*《&ruby(ブラック・ティラノ){暗黒恐獣};/Black Tyranno》 [#y3d319ea]
*《&ruby(ブラック・ティラノ){暗黒恐獣};/Black Tyranno》 [#top]
 効果モンスター
 星7/地属性/恐竜族/攻2600/守1800
 相手フィールド上に守備表示モンスターしか存在しない場合、
 このカードは相手プレイヤーに直接攻撃できる。

 [[暗黒の侵略者]]で登場した、[[地属性]]・[[恐竜族]]の[[最上級モンスター]]。~
 [[相手]][[フィールド]]上に[[モンスター]]が存在していても、[[相手]]に[[直接攻撃]]を行える[[永続効果]]を持つ。~
 [[暗黒の侵略者]]で登場した[[地属性]]・[[恐竜族]]の[[最上級モンスター]]。~
 [[相手]][[フィールド]]に[[魔法・罠カード]]が存在せず、[[守備表示]][[モンスター]]しか存在しない場合に[[直接攻撃]]できる[[永続効果]]を持つ。~

 [[恐竜族]]で初めての[[最上級モンスター]]で、[[《究極恐獣》]]が登場するまで唯一の[[恐竜族]]の[[最上級モンスター]]。~
 そして、[[《ドリラゴ》]]、[[《ロケット・ジャンパー》]]と同じく、[[効果]]を間違えて解釈している者が多いことで有名なカード。~
 「[[守備表示]][[モンスター]]しか存在しない場合[[直接攻撃]]できる」という[[効果]]から、[[直接攻撃]]が容易に思われるが、実は大きな誤りである。~
 テキストを咀嚼していけばわかるが、「[[相手]]の[[魔法&罠カードゾーン]]にカードがある場合[[直接攻撃]]できない」のである。~
 そのような状況は少ないため、この[[カードの効果]]を有効に使用するには[[《ハリケーン》]]が半ば[[必須>必須カード]]となる。 ~
 高い[[攻撃力]]による[[直接攻撃]]は魅力的だが、[[適用]]条件が非常に厳しい。~
 そもそもこれだけの[[攻撃力]]を持つのであれば、[[魔法・罠カード]]のない状況下で[[守備表示]][[モンスター]]を避ける意味は薄い。~
 同じ[[恐竜族]]の[[《究極恐獣》]]や[[《ジュラック・メテオ》]]の[[効果]]と噛み合わないのも難点である。~

 [[《ハリケーン》]]で[[《大進化薬》]]を使いまわしたり、[[相手]]に[[《死皇帝の陵墓》]]を使わせない戦術も存在し、そのような状況では[[効果]]の活用は不可能ではない。~
 つまり、[[《究極恐獣》]]や[[《超伝導恐獣》]]、[[《暗黒ドリケラトプス》]]等を次々と[[召喚]]する[[最上級モンスター]]主力の[[【恐竜族】]]ならあるいは出番があるかもしれない。~
 その場合は[[《テラ・フォーミング》]]も複数積むことで、[[《死皇帝の陵墓》]]の[[発動]]率を上昇させることになるだろう。
 厳しい条件をクリアして[[直接攻撃]]を通したとしても、この[[モンスター]]の[[攻撃力]]では3回の[[直接攻撃]]を決めても7800[[ダメージ]]であり、初期[[ライフ>ライフポイント]]を削りきる威力を出すことができない。~
 [[《ジュラシック・パワー》]]なら[[攻撃力]]を300補いこの点を解消できる上、[[リリース]]もなくせるため相性は良い。~

 同じ[[恐竜族]]の[[《暗黒ドリケラトプス》]]と較べると、[[効果]]の地味な[[モンスター]]である。 ~
 テキストに関しても遊戯王OCGには多い、「テキストの言葉足らず」で弱くなってしまったカードの一つ。~
 「[[モンスターカードゾーン]]」の1文があるだけで、こうも差が出るのがテキストの難しいところだと痛感させられるカードであった。~
 [[《E・HERO ランパートガンナー》]]など、この弊害を大きく被ったカードは他にも存在する。~
 [[超重武者]]相手なら[[魔法・罠カード]]はなく、[[モンスター]]も軒並み[[守備表示]]なので[[直接攻撃]]しやすい。~

