*《&ruby(たましいきゅうしゅう){魂吸収};/Soul Absorption》 [#y7c60b8c]
 永続魔法
 このカードのコントローラーはカードがゲームから除外される度に、
 1枚につき500ライフポイント回復する。

 [[混沌を制す者]]で登場した[[永続魔法]]。~
 [[お互い]]のカードが[[除外]]される度に[[ライフポイント]]を[[回復]]する。

 一度に複数枚の[[カード]]を[[除外]]する[[カード]]が多いため、その[[回復]]力は尋常ではない。~
 [[《魂の解放》]]なら5枚、[[《メガロック・ドラゴン》]]なら[[墓地]]に存在する[[岩石族]][[モンスター]]の枚数分の[[カード]]を[[除外]]できるため、[[ライフ回復]]の数値は非常に大きい。~
 [[《マクロコスモス》]]等が[[フィールド]]上にあれば、[[カード]]が[[除外]]されるたびに[[ライフ回復]]を行うことができるだろう。~
 中でも[[《ネクロフェイス》]]と[[《ヘル・テンペスト》]]は特に相性がよく、[[《ネクロフェイス》]]は自身を含め一度に11枚[[除外]]でき、[[《ヘル・テンペスト》]]では万単位の[[ライフ]]が[[回復]]する。~

 しかし、遊戯王とは[[ライフ]]を[[回復]]するだけでは勝てないゲームであり、[[《デビル・フランケン》]]も[[禁止カード]]となったため莫大な[[ライフ]]の恩恵は今ひとつ薄いのが現状。~
 ただ上記のような桁違いの[[ライフ・アドバンテージ]]を得れば、[[ロック]]や[[壁]]を使うことなく、[[相手]]の[[攻撃]]に耐えられることには間違いない。

 一度に複数の[[カード]]を[[除外]]した場合は、枚数×500ポイントの[[ライフ]]が[[回復]]するものの、[[回復]][[効果]]の[[発動]]は1回とカウントされる。~
 また、[[トークン]]は[[フィールド]]を離れると消滅し、[[除外]]ゾーンへ行かないため、[[トークン]]が[[《邪帝ガイウス》]]の[[除外]][[効果]]を受けても[[回復]][[効果]]は発生しない。~

-[[チェーンブロック]]を作る[[効果]]なのだが、[[チェーン]]の積み方が非常にややこしいので注意。~
[[《マクロコスモス》]][[発動]]中と仮定して説明する。

--例1:[[《魔宮の賄賂》]]で相手の[[《大嵐》]]を[[破壊]]した場合~
上記2枚の効果処理が終了した直後、《魂吸収》の[[効果]]が''2回分同時に[[発動]]''する。~
なぜなら、[[《魔宮の賄賂》]]と[[《大嵐》]]は同時に[[除外]]されたわけではないからである。~
具体的には[[同時に複数のカードが発動した場合]]に則って、《魂吸収》で2回[[チェーン]]を組み、[[効果]]処理時に「500[[回復]]→500[[回復]]」と処理をする。

--例2:[[《おろかな埋葬》]]で[[《ネクロフェイス》]]を[[除外]]した場合~
[[《おろかな埋葬》]]の効果処理が終了したあと、《魂吸収》の[[効果]]2回分と[[《ネクロフェイス》]]の[[効果]]が''3つ同時に[[発動]]する''。~
《魂吸収》が2回分[[発動]]する理屈は上記と同様、[[《おろかな埋葬》]]と[[《ネクロフェイス》]]が別のタイミングで[[除外]]されているからである。~
具体的には、[[同時に複数のカードが発動した場合]]に則って3つの[[効果]]で[[チェーン]]を組み、効果解決を行う。~
([[《ネクロフェイス》]]→《魂吸収》→《魂吸収》と[[チェーン]]を積めば、500[[回復]]→500[[回復]]→[[お互い]]に5枚ずつ[[除外]]と処理する。)~
この[[効果]]処理が終了後、みたび《魂吸収》の[[効果]]が[[発動]]し、[[《ネクロフェイス》]]の[[効果]]で[[除外]]された10枚分の[[ライフ]]5000を[[回復]]する。

-[[チェーンブロック]]が発生するがゆえ、特定の条件が重なると[[優先権]]を行使した[[起動効果]]の[[発動]]が不可能になる。~
たとえば、[[相手]]が[[《奈落の落とし穴》]]を伏せているときに[[《カオス・ソーサラー》]]を[[手札]]から[[特殊召喚]]した場合、《魂吸収》 →[[《奈落の落とし穴》]]と[[チェーン]]が積まれてしまい、[[《カオス・ソーサラー》]]は[[起動効果]]を[[発動]]することなく退場である。~
(詳しい理由については[[《つまずき》]]を参照。)~

