*《&ruby(いけにえふう){生贄封};じの&ruby(かめん){仮面};/Mask of Restrict》 [#m3f108c4]
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 永続罠
 いかなる場合による生け贄も行う事ができなくなる。
 (1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、
 お互いにカードをリリースできない。

 [[Spell of Mask −仮面の呪縛−]]で登場した、[[生け贄に捧げる]]事を封じると言う実にシンプルな[[効果]]を持つ[[永続罠]]。~
 [[Spell of Mask −仮面の呪縛−]]で登場した[[永続罠]]。~
 この[[カード]]が[[魔法&罠ゾーン]]に存在する限り、[[お互い]]に[[リリース]]が行えなくなる[[効果]]を持つ。~
 
 [[アドバンス召喚]]だけでなく、あらゆる[[リリース]]を封じる。~
 [[《シャークラーケン》]]や[[《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》]]等の[[召喚条件]]による[[リリース]]、[[《スターダスト・ドラゴン》]]・[[《幻獣機ドラゴサック》]]・[[《魔のデッキ破壊ウイルス》]]等の[[発動]][[コスト]]としての[[リリース]]も[[効果の適用]]の範囲内となる。~
 特に、[[壊獣]]等の「[[相手]][[モンスター]]を[[リリース]]する事による[[モンスター除去]]」を封じられる、数少ない[[カード]]である事は評価できる。~

 [[《死のデッキ破壊ウイルス》]][[《ならず者傭兵部隊》]]等比較的よく見る[[カード]]を腐らせることができる。~
 [[《死霊騎士デスカリバー・ナイト》]][[【帝コントロール】]]等の対策にもなるため、他の「仮面」と比べても知名度は高い。~
 また[[《光と闇の竜》]]が猛威を振るう現環境においては[[サイドデッキ]]に採用されることも多い。~
 ちなみに、[[《死霊騎士デスカリバー・ナイト》]]の天敵である[[《黄泉ガエル》]]を相手にする場合でも、この[[カード]]が張ってあれば、その[[効果]]こそ[[発動]]できないものの[[《死霊騎士デスカリバー・ナイト》]]を無駄死にさせることなく場に残しておくことができる。~
 [[《死のデッキ破壊ウイルス》]]への効用と合わせて考えてみても、対[[【帝コントロール】]]や[[【デステニーライダー】]]においては非常に優秀な働きを見せる[[カード]]だといえるだろう。~
 ただし、全体的には[[リリース]]を一切行わない[[デッキ]]の方が多い。~
 [[リリース]]を多用する[[デッキ]]へ[[メタを張りたい>メタを張る]]場合に[[サイドデッキ]]に投入するのが基本であり、[[メインデッキ]]に投入される事は極めて稀な[[カード]]と言える。~
 ~
 [[メタ]]対象[[デッキ]]としては、[[【アドバンス召喚】]]の他、[[特殊召喚]]や[[効果]]に[[リリース]]が必要な[[【聖刻】]]・[[【壊獣】]]・[[【六花】]]・[[【ウィッチクラフト】]]等にも[[刺さる]]。~
 また[[儀式魔法]]の[[リリース]]も封じるため、[[【儀式召喚】]]全般に対しても有効。~
 変わったところでは、[[トークン]]を[[リリース]]して戦う[[【幻獣機】]]・[[【ジェネレイド】]]や、[[維持コスト]]として[[リリース]]が必要な[[【アモルファージ】]]にも効果的である。~

