*《リミッター&ruby(かいじょ){解除};/Limiter Removal》 [#n6e12c2d]
 速攻魔法(制限カード)
 このカード発動時に自分フィールド上に存在する
 全ての表側表示機械族モンスターの攻撃力を倍にする。
 エンドフェイズ時この効果を受けたモンスターカードを破壊する。

 [[Thousand Eyes Bible −千眼の魔術書−]]で登場した[[速攻魔法]]。~
 [[機械族]][[モンスター]]の強力な[[サポートカード]]。~
 この[[カード]]が登場した当時は強力な[[機械族]][[モンスター]]が少なかったため、使用率は低かった。~
 しかし、時代は変わり[[機械族]]が普及してきた事により、その威力を発揮するようになった。~

 [[【機械族】]]であれば、例外無く[[必須カード]]として定着し、各[[デッキ]]解説でも省略されるほど。~
 [[機械族]][[モンスター]]の[[攻撃力]]を[[全体強化]]できる切り札であり、最大の[[汎用性]]を持つ[[速攻魔法]]。~
 [[エンドフェイズ]]時に[[効果]]を受けた[[モンスター]]が[[破壊]]されてしまう[[デメリット]]がある。~
 だが[[攻撃力]]の上昇幅から十分なリターンを得られ、[[発動]][[ターン]]に決着を付けられる事も多い。~

 [[機械族]][[モンスター]]には、非常に強力な[[モンスター]]が数多く存在する。~
 [[罠>罠カード]]封じの代表格[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]や、汎用性の高い[[《サイバー・ドラゴン》]]。~
 [[召喚]]するだけで[[手札]]が増える[[ガジェット]]や、[[墓地を肥やす]]ことができ、[[ドロー]]も加速する[[《カードガンナー》]]。~
 [[壁]]役の天敵[[《ドリルロイド》]]や[[デメリット]][[アタッカー]]の中でも強力な[[《スチームロイド》]]など。~
 これらの[[カード]]の[[攻撃力]]が倍化するのは脅威となる。~

 特にその爆発力を最大限に活かせるのは、[[《サイバー・ドラゴン》]]関連の[[融合モンスター]]であろう。~
 [[《サイバー・エンド・ドラゴン》]]・[[《サイバー・ツイン・ドラゴン》]]・[[《キメラテック・オーバー・ドラゴン》]]なら、[[ダメージ]]が飛躍的に上昇する。~
 前者の2枚は、[[《パワー・ボンド》]]・[[《融合呪印生物−光》]]・[[《デビル・フランケン》]]・[[《突然変異》]]等の方法で[[特殊召喚]]することができる。~
 2〜3枚程度の[[手札]]消費で、即座に[[召喚]]することができ、[[《パワー・ボンド》]]・[[《巨大化》]]と併用すれば、その[[攻撃力]]は実に4倍となる。~
 [[《サイバー・ツイン・ドラゴン》]]ですら優に[[攻撃力]]8000を超え、[[1ターンキル]]が成立するだろう。~
 [[【サイバー・ドラゴン】]]では、[[1ターンキル]]パーツとして、特に驚異的な力を見せる。~

 [[相手]]の強力な[[機械族]][[モンスター]]を[[《強奪》]]・[[《洗脳−ブレインコントロール》]]等で奪い、《リミッター解除》を[[発動]]するのも有効。~
 [[相手]]に大[[ダメージ]]を与える事ができ、[[エンドフェイズ]]時に[[相手]]の場に戻すことなく[[モンスター]]を[[破壊]]できる。

-[[攻撃力]]上昇の処理が少し特殊で、[[発動]]時点の[[攻撃力]]を倍にし、以降は[[攻撃力]]アップに貢献していた[[カード]]が[[フィールド]]から離れても[[攻撃力]]が下がらない。~
例えば[[《団結の力》]]を装備した[[《サイバー・ドラゴン》]]([[攻撃力]]2900)に《リミッター解除》を[[発動]]([[攻撃力]]5800)。~
その後、[[《ハリケーン》]]を使用して[[《団結の力》]]を[[手札]]に戻しても[[《サイバー・ドラゴン》]]の[[攻撃力]]は5800のままで、再び[[《団結の力》]]を装備すると[[攻撃力]]は6600になる。~
[[フィールド魔法]]のような[[効果]]を及ぼし続ける[[カード]]も同様で、一度[[フィールド]]を離れた後に再び[[発動]]されると[[攻撃力]]アップの再適用となる。~
~
また、「新たに[[攻撃力]]が上がる処理」は通常どおり適用される。~
[[《魔導師の力》]]を装備した[[《古代の機械巨竜》]]に《リミッター解除》を[[発動]]した場合、[[発動]]時点での[[魔法・罠カード]]の枚数は[[《魔導師の力》]]と《リミッター解除》の2枚のみで、[[《古代の機械巨竜》]]の[[攻撃力]]は4000、それを倍にして[[攻撃力]]8000となり、[[1ターンキル]]も可能となる。~
その後、[[チェーン]]終了時に《リミッター解除》が[[墓地]]に送られて[[魔法・罠カード]]が1枚になるが、[[《古代の機械巨竜》]]の[[攻撃力]]は8000のまま。~
尚、その状態で[[魔法・罠カード]]を1枚[[セット]]すると[[《魔導師の力》]]によって[[攻撃力]]が上がり、[[攻撃力]]は8500となる。~
[[《DNA改造手術》]]を利用して[[《ムカムカ》]]に《リミッター解除》を使うと面白いことになり、その後に[[《手札抹殺》]]を用いると[[ドロー]]した分だけ[[攻撃力]]が上がる。~
なお、当然だが《リミッター解除》が[[発動]]後に起こる[[攻撃力]]の増減は通常どおりになるため、上記の[[《ムカムカ》]]の例では[[《手札抹殺》]]後に[[手札]]を減らせばその分[[攻撃力]]は下がる。~

