*《&ruby(あんこく){暗黒};のマンティコア/Manticore of Darkness》 [#i332b72c]
効果モンスター（準制限カード）
星６/炎属性/獣戦士族/攻2300/守1000
このカードが墓地に送られたターンのエンドフェイズ時に発動する事ができる。
獣族・獣戦士族・鳥獣族のいずれかのモンスターカード１枚を
手札または自分フィールド上から墓地に送る事で、
墓地に存在するこのカードを特殊召喚する。
[[暗黒の侵略者]]で登場した、[[炎属性]]・[[獣戦士族]]の[[上級モンスター]]。~
2300というそこそこの[[攻撃力]]と、自身を[[墓地]]から[[特殊召喚]]する[[誘発効果]]を持つ。~
状況次第では、[[自己再生]]持ちの[[《ネフティスの鳳凰神》]]や[[《ヴァンパイア・ロード》]]よりも、はるかに場持ちの良い[[モンスター]]となる。~
何処から[[墓地]]に送られても、[[コスト]]を払えば[[フィールド]]に[[特殊召喚]]が可能。~
実質[[手札]]及び[[フィールド]]上の[[獣族]]・[[獣戦士族]]・[[鳥獣族]][[モンスター]]が、全て[[蘇生]]カードに変わるということだから有効性は計り知れない。~
単体で機能はしないが、構築次第ではほぼ全ての[[モンスター]]が[[サポートカード]]に変わるため、場持ちは大いに期待できる。~
~
変わった所では[[手札]]補填をかねる[[《おジャマジック》]]との[[コンボ]]でも[[生け贄]]が確保できるため、何度でも[[蘇生]]することができる。~
この場合、やや特殊な構築が必要だが。~
一方、弱点は、[[攻撃力]]がボーダーラインの2400に達していないこと。~
[[上級モンスター]]同士の[[戦闘]]では一方的に敗れてしまうことが多い。~
[[守備力]]も低いため[[《月の書》]][[《エネミーコントローラー》]]にも脆い。~
[[種族]]サポートである[[《野性解放》]]の[[効果]]を十分に活かせないのも難である。~
しかし、このカードの真の力は｢このカード２枚と[[《生還の宝札》]]とを組み合わせることで、無限[[ドロー]]を決めることができる｣ことにある。~
無限[[ドロー]]の理想的な手順は以下の通り。~
+[[《生還の宝札》]]を[[発動]]する。~
+何らかの手段で《暗黒のマンティコア》Ａを[[墓地に送る]]。~
+そのターンの[[エンドフェイズ]]に突入。~
+《暗黒のマンティコア》Ｂを[[コスト]]に《暗黒のマンティコア》Ａを[[蘇生]]する。~
+[[《生還の宝札》]]の効果で１枚[[ドロー]]。~
+[[墓地]]に送られた《暗黒のマンティコア》Ｂを[[フィールド]]上の《暗黒のマンティコア》Ａを[[コスト]]に[[蘇生]]する。~
+１枚[[ドロー]]。~
+以下4に戻ることにより[[無限ループ]]。
無限[[コンボ]]が原因で、３枚は危険だと判断され[[準制限カード]]に指定されてしまっている。（→[[【宝札エクゾディア】]]）~
[[準制限カード]]に指定されている実力は伊達ではなく、[[【ビースト】]]では切り札として機能するだろう。~
-上記のループ後、手札が７枚以上ある場合、当然手札を捨てなければならないので注意が必要。~
-相手ターン中に[[破壊]]された場合、相手ターンのエンドフェイズ時に蘇生することができる。~
-[[永続魔法]]扱いの[[宝玉獣]]や[[《サクリファイス》]]によって[[装備魔法]]扱いとなった[[モンスター]]は使えないので注意。
-[[モンスター]][[トークン]]は「[[墓地に送る]]」ことができないので[[自己再生]]の[[コスト]]に使うことは出来ない。~
そのため[[《スケープ・ゴート》]]との[[コンボ]]や[[《おジャマトリオ》]]の[[おジャマトークン]]を処理に使うことは出来ない。~
