通常魔法 (1):自分のデッキの枚数が相手よりも多い場合に発動できる。 デッキの枚数が相手と同じになるように、自分のデッキの上からカードを墓地へ送る。
レイジング・テンペストで登場した通常魔法。
相手のデッキと同じ枚数になるようにデッキのカードを墓地へ送る効果を持つ。
相手と自分のデッキ枚数次第では驚異的な枚数の墓地肥やしを狙えるカードである。
相手がデッキ枚数を高速で減らすタイプのデッキならば、一度に膨大なカードを墓地へ送る事ができ、墓地を肥やす事を重視するデッキなら採用を検討できる。
昨今ではデッキを高速で回転させデッキ圧縮を行うデッキが増えているので、先攻をとった相手のデッキ圧縮を利用して自らも墓地肥やしを行うことができる。
とはいえ、相手がそれだけ大きくデッキ圧縮できているという事は相手のデッキが十分に回転している訳であり、迎え撃つ用意が万端である可能性が高い。
また、あまりデッキ圧縮しない相手の場合はほとんど効果を発揮できない。
このカードの発動条件を容易に満たせる仮想敵としてはライトロードや《強欲で貪欲な壺》があげられる。
特に後者は環境デッキで多用されており、遭遇する機会は少なくないだろう。
このカードを使うなら、デッキの枚数を40枚より多くしておくのが望ましい。
極端な話、自分のデッキを60枚にしておけば、20枚もの墓地肥やしを行う事ができる。
ただし、デッキ枚数を増やすことでこのカード自身を引き当てる確率が下がるという欠点もある。
逆に言えば最初からデッキ枚数を多くするタイプのデッキとは相性が良く、《妖精伝姫−シラユキ》のコストを稼ぐ要員としては使いやすい。
デッキ構築の段階でデッキ枚数が多くなってしまったが墓地肥やしは積極的に行いたい、という場合にも採用が検討できるだろう。
なお、このカード自身の採用枚数にも注意が必要となる。
というのも、効果の関係上2回以上の発動が難しい事から、複数枚入れても2枚目以降は紙同然になってしまう。
だが、発動条件の関係上デッキ枚数を多くしたいため、ピン挿しではそもそも手札に引くのが難しくなるというジレンマを抱えている。
《左腕の代償》を採用するデッキならばサーチできるため、デッキ枚数を60枚にした場合、あるいはピン挿しした場合でも多少引きやすくなる。
特に墓地のカードだけで十分に戦える【インフェルノイド】とは相性が良く、《名推理》や《モンスターゲート》と並ぶ墓地アドバンテージを得られるカードとなる。
手札コストにできるカードを採用して腐ったこのカードを処理するという手もありデッキにあった手段を模索すると良いだろう。
ただし、必ずしも相手のデッキが40枚とは限らず、特にミラーマッチとなるとお互いのこのカードが腐る事になるため、このカードに依存しすぎた構築は避けておきたい。
―イラスト関連