-[[《究極恐獣》]]、[[《超伝導恐獣》]]に比べると、実在の恐竜(ティラノサウルス)に最も近い姿をしている。~
やはり前足の指の数など、細部にかなりの差異はみうけられるが。~
-一応同じ「&ruby(ブラック){暗黒};」の[[《暗黒ブラキ》]]とは[[シナジー]]があるが、いずれにせよ[[適用]]条件の厳しさはカバーしきれない。

-なお、[[《軍隊ピラニア》]]の[[イラスト]]で襲われているのは[[最上級モンスター]]でありながらこのカードである。~
また、[[《テールスイング》]]での[[イラスト]]では唯一活躍らしい活躍を見せている。~
-勘違いしやすいが、[[直接攻撃]]を行えるのは''「[[相手]]の[[フィールド]]に[[守備表示]][[モンスター]]のみが存在し、[[魔法・罠カード]]が存在しない場合」''である。~
後に登場した[[《闇の住人 シャドウキラー》]]のように、[[モンスターゾーン]]のみを見る[[効果]]ではない。~
//罠モンスターは魔法罠ゾーンに存在しないため修正
[[罠カード]]としても扱う[[永続罠]]の[[罠モンスター]]が存在する場合も[[直接攻撃]]はできない。~
[[《ドリラゴ》]]と共に、「[[フィールド]]」と「[[モンスターゾーン]]」のわずか一単語の違いで、有用性が大きく変わってしまっている。~

-カード名は‘暗黒恐「竜」’ではない。~
-第10期から絶対に[[守備表示]]にならない[[リンクモンスター]]が登場したため、更に使い勝手が悪くなってしまった。~

-[[恐竜族]]で初めての、そして[[《究極恐獣》]]が登場するまで唯一の[[最上級モンスター]]であった。~
また、この[[カード]]が登場するまでは[[《ガーディアン・グラール》]]が[[恐竜族]]で最大の[[攻撃力]]を持っていた。~

-[[カード名]]は「暗黒''恐竜''」ではなく、「暗黒''恐獣''」である。~

-「ブラック・ティラノ」の名の通り、モチーフは肉食恐竜[[ティラノサウルス>《ベビー・ティーレックス》]]だろう。~
[[イラスト]]は[[《究極恐獣》]]や[[《超伝導恐獣》]]に比べると実在のティラノサウルスに近い姿をしているが、前足の指の数など、細部にはかなりの差異が見られる。~
だが、21世紀に入ってから「3本目の指の痕跡」の様な痕を残した化石が発見された。~
ティラノサウルスはまだ全身骨格発見の数が多いとは言えず、もしかすると将来的にティラノサウルスは3本指の恐竜となる可能性もあるかも知れない。~
さすがに[[4本指>《ベビー・ティーレックス》]]、という事はないだろうが。~

--[[《テールスイング》]]の[[イラスト]]ではその力強さを発揮しているが、一方で[[《軍隊ピラニア》]]に襲われている様子も見られる。~
ピラニアはともかく、中生代の水辺にはこの様に恐竜を襲うワニなどの生物が生息していた事実はある。~

-原作・アニメにおいて―~
アニメオリジナル「KCグランプリ編」において、変則決闘「竜崎&羽蛾vsジークロイド」戦で竜崎が[[召喚]]。~
当時は唯一のサポートカードであった[[《超進化薬》]]で[[《バルーン・リザード》]]を[[生け贄]]に捧げ、速攻で[[召喚]]した。~
しかし、[[《インセクト女王》]]共々、ジークロイドの「ワルキューレ達」の[[攻撃]]で敗れ去ってしまう。~
登場時の演出だけは強そうであったが、次の瞬間に唖然とした人は多い。~
アニメオリジナル「KCグランプリ編」の「羽蛾&竜崎vsジーク」戦で、竜崎が使用。~
[[先攻]]1[[ターン]]目に[[《超進化薬》]]で[[《バルーン・リザード》]]を[[生け贄]]に捧げて[[特殊召喚]]された。~
しかし、羽蛾の[[《インセクト女王》]]共々、ジークの[[ワルキューレ]]達によって1[[ターン]]で敗れ去った。~
状況を見る限り、恐らく[[《ワルキューレ・ツヴァイト》]]の[[効果]]で[[破壊]]され、[[《ワルキューレ・アルテスト》]]に[[攻撃力]]を[[コピー]]されたものと思われる。~

