*《&ruby(あんこく){暗黒};のマンティコア/Manticore of Darkness》 [#i332b72c]
 効果モンスター
 星6/炎属性/獣戦士族/攻2300/守1000
 このカードが墓地に送られたターンのエンドフェイズ時に発動する事ができる。
 このカードが墓地に送られたターンのエンドフェイズ時に
 獣族・獣戦士族・鳥獣族のいずれかのモンスターカード1枚を
 手札または自分フィールド上から墓地に送る事で、
 墓地に存在するこのカードを特殊召喚する。
 手札または自分フィールド上から墓地に送る事で発動できる。
 このカードを墓地から特殊召喚する。
//SD24のテキスト

 [[暗黒の侵略者]]で登場した、[[炎属性]]・[[獣戦士族]]の[[上級モンスター]]。~
 指定された[[モンスター]]を[[コスト]]に[[自己再生]]する[[誘発効果]]を持つ。~

 [[コスト]]となる[[モンスター]]は限定的だが、[[コスト]]が続く限り、何度でも[[蘇生]]することができる。~
 [[墓地へ送られる>墓地へ送る]]手段は問わず、[[デッキ]]・[[手札]]から[[墓地]]に落ちても、[[コスト]]を支払うことで[[特殊召喚]]が可能である。~

 弱点は、[[上級モンスター]]にしては低い[[攻撃力]]。~
 [[上級モンスター]]や[[シンクロモンスター]]との[[戦闘]]では一方的に敗れることが多い。~
 [[守備力]]も低い為、[[《月の書》]]等の[[表示形式]]を変更する[[カード]]に弱く、[[種族]]サポートである[[《野性解放》]]の[[効果]]も活かしにくい。~

 [[コスト]]の関係上、この[[カード]]が採用される[[デッキ]]は限られる。~
 [[【獣戦士族】]]等の完全な[[種族]]統一[[デッキ]]以外にも、[[【ビースト】]]等もこの[[カード]]の[[効果]]を活かしやすい。~
 やや特殊な構築が必要だが、[[手札]]補填をかねる[[《おジャマジック》]]との[[コンボ]]で[[コスト]]を確保することで、何度も[[蘇生]]することができる。~

-この[[カード]]2枚と[[《生還の宝札》]]で、無限[[ドロー]]が可能(現在は[[《生還の宝札》]]が[[禁止カード]]である為、このコンボは成立しない)。~
無限[[ドロー]]の手順は以下の通り。~
>
+[[《生還の宝札》]]を[[発動]]。~
+何らかの手段で《暗黒のマンティコア》Aを[[墓地へ送る]]。~
+その[[ターン]]の[[エンドフェイズ]]に、《暗黒のマンティコア》Bを[[コスト]]に《暗黒のマンティコア》Aを[[自己再生]]。~
+[[《生還の宝札》]]の[[効果]]で[[ドロー]]。~
+[[蘇生]]した[[フィールド]]上の《暗黒のマンティコア》Aを[[コスト]]に、[[墓地へ送られた]]《暗黒のマンティコア》Bを[[自己再生]]。~
+[[《生還の宝札》]]の[[効果]]で[[ドロー]]。~
+3.〜6.を繰り返す。

--この[[コンボ]]を利用したものが[[【宝札エクゾディア】]]である。~

--[[《生還の宝札》]]はあくまで[[ドロー]]するために必要なのであり、交互に[[特殊召喚]]する行為は《暗黒のマンティコア》が2枚あればそれだけで可能。~
無意味に繰り返すならば遅延行為に該当するが、[[《増殖するG》]]を[[相手]]が[[使用]]している場合逆に[[デッキ切れ]]を狙う事ができる。~
[[墓地]]で[[発動]]するため[[《エフェクト・ヴェーラー》]]は恐れるに足りないが[[《D.D.クロウ》]]には注意。

-上記の[[コンボ]]が危険視され、登場からわずか三ヵ月の[[03/10/15>禁止・制限カード/2003年10月15日]]の[[制限改訂]]で[[準制限カード]]に指定された。~
その後、他の[[キーカード]]である[[《おろかな埋葬》]]・[[《生還の宝札》]]の規制が進んだため、[[09/03/01>禁止・制限カード/2009年3月1日]]で[[制限解除]]された。~
そして[[09/09/01>禁止・制限カード/2009年9月1日]]にて[[《生還の宝札》]]が[[禁止カード]]に指定されたため、上記のギミックは完全に消滅した。~

