邪神(じゃしん)アバター/The Wicked Avatar》

効果モンスター
星10/闇属性/悪魔族/攻   ?/守   ?
このカードは特殊召喚できない。
自分フィールド上に存在するモンスター3体を
生け贄に捧げた場合のみ通常召喚する事ができる。
このカードが召喚に成功した場合、相手ターンで数えて2ターンの間、
相手は魔法・罠カードを発動できない。
このカードの攻撃力・守備力は、フィールド上に表側表示で存在する
「邪神アバター」を除く、攻撃力が一番高いモンスターの
攻撃力+100ポイントの数値になる。

 Vジャンプ(2007年2月号) 付属カードで登場した闇属性悪魔族最上級モンスター
 三邪神の一体であり、フィールド上の全モンスター攻撃力を凌駕する攻撃力守備力を備え、相手魔法・罠カードを拘束する効果も併せ持つ。

 ステータスが常に変動し、処理の最後に数値が算出される永続効果を持つため、《BF−疾風のゲイル》等の他のカードによる攻守の増減効果を受けない。
 また、《オネスト》等で他のモンスターが強化されている場合でも、それをさらに上回る攻守となる。
 そのため、特殊な条件がない限り他のモンスター戦闘破壊されることはなく、戦闘に関しては無類の強さを誇る。
 (例外として《邪神ドレッド・ルート》との戦闘でのみ、戦闘破壊される場合がある。詳しくは後述。)

 上記のように相手によるステータスの増減はもちろん、自分カードであっても攻守の増減効果を無効にすることができる。
 《流星の弓−シール》等のデメリット効果のみを打ち消し、メリット効果のみを使用するというコンボも可能である。
 ステータス増減効果は自分のモンスターでも良いため、《巨大化》等で自分のモンスターを強化すれば、その攻撃力をコピーして、その2体で致死量の戦闘ダメージを与えることができる。

 召喚後に発動する誘発効果により、2ターンの間は相手魔法・罠カードを完全に封殺する。
 それにより、相手の戦術を大きく拘束でき、このカードに対する除去もされにくくなっており、最上級モンスターでありながら間接的な除去耐性を持っていると言える。
 召喚に成功すれば魔法・罠カードの封殺効果が確定するので、このカードフィールドを離れても、効果が持続する点は優秀である。

 しかし、この封殺効果は完全ではなく、このカード誘発効果《激流葬》等をチェーン発動されることで、簡単に除去される恐れがある。
 また、《人喰い虫》等のモンスター効果までは封殺できない点も弱点の一つとなっている。

 強力な効果を持つが、その分召喚は難しく、3体の生け贄が要する上に《死皇帝の陵墓》も使用できない。
 また、このカード単体では打撃力がないため、単体では《機動砦のギア・ゴーレム》《洞窟に潜む竜》等の攻撃力より守備力が高いモンスターには対処する事ができず、自分からこのカード攻撃力を上昇させるためのモンスター召喚する必要がある。

 より安定性の高いものでは、《人造天使》《天罰》とのコンボ特殊召喚できる《冥王竜ヴァンダルギオン》を軸とした【パーミッション】
 他に《ダブルコストン》《生者の書−禁断の呪術−》などを有し、展開が得意な【アンデット族】が挙げられる。

初回「遊戯vs夜行」戦では、《オシリスの天空竜》召喚を許しつつも、夜行はこのモンスター召喚(途中経過は端折られている)。
《オシリスの天空竜》の「召雷弾」をランク差により無効とし、戦闘破壊した。
「海馬vs夜行」戦で再び登場し、この決闘で効果の全貌が判明した。
相手融合モンスター融合素材特殊召喚できる罠カード《ジャンク・ディーラー》(ドーマ編でアメルダが使用しているものとは違う)によって夜行のフィールドに揃えられた《青眼の白龍》3体を生け贄召喚され、《青眼の究極竜》戦闘破壊した。
次の夜行のターン召喚された《邪神ドレッド・ルート》をコピーして攻撃力を4001ポイントにまで上昇させ、直接攻撃によって海馬を倒した。
なお、神属性の為この場合の攻撃力処理はOCGとは異なっている(上記参照)。
Rの最後の決闘、「遊戯vs夜行」戦においては、《増殖》によって3体に増やされた《テルスの羽トークン》を生け贄として召喚された。
《冥府の使者カイエン》戦闘破壊し、《ユニオン・アタック》を用いた《冥府の使者ゴーズ》《THE トリッキー》の連携攻撃をもはねのけて見せた。
更に夜行のメタルデビル・トークンに映った遊戯の姿になり、その姿で遊戯にとどめを刺そうとしたが、最終的には蘇生されて効果発動攻撃力∞となり、《神の進化》によって《邪神アバター》および《ラーの翼神竜》と同格になった《オベリスクの巨神兵》と相殺した。
また、同決闘で召喚される前に《軍神ガープ》攻撃力を上げるために手札から見せている。
決着後は、邪神が倒された事で正気に戻った夜行の手で破り捨てられた。

自身の効果《オシリスの天空竜》《青眼の究極竜》《ロード・オブ・ドラゴン−ドラゴンの支配者−》《邪神ドレッド・ルート》《冥府の使者ゴーズ》《THE トリッキー》メタルデビル・トークン(武藤遊戯)・《オベリスクの巨神兵》に姿を変えている。
攻撃名は基本的に「ダークネス+(変化したモンスター攻撃名)」となるようである。
例:《オシリスの天空竜》攻撃技名 超電導波 サンダー・フォース)に変化したときの攻撃名は「ダークネス・サンダーフォース」。
しかし《邪神ドレッド・ルート》に姿を変えた時は、同じ三邪神である為か攻撃名は変わらなかった。

