*《&ruby(ひょうてい){氷帝};メビウス/Mobius the Frost Monarch》 [#ha1036e6]
 効果モンスター
 星6/水属性/水族/攻2400/守1000
 このカードがアドバンス召喚に成功した時、
 フィールド上に存在する魔法・罠カードを2枚まで選択して破壊する事ができる。
//GOLD SERIES 2010でテキスト変更。
//ttp://uproda.2ch-library.com/206802mUF/lib206802.jpg

 [[SOUL OF THE DUELIST]]で登場した、[[水属性]]・[[水族]]の[[上級モンスター]]。~
 [[フィールド]]上の[[魔法・罠カード]]を[[破壊]]する[[対象をとる>対象をとる(指定する)効果]][[誘発効果]]を持つ。~
 この[[誘発効果]]は自身が[[生け贄召喚に成功した]]時に[[任意発動]]できる。~
 「[[帝]]」の名を冠した[[モンスター]]の1枚で、[[水属性]]を司る。~

 「[[帝]]」[[モンスター]]は、[[生け贄召喚]]による[[ディスアドバンテージ]]を即回復できる強力な能力を持つ。~
 この[[カード]]は「2枚まで[[魔法・罠カード]]を[[破壊]]できる」ため、状況次第では即1枚分の[[アドバンテージ]]を得られる。~
 [[《洗脳−ブレインコントロール》]]等を併用した場合、1:3交換という破格の[[コスト]]パフォーマンスを叩き出す。~
//メビウスと洗脳で2枚、相手の場はマイナス3。2:3交換では。
//メビウスは場に残るよ
 他の「[[帝]]」[[モンスター]]と比較しても、「[[単純なカードの枚数の取引>カード・アドバンテージ]]」において一歩抜きん出た存在である。~
 だが、[[モンスター]]の[[除去]]はできないため、[[汎用性]]においては劣る。~

 邪魔な[[伏せカード]]や[[永続魔法]]・[[永続罠]]を掃除した上で、[[攻撃力]]2400の[[モンスター]]で[[攻撃]]出来るのは大きい。~
 [[ロック]]・[[コントロール]][[デッキ]]にとっては、[[《王宮のお触れ》]]・[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]と並ぶ大敵である。~
 他の[[帝]]は[[強制効果]]のため運用タイミングを選びがちなのに対し、この[[カード]]は[[任意効果]]なので[[相手]][[フィールド]]に[[魔法・罠カード]]がない状況でも[[召喚]]しやすい。~
 もちろん、その場合は[[アドバンテージ]]は得られないが、[[攻撃力]]2400の[[アタッカー]]としても運用できるため、状況次第では充分有用。~

 また、[[自分]]の[[コントロール]]するカードを[[破壊]]出来る点も大きい。~
 [[自分]]の[[ロック]]カードも[[破壊]]出来る為、[[【フィフティ・フィフティ】]]で有効となる。~
 ただし、[[《レベル制限B地区》]]を[[破壊]]する場合は一度[[守備表示]]になる点に注意したい。~
 [[ロック]]状態から[[攻撃]]準備を整え、[[魔法・罠カード]][[破壊]][[効果]]の[[発動]]から膠着状態を解除し、狼煙とする事が出来る。~
 「[[ストラクチャーデッキ−海竜神の怒り−]]」に収録されているのも、そういった運用を意図してのことだろう。~

 近年では[[特殊召喚]]の容易な[[上級モンスター]]が増加し、それらを[[除去]]できないこの[[カード]]の評価はやや下火である。~
 [[《奈落の落とし穴》]]や[[《激流葬》]]等の[[召喚]]成功時に[[発動]]するカードや[[フリーチェーン]]の[[カード]]が増えていること、[[ロック]][[デッキ]]が衰退していることもこの[[カード]]には逆風となっている。~

//[[《魔導戦士 ブレイカー》]]と同様、「[[召喚]]しただけで1枚の[[アドバンテージ]]」を取れる[[モンスター]]。~
//ガジェとかエアーマンとか書いていたらきりがないのでコメントアウト
-「[[帝]]」[[モンスター]]全てに共通することだが、[[《月読命》]]であっさり対処されてしまうので注意が必要だった。~
ところが、[[06/09/01>禁止・制限カード/2006年9月1日]]の[[制限改訂]]で[[《月読命》]]が禁止となったため、相対的に強化された。~