--GXでは[[上位互換]]の《ダークティラノ》が存在するため、このカードの出番はなかった。~
《ダークティラノ》は、このカードと同じ[[レベル]]・[[攻撃力]]を持つ、[[エラッタ]]が適用されたような[[モンスター]]。~
[[《闇の住人 シャドウキラー》]]と同じく、[[相手]]の場の[[魔法・罠カード]]の有無に関係なく[[直接攻撃]]が可能となっている。
--アニメ版DMで、戦いの儀の前に海馬が遊戯に差し出したジュラルミンケースの中に入っていた[[カード]]の1枚。

**関連カード [#h70617d8]
―恐獣(ティラノ)[[モンスター]]
//-[[《暗黒恐獣》]]
-[[《究極恐獣》]]
-[[《超伝導恐獣》]]
--アニメGXでは、完全[[上位互換]]の《ダークティラノ》をティラノ剣山が度々使用している。~
《ダークティラノ》はこの[[カード]]と完全に一致した[[ステータス]]と酷似した[[効果]]を持ち、ただ一点「[[相手]]の[[フィールド]]に[[魔法・罠カード]]があっても[[直接攻撃]]できる」という点だけが異なっていた。~

―類似系カード
---公式サイトの予告の文章には、本編で《ダークティラノ》が出るはずの部分に《暗黒恐獣》と書かれていた。~
恐らく、元々はこの[[カード]]がアニメに登場する予定だったが、製作途中で[[魔法&罠カードゾーン]]に[[カード]]がある場合[[直接攻撃]]できない事に気づき、急遽《ダークティラノ》という[[オリジナルカード]]に変更したものだと思われる。~

--漫画GXの連載がVジャンプで公表された時に第1話のラフ画が掲載されていたが、そこにはこの[[モンスター]]が登場していた。~
しかし、実際に掲載された第1話では[[《サイバー・ダイナソー》]]に変更されている。~
漫画の[[《サイバー・ダイナソー》]]は一定条件下で[[直接攻撃]]できる[[効果]]を持っており、こちらもアニメと同様の経緯があったものと思われる。~

--アニメARC-V第53話において、榊洋子の回想シーンに登場し、[[《戦士ダイ・グレファー》]]と[[戦闘]]を行っていた。~
アクション[[デュエル]]の黎明期は、このような力自慢の[[モンスター]]をぶつけ合うパワー重視の格闘技のようなものだったらしい。

-コナミのゲーム作品において―~
TAG FORCE SPでは、三沢のハート4イベントでティラノ剣山がこの[[カード]]を使うシーンが見られる。~
他のキャラがアニメ版または漫画版の[[カード]]を使ったことを考慮すると、この場面では逆に《ダークティラノ》の代わりとして使われた可能性がある。~

--デュエルリンクスでは[[テキスト]]が[[エラッタ]]されており、「[[相手]][[フィールド]]上に[[魔法・罠カード]]が存在せず」と書かれている。~
//条件を明確にするためだと思われるが、その結果、[[OCG]]とは異なり[[相手]][[フィールド]]に存在する[[カード]]が[[守備表示]]の[[罠モンスター]]のみである場合に[[直接攻撃]]できなくなってしまった。~
また、ティラノ剣山が使用すると[[召喚]]時・[[攻撃]]時にボイスがある。~
上記通りこの[[カード]]自体はアニメで使用していないのだが、「暗黒シリーズ」の[[恐竜族]]は剣山の[[カード]]というポジションらしく、全種にボイスが設定されている。~

