*《&ruby(じゅうそうむしゃ){重装武者};−ベン・ケイ/Armed Samurai - Ben Kei》 [#f74c498f]
 効果モンスター
 星4/闇属性/戦士族/攻 500/守 800
 このカードは通常の攻撃に加えて、
 このカードに装備された装備カードの数だけ、
 1度のバトルフェイズ中に攻撃する事ができる。

 [[FLAMING ETERNITY]]で登場した、[[闇属性]]・[[戦士族]]の[[下級モンスター]]。~
 基本[[攻撃力]]は低いが、装備された[[装備カード]]の数だけ[[攻撃]]回数が増える[[永続効果]]を持つ。~

 [[装備魔法]]1枚では、せいぜい[[《不意打ち又佐》]]と同等か、それ以下である。~
 しかし、2枚以上の[[装備カード]]を装備させる事で、高ステータスで3回もの[[攻撃宣言]]を行えるようになる。~
 仮に[[《デーモンの斧》]]を2枚装備させたとして、[[攻撃力]]2500×3回[[攻撃]]で7500もの[[ダメージ]]を見舞える。~
 3枚の[[装備カード]]を装備させれば、十分に[[1ターンキル]]を狙える[[攻撃力]]となるだろう。~
 [[《追い剥ぎゴブリン》]]を併用すれば連続[[手札破壊]]も狙える。~

 つまり、[[デッキ]]構築次第では[[1ターンキル]]も可能という、[[装備魔法]]と相性の良い[[モンスター]]と言える。~
 標準的なバランスの[[デッキ]]では出番は無いだろうが、専用[[デッキ]]ならば大きな活躍を見せる。~

 [[戦士族]]であるため[[《増援》]]で[[サーチ]]、[[《戦士の生還》]]で[[サルベージ]]でき、[[《融合武器ムラサメブレード》]]を装備する事ができる。~
 また、[[闇属性]]であるため[[《キラー・トマト》]]で[[リクルート]]でき、[[《死のデッキ破壊ウイルス》]]の[[生け贄]]にする事が可能である。~

-[[《強奪》]]や[[《堕落》]]には要注意。~
[[コントロール]]を奪われるだけでなく、[[攻撃]]回数まで増加してしまう。~

-名前の元ネタは、恐らく源義経の従者「&ruby(むさしぼうべんけい){武蔵坊弁慶};」。~
その強力で活躍したとされる人物であり、「五条大橋での牛若丸との決闘」「弁慶の泣き所」「勧進帳」「立往生」などの話で有名。~

-英語版では[[イラスト]]が修正され体に矢が刺さっていない。しかし同じく矢の刺さった[[《不死武士》]]は修正されていない。~

-原作・アニメにおいて―~
アニメGXにおける「万丈目vs五階堂」戦において五階堂が使用。~
[[《神剣−フェニックスブレード》]][[《稲妻の剣》]][[《早すぎた埋葬》]]を装備した状態で合計4回[[攻撃]]を行い、[[《おジャマ・イエロー》]][[《おジャマ・グリーン》]][[《おジャマ・ブラック》]]を[[破壊]]した上で万丈目に[[直接攻撃]]をした。~
また、「十代vsカブキッド」戦においてもカブキッドが使用している。~
この時は《麗人天狗−ヨシ・ツネ》や《天上舞姫−シズカ》といった同じく義経伝説を元とする[[モンスター]]も共に使用された。

-コナミのゲーム作品において―~
遊戯王ONLINE DUEL EVOLUTIONでは、ガンスリングなどシングル[[デュエル]]形式のイベントがほとんどのため、[[【ベン・ケイ1キル】]]が[[【大逆転クイズ】]]と共に[[1ターンキル]][[デッキ]]としての採用率が高まっていた。~
が、あまりにも蔓延しすぎたため、2008年5月の制限改訂において[[制限カード]]に指定された。

***数学面での考察―[#vc25085d]
 目的:《重装武者−ベン・ケイ》と[[《不意打ち又佐》]]を比較する。~
 また、両者の総[[ダメージ]]量の期待値を求める公式を得る。~
~
 [[装備魔法]]1枚による上昇値をここでは800と仮定する。~
 装備させた強化系[[装備魔法]]の枚数を"n"、総[[ダメージ]]量を"y"とする。~