-「[[帝]]」[[モンスター]]の中で珍しい[[任意効果]]。~
よって[[《血の代償》]]を使って[[チェーン]]2以降に[[召喚]]した場合[[発動]][[タイミングを失い>タイミングを逃す]][[効果]]が[[発動]]しない点に注意。~

- かつて[[ストラクチャーデッキ−海竜神の怒り−]]に収録されていたため、「[[帝]]」[[モンスター]]の中でも[[《炎帝テスタロス》]]と並んで入手が容易であった。~
現在では、[[ストラクチャーデッキ−帝王の降臨−]]にこのカードや[[《炎帝テスタロス》]]もろとも5帝+[[《邪帝ガイウス》]]が収録されている。

- 「メビウス(mebius、またはmöbius)」とは、もしかすると「メビウスの帯」または、「メビウスの輪」として聞き覚えがあるかもしれない。~
裏表の区別が存在しない図形の事で、長方形の細長い帯を180°にねじり、それを繋いで一つにする事で作り出せる。~
余談ではあるが、このメビウスの輪を三次元化した、裏表のない立体をクラインの壷と言う。~

-原作・アニメにおいて―~
GXにおいて、タッグ[[デュエル]]「翔・剣山vs氷丸・雷丸」戦で登場。~
美寿知が平凡な四人の決闘者に与えた力の一つである、「四[[帝]]」の一体。~
十代たちが修学旅行で童実野町を訪れた際、精霊が外に出られないように結界を形成した。~
称号は「凍てつく極寒」。~
「翔&剣山vs氷丸&雷丸」戦では《&ruby(アイスナイト){氷騎士};》というこの[[モンスター]]を小型化したような姿の[[モンスター]]を[[生け贄]]に[[召喚]]された。~
《&ruby(メビウス){氷帝};の城》・《メビウスの氷河》等の専用カードも用意され、剣山のカード二枚の[[破壊]]・《ダークティラノ》の撃破等、実物に劣らぬ優遇・活躍ぶりだった。~
その後「十代vs岩丸」戦においては《ダウンジング・ポイント》によって[[手札]]に加わり、《デミウルゴス EMA》の[[生け贄]]となった。~
[[攻撃]]名は「アイス・ランス」、[[効果]]名は「フリーズ・バースト」。~

-コナミのゲーム作品において―~
DSソフト「[[遊戯王デュエルモンスターズ &ruby(ワールド){World}; &ruby(チャンピオンシップ){Championship}; 2007:http://www.konami.jp/gs/game/yugioh_wcs2007/]]」では、LV6で出てくるのだが、何故か[[【スタンダード】]]を使って来る。~
又、「[[遊戯王デュエルモンスターズ &ruby(ワールド){World}; &ruby(チャンピオンシップ){Championship}; 2008:http://www.konami.jp/gs/game/yugioh_wcs2008/]]」では[[《ゴギガ・ガガギゴ》]]とタッグを組んで登場。使用デッキは[[【伝説の都 アトランティス】]]。~
同ゲームのWi-fiのダウンロードで対戦する時は、[[【次元帝】]]を使って来る。~
世界大会専用[[禁止・制限カード]]リストでは、[[制限カード]]に指定されている。~
2008年1月4日に行われた遊戯王ONLINE DUEL EVOLUTIONの[[制限改訂]]で、[[《雷帝ザボルグ》]]、[[《風帝ライザー》]]らと一緒に[[制限カード]]にされる。~
その後、シーズン10の[[制限改訂]]で[[制限解除]]されている。~

**関連カード [#wce6a35d]
-「[[帝]]」[[モンスター]]~
--[[《雷帝ザボルグ》]]―「[[光属性]]」
--[[《炎帝テスタロス》]]―「[[炎属性]]」
--[[《地帝グランマーグ》]]―「[[地属性]]」
--[[《風帝ライザー》]]―「[[風属性]]」
--[[《邪帝ガイウス》]]―「[[闇属性]]」
--[[《光帝クライス》]]―「[[光属性]]」

