*《&ruby(しんじゅうおう){神獣王};バルバロス/Beast King Barbaros》 [#ca1b970d]
 効果モンスター
 星8/地属性/獣戦士族/攻3000/守1200
 このカードは生け贄なしで通常召喚する事ができる。
 その場合、このカードの元々の攻撃力は1900になる。
 3体の生け贄を捧げてこのカードを生け贄召喚した場合、
 相手フィールド上のカードを全て破壊する。

 [[LIMITED EDITION 10 HOLY WHITE>LIMITED EDITION#d5151532]]で登場した[[地属性]]・[[獣戦士族]]の[[最上級モンスター]]。~
 [[生け贄]]なしで[[通常召喚]]可能な[[召喚ルール効果]]と、それに付随した[[元々の攻撃力]]が1900になる[[ルール効果]]を持つ。~
 また、3体の[[生け贄]]を捧げて[[生け贄召喚]]する事ができる[[召喚ルール効果]]と[[相手]][[フィールド上のカード]]を全て[[破壊]]する[[誘発効果]]も持つ。

 [[《可変機獣 ガンナードラゴン》]][[《ギルフォード・ザ・ライトニング》]][[《モイスチャー星人》]]の良い所を総取りしたような[[モンスター]]。~
 [[生け贄]]なしで[[通常召喚]]することができ、[[最上級モンスター]]でありながら[[手札事故]]の要因にならない。~
 しかも、[[妥協召喚]]した時でさえ[[攻撃力]]1900と、[[生け贄]]なしの[[モンスター]]としては高い[[戦闘]]能力を誇る。

 [[妥協召喚]]した後は[[戦闘]]以外の能力を持たないが、[[《スキルドレイン》]]によって[[元々の攻撃力]]変更[[効果]]が[[無効]]になる。~
 一度[[《スキルドレイン》]]で[[効果]]を[[無効]]にしてしまえばその後に[[《スキルドレイン》]]が[[破壊]]されても[[元々の攻撃力]]が下がることはない。~
 [[相手]]の[[伏せカード]]が気になれば[[召喚]]してから躊躇うことなく[[《大嵐》]]を使える。~
 他にも[[《月の書》]]や[[《亜空間物質転送装置》]]・[[《ワーム・ホール》]]等の対象とする事でも[[元々の攻撃力]]の減少[[効果]]を[[リセット]]することができる。~
 [[生け贄]]なしで[[召喚]]できる[[レベル]]8の[[モンスター]]であり、[[《デーモンとの駆け引き》]]に[[《トレード・イン》]]・[[《アドバンスドロー》]]とも相性が良い。~
 さらに、[[《死者蘇生》]]等で[[蘇生]]させると[[攻撃力]]3000に戻るので、[[ハイビート]][[デッキ]]にも投入できる優秀さである。~
 [[妥協召喚]]の利点は他にもあり、[[《偉大魔獣 ガーゼット》]]や[[《ザ・カリキュレーター》]]などと組み合わせるのもよい。

 [[全体除去]]能力は[[生け贄]]の確保を重視する構築をしない限り[[発動]]するのは難しい。~
 「[[相手]]にとって[[全体除去]]が致命傷となりえる状況」で[[生け贄]]を揃えるのは難しく、[[召喚]]時に[[《激流葬》]]等で[[破壊]]される危険性もある。~
 [[カウンター罠]]で[[召喚]]を阻止されたり、[[召喚]]時の[[効果]]を[[《我が身を盾に》]]・[[《天罰》]]・[[《畳返し》]]等で[[無効]]化されるのも痛手になる。~
 だが、[[召喚]]に成功すれば[[《巨大化》]]等を使う事で、[[召喚]]した[[ターン]]で一気に[[相手]]の[[ライフポイント]]を削りきることも難しくない。~
 3体の[[生け贄]]を揃える方法については、[[【帝コントロール】]]の項等を参照。

 この[[全体除去]]能力は、[[ロック]]で身動きがとれなくなったとき等に真価を発揮する。~
 3体の[[生け贄]]でこの[[カード]]を[[召喚]]することで[[相手]][[フィールド]]を[[リセット]]できる。~
 [[アタッカー]]としてだけでなく、一転して最強の[[除去]]要員として活躍できるのである。~
 3体の[[モンスター]]を[[フィールド]]に揃えることが[[《D−HERO Bloo−D》]]の存在とともに[[相手]]にプレッシャーを与える要因となる。