-[[相手]][[ターン]]中に[[破壊された]]場合も、その[[ターン]]の[[エンドフェイズ]]時に[[自己再生]][[効果]]が[[発動]]する。~

-[[永続魔法]]扱いの[[宝玉獣]]や[[《サクリファイス》]]によって[[装備魔法]]扱いとなった[[モンスター]]は[[コスト]]に使用できない。~

-[[モンスタートークン]]は[[墓地へ送る]]ことができないので、[[自己再生]]の[[コスト]]に使用できない。~

-なぜ[[獣族]]ではなく[[獣戦士族]]なのかは不明。~
それは[[《モザイク・マンティコア》]]の登場によってさらに鮮明な謎となった。~
「暗黒」なのに[[闇属性]]ではなく[[炎属性]]なのも謎である。~
もしかしたら、「暗黒」とは墓地のことかもしれない。~

-コナミのゲーム作品において―~
[[TAG FORCE>ゲーム付属カード#w02aab36]]では、バグにより「[[フィールド]]から[[墓地へ送られた]]時のみ」[[効果]]が[[発動]]する。~
このバグにより[[【宝札エクゾディア】]]などの[[コンボ]]は難易度が高くなっている。~
また、ほかの作品でもできないことは無いが、やたら時間がかかるので注意が必要。~
特に、[[遊戯王オンライン]]では[[自己再生]][[効果]]の処理中であっても制限時間は減っていくので注意。~
//やるとしたら[[《生還の宝札》]]が[[フィールド]]上に2枚存在するときに[[発動]]するのが理想的である。~
//ただし、[[チェーン]]が入るのでその時間がある事に注意すること。~

--[[WORLD CHAMPIONSHIP 2007>ゲーム付属カード#zc3eaab5]]、[[2008>ゲーム付属カード#qe1d54fb]]の世界大会でのみ使用される[[禁止・制限カード]]リストでは[[制限カード]]に指定されている。~
上記の無限[[ドロー]]を阻止するためだろう。~

-神話・伝承において―~
マンティコアとは、東南アジア〜インドの森林に生息すると言われる怪物である。~
醜悪な人間の老人の顔とライオンの胴体を持ち、歯は3列に並んでいると言う。~
尾の先端の丸い部分には、吹き矢のように飛ばすことのできる毒針を無数に生やしている。~
元々は「究極の戦闘生物」として想像されたもので、人間の知能、百獣の王の身体能力、鳥の飛翔能力、蠍の毒と、おおよそ想像されうる最強の部位が融合させられている。

**関連カード [#h4c895b6]
-[[《モザイク・マンティコア》]]

-[[《The supremacy SUN》]]

-[[《森の番人グリーン・バブーン》]]

-[[《フェニキシアン・クラスター・アマリリス》]]

―《暗黒のマンティコア》の姿が見られる[[カード]]
-[[《烏合の行進》]]
-[[《地砕き》]]

-[[《威嚇する咆哮》]]
-[[《異次元からの帰還》]]

**このカードを使用する代表的なデッキ [#x6b7509d]
-[[【ビースト】]]
-[[【宝札エクゾディア】]]

**収録パック等 [#e2339ade]
-[[暗黒の侵略者]] 307-012 &size(10){[[Rare]]};
-[[EXPERT EDITION Volume.2]] EE2-JP068 &size(10){[[Super]]};
-[[ストラクチャーデッキ−炎王の急襲−]] SD24-JP005

**FAQ [#edaafd78]
Q:この[[自己再生]][[効果]]は[[チェーン]]に乗りますか?~
A:はい。乗ります。

Q:[[自分]][[フィールド]]上に[[裏側表示]]で存在する[[獣族]]・[[獣戦士族]]・[[鳥獣族]][[モンスター]]を[[墓地]]へ送って[[発動]]できますか?~
A:はい、できます。(11/04/06)

Q:[[自分]][[フィールド]]上に[[永続魔法]]扱いまたは[[装備魔法]]扱いで存在する[[モンスターカード]]を[[コスト]]にできますか?~
A:いいえ、できません。

Q:[[エンドフェイズ]]の[[手札]]枚数調整でこのカードを捨てたとき、その[[エンドフェイズ]]中に[[蘇生]]を行えますか?~
A:はい、可能です。(07/12/08)

Q:[[《異次元からの埋葬》]]で[[墓地]]へ戻した[[ターン]]の[[エンドフェイズ]]に[[蘇生]][[効果]]を使うことはできますか?~
A:できません。(10/09/13)

Q:[[エンドフェイズ]]時のこの[[カード]]の[[効果]]の[[発動]]が[[《天罰》]]の[[効果]]で[[無効]]になった場合、同一の[[エンドフェイズ]]時にもう1度[[効果]]を[[発動]]できますか?~
A:いいえ、できません。(12/09/13)