*《&ruby(まおう){魔王};ディアボロス/Diabolos, King of the Abyss》 [#mede9be9]
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 効果モンスター
 星7/闇属性/ドラゴン族/攻2800/守1000
 このカードは特殊召喚できない。
 このカードを生け贄召喚する場合の生け贄は闇属性モンスターでなければならない。
 相手ドローフェイズのドロー前に相手のデッキの一番上のカードを確認して
 このカードをアドバンス召喚する場合、
 リリースするモンスターは闇属性モンスターでなければならない。
 (1):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、
 効果ではリリースできない。
 (2):相手ドローフェイズのドロー前に発動する。
 相手のデッキの一番上のカードを確認し、
 デッキの一番上または一番下に戻す。
 このカードは他のカードの効果によって生け贄に捧げる事はできない。

 [[ストラクチャーデッキ−暗闇の呪縛−]]で登場した[[闇属性]]・[[ドラゴン族]]の[[最上級モンスター]]。~
 [[特殊召喚]]できず、[[生け贄召喚]]する場合は[[闇属性]][[モンスター]]を[[生け贄]]にしなければならないという[[召喚制限]]を持つ。~
 なお、勘違いしやすいが、[[裏側守備表示]]で[[生け贄召喚]]する場合も[[闇属性]][[モンスター]]を[[生け贄]]にしなければならない。
//かつて編集合戦が起こったため記載。削除しないように。
 [[特殊召喚]]できず[[アドバンス召喚]]時の[[リリース]]を指定する[[効果外テキスト]]、[[カードの効果]]では[[リリース]]できない[[永続効果]]、[[相手]]の[[ドロー]]前に[[デッキトップ]]を操作する[[誘発効果]]を持つ。~

 [[相手]]の[[ドローフェイズ]]に[[デッキトップ]]を操作する、魔王の名を冠する割には地味な[[誘発効果]]を持つ。~
 この[[カード]]の[[コントローラー]]が、[[デッキの一番上]]の[[カード]]を[[確認]]する[[効果]]は回数制限が書かれていないが、1[[ターン]]に1度である。~
 [[相手]]の[[デッキトップ]]を操作するだけでは[[カード・アドバンテージ]]に繋がらない為、他の[[カード]]との連携を意識したい。~
 トップの[[カード]]を見た上で[[《マインドクラッシュ》]]で指定する、[[ウイルス]][[カード]][[発動]]中に[[破壊]]できる[[カード]]を[[ドロー]]させるのが良い。
 [[特殊召喚]]できず、[[アドバンス召喚]]・[[アドバンスセット]]するには[[闇属性]][[モンスター]]を[[リリース]]しなければならない。~
 [[《ダブルコストン》]]、[[《終焉の焔》]]、[[《幻銃士》]]といった[[リリース]]しやすい[[カード]]を併用したい。~
 [[《闇黒世界−シャドウ・ディストピア−》]]の影響下では制限が実質なくなり、[[シャドウトークン]]も利用できるためだいぶ出しやすくなる。~
 [[最上級>最上級モンスター]][[帝]]と同[[ステータス]]のため、[[《帝王の開岩》]]で[[サーチ]]して[[《帝王の烈旋》]]で[[アドバンス召喚]]するなどのサポートも利用できる。~
 あるいは[[《クシャトリラ・バース》]]、[[《死皇帝の陵墓》]]、[[《スター・ブラスト》]]、[[《埋葬されし生け贄》]]で[[リリース]]無しで[[召喚]]しても良いだろう。~

 1体で条件を満たす[[《ダブルコストン》]]は、[[リクルート]]、[[蘇生]]等で用意しやすい。~
 他にも[[《ジャイアントウィルス》]][[《死霊操りしパペットマスター》]][[《死霊ゾーマ》]][[《墓守の偵察者》]]等[[闇属性]]の[[モンスター]]は比較的揃えやすい。~
 しかし、[[最上級]]の上に[[召喚条件]]が厳しく、[[効果]]も単体では活用しにくい。~
 その為、専用の[[デッキ]]を組まなければ活躍するのは難しい。~
 強力な[[カード]]が多い第5期[[ストラクチャーデッキ]]のトップ[[カード]]の中で、最も使いにくい[[カード]]だろう。
 (1)は[[効果]]で[[リリース]]できない[[効果]]。~
 防げるのは[[儀式魔法]]や[[《エクトプラズマー》]]など「[[カードの効果によるリリース>リリース#ReleaseEffect]]」のみで、[[《闇のデッキ破壊ウイルス》]]などの[[コスト]]による[[リリース]]は行える。~
 それ故に''[[壊獣]]等の[[特殊召喚の手順>コスト#tejun]]による[[リリース]]を防げない''ので、実用的には[[《原始生命態ニビル》]]へのピンポイントメタにしかなっていない。~

