

当時のカードプールでは《エフェクト・ヴェーラー》は存在せず、《ライフ・コーディネイター》や《ハネワタ》等で対策を取ろうにも、初手に来なければ対応できず、例え妨害できても２枚目のこのカードが出てきてはお手上げとなる。
相性のいい《大寒波》が、当時無制限カードだった事も後押している。
また、このカードをシンクロ召喚する場合、できればそのままゲームエンドに持ち込みたい、というのが当時の共通認識だった。
当時は《ゴヨウ・ガーディアン》・《洗脳－ブレインコントロール》が現役、《精神操作》も無制限カードであり、下手にフィールドに残しておくとコントロール奪取からの逆バーンを受ける危険を孕んでいたためである。

カード名や初出時のスーパーレアゆえの光沢、腕など目立ちやすい部分の配色や背景とのコントラストからカラーリングが黒だと誤認されることがあるが、実際にはオレンジ系の色が大部分を占めている。
アニメで確認できる色合いは《ジャンク・アーチャー》に近い。

「Dive Bomber」という名称から「急降下爆撃機」がデザインモチーフになっているものと思われる。
なお、英語名の「Strike Fighter」は「戦闘爆撃機」という意味。

原作・アニメにおいて―
アニメ5D'sの「遊星vsボマー」戦において、《ジャイアント・ボマー・エアレイド》に代わる切り札としてボマーが使用。
《ブラック・ボンバー》と《トラップ・リアクター・ＲＲ》をシンクロ素材としてシンクロ召喚される。
高い攻撃力で遊星を追い詰めるも、《アームズ・エイド》を装備した《ジャンク・ウォリアー》によって戦闘破壊された。

劇中ではバーン効果について言及されていたものの、なぜか使用されなかった。
シンクロ召喚直後か攻撃宣言後に遊星の伏せカードが判明した時点で、このカードをリリースすれば勝利できる状況だった。
にもかかわらず、その後使った通常罠《アルティメット・マイン》によりこのカードの効果を自ら無効にしてしまっていたこと、ボマーが「次の私のターンでお前のライフは０となる」と発言していたことから察するに、「このカードはリリースできない」「シンクロ召喚されたターンは効果を発動できない」等、何らかの制限があってそもそも発動できなかったと推測される。
英語版アニメによる解説によれば、リリースできるのは１ターンに１度であり、この効果を使用するターンこのカードは攻撃できないとのこと。
もしそのような効果でOCG化されていれば、ここまでの猛威を振るうこともなかっただろう。
後のこのカードのエラッタによって、アニメの行動も一応辻褄が合ったような形になった。

イリアステルがチーム・5D'sの面々に見せた「未来のネオ童実野シティ」の映像の中にこのカードが映っている。

コナミのゲーム作品において―
TAG FORCE 6では、通常のボマーとダークシグナーと化したボマーのそれぞれに異なるシンクロ召喚の口上が用意されている。
通常版のシンクロ召喚の台詞は、「我が身に眠る、心の闇よ！黒き暴風となりて、全ての敵を打ち払わん！シンクロ召喚！現れろ！《ダーク・ダイブ・ボンバー》！」。
ダークシグナー版のシンクロ召喚の台詞は、「闇から出でよ、鉄血の翼！黒き暴風となりて、全ての敵に死を与えん！シンクロ召喚！現れよ！《ダーク・ダイブ・ボンバー》！」。
また、DUEL TERMINALおよびTAG FORCE 6によれば、攻撃名は「マックス・ダイブ・ボム」である。

OCGにおけるあまりの強さが反映され、ゲーム作品内でも何かと優遇される傾向にある。
例えばDUEL TERMINALではボマーのデステニースキャン、TAG FORCE 6では禁止カードにもかかわらずボマー（通常版）のクリア特典となっており、《ジャイアント・ボマー・エアレイド》を差し置いてボマーの象徴と化している。
一方でゲーム内の禁止・制限リストでは現実よりも早く規制されており、WCS2009の世界大会リストでは制限カード、遊戯王ONLINE DUEL ACCELERATORでは稼動開始と同時に禁止カードに指定されていた。