 [[ロック]]パーツの「駄目押し」的存在を担っている[[カード]]でもある。~
 この[[カード]]を併用した[[【トランス】]]や[[【コスモロック】]]の[[ロック]]強度は「破れない」と言ってしまってもよいほど。~
 ただし[[【チェーンバーン】]]や[[【ロックバーン】]]相手ならば、[[《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》]]の[[召喚]]を防ぐことができるので、それらの[[デッキ]]への対策となるかもしれない。~
 早い段階で[[《デス・ウォンバット》]]を召喚し、さらにこの[[カード]]を張ることができれば、通常の[[ビートダウン]][[デッキ]]であってもこれらの[[バーン]][[デッキ]]相手に有利に戦局を運ぶことができるだろう。~
 最近では、[[バーン]][[デッキ]]から[[【帝コントロール】]]へのスイッチが行われる場合も多いため、下手に[[《王宮のお触れ》]]を第2[[デュエル]]から投入し、自分の首を絞めるよりもよっぽど安全かもしれない。~
 [[デメリット]]を持つ[[モンスター]]の[[送りつけ]]を軸とする[[【転移アシッド・ゴーレム】>【モンスター転移】#AcidGolem]]のような[[デッキ]]では、[[ロック]]を万全とするために[[メインデッキ]]から投入する事もある。~
 [[送りつけ]]た[[モンスター]]を[[リリース]]し、[[《トラゴエディア》]]等、本来[[アドバンス召喚]]を目的としていない[[上級モンスター]]を[[アドバンス召喚]]することで[[ロック]]を解除する逃げ道を封じるためである。~
 尤も、[[《黒魔女ディアベルスター》]]で[[ロック]]を突破されてしまうため完全とは言えない。~

-ルール上、「[[生け贄召喚]]に[[チェーン]]して[[発動]]」する事は出来ないので注意。~
[[生け贄]]を捧げられたくなければあらかじめ[[発動]]させておく必要がある。~
しかし、[[《血の代償》]]の[[効果]]で[[生け贄召喚]]される場合、[[チェーンブロック]]が作られるので、それに[[チェーン]]して[[発動]]し、[[生け贄]]を止めることが出来る。~
-[[発動]]タイミングについて。~
--[[アドバンス召喚]]は[[リリース]]→[[召喚]]までが[[一連の手順>コスト#tejun]]なので、「[[アドバンス召喚]]処理中に《生贄封じの仮面》を[[発動]]」することはできない。~
また[[《D−HERO Bloo−D》]]や[[《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》]]等の[[召喚条件]]による[[特殊召喚]]も同様に[[一連の手順>コスト#tejun]]である。~
これらの[[リリース]]を防ぐなら、[[相手]]の「[[スタンバイフェイズ]]終了[[宣言]]」時に[[発動]]するのがよい。~

-英語名を直訳すると「制限の仮面」。~
名前だけでは何を制限するのか分からない。~
--[[ウイルス]]や[[幻獣機]]など、「[[発動]][[コスト]]としての[[リリース]]」は、[[発動]][[宣言]]と同時に[[リリース]]されてしまう。~
「[[《死のデッキ破壊ウイルス》]]に[[チェーン]]して[[発動]]して[[リリース]]を止める」ような事はできず、これらも先に[[発動]]しておくことが必要である。~

-「テキストが短い[[カード]]は強い」という不文律を体現している[[カード]]の1枚。
--[[儀式魔法]]や[[《ディメンション・マジック》]]などは、[[効果発動時]]には[[リリース]]を行わず、[[効果処理時]]に[[効果]]として[[リリース]]を行う。~
よって[[発動]]に[[チェーン]]してこの[[カード]]を[[発動]]することで、[[リリース]]を禁止し[[不発]]にすることができる。~

-テキストに「いかなる(〜も)」(=どんな〜も)という全否定の表現が出てくるのは珍しい。~
この言葉が出てくるのはこの[[カード]]以外は[[《霧の王》]][[《デーモンの雄叫び》]]のみ。~
いずれもこの[[カード]]同様、[[生け贄]]を封じる[[効果]]のフレーズとして使われている。~
-同様に[[リリース]]を封じる[[《霧の王》]]も存在するが[[戦闘]]で突破されやすく、[[相手]][[ターン]]にも[[発動]]できるこちらの方が[[メタ]]として扱いやすい。~

-ルール改正によって、[[生け贄]]という呼び方は[[リリース]]に変わってしまった。~
ある意味、一番ルール改正の影響を受けたカードである。~
-かつては「[[生け贄]]」を封じる《生贄封じの仮面》であり、[[カード名]]がとても率直な[[カード]]だった。~
しかし、[[マスタールール]]への移行によって[[生け贄]]から「[[リリース]]」に名称が変わり、現在では当初の率直さは薄れている。~
また、[[英語名]]は直訳すると「制限の仮面」であり、名前だけでは何を制限するのか分からない。~