-[[《不意打ち又佐》]]の場合~
元々の[[攻撃力]]は1300。[[攻撃]]回数は増えず、常に[[2回攻撃]]。~
--[[装備魔法]]0枚ならば、y=1300*2=2600~
--[[装備魔法]]1枚ならば、y=(1300+800)*2=4200~
--[[装備魔法]]2枚ならば、y=(1300+1600)*2=5800~
--[[装備魔法]]3枚ならば、y=(1300+2400)*2=7400~
--[[装備魔法]]4枚ならば、y=(1300+3200)*2=9000~
--[[装備魔法]]5枚ならば、y=(1300+4000)*2=10600~
-~
以上より、公式は、~
y=(800n+1300)*2=1600n+2600 …であると言える。~
~
-《重装武者−ベン・ケイ》の場合~
元々の[[攻撃力]]は500。[[攻撃]]回数は、n+1であると言える。~
--[[装備魔法]]0枚ならば、y=500*1=500~
--[[装備魔法]]1枚ならば、y=(500+800)*2=2600~
--[[装備魔法]]2枚ならば、y=(500+1600)*3=6300~
--[[装備魔法]]3枚ならば、y=(500+2400)*4=11600~
--[[装備魔法]]4枚ならば、y=(500+3200)*5=18500~
--[[装備魔法]]5枚ならば、y=(500+4000)*6=27000~
-~
以上より、公式は、~
y=(800n+500)(n+1) …であると言える。~
 比較及び、それによる結論~
 元々の[[攻撃力]]の低さはあっても、[[攻撃]]回数も増加する《重装武者−ベン・ケイ》が2枚の[[装備魔法]]で[[《不意打ち又佐》]]を超える[[攻撃力]]を発揮する。~
 以降、3枚もの[[装備魔法]]をつけた《重装武者−ベン・ケイ》の[[攻撃力]]は、5枚もの[[装備魔法]]で強化をした[[《不意打ち又佐》]]にも勝り、[[1ターンキル]]可能な[[攻撃力]]、及び[[攻撃]]回数に達するのも早い。~
 なお、この事実は、総[[ダメージ]]算出の公式が2次関数であることも論拠となる。~
~
 結論:2枚以上の[[装備魔法]]を用いての強化を望めるのならば、《重装武者−ベン・ケイ》の方が[[ダメージ]]量は大きい。~
 また、3枚以上の[[装備魔法]]を用いて[[1ターンキル]]を狙う場合も、《重装武者−ベン・ケイ》が優先される。~
 しかし、それ以外では、単体で強力な[[《不意打ち又佐》]]を選択すべき。~

**関連カード [#h70617d8]
-[[《不意打ち又佐》]]
-[[《マハー・ヴァイロ》]]

―僧侶の[[モンスター]]
-[[《マスターモンク》]]
-[[《モンク・ファイター》]]
-[[《霊滅術師 カイクウ》]]
-[[《召喚僧サモンプリースト》]]
-[[《バイオ僧侶》]]
-[[《昇霊術師 ジョウゲン》]]

**このカードを使用する代表的な[[デッキ]] [#mee5fa04]
-[[【ベン・ケイ1キル】]]

**収録パック等 [#c24e0c7b]
-[[FLAMING ETERNITY]] FET-JP023
-[[EXPERT EDITION Volume.3]] EE3-JP143
-[[ストラクチャーデッキ−戦士の伝説−]] SD5-JP017

**FAQ [#hede6466]
Q:[[《剣聖−ネイキッド・ギア・フリード》]]《重装武者−ベン・ケイ》に装備[[罠カード]]を装備した場合、それぞれの[[効果]]は適用されますか?~
A:はい。装備[[罠カード]]を装備した場合も、それぞれの[[効果]]は適用されます。(05/03/18)

Q:《重装武者−ベン・ケイ》に[[《閃光の双剣−トライス》]]を装備した場合、《重装武者−ベン・ケイ》は何回[[攻撃]]を行えますか? ~
A:《重装武者−ベン・ケイ》に[[《閃光の双剣−トライス》]]を装備しても、行える[[攻撃]]は2回となります。(05/03/18)