-[[効果]]関連

--[[《XX−セイバー ヒュンレイ》]]
--[[《タイガードラゴン》]]

--[[《神獣王バルバロス》]]
--[[《モイスチャー星人》]]

--[[《玉砕指令》]]

―《氷帝メビウス》の姿が見られる[[カード]]
-[[《エンペラー・オーダー》]]
-[[《プライドの咆哮》]]
-[[《反転世界》]]

**このカードを使用する代表的な[[デッキ]] [#u03a167b]
-[[【帝コントロール】]]

**収録パック等 [#x2a00765]
-[[SOUL OF THE DUELIST]] SOD-JP022 &size(10){[[Super]],[[Ultimate]]};
-[[EXPERT EDITION Volume.3]] EE3-JP022 &size(10){[[Super]]};
-[[ストラクチャーデッキ−海竜神の怒り−]] SD4-JP012
-[[ストラクチャーデッキ−帝王の降臨−]] SD14-JP010
-[[GOLD SERIES 2010]] GS02-JP005 &size(10){([[Gold]])};

**FAQ [#c711444b]
Q:[[《クリッター》]]を[[生け贄]]にして[[アドバンス召喚]]した場合、[[効果]]を[[発動]]できますか?~
A:[[《クリッター》]]の[[効果]]に[[チェーン]]する形で、[[発動]]できます。~
  [[《死霊騎士デスカリバー・ナイト》]]が存在する場合でも、(結果として[[無効]]にはなりますが)[[発動]]できます。(07/04/20)

Q:[[自分]]の場に[[《激流葬》]]と[[《炸裂装甲》]]が伏せてあります。~
  [[相手]]が《氷帝メビウス》を[[生け贄召喚]]し、[[効果]]の対象に上記2枚を選びました。~
  この時、[[《激流葬》]]を[[発動]]できますか?できる場合、どう処理しますか?~
A:[[《激流葬》]]は《氷帝メビウス》に[[チェーン]]する形で[[発動]]できます。~
  そして順逆処理により「[[チェーン]]2:[[《激流葬》]]→[[チェーン]]1:《氷帝メビウス》」の順番に処理を行います。~
  この結果「2:《氷帝メビウス》を[[破壊]]」した後で「1:[[《激流葬》]]と[[《炸裂装甲》]]を[[破壊]]」します。~
  詳しくは「[[チェーン]]」のページを参考にしてください。

Q:[[《つまずき》]]が存在するときに《氷帝メビウス》を[[生け贄召喚]]し、[[効果]]対象に[[《つまずき》]]を指定しました。~
  《氷帝メビウス》は[[守備表示]]になりますか?~
A:[[強制効果]]と[[任意効果]]の関係から、[[《つまずき》]]の[[効果]]に《氷帝メビウス》の[[効果]]を積む形となります。~
  逆順処理の結果、[[《つまずき》]]の[[効果]]適用時に[[《つまずき》]]は[[フィールド]]に存在しなくなります。~
  そのため、「[[永続カード]]は[[フィールド]]に存在しなくなると[[効果]]を失う」ルールにより[[《つまずき》]]の[[効果]]は[[不発]]となります。~
  つまり、《氷帝メビウス》は[[守備表示]]になりません。~

Q:[[《レベル制限B地区》]]が存在するときに《氷帝メビウス》を[[生け贄召喚]]し、[[効果]]対象に[[《レベル制限B地区》]]を指定しました。~
  《氷帝メビウス》は[[守備表示]]になりますか?~
A:[[召喚]]した時点で[[守備表示]]となるため、《氷帝メビウス》は[[守備表示]]になります。~
  上記の[[《つまずき》]]と矛盾するようにも思えますが、これは[[《つまずき》]]の[[効果]]が「[[チェーン]]に乗る[[誘発効果]]」であるからです。~
  これに対し[[《レベル制限B地区》]]は「[[チェーン]]に乗らない[[永続効果]]」です。~