-旧[[テキスト]]では「いかなる場合による[[生け贄]]も行う事ができなくなる」という珍しい[[テキスト]]の書き方であった。~
同様のフレーズは[[《霧の王》]]・[[《デーモンの雄叫び》]]にも使用されていたが、いずれもこの[[カード]]同様に[[生け贄]]([[リリース]])行為を封じる[[効果]]である。~
[[生け贄召喚]]以外の[[生け贄]]も禁止されることを強調したかったのだろうか?~

-かつては[[ロック]][[デッキ]]において「駄目押し」的存在を担っていた。~
かつては[[生け贄]]以外で[[自分]][[フィールド]]の[[モンスター]]を[[除去]]する方法が極めて乏しかったため、[[【トランス】]]や[[【コスモロック】]]の[[ロック]]完全化に一役買っていたのだ。~

-原作・アニメにおいて―~
原作における「バトルシティ編」の「遊戯&海馬vs闇と光の仮面」戦で仮面コンビが使用。~
この時はOCGとは異なり遊戯の[[生け贄]]に[[チェーン]]して[[発動]]していた。~
原作・アニメともに、その時の[[効果]]は以下のようであった。
 このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
 相手フィールド上モンスターは、生け贄召喚のための
 生け贄には使用できない。
(ただし、アニメ版のテキストはOCGのものである)~
[[生け贄]]が制限されるのは[[相手]]だけであり、その[[生け贄]]も[[生け贄召喚]]に限定されていた。~
この[[カード]]で[[神>《オベリスクの巨神兵》]]の[[召喚]]を妨害していたのだが、[[効果]]の思わぬ抜け穴を利用されることに…
原作における「バトルシティ編」の「遊戯&海馬vs光の仮面&闇の仮面」戦で光の仮面が使用。~
遊戯が[[《磁石の戦士β》]]を[[生け贄]]に[[《暗黒魔族ギルファー・デーモン》]]を[[召喚]]しようとした際に[[発動]]した。~
[[《呪魂の仮面》]]を維持しつつ、[[神のカード>三幻神]]を含む[[上級モンスター]]を妨害する事で[[デュエル]]を優位に進めた。~
最終的に「[[相手]][[フィールド]]の[[モンスター]]の[[生け贄]]のみを封じる」という抜け道を見抜かれ、海馬の[[《クロス・ソウル》]](アニメでは《クロス・サクリファイス》)による[[《オベリスクの巨神兵》]]の[[召喚]]を許してしまった。~

--原作・アニメともに、その時の[[効果]]は以下のようであった。
 相手プレイヤーがモンスターを生贄宣言した時に発動する。
 その生贄は無効となり、このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
 相手フィールド上モンスターは、生け贄には使用できない。
[[発動条件]]がある代わりに[[生け贄]]が制限されるのは[[相手]][[フィールド]]の[[モンスター]]だけであった。~
[[OCG]]では当然このタイミングでの[[発動]]は不可能だが、これは原作のルールでは[[生け贄に捧げる]][[宣言]]の際に[[チェーンブロック]]が発生するためである(アニメDMで闇マリクが使用した[[通常罠]]《歓喜の断末魔》はこのルールに基づいた[[カード]]である)。

--原作では、この[[デュエル]]中に海馬がこの[[カード]]のことを一度だけ[[永続魔法]]と呼んでしまっており、アニメでも文庫本でも修正はされていない。~

--アニメ版で描写された[[テキスト]]は[[OCG]]の物であったが、海馬は原作の[[テキスト]]で読んでいる。~

--アニメDMオリジナル「ドーマ編」の「遊戯vsラフェール」(1戦目)では、ラフェールが[[お互い]]に[[生け贄]]を1[[ターン]]に1体までとする[[永続罠]]《サクリファイスリミテッド》を使用している。