 この[[カード]]ゲームでは、「[[コスト]]」と「[[効果]]」が別物として扱われる。~
 「[[コスト]]」として支払ったものは、[[チェーン]]によって[[発動]]を[[無効]]にされた場合無駄に失われるが、「[[効果]]」はそれ自体が発生しない。~
 そして、[[《魔のデッキ破壊ウイルス》]]らの[[生け贄]]は「[[コスト]]」である。~
 ([[カウンター]]され[[発動]][[無効]]になっても、捧げた[[生け贄]]は戻らない。)~
 更に、この[[カードの効果]]は、「この[[カード]]は他の[[カードの効果]]によって[[生け贄に捧げる]]事はできない。」である。~
 その為、この[[カード]]は[[《魔のデッキ破壊ウイルス》]]や[[《闇のデッキ破壊ウイルス》]]の[[生け贄に捧げる]]ことができる。~
 [[ウイルス]]の媒体にでき、[[《エクトプラズマー》]]の[[生け贄]]にはならない。~
 ただし、「[[《ホルスの黒炎竜 LV6》]]を選択して[[生け贄]]効果を[[無効]]」の様な使い方ができる訳ではなく、ただ選択できないのみなので、他の[[モンスター]]を[[生け贄]]に捧げなくてはならない。~
 また、[[《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》]]には[[耐性]]がない(「[[効果]]による[[生け贄]]」ではない為)ので注意してほしい。
 (2)は[[相手]]の[[ドロー]]前に[[デッキの一番上]]を操作する[[効果]]。~
 不都合な[[カード]]なら[[デッキボトム]]に[[戻す]]事もできるが、結局それだけでは[[カード・アドバンテージ]]には繋がらない。~
 入れ替えた結果[[デッキトップ]]がもっと不都合な[[カード]]になる危険性もあり、単独では安定性にも欠ける。~
 [[ウイルス]]の[[適用]]中に[[破壊]]できない[[カード]]を[[デッキボトム]]送りにして[[ハンデス]]しやすくする、[[ドロー]][[カード]]の[[ピーピング]]が出来ることを利用して[[《マインドクラッシュ》]]や[[《異次元の指名者》]]などと組み合わせるなどの運用が考えられるか。~
 [[ウイルス]]の[[適用]]中は[[ハンデス]]が出来ずとも[[ドロー]][[カード]]を[[ピーピング]]出来るため、それらとの相性も悪くないだろう。~
 なお[[テキスト]]からは読み取りづらいがこの[[効果]]を[[発動]]できるのは[[1ターンに1度]]であるため、[[相手]]の[[ドロー]][[カード]]を操作し続けることはできない。~
 [[《しゃりの軍貫》]]を[[デッキトップ]]に固定することを基本とする[[【軍貫】]]に対しては[[《クロノダイバー・リダン》]]と同じく[[テンポ・アドバンテージ>アドバンテージ]]で勝てる[[メタ]]となる。~

-[[《死皇帝の陵墓》]]や[[《スター・ブラスト》]]で[[通常召喚]]できるので覚えておくと役に立つかもしれない。
 [[ドロー]][[カード]]操作はかなり独自性のある[[効果]]で、[[ハンデス]]と異なり[[墓地]]で発動する[[効果]]の[[トリガー]]になることもない。~
 それが[[特殊召喚]]できず[[リリース]]の[[属性]]が制限されている[[最上級モンスター]]を出す手間に見合っているかは別にして、唯一性のある[[カード]]ではある。~

-この[[モンスター]]を[[生け贄]]にできない[[カード]]は以下の通り
--[[《幻想召喚師》]]
--[[《ユベル》]]
--[[《痛み分け》]](相手に使用された場合のみ)
--[[《エクトプラズマー》]]
--[[《ディメンション・マジック》]]
--[[儀式魔法]]
-[[相手]][[ドローフェイズ]]の[[通常のドロー]]前に[[発動]]する[[効果]]を持つ初の[[カード]](2007年3月登場)であり、2022年5月に[[《墓守の罠》]]が登場するまで実に15年もの間、唯一の存在であった。~
このため、この[[カード]]の(2)の[[効果]]に[[チェーン]]することで、[[相手]]の[[通常のドロー]]の前にこちらの[[クイックエフェクト]]を使用することが可能。~
(なお、[[自分]]の[[通常のドロー]]の前に[[発動]]する[[カード]]は[[《無敗将軍 フリード》]] が2001年に登場しており、以降も数を増やしている。)~