-よくよく考えるとなぜ[[獣族]]ではなく[[獣戦士族]]なのかが不明。~
それは[[《モザイク・マンティコア》]]登場でさらに鮮明な謎となった。~
「暗黒」なのに[[闇属性]]ではなく[[炎属性]]なのも謎である。
-コナミのゲーム作品において―~
PSPソフト「[[遊戯王デュエルモンスターズGX TAG FORCE:http://www.konami.jp/gs/game/yugioh_tf/index.html]]」では、バグにより｢[[フィールド]]から[[墓地]]に送られたときのみ｣[[効果]]が[[発動]]する。~
このバグにより[[【宝札エクゾディア】]]などの[[コンボ]]は難易度が高くなっている。~
また、ほかの作品でもできないことは無いが、やたら時間がかかるので注意が必要。~
特に、[[遊戯王オンライン]]では[[自己再生]][[効果]]の処理中であっても制限時間は減っていくので注意。~
やるとしたら[[《生還の宝札》]]が[[フィールド]]上に２枚以上存在するときに[[発動]]するのが理想的である。
ただし、[[チェーン]]が入るのでその時間がある事に注意すること。~
また、[[遊戯王デュエルモンスターズ &ruby(ワールド){World}; &ruby(チャンピオンシップ){Championship}; 2007:http://www.konami.jp/gs/game/yugioh_wcs2007/]]および[[遊戯王デュエルモンスターズ &ruby(ワールド){World}; &ruby(チャンピオンシップ){Championship}; 2008>http://www.konami.jp/gs/game/yugioh_wcs2008/]]の世界大会でのみ使用される[[禁止・制限カード]]リストでは[[制限カード]]に指定されている。~
上記の無限[[ドロー]]を阻止するためだろう。~
-神話・伝承において―~
マンティコアとは、東南アジア〜インドの森林に生息すると言われる怪物である。~
醜悪な人間の老人の顔とライオンの胴体を持ち、歯は３列に並んでいると言う。~
尾の先端の丸い部分には、吹き矢のように飛ばすことのできる毒針を無数に生やしている。~
元々は「究極の戦闘生物」として想像されたもので、人間の知能、百獣の王の身体能力、鳥の飛翔能力、蠍の毒…と、おおよそ想像されうる最強の部位が融合させられている。
//スフィンクスに対して邪悪な知識の守護者とする説もある。
**関連カード [#h4c895b6]
-[[《モザイク・マンティコア》]]
-[[《森の番人グリーン・バブーン》]]
―《暗黒のマンティコア》の姿の見られるカード
-[[《威嚇する咆哮》]]
-[[《異次元からの帰還》]]
-[[《地砕き》]]
**このカードを使用する代表的な[[デッキ]] [#x6b7509d]
-[[【ビースト】]]
-[[【宝札エクゾディア】]]
**収録パック等 [#e2339ade]
-[[暗黒の侵略者]] 307-012 &size(10){[[Rare]]};
-[[EXPERT EDITION Volume.2]] EE2-JP068 &size(10){[[Super]]};
**FAQ [#edaafd78]
Ｑ：この[[自己再生]][[効果]]は[[チェーン]]に乗りますか？~
Ａ：はい。乗ります。
Ｑ：[[自分]][[フィールド]]上に[[永続魔法]]扱いまたは[[装備魔法]]扱いで存在する[[モンスターカード]]を[[コスト]]にできますか？~
Ａ：いいえ、できません。
Ｑ：[[エンドフェイズ]]の[[手札]]枚数調整でこのカードを捨てたとき、その[[エンドフェイズ]]中に[[蘇生]]を行えますか？~
Ａ：はい、可能です。(07/12/08)