-[[2回攻撃]][[モンスター]]における[[《不意打ち又佐》]]の様に、3体[[生け贄]]が必要な[[モンスター]]が登場すると必ず比較対象になる[[カード]]。~
そして、その度に[[妥協召喚]][[効果]]の有用さを再認識させられる[[カード]]でもある。

-情報が流れたときには[[妥協召喚]]して[[《突然変異》]]を使用し、[[《サイバー・ツイン・ドラゴン》]]等を[[特殊召喚]]するという戦法が話題になった。~
だが[[07/09/01>禁止・制限カード/2007年9月1日]]の[[制限改訂]]で[[《突然変異》]]が[[禁止カード]]になったため、ごく短い時間しか使えなかった。

-[[《神機王ウル》]]・[[《神禽王アレクトール》]]・《神獣王バルバロス》の三体の従属神(下記参照)は抜群の相性である。~
[[《神機王ウル》]]で[[相手]]の[[壁]]を崩し、[[《神禽王アレクトール》]]で《神獣王バルバロス》の[[攻撃力]]を3000に戻し、二体で[[直接攻撃]]できる。~
また、[[《獣神機王バルバロスUr》]]の[[ダメージ]]を与える事の出来ない[[効果]]も[[《神禽王アレクトール》]]で[[無効]]にできる。

-最近になって、[[自分]]の[[墓地]]の[[カード]]を[[蘇生]]する[[《早すぎた埋葬》]]や[[《リビングデッドの呼び声》]]が[[禁止カード]]となり、代わりに[[《死者蘇生》]]が使用できるようになった。~
要は「他人の[[墓地]]から[[モンスター]]を容易に盗める[[環境]]である今現在、[[ハイビート]][[デッキ]]に単純な[[下級モンスター]]代わりとして以前のようにこの[[カード]]を採用することはお勧めできない。」~
-[[08/03/01>禁止・制限カード/2008年3月1日]]の改訂で[[自分]]の[[墓地]]の[[カード]]を[[蘇生]]する[[《早すぎた埋葬》]]や[[《リビングデッドの呼び声》]]が[[禁止カード]]となり、代わりに[[《死者蘇生》]]が使用できるようになった。~
この為、双方の[[墓地]]から[[モンスター]]を容易に[[特殊召喚]]できる[[環境]]である以上、以前のように[[ハイビート]][[デッキ]]に単純な[[下級モンスター]]代わりとしてこの[[カード]]を採用するには注意が必要となった。~
[[蘇生]]をすれば高[[攻撃力]]になるという[[メリット]]を、[[相手]]に利用される可能性が高いからである。~
しかしまた[[《死者蘇生》]]が[[禁止カード]]になり[[《リビングデッドの呼び声》]]が[[制限カード]]になったため、この点は解消された。~
とはいえ、[[妥協召喚]]して遭遇率の高い[[《ゴヨウ・ガーディアン》]]に[[攻撃]]されると、[[攻撃力]]1900として使っていた[[モンスター]]が[[攻撃力]]3000となってこちらに牙を剥く最悪の展開となる点には注意。
しかし[[09/09/01>禁止・制限カード/2009年9月1日]]の改訂でまたもや[[《死者蘇生》]]が[[禁止カード]]になり[[《リビングデッドの呼び声》]]が[[制限カード]]になったため、この点は解消された。~
とはいえ、[[妥協召喚]]して遭遇率の高い[[《ゴヨウ・ガーディアン》]]に[[攻撃]]されると、[[攻撃力]]1900として使っていた[[モンスター]]が[[攻撃力]]3000となってこちらに牙を剥く最悪の展開となる点は相変わらずなので注意。

-このカードの登場によって[[《ギルフォード・ザ・ライトニング》]]と[[《モイスチャー星人》]]はさらに影を薄めてしまった。~

-[[LIMITED EDITION 10 HOLY WHITE>LIMITED EDITION#d5151532]]にしか収録されておらず、希少な[[カード]]。~
後に韓国版[[PREMIUM PACK Vol.2]]や英語版の[[Shonen Jump Magazine Inserts]]に収録されたため、現在では入手しやすくなっている。~
英語版のこのカードは初期傷が多いので注意。~