-「[[生け贄]]にできない」[[効果]]は[[永続効果]]。~
つまり、[[手札]]にあったり[[裏側表示]]であるならば[[儀式魔法]]の[[生け贄]]として使用可能。
-[[効果]]で[[リリース]]する[[カード]]については[[こちらを参照>リリース#ReleaseEffect]]。~

-[[《痛み分け》]]の場合、[[発動]][[プレイヤー]]の側の[[生け贄]]は[[コスト]]なので、勿論この場合は[[生け贄]]となってしまう。~
[[相手]]が[[発動]]したのなら話は別だが、まずありえない状況だろう。 
-この[[カード]]の初出である[[ストラクチャーデッキ−暗闇の呪縛−]]は、[[ウイルス]]と[[《エクトプラズマー》]]を主軸とした[[デッキ]]であり、この[[カード]]も両者との[[シナジー]]を考えた[[カード]]である。~
(1)の[[効果]]で[[《エクトプラズマー》]]の影響を受けずに[[フィールド]]に残りつつ、[[デッキトップ]]操作により[[ウイルス]]での[[ハンデス]]成功率を上げて[[コントロール]]を仕掛ける、というのが本来の運用法である。~
(1)の[[効果]]が「[[効果]]による[[リリース]]」という非常に狭い[[メタ]]となっているのも、[[効果]]で強制的に[[モンスター]]を[[リリース]]する[[《エクトプラズマー》]]に[[リリース]]されず、[[《魔のデッキ破壊ウイルス》]]・[[《闇のデッキ破壊ウイルス》]]の[[コスト]]にはできるようにするためだろう。~

-今後[[生け贄]]として扱う[[除去]][[カード]]が出てくれば、[[効果]]が役立つかもしれない。~
[[自分]]から有効に使おうとしても[[《エクトプラズマー》]]の強制[[生け贄]][[効果]]を免れる程度である。~
--もっとも、第5期当時の展開力で「[[《エクトプラズマー》]]と[[ウイルス]]を重ねがけし、その上でこの[[モンスター]]を[[通常召喚]]する」のは困難であり、この戦略は机上の空論の域を出なかった。~
第5期[[ストラクチャーデッキ]]の看板[[カード]]は[[《邪帝ガイウス》]]を輩出するなど強力なものが多かったが、この[[カード]]は当時としても力不足であった。~

//-元々「この[[カード]]の他の[[カードの効果]]によって[[生け贄]]に捧げる事はできない」[[効果]]は、同じ[[デッキ]]に収録された[[ウイルス]]シリーズの[[コスト]]として使えない様にする為に作られた[[効果]]だと思われる。~
//同[[ストラクチャーデッキ]]収録の[[《死王リッチーロード》]]とは逆に、テキストの不備で強化された珍しいカード。
//エクトプラズマーの効果で生け贄にならないように作られたのだと思いますが。
---後に登場した[[リメイク]]版の[[《闇黒の魔王ディアボロス》]]は、この[[カード]]とは真逆の[[特殊召喚]]しやすく[[効果]]の[[汎用性]]も高い[[カード]]となった。~
この[[カード]]とは打って変わって強力[[カード]]と評価され、多くの[[出張]]実績を残している。~

-「ディアボロス」とは悪魔の意味である。~
--同じく[[ストラクチャーデッキ−暗闇の呪縛−]]が初出となる[[《死王リッチーロード》]]・[[《闇王プロメティス》]]がそれぞれ[[《死のデッキ破壊ウイルス》]]・[[《闇のデッキ破壊ウイルス》]]と対応していることを考えると、[[カード名]]の「魔王」は[[《魔のデッキ破壊ウイルス》]]を意識しているのだろう。~
この[[カード]]の[[ステータス]]はあちらに対応しているものの、[[特殊召喚]]できない[[最上級モンスター]]であるため、[[コスト]]にするには非常に[[重い]]。~
//一応、[[ウイルス]]の[[適用]]下であれば、(2)の[[効果]]によって[[ハンデス]]の[[確率]]を上げることはできる。~

-「ディアボロス(Diabolos)」とは、ラテン語及びギリシア語で「悪魔」を意味する。~
この[[カード]]は[[ドラゴン族]]であるが、キリスト教では[[ドラゴン>ドラゴン族]]も悪魔扱いされることもあった。~