-[[01/01/15>禁止・制限カード/2001年1月15日]]に[[制限カード]]となったが、強力な[[機械族]][[モンスター]]が少ないということで一度は[[03/04/10>禁止・制限カード/2003年4月10日]]に[[制限解除]]された。~
しかし、上記[[融合モンスター]]を用いた[[1ターンキル]]に対する歯止めとして[[05/09/01>禁止・制限カード/2005年9月1日]]に再び[[制限カード]]に指定され現在に至っている。~

-原作・アニメにおいて―~
アニメオリジナル[[デュエル]]の「城之内vs御伽」戦において御伽が使用。~
[[《メテオ・ストライク》]]と共に使用し、[[《超時空戦闘機ビック・バイパー》]]の[[攻撃力]]を倍化+[[貫通]][[効果]]を付与した。~
[[守備表示]]の[[《ゴブリン突撃部隊》]]を[[攻撃]]され、城之内は1[[ターン]]で[[ライフ]]を削りきられてしまう。

--アニメGXにおいて丸藤亮がたびたび使用。~
「十代vs亮」(2戦目)で[[《パワー・ボンド》]]により[[融合召喚]]され、さらにこの[[カード]]により[[攻撃力]]16000に達した[[《サイバー・エンド・ドラゴン》]]は圧巻であった。~
なお、「ヘルカイザー亮vs鮫島」戦では[[《サイバー・オーガ・2》]]に対して使用され、その[[攻撃力]]を9200まで上昇させている。~
「十代vs翔」戦においては翔の[[手札]]に存在しているのが確認できる。~
他にも、万丈目、クロノス、猪爪誠が使用していた。

--アニメ5D'sの「龍亞&龍可vsディマク」戦において龍可が使用。~
[[《地縛神 Cusillu》]]の[[攻撃]]時に[[発動]]され、[[《パワー・ツール・ドラゴン》]]の[[攻撃力]]を2倍にし返り討ちにした。~
なお[[エンドフェイズ]]時の[[破壊]]は、[[《パワー・ツール・ドラゴン》]]の[[永続効果]]により《&ruby(セントラル・シールド){集中防御盾};》を身代わりにした。

-コナミのゲーム作品において―~
[[遊戯王デュエルモンスターズ World Championship 2008>http://www.konami.jp/gs/game/yugioh_wcs2008/]]では、文明の世界の火山洞窟に隠された財宝とされており[[《コザッキー》]]が実験のため欲しがっている。~
当然[[《コザッキー》]]に渡すとこのカードは無くなるが、[[デッキ]]編集画面にはデータが残っているため、パスワードを使えば本来はその時点では入手出来ないこのカードが入手出来る。~
[[DUEL TERMINAL]]ではカイザー亮が使用してくる。~
初期ライフが3000のスピードデュエルにおいては脅威となるカードで、[[1ターンキル]]される事もしばしばである。

**関連カード [#t1bebda5]
-[[《A・O・J アンリミッター》]]

-[[《野性解放》]]

-[[《巨大化》]]

**収録パック等 [#e1abb3bd]
-[[デュエリストパック−ヘルカイザー編−]] DP04-JP016
-[[BEGINNER'S EDITION 1]] BE1-JP179 &size(10){[[Rare]]};
-[[DUELIST LEGACY Volume.3]] DL3-011 &size(10){[[Super]]};
-[[Thousand Eyes Bible −千眼の魔術書−]] TB-14
-[[STRUCTURE DECK−海馬編− Volume.2]] SK2-021
-[[ストラクチャーデッキ−機械の叛乱−]] SD10-JP025

