(ねむ)れる巨人(きょじん)ズシン/Zushin the Sleeping Giant》

特殊召喚・効果モンスター
星10/地属性/戦士族/攻   0/守   0
このカードは通常召喚できない。
ズシンカウンターが10個置かれた自分のモンスター1体を
リリースした場合のみ特殊召喚できる。
(1):1ターンに1度、手札のこのカードをターン終了時まで相手に見せ、
自分フィールドのレベル1通常モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターにズシンカウンターを1つ置く。
(2):このカードは他のカードの効果を受けない。
(3):このカードがモンスターと戦闘を行うダメージ計算時に発動する。
このカードの攻撃力・守備力はダメージ計算時のみ、
そのモンスターの攻撃力+1000の数値になる。

 コレクターズパック−閃光の決闘者編−で登場した地属性戦士族特殊召喚モンスター
 ズシンカウンターが10個置かれた自分モンスターリリースした場合のみ特殊召喚できる召喚条件手札の自身を公開してレベル1の通常モンスターズシンカウンター置く起動効果、自身以外のカード効果を受けない永続効果ダメージ計算時攻撃力強化する誘発効果を持つ。

 レベル通常モンスターズシンカウンターを10個乗せるという、非常に困難な召喚条件を持つ。
 レベル通常モンスターでは守備力が高くとも何ターンも耐えるには心許なく、高ステータスレベルトークンでは手間や安定性に問題がある。
 ズシンカウンターについても、1ターンに1つずつ乗せていては、特殊勝利できる《終焉のカウントダウン》に近い19ターンもかかるので到底現実的ではない。
 まともにターンを跨いで特殊召喚するのであれば、相手の行動のほぼ全てを封じ込める程のロックを用意する必要がある。
 だが、問題は強固なロックを決めなければ召喚条件を満たせないにもかかわらず、このカード自体は必ずしもフィニッシャーとはなり得ない事。
 このカードはその性質上直接攻撃ダメージを与えられず、守備力攻撃力よりも1000以上高い守備表示モンスター戦闘破壊できないので、このカード以外にも勝利を決める手段を別に用意する必要がある。
 しかしながら、大量の防御カードの採用を強いられる都合上、他のアタッカー除去カードもあまり用意できず、「負けないが、勝てない」という状況に陥りがちである。
 そもそもこのカード特殊召喚できるほどのロックを決められるのであれば、バーンや前述の《終焉のカウントダウン》でも十分勝利できる。
 無理に正規の特殊召喚を狙うより《青天の霹靂》召喚条件を無視した後、デッキバウンスを回避するコンボを狙った方がまだ現実的であると言える。
 一応、このカード自体は《クリッター》《魔装戦士 ドラゴディウス》でのサーチに対応し、《戦士の生還》でのサルベージも可能なので、手札に加える事自体は容易である。

 (1)の効果同名カード手札に確保する事で1ターンに複数個のカウンターを乗せる事が可能であり、3枚の《眠れる巨人ズシン》があれば、往復7ターンで10個のズシンカウンターが乗る。
 だが、それでも召喚条件《グレート・モス》並と過酷であり、手札に複数の《眠れる巨人ズシン》を溜め込もうとすると、肝心のレベル通常モンスターの防御にカードを回す余裕が無くなる危険がある。
 また、ズシンカウンターが置かれるのはこのカード起動効果効果処理時で、その効果処理時ズシンカウンターが置かれた後に見せているこのカード手札に存在しなくなってもズシンカウンターは置かれたままになる。
 これにより、《死者転生》《創世の預言者》などで1枚の《眠れる巨人ズシン》を使いまわす事が可能となっている。

 (2)の効果により、あらゆるカード効果を受けない
 《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》壊獣モンスターのような召喚条件によるリリースと、《アポクリフォート・キラー》等のプレイヤー除去を強いる効果以外は一切通用しないと考えて良い。
 なお、《神の通告》などのカウンター罠には特殊召喚そのものを無効にされてしまう上、ズシンカウンターを乗せる効果無効にされてしまう。

 (3)の効果ダメージ計算時相手攻撃力を上回る効果
 チェーンブロックを作る効果なので《合神竜ティマイオス》と似た効果である。
 ただしこちらは強制効果であるため、《合神竜ティマイオス》とは同時に複数のカードが発動した場合チェーンブロックの組み方が異なる。

 《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》戦闘を行う場合、《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》効果でこのカード効果を封じられてしまうため、一方的に戦闘破壊されてしまう。

 墓地に置き、《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》などで効果をコピーする手もなくはない。

 真面目に正規手順を狙うなら《ダックドロッパー》を使うのも手。
 通常モンスターとして扱われている間にズシンカウンターを載せた後、《スーペルヴィス》再度召喚した状態にすれば耐性直接攻撃に変更する効果で維持しやすい。
 《氷結界の虎王ドゥローレン》を併用することで《スーペルヴィス》バウンスして再び通常モンスターに戻し、ズシンカウンターをまた乗せることが可能。

関連カード

レベル1の通常モンスター

収録パック等

FAQ

(1)の効果について

Q:《眠れる巨人ズシン》の(1)のモンスター効果発動チェーンして、相手が《眠れる巨人ズシン》を宣言《マインドクラッシュ》発動した場合、処理はどうなりますか?
A:質問の状況のように、チェーンして発動した《マインドクラッシュ》効果によって、相手に見せて発動した手札の《眠れる巨人ズシン》が効果処理時墓地へ送られているような場合でも、対象として選択したレベル1の通常モンスターにはズシンカウンターが1つ置かれます。(16/05/13)

Q:自分手札の《眠れる巨人ズシン》の(1)のモンスター効果発動し、対象モンスターズシンカウンターが置かれました。
  その後、相手発動した《スター・チェンジャー》効果によって、ズシンカウンターが置かれているモンスターレベルが2以上になった場合、そのズシンカウンターはどうなりますか?
A:相手発動した《スター・チェンジャー》効果によって、ズシンカウンターが置かれているモンスターレベルが2以上になった場合でも、既に置かれているズシンカウンターが取り除かれる事はありません。(16/05/13)

Q:この効果発動《光と闇の竜》効果無効になった場合でも、手札に残ったこのカードターン終了時まで相手に見せる事になりますか?
A:はい、その場合でも相手に見せたままにになります。(16/05/19)


Tag: 《眠れる巨人ズシン》 モンスター 特殊召喚モンスター 効果モンスター 星10 地属性 戦士族 攻0 守0 正規の方法以外での特殊召喚不可