遊戯王カードWiki - のバックアップ(No.56)

《堕天使(だてんし)ゼラート/Darklord Zerato》 †

効果モンスター
星８/闇属性/天使族/攻2800/守2300
自分の墓地に闇属性モンスターが４種類以上存在する場合、
このカードは闇属性モンスター１体をリリースしてアドバンス召喚する事ができる。
手札から闇属性モンスター１体を墓地へ送る事で、
相手フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。
この効果を発動したターンのエンドフェイズ時にこのカードを破壊する。

　EXTRA PACKで登場した闇属性・天使族の最上級モンスター。
　アドバンス召喚のためのリリースを軽減する召喚ルール効果、相手フィールド上のモンスターを破壊する起動効果、自壊する誘発効果を持つ。

　アドバンス召喚のリリースを軽減できる為、最上級モンスターでありながら、フィールドに展開しやすい。
　リリース軽減効果は、墓地の闇属性モンスターが４体以上ではなく４種類以上であることには注意が必要である。
　ただし、闇属性・天使族であり、手札・墓地・除外ゾーンからの特殊召喚手段が豊富に存在する為、リリース軽減効果はあまり使用されないことが多い。

　手札の闇属性モンスター１体を《サンダー・ボルト》に変換する強力な全体除去効果を持つ。
　《海竜－ダイダロス》と比較すると、魔法・罠カードは破壊できないが、自軍のモンスターを巻き込まないという利点がある。

　１つ目のデメリットとして、手札コストが必要だが、闇属性には《ネクロ・ガードナー》等の墓地へ送るメリットがあるモンスターが多く、これらをコストに使用すれば無駄がない。
　見落としがちだが、起動効果には回数制限がない為、直接攻撃時に《冥府の使者ゴーズ》が特殊召喚されても、再び除去効果を使用し破壊することができる。

　２つ目のデメリットとして、除去効果を使用したエンドフェイズに自壊する為、場持ちが悪い。
　状況次第だが、モンスターを一掃し、その後の直接攻撃でゲームエンドに持ち込めるなら、この自壊デメリットは気にならない。
　自壊する前に《アドバンスドロー》等のコストにすれば無駄がない。
　また、自壊が確定しているこのモンスターに除去罠カードを使用するかは相手にとって悩むことになるだろう。

　このカードが墓地に落ちた後も様々な方法で利用できる。
　蘇生制限がなく、《ダーク・クリエイター》等で簡単に蘇生することが可能である。
　戦闘ダメージは与えられないが、《ファントム・オブ・カオス》で効果をコピーする方法も強力である。

レベル８であり、《トレード・イン》とも相性が良い。

《神の居城－ヴァルハラ》とも好相性。
不意に現れて《サンダー・ボルト》を打たれた上に2800の直接攻撃をされては相手にとって大きな痛手となる。
エンドフェイズに自壊するデメリットによって場が空くのも通常召喚によって補うこともできる。

Ｄ－ＨＥＲＯとは好相性。
闇属性であることやリリースを用意しやすく、手札でダブついた《Ｄ－ＨＥＲＯディアボリックガイ》、《Ｄ－ＨＥＲＯダッシュガイ》を効果のコストとして捨てる事もできる。
レベル８のＤ－ＨＥＲＯモンスターと《トレード・イン》《闇の誘惑》も共有でき、手札で腐りにくい。

《闇の誘惑》の効果で除外して《奇跡の光臨》や《闇次元の解放》等で帰還させる戦術も非常に強力。
この場合は直後に別のモンスターを通常召喚できるので、伏せ除去さえ済ませておけば容易に引導を渡す事ができる。

効果発動後に《アテナ》で墓地に送り、直ちに蘇生すれば、手札コストはあるものの自壊せず《サンダー・ボルト》を打ち続けることが出来る。

元々は、海外版Phantom Darknessで追加された10種の海外新規カードの内の１枚である。
最上級モンスターの中で優秀な効果を持つ為、海外において一時は環境の最上位にまで上り詰めた。
- 海外版ではシークレットレアで収録されている。

《ゼラの戦士》が悪魔の誘惑から逃れて聖なる力を得た姿が、《大天使ゼラート》である。
にもかかわらずその《大天使ゼラート》が闇に堕ちるとは、彼の身に何が起きたというのだろうか。

属性以外のステータスは《大天使ゼラート》と同じである。
英語名も「Archlord Zerato」から「Darklord Zerato」と類似している。
また、ダークモンスターの中では珍しく、日本語名に「ダーク」と付いていない。
「Archlord→Darklord」から「大天使→堕天使」と、英語名の韻合わせを引き継いだ結果と言えるだろう。
これに影響されてか、《堕天使アスモディウス》を初めとする「堕天使」シリーズの英語名にも「Darklord」が使用されている。
しかし、既出の《堕天使マリー》と《堕天使ナース－レフィキュル》の英語名は「Fallen One」が使用されている為、「堕天使」がカテゴリー化される場合には問題になりそうである。