--アニメ5D'sの「遊星vsミゾグチ」戦では、ミゾグチが[[フィールド上>フィールド]]のみの[[リリース]]を封じる[[通常罠]]《必殺の間合い》という[[カード]]を使用している。~

--アニメARC-V第21話において、遊矢が読んでいた雑誌「Dステップ」の記事中で紹介されていた。~
ARC-Vのスタンダード次元における[[環境]]は[[アドバンス召喚]]が中心となっているので、この[[カード]]が与える影響はこちらの世界よりも大きいと思われる。~

-コナミのゲーム作品においてー~
「遊戯王デュエルモンスターズ6 エキスパート2」では、この[[カード]]が[[発動]]している時に、[[相手]]が[[《キャノン・ソルジャー》]]の[[効果]]を使おうとすると、この[[カード]]がある為、[[効果]]は不可能。そして又、[[相手]]が[[《キャノン・ソルジャー》]][[効果]]を使おうとしても又、無効化、そして又[[効果]]を…という[[無限ループ]]が続いて、リセットするしかなくなる。~
[[DM6>ゲーム付属カード#DM6]]ではこの[[カード]]が[[発動]]している時にCPUが[[《キャノン・ソルジャー》]]の[[効果]]を[[空撃ち]]してくるバグがある。~
[[ターン]]を進めることなく無限に[[空撃ち]]を繰り返すので、結局こちらがリセットするしかなくなる。~

**関連カード [#gaa38d1a]
--デュエルリンクスでは[[《仮面魔獣マスクド・ヘルレイザー》]]か[[《仮面魔獣デス・ガーディウス》]]が[[自分]][[フィールド]]にいると[[デッキ]]外からこの[[カード]]を[[表側表示]]で発動できるこのカードと同名のスキルを光と闇の仮面が習得する。

**関連カード [#card]
-[[《弱体化の仮面》]]
-[[《魔力無力化の仮面》]]
-[[《呪魂の仮面》]]
-[[《凶暴化の仮面》]]

-[[《霧の王》]]
-[[《アンデットワールド》]]

**収録パック等 [#zcd9159c]
-[[《不協和音》]]
-[[《融合禁止エリア》]]

//―《生け贄封じの仮面》が見られる[[カード]]

//**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
//-[[【】]]

**収録パック等 [#pack]
-[[Spell of Mask −仮面の呪縛−]] SM-17 &size(10){[[Ultra]],[[Parallel]]};
-[[DUELIST LEGACY Volume.3]] DL3-056 &size(10){[[Rare]]};
-[[BEGINNER'S EDITION 1]] BE1-JP221
-[[DUELIST LEGACY Volume.3]] DL3-056 &size(10){[[Rare]]};
-[[Spell of Mask −仮面の呪縛−]] SM-17 &size(10){[[Ultra]],[[Parallel]]};
-[[ストラクチャーデッキ−アンデットワールド−]] SD15-JP031
-[[BEGINNER'S EDITION 1(第7期)]] BE01-JP182
-[[ストラクチャーデッキR−アンデットワールド−]] SR07-JP040

**FAQ [#j51af03b]
Q:[[生け贄]]を[[コスト]]とする[[魔法・罠カード]]に[[チェーン]]して[[発動]]した場合、それらを止めることはできますか?~
A:いいえ。[[発動]]時に[[生け贄]]とされているため、[[チェーン]]して[[発動]]した場合は[[生け贄]]を止めることができません。
**FAQ [#faq]
//Q:~
//A:

Q:[[リリース]]を[[コスト]]とする[[魔法・罠カード]]に[[チェーン]]して[[発動]]した場合、それらを止めることはできますか?~
A:いいえ、[[発動]]時に[[リリース]]されているため、[[チェーン]]して[[発動]]した場合は止めることができません。~
  [[チェーンブロック]]を作らない「[[コスト]]としての[[リリース]]」をされたくなければ、予め[[発動]]しておく必要があります。

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、「事務局に電話で回答をもらった日付」「回答メールに記載された日付」「公式データベースに回答が掲載された日付」を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は、公式サイトの「遊戯王カードデータベース」で調べるか、ルール質問BBSを利用してください。
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