-[[《シモッチによる副作用》]]を出されたら[[回復]]量がそのまま大[[ダメージ]]となる。~
特に上記にある[[《ネクロフェイス》]]の[[効果]]直前に[[発動]]されれば、一瞬にして[[ライフ・アドバンテージ]]は吹き飛び、場合によっては引導を渡されることになる。

-古参[[プレイヤー]]にとっては懐かしい見覚えのある[[モンスター]]たちが魂として登場している。~
[[イラスト]]の[[モンスター]]は[[《デビル・ボックス》]]・[[《ベビードラゴン》]]・[[《ハネハネ》]]・[[《魂虎》]]とあと1体は恐らく[[《タルワール・デーモン》]]であると推測される。~

-原作・アニメにおいて―~
「KCグランプリ編」における「海馬vsジーク・ロイド」戦において海馬が使用。~
[[《XYZ−ドラゴン・キャノン》]]の[[召喚条件]]を利用して[[ライフ]]を[[回復]]し、[[《次元融合》]]の[[コスト]]を軽減したが、次の[[ターン]]に[[《サイクロン》]]で[[破壊]]されてしまった。~
バクラの挑戦を受けた海馬が出したアタッシュケースに入っていたカードの内の1枚。~

--アニメGXの「十代vsエド」(1戦目)ではエドの[[手札]]に確認できる。~

-コナミのゲーム作品において―~
GBAソフト「[[遊戯王デュエルモンスターズ エキスパート2006>http://www.konami.jp/gs/game/yugioh_ex2006/index.html]]」では[[自分]]の[[デッキ]]のカードが[[墓地へ送られた]]場合も[[回復]]するというバグがあった。~
その影響で[[《デビル・コメディアン》]]による大[[回復]]が簡単にできる。~

--遊戯王ONLINE DUEL EVOLUTIONシーズン8では、なんと[[制限カード]]に指定されている。~
理由はおそらく[[【ネクロフェイス】]]だと思われるが、[[《ネクロフェイス》]]自体の[[制限強化]]は行われていない。~

--「[[遊戯王デュエルモンスターズ &ruby(ワールド){World}; &ruby(チャンピオンシップ){Championship}; 2008:http://www.konami.jp/gs/game/yugioh_wcs2008/]]」の世界大会用制限リストでも[[制限カード]]に指定されている。

**関連カード [#h70617d8]
-[[《謎の傀儡師》]]

-[[《エレメントの泉》]]
-[[《魔法吸収》]]

-[[《神の恵み》]]

-[[《魂を吸う竹光》]]

―[[イラスト]]関連
-[[《デビル・ボックス》]]
-[[《ベビードラゴン》]]
-[[《ハネハネ》]]
-[[《魂虎》]]
-[[《タルワール・デーモン》]]

**収録パック等 [#d4e28e83]
-[[EXPERT EDITION Volume.2]] EE2-JP046
-[[混沌を制す者]] 306-046
-[[ストラクチャーデッキ−帝王の降臨−]] SD14-JP024

**FAQ [#k4e7c047]
Q:[[回復]][[効果]]は[[チェーンブロック]]を作りますか?~
A:はい、作ります。

Q:2枚[[発動]]している場合、それぞれが[[発動]]しますか?~
A:はい、そうです。この場合、片方の[[回復]][[効果]]にもう片方が[[チェーン]]する形となります。

Q:このカードが[[自分]][[フィールド]]上に存在する時に、[[《オーバーロード・フュージョン》]]を使って[[《キメラテック・オーバー・ドラゴン》]]を[[召喚]]しました。~
  結果、どのような処理が行われますか?~
A:この場合、両者とも[[強制効果]]なので《魂吸収》と[[《キメラテック・オーバー・ドラゴン》]]の[[効果]]を任意の順番で[[チェーン]]に積めます。~
  《魂吸収》を先に処理すれば[[回復]]した後[[墓地]]送りですし、《魂吸収》を後に処理すれば場を離れるため[[回復]]しません。

Q:ひとつの[[チェーン]]処理中に2回に分かれてカードの[[除外]]が発生した場合、どう処理しますか?~
A:仮に、「[[チェーン]]1:2枚[[除外]]」「[[チェーン]]2:1枚[[除外]]」とします。~
  この場合、逆順処理により「1枚[[除外]]」→「2枚[[除外]]」と処理します。~
  結果、この[[チェーン]]処理直後に「[[チェーン]]1:2枚[[除外]]分の[[回復]]」「[[チェーン]]2:1枚[[除外]]分の[[回復]]」という[[チェーン]]が新たに発生、逆順処理します。