//-原作・アニメにおいて―~

**関連カード [#abecaa64]
-コナミのゲーム作品において―~
タッグフォース系列の、構築時に指定した切札を引くことができる「[[ディスティニードロー]]」機能が実行された時も、引かれる直前にこの[[カード]]の[[効果]]が[[発動]]するため、その切札を[[デッキの一番下]]に[[戻す]]ことができる。~
この場合、本来[[デッキの一番上]]にあった[[カード]]を[[ドロー]]する。~

**関連カード [#card]
-[[《黒蠍−逃げ足のチック》]]
-[[《ブリザード・ウォリアー》]]

-[[《磨破羅魏》]]
-[[《ダーク・リペアラー》]]

-[[《神鳥シムルグ》]]

-[[《D−HERO ディアボリックガイ》]]
―[[リメイク]][[モンスター]]
-[[《闇黒の魔王ディアボロス》]]
-[[《ライトレイ ディアボロス》]]

―[[ウイルス]]と同じ文字を冠する王
-[[《悪王アフリマ》]]
-[[《影王デュークシェード》]]
-[[《死王リッチーロード》]]
-《魔王ディアボロス》
-[[《闇王プロメティス》]]
//(先頭のスラッシュを削除すると表示されるようになります。)

**収録パック等 [#q07b3e27]
//―《魔王ディアボロス》の姿が見られる[[カード]]

//**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
//-[[【】]]

**収録パック等 [#pack]
-[[ストラクチャーデッキ−暗闇の呪縛−]] SD12-JP001 &size(10){[[Ultra]]};
-[[トーナメントパック2011 Vol.4]] TP20-JP001 &size(10){[[N-Parallel]]};
-[[ストラクチャーデッキR−闇黒の呪縛−]] SR06-JP004

**FAQ [#pe67fd7e]
Q:[[デッキトップ]]をチェックする[[効果]]は強制ですか?また1[[ターン]]に何回使えますか?~
A:1回だけの[[強制効果]]です。なお、[[誘発効果]]であり[[チェーン]]に乗ります。(07/03/08)

**FAQ [#faq]
***召喚条件について [#faq0]
Q:[[《死皇帝の陵墓》]]で[[召喚]]できますか?~
A:可能です。(07/03/08)
A:はい、可能です。(07/03/08)

Q:[[《魔のデッキ破壊ウイルス》]]などの[[生け贄に捧げる]]ことができますか?~
A:「[[効果]]」ではなく「[[コスト]]」であるため、可能です。(07/03/08)
Q:この[[モンスター]]を[[裏側守備表示]]で[[アドバンス召喚]]する場合、[[リリース]]は[[闇属性]]でなければなりませんか?~
A:はい、そうです。(09/04/14)

Q:この[[モンスター]]を[[裏側守備表示]]で[[生け贄召喚]]する場合、[[生け贄]]は[[闇属性]]でなければなりませんか?~
A:この[[モンスター]]を[[裏側守備表示]]で[[生け贄召喚]]する場合も、[[生け贄に捧げる]][[モンスター]]は[[闇属性]][[モンスター]]でなければなりません。(09/04/14)
***(1)の効果について [#faq1]
Q:[[《魔のデッキ破壊ウイルス》]]等で[[リリースする]]ことができますか?~
A:「[[カードの効果]]」ではなく「[[コスト]]」であるため、可能です。(07/03/08)

Q:[[相手]]が[[発動]]した[[《痛み分け》]]により[[自分]][[フィールド]]のこの[[カード]]を[[リリース]]する事はできますか?~
A:はい、その場合はこの[[カード]]は[[カードの効果]]で[[リリース]]する扱いではないので[[リリース]]できます。(14/01/27)

***(2)の効果について [#faq2]
Q:(2)の[[効果]]は[[強制効果]]ですか?~
  また、1[[ターン]]に何度も使えますか?~
A:[[1ターンに1度]]しか使えない、[[強制効果]]です。~
  なお[[誘発効果]]であり、[[チェーンブロック]]を作ります。(07/03/08)

Q:[[自分]][[フィールド]]にこの[[カード]]が2枚存在する場合、それぞれの[[効果]]はどのように[[発動]]しますか?~
A:[[チェーン]]を組んで[[発動]]します。(22/05/27)

Q:[[自分]][[フィールド]]のこの[[カード]]の[[効果]]に[[チェーン]]して[[《エネミーコントローラー》]]を[[発動]]し、[[相手]]の《魔王ディアボロス》の[[コントロール]]を得た場合、[[コントロール]]を得た《魔王ディアボロス》の[[効果]]を[[発動]]できますか?~
A:[[発動]]できません。(22/05/27)

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、事務局に質問した日付を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は、公式サイトの「遊戯王カードデータベース」で調べるか、ルール質問BBSを利用してください。
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