カウンター罠 (1):自分の魔法&罠ゾーンにセットされているカードがこのカードのみの場合、3000LPを払って発動できる。 ●モンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時に発動できる。 その発動を無効にし破壊する。 ●自分または相手がモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚する際に発動できる。 それを無効にし、そのモンスターを破壊する。
ネクスト・チャレンジャーズで登場したカウンター罠。
特殊な発動条件と、《神の警告》を超えるライフコストと引き換えに、魔法・罠カードの効果の発動以外の全てに対応するカウンター効果を持つ。
モンスター効果にも対応した《神の宣告》といった効果で、非常に広いカウンター範囲を持つ。
しかしその発動条件が使い勝手を悪くしており、相手の行動を妨害するカウンター罠であるのにセットカードを使うデッキには入れづらいというジレンマを持つ。
妨害はこのカード1枚きりとなりやすく、《サイクロン》などを1枚使われるだけで無防備になってしまう危険性もつきまとう。
現環境では無効化やカウンター効果を持つモンスターおよび手札誘発などカウンター罠に頼らない妨害手段が充実し、罠カードの採用率自体が下がっているため「魔法&罠ゾーンにセットされているカードがこのカードのみ」という発動条件を満たすのは見かけほど難しくはない。
特殊召喚を何度も行い大量のモンスターを出すことを得意とする展開力の高いデッキにこのカードを数枚入れ、残りは魔法カードおよびモンスターカードで固める、といった構成なら十分に機能してくれるだろう。
なお、この発動条件で参照するのはあくまでセットされているカードのみで、永続魔法等が表側表示で存在している場合でも問題なく発動できる。
また、魔法&罠ゾーンにセットされているカードが他にあっても、それを発動すればその時点で発動条件を満たせるため、それにチェーンしたカードに対してこのカードを発動できる。
とはいえ肝心な時に発動できないのでは意味が無いため、魔法・罠カードのセットを多用するデッキには投入しないほうがいい。
真に運用上問題となるのは3000という莫大なライフコストを要求してくる点である。
この分のライフ減少で相手の1ターンキル射程圏内に入ってしまうリスクがあり、使い所を誤るとそのまま敗北してしまうことも考えられる。
考えなしに採用できるカードではなく、これに目をつぶってでも妨害したいカードがなんなのかは考えておいたほうがよいだろう。
例を挙げれば、セットを介する必要なく魔法・罠カードを使用できる【魔弾】や、永続魔法と永続罠で魔法&罠ゾーンが埋まりやすくセットをほとんど利用しない【天気】に、《ハーピィの羽根帚》や《拮抗勝負》対策として入れておくような使い方がある。
こうしたフィールドを封鎖する系統のデッキは劣勢からの立て直しが厳しいため、3000ライフコストを払ってでも全体除去を無効にする意義がある。
また《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》等、妨害のできるモンスターを採用するデッキならそれらとこのカードとで相手の反撃の芽を完全に摘み取ってしまうこともできるので、ライフポイントの損耗がそもそも問題になりにくい。
別の使い方として、【アロマ】に複数枚採用するというのも考えられる。
ライフゲインを多用する【アロマ】では失ったライフポイントの補填が容易なため、必然的に採用ハードルも下がる。
また、《神の宣告》のような、不定の値のライフコストを要求するカードがむしろ扱いづらいという事情もある。
Q:《処刑人−マキュラ》・《バブルイリュージョン》が適用されている状態でこのカードを手札から発動できますか?
また、魔法&罠ゾーンにセットされているカードがあった場合はどうなりますか?
A:《処刑人−マキュラ》・《バブルイリュージョン》の効果が適用中であっても、発動条件は守らなければなりません。
したがって、「自分の魔法&罠ゾーンにセットされているカードがこのカードのみの場合」という条件を満たしていない《神の忠告》を直接手札から発動させる事はできません。(15/06/13)