デュエルディスクにセットしていない状態ではカードテキストが《ラーの翼神竜》と同じく記載されていない状態であった。
原作テキストは、以下の通り。
三邪神はテキストが英語であるため、和訳も付記しておく。

《THE DEVILS AVATAR》
星10/ATTACK   ?/DEFENCE   ?
God over god.
Attack and defense point of Avatar equals to the point plus 1 of that of
the monster's attack point which has the highest attack point among
monsters exist on the field.
(神を超える神。
 アバターの攻撃力と守備力の値は、フィールドに存在するモンスターの中で
 最も高い攻撃力を持つモンスターの攻撃力に1をプラスした数値に等しい。)

関連カード

―類似効果

収録パック等

FAQ

Q:それぞれの効果分類は何ですか?
A:《邪神アバター》の召喚に成功した場合、相手ターンで数えて2ターンの間、相手魔法・罠カード発動できない効果の種別は、誘発効果となります。
  また、このカード攻撃力守備力が《邪神アバター》を除く、攻撃力が一番高いモンスター攻撃力+100ポイントの数値になる効果の種別は永続効果となります。(10/06/14)

Q:召喚してから2ターン経つ前にフィールドを離れた場合、相手魔法・罠カード発動できるようになりますか?
A:いいえ、効果は残ります。

Q:フィールド上に《邪神アバター》のみ存在し、《邪神アバター》以外のモンスターが存在しない場合、《邪神アバター》の攻撃力守備力は幾つになりますか?
A:《邪神アバター》のみがフィールド上に表側表示で存在する場合、 《邪神アバター》の攻撃力守備力は100になります。

Q:自分の場に《邪神アバター》のみが、相手の場に《邪神アバター》をコピーした《N・ブラック・パンサー》のみが表側表示で存在しています。
  この場合、攻撃力はどうなりますか?
A:フィールド上に《邪神アバター》と、《邪神アバター》の効果を得ている《N・ブラック・パンサー》のみが存在する場合、どちらの攻撃力も100になります。(09/05/18)

Q:フィールドには「名前が《邪神アバター》になっている《スキヤナー》」と《邪神アバター》だけが存在します。
  《スキヤナー》攻撃力が1000になっている場合、フィールドに存在する《邪神アバター》の攻撃力はどうなりますか?
A:フィールド上に存在するモンスターが《邪神アバター》と、自身の効果によってカード名が《邪神アバター》として扱われている《スキヤナー》のみの場合、《邪神アバター》の攻撃力は100になります。(09/10/16)

Q:このカードの「ロックする効果」にチェーンして《天罰》発動する事ができますか?
A:はい、できます。

Q:このカードの「ロックする効果」にチェーンして《激流葬》等を発動する事ができますか?
A:はい、発動する事ができます。ただし、効果無効にしていないため、2ターンの「相手魔法・罠カード発動できない」は残ります。

Q:このカードは《ダークゾーン》などのフィールド魔法効果を受けますか?
A:はい、受けます。
  しかし、最終的に自身の効果が適用されるのでフィールド魔法効果による増減が表れる事はありません。
  《ヴェノム・スワンプ》ヴェノムカウンターとの関係も同様です。

Q:自分フィールドに《邪神アバター》と《邪神ドレッド・ルート》が両方とも裏側守備表示状態で存在しています。
  《停戦協定》で同時にリバースした場合、攻撃力はどう計算しますか?
A:両方とも同一のプレイヤーコントロールしている場合は、そのコントローラーが「どちらを先に適用するか」を決定します。
  つまり、「《邪神アバター》の効果を先に計算する」「《邪神ドレッド・ルート》効果を先に計算する」を自由に選べます。(07/04/24)

Q:自分フィールドに《邪神アバター》が、相手フィールド《邪神ドレッド・ルート》が両方とも裏側守備表示状態で存在しています。
  《停戦協定》で同時にリバースした場合、攻撃力はどう計算しますか?
A:この場合は、「ターンプレイヤーコントロールするモンスター効果が先」として計算を行います。
  自分ターン中に《停戦協定》発動した場合は、自分の《邪神アバター》の効果が先に計算されます(07/04/24)

Q:《ワーム・ホール》フィールドに戻された場合、魔法・罠のロック効果発動しますか?
A:いいえ。フィールド召喚された事になりませんので、再度ロック効果発動するという事はありせん。(08/01/18)

Q:《地球巨人 ガイア・プレート》フィールドに存在している時に、《邪神アバター》を召喚し、《地球巨人 ガイア・プレート》攻撃した時、アバターの攻撃力はどうなりますか? またその逆の場合もどうなりますか?
A:《地球巨人 ガイア・プレート》効果適用後、《邪神アバター》の効果フィールド上で再び最も高い攻撃力+100になります。(11/12/19)

Q:《邪神アバター》に《ヒーロー・マスク》を使用した場合、攻撃力はどうなりますか?
A:その場合は最も高い攻撃力+100になります。(その《邪神アバター》しかいなかった場合は100。)(10/08/14)
  なお《ヒーロー・マスク》を使用し別々の名称になっている《邪神アバター》が2体いても同様です。(11/04/22)

Q:《邪神アバター》以外のモンスターがフィールドに存在しない時に、《ヴェノム・スワンプ》が発動されています。
  エンドフェイズ《ヴェノム・スワンプ》効果が発動した時、《邪神アバター》はどうなりますか?
A:調整中。(11/12/19)

Q:手札が一枚以下の《オシリスの天空竜》フィールドに存在している時に、《邪神アバター》を召喚した場合、他にモンスターが存在しなければ《邪神アバター》はどうなりますか?
A:《オシリスの天空竜》効果によって攻撃力を下げる処理を行う時点で《邪神アバター》の効果が再適用される為、《邪神アバター》の攻撃力は0にならず破壊されません。(11/12/19)