-名前の由来は蛮族を意味する「バルバロイ([[バーバリアン>《バーバリアン1号》]])」の単数形、「バルバロス」だろうか。~
イタリア語の「赤ひげ」という意味の「バルバロッサ(Barbarossa)」であるとも推測されるが、イラストに描かれているひげは金色である。~
もしくは、ソロモン72柱の魔神の1柱かつ、30の軍団を率いる序列8番の伯爵であるバルバトス(Barbatos)である可能性もある。~
(夜行が使用した[[《軍神ガープ》]]・[[《闇の侯爵ベリアル》]]も、ソロモン72柱の魔神の名前を使った[[カード]]である)

-原作・アニメにおいて―~
遊戯王Rにおいて、天馬夜行が使用。~
夜行曰く、神に仕える従属神の王である。~
その[[効果]]によって[[生け贄]]無しで[[召喚]]された。~
遊戯の[[《アルカナ ナイトジョーカー》]]に倒されたが、後に[[魔法カード]]《スターレベル・シャッフル》の[[効果]]により、本来の[[攻撃力]]3000の状態で[[墓地]]から[[特殊召喚]]された。~
[[生け贄]]の用意に特化され、事故も起こりやすそうな夜行の[[デッキ]]には特に相性がいい[[カード]]である。~
その後[[《神機王ウル》]]と[[融合]]して[[《獣神機王バルバロスUr》]]となった。~
なお原作では[[全体除去]][[効果]]は持っていなかった。~
[[攻撃]]名は「トルネード・シェイパー」。

-コナミのゲーム作品において―~
[[遊戯王デュエルモンスターズ WORLD CHAMPIONSHIP 2008>ゲーム付属カード#qe1d54fb]]で配信されている特殊な[[禁止・制限カード]]リストでは、[[制限カード]]に指定されている。~
また、同ゲーム内では、対戦相手として登場。~
「[[チェーン]]を5回以上積んだうえで勝利せよ」という課題[[デュエル]]を挑んでくる。~
使用する[[デッキ]]はこの[[カード]]が投入された[[【チェーンバーン】]]である。

**関連カード [#ff6b38fc]
―類似[[効果]]
-[[《可変機獣 ガンナードラゴン》]]

-[[《ギルフォード・ザ・ライトニング》]]
-[[《モイスチャー星人》]]

―従属神の王
-[[《神機王ウル》]]
-[[《神禽王アレクトール》]]

-[[《獣神機王バルバロスUr》]]

―名前関連

-[[《King of the Beasts》]]

**このカードを使用する代表的な[[デッキ]] [#abefef6d]
-[[【スキルドレイン】]]
-[[【ビースト】]]
--[[【獣戦士族】]]

**収録パック等 [#fa82805d]
-[[LIMITED EDITION 10 HOLY WHITE>LIMITED EDITION#d5151532]] LE10-JP006 &size(10){[[Ultra]]};

**FAQ [#fa484502]
Q:3体の[[モンスター]]を[[生け贄]]に捧げ、この[[カード]]を[[セット]]する事はできますか?~
A:いいえ、できません。(08/11/02)

Q:[[《トロイホース》]]を含む2体の[[モンスター]]を[[生け贄]]に捧げた場合は[[相手]][[フィールド]]上に[[カード]]を[[破壊]]する[[効果]]を[[発動]]できますか?~
A:はい、できます。(08/11/02)

Q:[[表側表示]]で[[妥協召喚]]したこの[[モンスター]]を[[《偉大魔獣 ガーゼット》]][[召喚]]の[[生け贄]]にしました。~
  [[《偉大魔獣 ガーゼット》]]の[[攻撃力]]はいくつになりますか?~
A:3000の倍になります。(07/11/04)

Q:[[生け贄召喚]]時の[[効果]]に[[《エネミーコントローラー》]]を[[チェーン]]して、[[コントロール]]が変わった場合、どちらの場の[[カード]]が[[破壊]]されますか?~
A:その場合でも「《神獣王バルバロス》の[[効果]]を[[発動]]した[[プレイヤー]]」から見た[[相手]]の[[カード]]が[[破壊]]されます。(08/01/16)~
  ([[《エネミーコントローラー》]]を[[発動]]した側の[[カード]]が[[破壊]]される。)

Q:[[妥協召喚]]したこの[[カード]]に対して[[《収縮》]]や[[《BF−疾風のゲイル》]]の[[効果]]が[[適用]]された後に、[[《スキルドレイン》]]や[[《禁じられた聖杯》]]の[[効果]]を受けると[[攻撃力]]はどのように変化しますか?~
A:[[《スキルドレイン》]]の場合は半減されたままになります。~
  [[《禁じられた聖杯》]]の場合は半減された数値に400を足した数値が攻撃力となります。(09/06/7)