**FAQ [#p1d59b7f]
Q:[[《巨大化》]]を装備している[[《古代の機械獣》]]は、《リミッター解除》を[[発動]]されると[[攻撃力]]はどうなりますか?~
A:[[《巨大化》]]で2倍になった数値が[[《リミッター解除》]]でさらに2倍となり、8000となります。~
  なお、[[エンドフェイズ]]まで数値は固定されるためその[[ターン]]中に[[《巨大化》]]が[[破壊]]されても[[攻撃力]]は下がりません。

Q:《リミッター解除》を[[発動]]したあとでさらに《リミッター解除》を[[発動]]した場合、[[攻撃力]]は何倍になりますか?~
A:2倍になった後でさらに2倍となり、結果4倍となります。

Q:[[《デーモンの斧》]]を装備している[[《古代の機械獣》]]は、《リミッター解除》を[[発動]]されると[[攻撃力]]はどうなりますか?~
A:(2000+1000)×2=6000となります。~
  なお、[[エンドフェイズ]]まで数値は固定されるためその[[ターン]]中に[[《デーモンの斧》]]が[[破壊]]されても[[攻撃力]]は下がりません。

Q:[[《機械王》]]がいる状態で《リミッター解除》を[[発動]]しました。~
  その後で[[フィールド]]から[[機械族]][[モンスター]]が1体減った場合、[[《機械王》]]の[[攻撃力]]はどうなりますか?~
A:減りません。

Q:[[《機械王》]]がいる状態で《リミッター解除》を[[発動]]しました。~
  上記の例とは逆に、その後で[[フィールド]]に[[機械族]][[モンスター]]が1体[[召喚]]された場合、[[《機械王》]]の[[攻撃力]]はどうなりますか?~
A:100上昇します。《リミッター解除》[[発動]]後に発生したステータス変動は受けます。~
  なお、その変動値は通常通りです。~
  追記として、この話に限らず、《リミッター解除》後の[[攻撃力]]増強は2倍にならないことに注意してください。~

Q:《リミッター解除》で[[攻撃力]]が2倍になった[[《ナノブレイカー》]](元々の[[攻撃力]]1600)に[[《収縮》]]を[[発動]]した場合、[[攻撃力]]はどうなりますか?~
A:《リミッター解除》の[[効果]]をキャンセルして[[《収縮》]]の[[効果]]を計算するため、[[攻撃力]]は800になります。~
  なお、《リミッター解除》の[[攻撃力]]上昇はキャンセルされますが、[[エンドフェイズ]]の[[破壊]][[効果]]はキャンセルされません。

Q:逆に[[《収縮》]]で[[攻撃力]]が1/2になった[[《ナノブレイカー》]]([[元々の攻撃力]]1600)に《リミッター解除》を[[発動]]した場合、[[攻撃力]]はどうなりますか?~
A:800×2=1600となります。

Q:[[《スキルドレイン》]]が存在していて、[[《DNA改造手術》]]で[[機械族]]になっている[[《ホルスの黒炎竜 LV6》]]の[[攻撃力]]を倍加させました。~
  [[エンドフェイズ]]の前に[[《スキルドレイン》]]を[[破壊]]した場合、[[エンドフェイズ]]に[[《ホルスの黒炎竜 LV6》]]は[[破壊]]されますか?~
  [[破壊]]されない場合、[[攻撃力]]はどうなりますか?~
A:《リミッター解除》などの[[効果]]が[[適用]]された後、[[《DNA改造手術》]]が[[破壊]]され[[機械族]]ではなくなった場合でも、[[エンドフェイズ]]時に《リミッター解除》の[[効果]]が[[適用]]された[[《ホルスの黒炎竜 LV6》]]は、[[破壊]]されます。(08/04/04)

Q:[[《強化支援メカ・ヘビーウェポン》]]を装備した[[機械族]]がいる状態で《リミッター解除》を[[発動]]しました。~
 そしてさらに2枚目の《リミッター解除》を使った場合、[[エンドフェイズ]]でどうなりますか?~
A:この場合、[[自壊]]の処理が2回行われます。~
 つまり1回目で[[《強化支援メカ・ヘビーウェポン》]]が[[破壊]]され、2回目で[[装備モンスター]]自身が[[破壊]]されます。

Q:[[《異次元からの帰還》]]の[[効果]]で[[機械族]][[モンスター]]を[[特殊召喚]]してから《リミッター解除》を[[発動]]した場合、[[《異次元からの帰還》]]の[[効果]]で[[特殊召喚]]された[[機械族]][[モンスター]]は、[[エンドフェイズ]]時にはどうなりますか。~
A:タイミングが同じなので、どちらの処理を先に行っても良いです。

Q:[[攻撃力]]0の[[機械族]][[モンスター]]も、[[効果]]を受けた場合は[[自壊]]しますか?~
A:[[攻撃力]]0のままでも、0×2=0というだけであり[[効果]]を受けたと考えるので[[破壊]]されます。(08/02/23)