*《&ruby(ひょうてい){氷帝};メビウス/Mobius the Frost Monarch》 [#ha1036e6]
 効果モンスター
 星6/水属性/水族/攻2400/守1000
 このカードがアドバンス召喚に成功した時、
 フィールド上の魔法・罠カードを2枚まで選択して破壊できる。

 [[SOUL OF THE DUELIST]]で登場した[[水属性]]・[[水族]]の[[上級モンスター]]。~
 [[帝]][[モンスター]]の1体であり、[[アドバンス召喚に成功した]]時に[[魔法・罠カード]]を2枚まで[[破壊]]する[[誘発効果]]を持つ。~

 [[アドバンス召喚]]で[[ディスアドバンテージ]]が発生するが、それを補う強力な能力を持つ。~
 [[モンスター効果]]は「2枚まで[[魔法・罠カード]]を[[破壊]]できる」[[効果]]であり、1:2交換となり妨害されなければ1枚分の[[アドバンテージ]]を得ることができる。~
 [[自分]]の[[魔法・罠カード]]は[[破壊]]することも可能であり、[[破壊]]枚数も0〜2枚まで選べるので扱いやすい。~

 他の[[帝]][[モンスター]]と比較すると、[[モンスター]][[除去]]が行えないという欠点がある。~
 ただし、2枚まで[[カード]]を[[除去]]できる点は、他の[[帝]][[モンスター]]にない利点である。~

 [[魔法・罠カード]]を[[除去]]した上で、[[攻撃力]]2400の[[モンスター]]で[[攻撃]]を通せる点は強力である。~
 他の[[帝]]と違い[[任意効果]]であり、[[アドバンテージ]]は得られないものの、[[相手]][[フィールド]]に[[魔法・罠カード]]がない状況でも[[召喚]]して[[攻撃]]すること可能である。~
 ただし、[[《スターライト・ロード》]]は天敵であり、[[除去]][[効果]]が[[無効]]されつつこの[[カード]]も[[破壊]]され、[[アドバンス召喚]]で[[ディスアドバンテージ]]が残ることになる。~

 この[[カード]]と相性の良い[[デッキ]]は多く存在する。~
 1:2交換の[[効果]]であり、[[【スタンダード】]]でも採用することができる。~
 [[ガエル]][[モンスター]]と同じ[[種族]]・[[属性]]であり、[[【ガエル】]]や[[【ガエル帝】>【帝コントロール】]]でも採用される。~
 [[自分]]の[[魔法・罠カード]]を[[破壊]]できるので、[[【フィフティ・フィフティ】]]でも採用できる。~
 ただし、[[《レベル制限B地区》]]を[[破壊]]する場合は一度[[守備表示]]になる点に注意したい。~
// 「[[ストラクチャーデッキ−海竜神の怒り−]]」に収録されているのも、そういった運用を意図してのことだろう。~
//ストラクチャのページに書くべき

 近年では[[特殊召喚]]の容易な[[上級モンスター]]や凶悪な[[モンスター効果]]を持つ[[モンスター]]が増加し、それらを[[除去]]できないこの[[カード]]は[[《邪帝ガイウス》]]や[[《風帝ライザー》]]に押されて評価は下がりつつある。~
 [[《奈落の落とし穴》]]等の[[召喚]]成功時に[[発動]]する[[カード]]や[[《月の書》]]等の[[フリーチェーン]]の[[カード]]が増えていること、[[ロック]][[デッキ]]が衰退していることもこの[[カード]]には逆風となっている。~


-[[帝]][[モンスター]]の中で珍しい[[任意効果]]。~
//よって[[《血の代償》]]を使って[[チェーン]]2以降に[[召喚]]した場合[[発動]][[タイミングを失い>タイミングを逃す]][[効果]]が[[発動]]しない。~

//- かつて[[ストラクチャーデッキ−海竜神の怒り−]]に収録されており、[[帝]][[モンスター]]の中でも[[《炎帝テスタロス》]]と並んで入手が容易であった。~
//現在では、[[ストラクチャーデッキ−帝王の降臨−]]にこの[[カード]]や[[《炎帝テスタロス》]]もろとも5帝+[[《邪帝ガイウス》]]が収録されている。

-[[水属性モンスター>水属性]]としては初めて[[アルティメットレア>Ultimate]]が存在した[[カード]]である。~

- 「メビウス(mebius、またはmöbius)」とは、「メビウスの帯」または、「メビウスの輪」のことだろう。~
裏表の区別が存在しない図形の事で、長方形の細長い帯を180°ねじり、それを繋いで一つにする事で作り出せる。~


-原作・アニメにおいて―~
アニメGXの[[タッグデュエル]]「翔&剣山vs氷丸&雷丸」戦で登場。~
美寿知が平凡な四人の決闘者に与えた力の一つである「四[[帝]]」の一体。~
十代たちが修学旅行で童実野町を訪れた際、精霊が外に出られないように結界を形成した。~
称号は「凍てつく極冠」。~
「翔&剣山vs氷丸&雷丸」戦では《&ruby(アイスナイト){氷騎士};》というこの[[モンスター]]を小型化したような姿の[[モンスター]]を[[生け贄]]に[[召喚]]された。~
[[モンスター効果]]により剣山の[[《ジュラシックワールド》]]と[[セット]][[カード]]を[[破壊]]した。~
その後は[[永続魔法]]《&ruby(メビウス){氷帝};の城》や[[永続罠]]《メビウスの氷河》という[[サポートカード]]が[[発動]]され、《ダークティラノ》を[[戦闘破壊]]した。~
最終的には、剣山の[[罠カード]]《ジュラシック・インパクト》によって[[破壊]]された。~

