効果モンスター 星6/地属性/岩石族/攻2400/守1000 このカードの生け贄召喚に成功した時、 フィールド上にセットされたカード1枚を破壊する。
FLAMING ETERNITYで登場した、地属性・岩石族の上級モンスター。
2400の攻撃力とセットされたフィールド上のカードを破壊する誘発効果を持つ。
五体存在する「帝」の名を冠したモンスターの1枚で、地属性を司る。
「帝」モンスターは、生け贄召喚によるディスアドバンテージを即回復してくれるという優秀な能力を持つ。
このカードの場合は「伏せてあるカードならば、モンスター・魔法・罠を問わず破壊する」ことができる。
確かに、対処できるカードの種類は群を抜いて豊富である。
だが逆に言えば、モンスター除去能力は《雷帝ザボルグ》に、伏せ除去能力は《氷帝メビウス》に劣っている。
対象が裏側表示でなくては破壊できないため、相手のデッキ構築・及びプレイングによりその力が左右されてしまう。
効果は強制発動なので、《氷帝メビウス》と比較して、召喚するタイミングを選ばなくてはならない。
しかし、カードをセットしないデッキは殆どない。
そのため、実際には召喚できない局面は少ない。
使える局面こそ限られるが、《氷帝メビウス》・《雷帝ザボルグ》に次ぐモンスターとして運用できる。
「セットカード対策」と考えれば、「サイドデッキ向けな上級モンスター」であるとも言える。
相手フィールドを荒らし尽くすことを目的とする【帝コントロール】では、《雷帝ザボルグ》よりも優先される可能性もあった。
モンスター除去をコントロール奪取魔法で行うため、伏せ除去が重要であり、《氷帝メビウス》に次いで優先される場合があったのだ。
とはいえ、段違いの汎用性を誇る《風帝ライザー》の登場により、その居場所もほぼ失ったといってよかろう。
‘07年世界大会では、ベスト8以上のデッキ・サイドデッキ中に帝が合計43枚も採用されていたが、悲しきかな、《地帝グランマーグ》の姿は一枚として見当たらない。
但し、【岩石族】においては、貴重なアタッカーとして重宝される上級モンスターである。
上級アタッカーとして機能する岩石族モンスターは、実質これ一枚しか居ないのだ。
伏せ除去要因としての活躍の他、《ギガンテス》《メガロック・ドラゴン》での除外から《化石岩の解放》で帰還しての奇襲も期待できよう。
このカードの真の強みは、相手の壁モンスターと攻撃反応罠の両方を破壊できるその汎用性にある。
多少プレイングに左右されるが、一定の働きが約束された優秀なモンスターには違いない。
Q:セットされたカードが存在しないときにこのカードを生け贄召喚した場合、このカードの効果は発動しますか?
A:発動します。