**関連カード [#card]
―恐獣[[モンスター]]
-「&ruby(ダイノ){恐獣};」
--[[《超古代恐獣》]]
-「&ruby(ティラノ){恐獣};」
--[[《究極恐獣》]]
--[[《超伝導恐獣》]]
--[[《究極伝導恐獣》]]

―ティラノサウルスがモデルの[[モンスター]]
-[[《剛鬼スープレックス》]]
-[[《銀河暴竜》]]
-[[《ダイナミスト・レックス》]]
-[[《ダイナレスラー・キング・Tレッスル》]]
-[[《ダイノルフィア・レクスターム》]]
-[[《超量機獣ラスターレックス》]]
-[[《Re:EX》]]
-[[《ベビー・ティーレックス》]]
-[[《らくがきじゅう−てらの》]]

―「&ruby(ブラック){暗黒};」シリーズ
-[[《暗黒プテラ》]]
-[[《暗黒ステゴ》]]
-[[《暗黒ヴェロキ》]]
-[[《暗黒ブラキ》]]

―類似[[効果]]
-[[《ドリラゴ》]]
-[[《ロケット・ジャンパー》]]

―上位版[[効果]]を持つカード
//―上位版[[効果]]を持つカード
-[[《闇の住人 シャドウキラー》]]
-[[《サイバー・チュチュ》]]

―[[イラスト]]関連
―《暗黒恐獣》の姿が見られる[[カード]]
-[[《軍隊ピラニア》]]

-[[《テールスイング》]]

**収録パック等 [#c4eb9ce0]
-[[EXPERT EDITION Volume.2]] EE2-JP076 &size(10){[[Ultra]]};
-[[《生存競争》]]
-[[《生存境界》]]
-[[《絶滅の定め》]]

//**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
//-[[【】]]

**収録パック等 [#pack]
-[[暗黒の侵略者]] 307-020 &size(10){[[Ultra]],[[Parallel]]};
-[[ストラクチャーデッキ−恐竜の鼓動−]] SD09-JP008
-[[EXPERT EDITION Volume.2]] EE2-JP076 &size(10){[[Ultra]]};

**FAQ [#eb105a98]
Q:[[相手]][[フィールド]]上に、[[守備表示]][[モンスター]]のみが存在し、[[魔法・罠カード]]がある場合[[直接攻撃]]できますか?~
A:できません。このカードが[[効果]]で[[直接攻撃]]できるのは、[[相手]][[フィールド]]上に、[[攻撃表示]][[モンスター]]と[[魔法・罠カード]]が存在しない場合のみです。~
**FAQ [#faq]
Q:[[相手]][[フィールド]]に[[守備表示]][[モンスター]]のみが存在し、[[魔法・罠カード]]がある場合[[直接攻撃]]できますか?~
A:いいえ、できません。~
  この[[カード]]が[[効果]]で[[直接攻撃]]できるのは、[[相手]][[フィールド]]上に、[[攻撃表示]][[モンスター]]と[[魔法・罠カード]]が存在しない場合のみです。~

Q:[[相手]][[フィールド]]上に、[[モンスター]]が存在していないとき、[[魔法・罠カード]]がある場合[[直接攻撃]]できますか?~
A:[[効果]]は[[発動]]しませんが、通常ルールにそって[[直接攻撃]]できます。~
//Q:[[相手]][[フィールド]]に[[モンスター]]が存在していないとき、[[魔法・罠カード]]がある場合[[直接攻撃]]できますか?~
//A:[[効果]]は[[適用]]されませんが、ルールに従って[[直接攻撃]]できます。~

Q:[[相手]][[フィールド]]上に存在する[[カード]]が[[《メタル・リフレクト・スライム》]]等の[[罠モンスター]]の場合[[直接攻撃]]できますか?~
A:[[罠カード]]としても扱う[[罠モンスター]]が存在している場合は[[直接攻撃]]できません。(23/09/17)~

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、事務局に質問した日付を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は、公式サイトの「遊戯王カードデータベース」で調べるか、ルール質問BBSを利用してください。
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&tag(《暗黒恐獣》,効果モンスター,モンスター,星7/地属性/恐竜族/攻2600/守1800);