「十代vs岩丸」戦においては[[罠カード]]《ダウンジング・ポイント》の[[効果]]で[[手札]]に加わり、[[魔法カード]]《シャドームーン》によって[[手札]]から[[生け贄]]にされた。~
[[攻撃]]名は「アイス・ランス」、[[効果]]名は「フリーズ・バースト」。~

--漫画5D'sにおいて、古の&ruby(ライディング・デュエル){決闘疾走};のイメージに登場している。

-コナミのゲーム作品において―~
[[WORLD CHAMPIONSHIP 2007>ゲーム付属カード#zc3eaab5]]では、LV6で[[【スタンダード】]]を使用する。~
これは一時期この[[カード]]が[[【スタンダード】]]で高確率で採用されていたからだろう。~
[[WORLD CHAMPIONSHIP 2008>ゲーム付属カード#qe1d54fb]]では[[《ゴギガ・ガガギゴ》]]とタッグを組んで登場。~
使用[[デッキ]]は[[【伝説の都 アトランティス】]]。~
同ゲームのWi-fiのダウンロードで対戦する時は、[[【次元帝】]]を使用する。~
世界大会専用[[禁止・制限カード]]リストでは、[[制限カード]]に指定されている。~
2008年1月4日に行われた遊戯王ONLINE DUEL EVOLUTIONの[[制限改訂]]で、[[《雷帝ザボルグ》]]、[[《風帝ライザー》]]らと一緒に[[制限カード]]にされる。~
その後、シーズン10の[[制限改訂]]で[[制限解除]]されている。


**関連カード [#wce6a35d]
-[[帝]]
-[[《逆転する運命》]]

―[[効果]]関連
-[[《XX−セイバー ヒュンレイ》]]
-[[《タイガードラゴン》]]
-[[《ドッペルゲンガー》]]
-[[《モイスチャー星人》]]
-[[《玉砕指令》]]

―《氷帝メビウス》の姿が見られる[[カード]]
-[[《進撃の帝王》]]

-[[《エンペラー・オーダー》]]
-[[《プライドの咆哮》]]
-[[《反転世界》]]

**このカードを使用する代表的なデッキ [#u03a167b]
-[[【帝コントロール】]]

**収録パック等 [#x2a00765]
-[[SOUL OF THE DUELIST]] SOD-JP022 &size(10){[[Super]],[[Ultimate]]};
-[[ストラクチャーデッキ−海竜神の怒り−]] SD4-JP012
-[[EXPERT EDITION Volume.3]] EE3-JP022 &size(10){[[Super]]};
-[[ストラクチャーデッキ−帝王の降臨−]] SD14-JP010
-[[GOLD SERIES 2010]] GS02-JP005 &size(10){([[Gold]])};
-[[THE GOLD BOX]] GDB1-JP025 &size(10){[[Gold]]};

**FAQ [#c711444b]
Q:[[《クリッター》]]を[[リリース]]して[[アドバンス召喚]]した場合、[[効果]]を[[発動]]できますか?~
A:[[《クリッター》]]の[[効果]]に[[チェーン]]する形で、[[発動]]できます。~
  [[《死霊騎士デスカリバー・ナイト》]]が存在する場合でも、(結果として[[無効]]にされるかもしれませんが)[[発動]]できます。(07/04/20)~
→[[同時に複数のカードが発動した場合]]、[[《死霊騎士デスカリバー・ナイト》]]参照

Q:[[自分]]の場に[[《激流葬》]]と[[《炸裂装甲》]]が伏せてあります。~
  [[相手]]が《氷帝メビウス》を[[アドバンス召喚]]し、[[効果]]の対象に上記2枚を選びました。~
  この時、[[《激流葬》]]を[[発動]]できますか?できる場合、どう処理しますか?~
A:[[《激流葬》]]は《氷帝メビウス》に[[チェーン]]する形で[[発動]]できます。~
  そして逆順処理により「[[チェーン]]2:[[《激流葬》]]→[[チェーン]]1:《氷帝メビウス》」の順番に処理を行います。~
  この結果「2:《氷帝メビウス》を[[破壊]]」した後で「1:[[《激流葬》]]と[[《炸裂装甲》]]を[[破壊]]」します。~
  詳しくは「[[チェーン]]」のページを参考にしてください。

Q:[[《つまずき》]]が存在するときに《氷帝メビウス》を[[アドバンス召喚]]し、[[効果]]対象に[[《つまずき》]]を指定しました。~
  《氷帝メビウス》は[[守備表示]]になりますか?~
A:[[強制効果]]と[[任意効果]]の関係から、[[《つまずき》]]の[[効果]]に《氷帝メビウス》の[[効果]]を積む形となります。~
  逆順処理の結果、[[《つまずき》]]の[[効果]]適用時に[[《つまずき》]]は[[フィールド]]に存在しなくなります。~
  そのため、「[[永続カード]]は[[フィールド]]に存在しなくなると[[効果]]を失う」ルールにより[[《つまずき》]]の[[効果]]は[[不発]]となります。~
  つまり、《氷帝メビウス》は[[守備表示]]になりません。~

Q:[[《レベル制限B地区》]]が存在するときに《氷帝メビウス》を[[アドバンス召喚]]し、[[効果]]対象に[[《レベル制限B地区》]]を指定しました。~
  《氷帝メビウス》は[[守備表示]]になりますか?~
A:[[召喚]]した時点で[[守備表示]]となるため、《氷帝メビウス》は[[守備表示]]になります。~
  上記の[[《つまずき》]]と矛盾するようにも思えますが、これは[[《つまずき》]]の[[効果]]が「[[チェーンブロック]]を作る[[誘発効果]]」であるからです。~
  これに対し[[《レベル制限B地区》]]は「[[チェーンブロック]]を作らない[[永続効果]]」です。~